入社3年目までの100人に聞いた!入社後のギャップと仕事への不満

THs学生編集部インターンとして働いている大学4年の大山です。就職先も無事に決まり、今年の6月からは内定先でのインターンも始めています。半年が経過し、徐々に社会人として「働く」ということに対する意識も湧き始めてきた時期でもあります。

とはいうものの、「企業に属して働いていく」ということに漠然と不安を感じております。これから就活を控えている人は、私以上に不安に感じているのではないでしょうか。

私が就活をしていた際は、自分と年齢の近い社会人の方と話す機会があまりなく、先輩たちが「今の会社に決めた理由」や「就活時や会社に入ってから感じている悩み」を聞きたいなと思っていました。

そこで今回は、新卒3年目までの社会人100人を対象に「企業での仕事や働き方」に関するアンケートを実施しました。これから就活を控えるみなさんにとって有益な情報を提供できればと思います。

企業に対しての不満は必ず生じる

私個人の考えになりますが、入社すると、企業に対して何かしらの不満は必ず生じるものだと思っています。

就活を始める際には、多くの人が自己分析やOB訪問などを行いながら「自分のやりたい仕事」というフワッとしている軸を中心に就活を進めていくことが多いかと思いますが、その後内定を得て、いざ仕事を始めてみると「自分の理想とは違う」「待遇が良くなかった」などと多くの人が口をそろえて言います。

それもそのはず、

社会や世間のことをあまり理解していないイチ学生にとって、自分のやりたいと思える仕事を見つけること自体、非常にハードルが高すぎます。むしろ、自分のやりたいことができていて、心から満足しているという人はほとんどいないのではないでしょうか。

そのため就活をする前に、新卒3年目までの人たちが「現状抱えている不満」や「日頃感じている悩み」などを知っておく必要があります。

より切り込んだ質問ができることで、人事やOB訪問先の社員の方などから、自分の就活を満足して終わらせることのできるヒントや情報をを得ることができるのではないでしょうか。

また私自身、後悔が残る就活をしてしまったので、これから就活を控えるみなさんには後悔がない就活をしてほしいという個人的な思いから、アンケートを行なうことにしました。

新卒3年目までに辞める割合

アンケート結果を見ていく前に、現状どれくらいの人が新卒3年目までに辞めているのか確認をしていきたいと思います。

新卒3年目までが辞める割合のデータは厚生労働省が発表しているデータを参照しました。

「新規学卒者の事業所規模別・産業別離職状況」より学歴が大学生以上の人の過去5年間分のデータを見てみると、

新規学卒者
参照元:https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000556486.pdf

毎年、就職者全体の約1割の人、3年目までには約3割もの人が離職しているということが、上記のデータからわかります。

ここで疑問なのは、離職した3割の人たちは、いったいどのような理由で会社を辞めたのかということです。理由として思いつくのは「給与が低い」「残業が多い」「仕事がつまらない」などといった会社に対しての不満が挙げられます。おそらく、多くの人が「自分が理想としている企業のあり方」と「実際の企業のあり方」の間に大きなギャップを感じているのではないでしょうか。その結果、企業に対しての不満が重なっていき、ミスマッチが生じてしまうことで、就職者の約3割の人が3年目までに会社を辞める決断をしているのではないかと思います。このような仮説を立て、実際にアンケートをとって検証することにしました。

新卒1~3年目100人へのアンケート

それでは、新卒1~3年目100人に行なったアンケート結果について見ていきたいと思います。まずは、基礎情報としてアンケートに回答してくださった方の属性をご覧ください。

男女比
新卒割合

※アンケート収集の都合上、やや新卒1年目の割合が多くなっております。

会社を選んだ理由と一番の決め手

まず初めの質問として、「今の会社を選んだ理由」と「一番の決め手になった理由」について解答をしていただきました。

会社を選んだ理由

結果としては、給与や福利厚生などの「待遇」や上司や先輩などの人間関係などを含めた「社風」、仕事に対しての「やりがい」が会社を選ぶきっかけになったと解答する人が多かったです。

一番の決め手

中でも、一番の決め手になった理由で最も多く挙げられていた回答は、「社風」でした。会社を選ぶ条件として、「待遇」が多くにされていましたが、働くうえでは、人間関係や社内の雰囲気を圧倒的に重視する人が多いということが分かりました。

今の世代が過去の世代と仕事や働き方に対して求めているものがどれくらい違うのか、働きがい研究所のデータを参照に比較をしてみました。


https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_25

このデータで言う、ゆとり世代は1987~96年生まれ、バブル世代は1964~69年生まれを指しております。明らかに今の世代は前の世代とは違った傾向があることが分かるかと思います。前の世代は、自分の成長や事業内容、知名度など「自分自身を高めること」や「お金を稼ぐこと」を重要視していることが分かります。一方、今の世代は前述した通り、人間関係に重きをおいて仕事を選んでいることがわかります。仕事そのものが自分の人生の中心にあるという考えというよりは、仕事は仕事と割り切り、なるべくストレスなく働きながら、自分の人生やプライベートを大切にしながら、生きていきたいという主張の様にも感じることができます。

