月収20万円稼げないならフリーランスになるべきでない理由

昨今の働き方改革により、いろいろな形態で働く人が増えてきました。特に注目されているのがフリーランスや個人事業主といった存在。ランサーズの調査によると、フリーランスの人口は1,119万人で、人口の17%を占め経済規模は20兆円ほどになりました。

フリーランスというと、好きな場所で好きな時間に働く、といったキャッチコピーが多く憧れている人も多いでしょう。

しかし、実際は稼げてない人の層が厚く、好きな場所で働くことができないという人も多いです。イメージだけが先行しているのがいまのフリーランス界隈ではないでしょうか。

実際にフリーランスとして仕事をしている僕から言うと、「一番重要視するのは働き方ではなく、お金である」ということです。特に月収20万円がひとつの目安になると考えています。

この額を稼げない人は正直フリーランスになるべきでないと言い切れるほどです。今回は月収20万円の重要性について紹介していきます。

月収20万円とはどういう数字なのか?

なぜ10万円・15万円でなく20万円なのか? 月収20万円とはある数字なのです。そう、大卒の初任給です。社会人の1年目の残業を除いて、ほとんどの人が20万円をもらえることが確約されています。

では、社会人1年目とはどういう状況なのか? それはまったく会社に貢献することができず、むしろ会社で育ててもらっている状態です。つまり、会社にとってはこの期間は利益をもたらさなくても問題ではなく、投資をして長く会社に貢献する人材に育てる期間であります。

僕が入社した会社は1年目に合計3ヶ月ほどの研修期間がありました。その研修のなかで自分たち1年目は会社の売上に貢献していません。むしろ、研修費用として多額のお金が使っていました。つまり業績悪化の要因につながる存在でもあります。

しかし、そんな状態であっても、僕たちには毎月末に20万円程度のお金が給与として振り込まれていました。これは、「あなたはまったく会社に貢献してないけど、20万円払う価値はある」という表れです。つまり、20万円はどんなに存在価値を発揮しなくても最低限もらえるお金なのです。

フリーランスとして価値を発揮してるのに20万円もらえないのはおかしいので、やめるべき

無価値でももらえる最低額が月額20万円。では価値を発揮できているのであれば、20万円以上もらうべきです。特にフリーランスとして仕事をしているのであれば、なおさら。

フリーランスは、個人のスキルに対価が発生しているので、依頼する企業にとっては即戦力となるし仕事をどんどん進めてくれる存在です。非常に存在価値の高い人材です。

しかしそうであっても、月額20万円をもらっていないフリーランスも多いのが実態があります。2015年の中小企業庁の調査では、フリーランスの年収は100万円未満~200万円未満で全体の40%を占めています。つまり月収7・8万〜15・16万円しかもらっていない人が大量にいるのです。

しかもこういった方々は、ライターやデザイナーといった手に職を持ち、クライアントの要望にしっかりと応えている、のにです。社会人1年目でまったくお金を作ってない人よりももらえていない人がたくさんいます。言い換えると「有能なあなたより、無価値の新入社員の方が会社にとって重要」といっているのも同然です。自分はそのクライアントの業務を前に進めているのにですよ。

こういう状況に陥っている人は、間違いなくフリーランスをやめたほうがいいです。無価値以下と断定されているからです。

月額20万円の計算は専業になった場合で考える

「このクライアントからは月額20万円もらっていない! だったらこの会社との仕事はやめる!」ではないです。あくまで専業になったときに、20万円もらえないのであればやめるべきでしょう。

社会人1年目の人は1日8時間を20日程度働いてもらっています。時給で言うと1,250円です。つまりその会社の仕事が時給1,250円を下回ったら、専業になっても20万円をもらえないことを意味しています。しかも仕事で自分の価値を発揮しているのに。

反対にその会社の新人には20万円が払われています。そういう会社にとって重要なのは、有能な人材より従順そうな社員です。そうなるとフリーランスの存在価値を正しく理解していない可能性があります。

仕事を続けることで搾取され続けられる危険性があります。専業でも20万円払ってくれなさそうな会社とは仕事しないのが賢明でしょう。

月収20万円以下の生活にどれくらい耐えられるか?

