外国人礼賛に待った!日本人男性がダメじゃないと思う2つの理由

世間では、「日本人男性は家事を手伝わない」「日本は男尊女卑で男性は亭主関白」などといったイメージが定着している日本人男性。

私は普段台湾に住んでいるのですが、現地の台湾人や外国人の友人から「日本人男性って亭主関白なんでしょう。台湾に越してきてよかったね」などと言われます。また、ツイッターなどネット上でも海外に出ていった女性が「日本の男性はこれだからダメだ。外国人の方がレディーファーストでスマート」なんて書き込みをしているのをよく見かけます。

でも、私は「日本人男性はダメだ」なんて全然思わないんです。むしろ、「日本人男性はいいぞ」と言いたい。華やかなイメージの多い国際結婚ですが、表面の良さだけ見ていると将来辛いことも多いと思います。

今回は、これまで日本人、台湾人、欧米人とお付き合いしたことのある私が、日本人女性に向けて「日本人男性の素晴らしさ」についてお話していきます。

日本人、台湾人、欧米人というくくりでお話をしていますが、文化や性格は個人で異なるため一概には言えません。「筆者個人の考え方」だと思って読んで頂けると幸いです。

経済的に頼りになる

「この時代に逆行してそれを言うか?」と思われかもしれませんが、「経済的に頼りになる」は、日本人男性の最大の魅力と言っても良いのではないでしょうか。

日本には「お父さんは一家の大黒柱」という言葉がありますよね。どこにでもあるごく一般的な庶民の家族を描いたアニメーション「クレヨンしんちゃん」や「あたしンち」でも、お父さんがサラリーマンとして外で働き、お母さんが専業主婦として2人の子育てと家事に専念している様子が描かれてます。

クレヨンしんちゃんのお父さんである「野原ヒロシ」は、残業で夜遅くに帰る日もあれば、後輩の川口に気前よくおごってベロベロに酔って帰ってくる日もあります。妻のミサエにボコボコに殴られながらも、毎月お小遣い制でやりくりをし家計を支えています。「男女平等」「女性活躍社会」が謳われて久しい日本ですが、クレヨンしんちゃんが生まれてから30年近くたった現在でも、結婚後の夫婦の在り方や家族の役割分担がほとんど変わっていないように思います。

そう、日本人男性の多くは給与のすべてを奥さんに預けるんですよね。そして「自分が稼いで家族を養わないといけない」という気持ちが人一倍ある。とにかく家族のために汗水垂らして働くのが日本人男性。

日本で「男女平等」が中々進まないのって男性だけのせいではなくて、女性自身も「結婚して家庭に入りたい」「男性に養ってもらいたい」と考えている人たちが一定数いるからだと思っています。

私の高校、大学の友人もそんな考え方の女の子が多く、実際に結婚後出産し、仕事を辞めました。考え方は人それぞれですが、日本を出たことのない女性にはそう言った傾向が多いように思います。

台湾の場合

なんだかんだ言って、日本で「専業主婦」が成り立つのは、日本の給与が低くなく、生活コストが低いからだと思います。台湾では平均年収が180万円程度と言われているため、よほど裕福な家庭に生まれた男性と結婚したり優秀な人と結婚しない限り、女性も男性と同じように働かなければ、生活していけません。

これは、潜在的に「男性優位」な日本社会で育ってきた日本人女性には、ストレスに感じると思います。前述のように「結婚したら家のことをやりたい」タイプの日本人女性は多いのです。むしろ「男性と同じように働きたい」と思う女性のほうが少ないと思います。働いてたとしてもパートや派遣社員に切り替えて、家庭を優先した働き方をするパターンも多いですよね。