  • 今の世代は、「人間関係」に重きを置く傾向にある
  • プライベートを充実させるための「待遇」も必要
  • ストレスなく働きながら、自分の人生やプライベートを大切にしたい

会社に対するギャップ

ギャップ

「働く前と働き始めた後で会社に対して感じるギャップはあるか」という質問に対しては、約4割の人が「ギャップがある」という回答をしています。

ギャップ詳細

どのようなギャップがあるのか詳しく見てみると、「残業が多い」という解答がトップで、「社風・待遇が良くない」という回答が次に多かったです。この結果からは、企業と当人との間で「情報の擦り合わせ」が上手くできていないことが分かるかと思います。ここでいう「情報の擦り合わせ」とは、入社前の面談などで「残業時間」や「社内の雰囲気」などをお互いに齟齬が生じないレベルで理解したかどうか、ということです。

この情報の擦り合わせがうまくいかないのは、企業と当人が、それぞれ主観で自分の意見を伝えたり、理解をしたりして判断しているため、お互いの情報の共有ができていないためです。そのためそのズレに気付かないまま、実際に企業に入ってみると「こんなはずじゃなかったのに」と嘆く人が多いようです。

  • 企業と当人の間で情報の擦り合わせができず、悪いギャップが生じている
  • 「残業が多い」「社風・待遇がよくない」というギャップが多い

今の企業に感じる不満

不満

続いて「今の企業で働いていて不満を感じますか?」という質問に対して、不満を感じると答えた人が44%、不満を感じないと答えた人が56%でした。私の予想では、6割くらいが不満を感じるのではないかと思っていたので、意外と少ないように感じました。

不満を感じる人

不満理由

不満を感じる理由としては、社風や待遇、やりがいなど会社を選んだ理由で上位にランキングしていたものが多かったです。意外だったのは、「業務内容」を不満に上げている人の割合が2番目に多かったことです。よく考えてみれば理解できましたが、入社してからすぐに大きな仕事や専門的な仕事に挑戦できると思っていた人が、蓋をあけてみれば自分がやりたいと思っているような仕事とほど遠い、地道な仕事ばかり振られ、不満を感じているのではないかと想定できます。想定した通り、業務内容に不満を感じると答えた人の中で、やりがいや成果を出せない、成長や挑戦ができないと解答している割合が40%いたことから、上記の考察がある程度正しいことがわかりました。

また、そのほかに不満を感じる点があるか質問してみたところ、1人あたりの仕事の量が多すぎるということや一部の上司・先輩からのあたりが厳しいなどの意見が多く挙がりました。

不満を感じているのであれば解決したいものですよね。そこで、不満を感じている人達は、どのような行動をしたのか回答を頂きました。

不満を解消する方法

その中で、約半数の人が「親や友達に相談する」という行動をとっていました。確かに親や友達など、関係性が親密な人に対しては相談しやすい面もあるでしょう。私としては、同じ業界での経験などがあれば積極的に相談してアドバイスを受けたいと思いますが、そうでない人への相談というのは疑問です。

また、不満を感じながらも「とりあえず目の前の仕事に必死に取り組む」という解答も多数見られました。確かに新卒3年目ぐらいまでは、スキルや能力も十分でないことのほうが多いため、まずは「がむしゃらに取り組め」という話もあります。しかし、私がもし同じように不満を感じる状況になった時、ただ仕事に必死に取り組むことはできるのだろうかと疑問に感じます。一方で、「社長に直訴した」というような行動力にあふれている人もいました。

  • 不満がある人は、自分のやりたい仕事ではないと感じている人が多い
  • 親や友達に相談することで不満の解消に繋げている

不満を感じていない人

不満がない理由

不満を感じていない人は、どうして不満がないのでしょうか。結果としては、他と比べるとホワイト、社風が良い、待遇が良いという解答が多かったです。

こちらも会社を選んだ理由で上位にランキングしている答えが半数を占めているという結果から、自分の優先事項がある程度満たされているので、特に不満を感じることはないと推測できます。の不満を感じない理由として挙げられた回答を見てみると、新人だから上司にカバーして貰える、心に余裕のある人達が多いなど、まさに「社風の良さ」を感じている回答が多くありました。

「不満を感じていない」と回答された方に、「不満を感じている人がどのような行動をとれば、不満の解消につながると思うか」を聞いてみました。

不満を生まないために

「プライベートを充実させる」「しっかり休みをとる」という回答がトップ2でした。不満に感じていない人たちは、仕事とプライベートを分けて切り替えをすることができているようです。仕事だけが人生ではないという生き方が顕著に現れているようにも感じます。