フリーランスは従業員ではありません。なので仕事をもらっている会社から、ボーナスも昇給もありませんし保険や年金は100%自己負担になります。月収20万円は会社員でもかなり苦しい状態であるので、フリーランスは生きていくのに大変な状況にまで落ち込んでしまいます。

例)月収20万円で東京都北区在住の場合の可処分所得

  • 年金:16,340円(月)
  • 健康保険:9,910円(月)
  • 所得税:4,396円(月)
  • 住民税:9,208円(月)

合計:39,854円
可処分所得:200,000ー39,854円=160,146円

月収20万円での可処分所得は月16万円程度です。ここから家賃・水道光熱費・食費・交通費・通信費といった固定費を引かれていったら、自由に使えるお金は数万円程度になるでしょう。

しかし、20万円でこれなので、それ以下であれば例え税金が少なくなったとしても生活はかなりギリギリになるでしょう。

月収20万円では、フリーランスになるメリットを活かしきれない

フリーランスのメリットはなんと言っても、自分の予定を自分で立てられることです。

例えば今年のゴールデンウィークは10連休ということもあり、海外への航空券が高騰しています。一部調査によると、今年のゴールデンウィークの人気の海外渡航先のTOP3がバンコク・ソウル・台北となっています。ここらへんの国はわざわざ大型連休に行くまででもない国です。しかし他の国は高すぎるので近場になってしまっています。

ですがフリーランスはこの世間の流れに関係ありません。ゴールデンウィークが高いのあれば、休みをその後ろに倒せばいいなどできます。自分自身フリーランスは2年ほどですが、過去2年はゴールデンウィークは仕事をし、そのあと旅行に出かけたりしてました。

自由にスケジュールを立てられる一方で、稼いでなければそれすらもできない場合があります。さきほど可処分所得を計算しましたが、自由に使えるお金は数万円です。それだと自由に出掛けるということすら難しいでしょう。

好きな場所で好きな時間に働く、を目標にフリーランスを目指したのに全然叶わないということになるでしょう。一方でしっかり稼いでいれば、旅行をした先でも仕事ができるということができます。

東南アジアなら生活費5万円は、かなり無理がある

しかしフリーランスの強みは働く場所と時間を自由に変えられることです。稼ぎが少ないのであれば、そもそも固定費が安い国に動けばいいとすることもできます。実際に僕も現在は台湾で生活をしており、生活費は12〜13万円程度です。

しかしよく見る、東南アジアなら生活費5万円で過ごせるというのは間違いではないが、かなり我慢を強いられる生活になる。具体的に説明すると

  • 住む場所はホテルのドミトリーで完全プライベートなし
  • ご飯は1食200〜300円程度のローカルレストランのみ
  • 現地で遊ぶお金はほとんどない

かなり行動範囲が限定される生活になるでしょう。東南アジアだといい生活ができるというのは間違いではありませんが、それでもお金は掛かります。最低月収20万円を稼げてなければ、実現は難しいでしょうし、実際にはそれくらいだとなかなか思い切って踏み出せる決断も難しいように感じます。

月収20万円ないと、東南アジアで生きていくのも危険な気がします。

参考:フィリピンでの老後生活の実態。月7万円での生活レベル

フリーランスになりたいのであれば、まずは副業で月収20万円を安定的に稼げるようにする

フリーランスになりたいのであれば、以下のステップを踏むようにしましょう。

  1. 自分が稼ぐ領域を決める
  2. 副業で始める
  3. 月収20万円を安定的に稼ぐ
  4. コミットすればもっと稼げる勝算があるか確認する
  5. フリーランスとして独立

転職とは違い、年収が上がることも仕事が確約されることもありません。完全に自己責任の世界になっていきます。そうなるとなにが一番自分を守ってくれるかと言うとお金になります。

なのでフリーランスほどお金をモチベーションにするようにしましょう。そうすれば結果的に長く続きその中で自分の理想のライフスタイルに近づけていくことができます。

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