台湾では女性も男性と同じように働くので、家庭での収入や支出は平等に分けられている場合が多いです。また家事は男性がやることがほとんどです。

例)子供がいる家庭の場合は、家賃やローンは旦那さん負担で生活費は奥さん負担。子供に掛かる費用は月々決まった額を子供口座に入金し、そこから差し引いていく。

私の周辺では、これがモデルパターンになっていることが多いです。また、一方の給与のみで生活し、相手の給与は丸々貯金することもあるようです。

欧米系の場合

欧米では、サラリーマン収入が日本に劣ることはありませんが、男女平等がアジアに比べて進んでおり、女性でも働くのが当たり前の社会となっています。「働かない」という選択肢がほとんどないように思います。

国際結婚して欧米に越した場合、まず言葉がネイティブではないためハンデになりますし、特別なスキルがなければ給与水準の高い欧米で就職先を探すのは難しいのが現状です。ですが、男女が同じように働くのが当たり前の社会で、仕事がずっと見つからなければ、精神的にも辛い想いをすることになると思います。

「結婚したら養ってもらえる」という考え方は欧米人には基本的にありません。彼らは、一般的に独立していて堂々とした女性が好きと言う人が多いと感じます。

独立している

これは日本人男性だけでなく、男女共に言えることですが、日本人って「ひとりの時間」をとても大事にしますよね。日本人は、年齢とともに家族や恋人から一定の距離をおき、1人でなんでもするようになります。

これは日本の義務教育が影響しているのかもしれませんが、「人に迷惑をかけない」「整理整頓」は徹底的に教えられたような気がします。大人になって1人で住むようになっても、料理や掃除など一通りの家事ができる日本人男性が多いですし、誰かにむやみに頼ったりせず、自分の力でできそうなことは1人で解決してしまうように思います。

寂しく感じることもあるかもしれませんが、自分1人の時間も大切にできるので、素晴らしいなと感じます。

台湾の場合

中華圏では、「家族を何よりも大切にする」という儒教に基づいた考え方があります。生まれてから大人になっても「家族の結びつき」を非常に大切にするため、外国人から見ると「台湾人男性はマザコン」などと呼ばれてしまいます。

また台湾は「超学歴社会」のため小さい頃から塾通いをし、毎日勉強ばかりしています。韓国や中国など他のアジア圏も同様です。毎日学校で過ごす時間を「勉強」に使い、日本のように「独立性」や「道徳」を学ぶ時間を取らないため、当たり前のことができなかったりします。

また、恋人や家族との関係をとても大切にするため、いつでも一緒にいたいタイプの男性が多いように思います。男性だけでなく女性にも言えることですが。

例)男性営業社員を連れて海外出張に行った際、忙しくて数時間スマホを触れない時間がありました。仕事が終わったあと、男性社員が血相を変えて長電話をしていたので何ごとかと思えば、「数時間連絡を返さなかったために彼女がヒステリックになった」とのこと。あの手この手で彼女を慰める社員を見て…気の毒に思いました…。

欧米系の場合

「独立している」と言う点では、アジア人よりも欧米人のほうが優っているかもしれません。高校や大学などは寮制度が多く、16〜18才頃より実家から出て1人で生活を始めるのということも理由の1つなのではないかと思います。

欧米の教育では、子供の自由な個性や能力を尊重し、それを伸ばすことのできる環境を作り出します。子供の個性を無視して、親の価値観で習い事や特定の科目を強制的に勉強させるということがほとんどないため、独立心が身に付くのかもしれません。

まとめ

今回は、日本人、台湾人、欧米人を比較し「日本人男性がダメではない2つの理由」をあげてみました。

2つの理由は「経済的に頼りになる」と「独立心がある」でしたが、これをよしとするかは人によります。ただ、私が日本で生まれ育ったので「自分と同じ価値観を持つ日本人男性の考え方を心地よく感じる」ということです。

そのため、多くの日本人女性にとっても同じように感じるのではないかと思います。国際恋愛や国際結婚に憧れる日本人女性は年々増えていますが、身の回りにいる「日本人男性をけなす必要はない。日本人男性にも良いところはたくさんあるんだよ」と同年代の女性に伝えたいですね。

【参考文献】
・MNCC南日本カルチャーセンター「日米比較しつけと教育」
・日本人が驚く子育ての違い4選 アメリカと日本 デイビッド・セイン編

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