  • 不満を感じない人は、優先事項がある程度満たされている人が多い
  • また仕事とプライベートの切り替えが上手

会社を辞めたいかどうか

辞めたい

「今の会社を辞めよう・辞めようかなと思っていますか?」という質問に対しては、約3割の人が「辞めようと思っている」と解答しました。これは、冒頭で紹介した厚生労働省が発表したデータとほとんど一致しますね。

では、今の会社を辞めたいと思っている人は、なぜそのように思っているのでしょうか。また、仮に辞めたとしたらどのようなビジョンを想定しているのでしょうか。

辞めたい理由
辞めた後は

辞めたいと思っている理由として、「待遇がよくない」「自分のやりたい仕事ではない」という回答がトップ2でした。そのほかも会社を選んだ理由の上位とほとんど同じでした。ブラックすぎる・労働時間が長いなどの解答は比較的少なく驚きましたが、会社を選んだ理由を見ればそれらの解答が少ないのも納得することができますね。また仮に辞めたとしたら、半数以上の人が「転職する」と解答していました。

同時に行なった転職についてのアンケートでは、50%の人が転職を考えたことがあり、そのうちの半分が会社を辞めたいと思っている人でした。

転職

ここからは会社を辞める・辞めないにも関わらず、「転職をする」という手段がわりと当たり前の世代になっていることがわかりました。また、すでに8人もの転職者がいるという結果も得られました。

  • 辞めたいと思う人は、「待遇がよくない」「やりたい仕事ではない」と答える人が多かった
  • 辞めた後の手段として「転職」の割合が大きい

辞めたいと思ってない人の意見

辞めたいと思わない理由

一方「辞めたいと思ってない」人の意見としては、ホワイト・待遇が良い・社風が良いなど、自分が理想としているものが満たされている状態の人が多いことが分かります。また、そもそも辞める理由がないと答えている人も多くいました。

  • 辞めたいと思っていない人は、優先事項が満たされている人が多い
  • そもそも辞める理由がない人もいる

不満があって辞めたいと思っている人の割合

不満と転職

ここまでを振り返り、不満があって辞めたいと思っている人の割合はどれくらいいるのかという疑問が浮かびました。

「不満を感じて辞めたいと思っている人」の割合は、約2割でした。正直、多いとも少ないともとれる割合だと思います。ここでの面白いデータとしては「今の企業に不満は感じないが、辞めたいと思っている」人が1割存在していることです。

将来的に独立や起業をしたいと思う人が回答しているだろうと思い、調べてみましたが、3人しかいませんでした。それ以外の理由としては、やりたい仕事ではない」という解答が多く、現在の状況に対しては大きな不満がないが、自分のやりたい仕事をやってみたいということでしょう。

  • 「今の企業に不満を感じないし辞めない」という人がおよそ半数いる
  • 「今の企業に不満は感じないが、辞めたいと思っている」人も1割いる

アンケート内容を振り返って

いかがでしたでしょうか。簡単にアンケート内容の概要をまとめてみると、

新卒3年目までで、企業で働く人の多くは、

  • 人間関係を含めた「社風」を大事にする傾向にある
  • 給与や福利厚生などの「待遇」や「やりがい」も会社を選ぶ大きな基準になる
  • ストレスなく働き、プライベートも大事にしながら生きていきたいと考えている
  • 企業と当人との「情報の擦り合わせ」が上手くできていないため、ギャップが生じている
  • 「やりたい仕事ではない」と不満を抱えている人が多い
  • 不満がない人は、仕事とプライベートの切り替えが上手
  • 自分のキャリアを形成するための「転職」を選ぶ人も多くなってきている

というような感じです。就活を控えた学生にとっては、先輩たちの生の声が知れる良い機会になったのではないでしょうか。

就活を終わらせることはゴールではない

最後に、私自身の話を少しすると、就活をする前から「就活はゴールではなく、ただの通過点」だと頭では分かっていましたが、実際は「内定をとること」や「はやく就活を終わらせること」に意識が向いてしまい、それを良いことだと思っている私がいました。

しかし、就活を終え、内定先でインターンとして仕事をしたり、様々な社会人と話をしたりするなかで、実は「就活をおえることがゴールになっていた」ことに気づかされました。

今回のアンケート結果をみても、立派に就活を終えたとしても企業に不満を持っている人が多くいることは明白です。だからこそ私は、来年の春から社会人として働き始める前に、様々な人に会って話を聞いたり、自分で内省をしたりしながら、「自分なりのゴール」を探している途中でもあります。

これから就活を控えている皆さんには「就活はゴールではなく、あくまで通過点でしかない」ということを理解していただきたいです。そのうえで「自分が今後の人生をどのように生きていきたいか」や「何を楽しみに、何を大切に、何に幸せを感じて生きていきたいか」など、自分と真剣に向き合いながら就活を進めていってほしいと思っています。

学生生活は思ったよりもあっという間に過ぎていってしまいます。その時間を活かすも殺すも自分次第です。学生だからこそ自由に使えるいまの時間を大事にしてください。

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