海外移住はすごいことではない。あなたにもできること

海外移住はすごいことではない。あなたにもできること!

「海外に永住して働いているの?すごいね。」

海外に住んで仕事をしていると、日本人の友達に言うと「すごいね」、「自由でいいね」とよく言われます。ぼくは「すごい」ことをしているとはまったく思っていません。しかし、周りからするとすごいようです。そして自由に見えるようです。

今回は、なぜ周りに「すごいね」、「自由でいいね」と言われるのかということについて書いていきます。

結論から言うと、海外で働くのはすごいことではありません。もしも、あなたが海外で働く事を望み、現地に適応する努力をしていけば必ず到達できます。

「すごい」「自由でいいね」に込められている意味

「すごい」と「自由でいいね」と言われた時になぜそう思われるのか因数分解をしたところ共通点が見えてきました。

「すごい」に含まれている意味

すごいを違う表現で考えてみると、「自分にはできない!」という気持ちを表していることに気付きました。多くの人がサラリーマンとして日本で働き、転職活動もしなければ、県をまたいで引っ越しすることもありません。

ぼくの周りの友達の多くは東京に住んでいますが、東京を出て仕事を探し、東京以外の県に引っ越すことは会社の命令以外では絶対にしません。彼らは仕事を変える自由も引っ越しする自由も持っているはずですが、特別な理由がない限り同じ場所にとどまります。むしろ、ぼくから見ると仕事を辞める理由も引っ越すべき理由も十分にあるのにも関わらず一つの場所にとどまり続けます。

ここまで言うと、ローンがあるから引っ越しできないとか子どもがいるからと言われそうですが、ローンがあっても、子どもが居ても海外移住する人を何人も実際に見てきました。結局、「自分にはできない」と、暗示をかけてしまっているように思います。

ぼくは少しでも興味があり現在の環境よりも面白いかもしれないと思うと、すぐに転職活動をします。住む国も変えます。3ヶ国も引っ越しをしていたら明日住む国が変わっても大丈夫なメンタルになりました。

これらはやろうと思えば誰もができることですが、実際にやる人は少ないです。そのため稀少な人になってしまい周りからすごいと言われる結果となりました。

「自由でいいね」に含まれている意味

日本の終身雇用や家庭や経済状況による身動きできない状態から見て、海外を転々として働くぼくの姿が自由に見えるのだと思います。

上記で書いたように東京に住んでいる友人が東京を離れることはまずしません。それに加えて、友達のほとんどは東京から短期旅行以外では出たことがありません。海外にも行った事ありません。

この記事を読んでいる人は、もっと日本人は海外に出ていると思うかもしれませんが、日本人のパスポート保有率はたったの25%です。そのことから考えてみると、実はほとんどの人が海外に出ることなく一生を終えてしまうという事実がわかります。

LCCを利用すれば3万円以下で旅行ができます。皆、自由の切符(最強のパスポート+十分なお金)を持っているのにもかかわらずそれを利用しない人があまりにも多いのです。

それが「自由でいいね」と言われる理由なのだと思います。

すごいことや自由なことをするには我が道を行くことが大事

すごいことが他の人がやらないことだと考えると、それを反対してくる人は驚くべきほどいます。なぜなら日本は同じことを続けることを美徳とし、他人と違うことをするとはずされる文化があるからです。

ぼくは現在の状況(台湾移住・現地就職・起業)をするために多くの反対を押し切りました。具体的には以下のような反対を全部無視しました。

  • 日本の大企業を辞める時、上司から「一生後悔する」と言われました
  • 親からは「海外をふらふらするのはやめて、日本で安定な仕事を見つけなさい」と毎年言われます
  • 友達からは「東京で毎週末飲むのが楽しいからどこにも行くなよ」と懇願されます
  • 友達の親からは「日本で子どもを産むのが1番の親孝行だよ」と説得されます

このように他人と違うことをすると必ず反対してくる人が大勢いるのです。

挑戦をしよう決心した人たちの多くは耳を傾けて「やっぱりそうだよな」と改心してやめてしまうでしょう。こんなに反対されている状況で「そんなはずはない。挑戦して試してやる!」と思う人はほとんどいません。

ですから、「すごいこと=周りがやらないこと」をするには周囲の反対を押し切らなければなりません。

日本の美と思われている、我慢すること、調和を大事にすること、空気を読むことを無視した上で自分の信じた道に突き進む力が必要です。決して周りの意見に流されてはいけません。

海外で働くことはすごいことではないが適応力は必要

海外で働くことはすごくはありません。

英語能力がなくても採用してくれる会社はありますし、年令問わず募集している会社は多くあります。特に東南アジアでは経済成長が著しく、日本人を欲している日系の会社がたくさんあります。

しかし、生活面について日本と同じように住めるかと言うとそうではありません。以下のことは少しずつ乗り越えていかなくてはなりません。

✔言語
✔天候
✔食事
✔水
✔治安
✔孤独
✔人間関係0からの友達づくり
✔年功序列ではない実力社会
✔現地でパートナーを見つける(日本人だけで探すと母体数が少ない)

これらのことは1年ですべて解決できるものではなく、数年単位で少しずつ慣れてくるものです。

ぼくは海外生活について快適に思えるまでにざっくり5年かかりました。海外生活1年目のオーストラリアでは何度もホームシックになりました。旧友に国際電話したことも数えきれないくらいあります。(当時国際電話でかなり金額がかかりました 泣)

英語がまったくできず、周りの人が何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。友達が犯罪に巻き込まれたり、スリにあったりして海外って日本のように安全じゃないんだなと気付き不安になったこともあります。

ですから、海外移住や就職はできるけれども日本の利便さを忘れて現地に適応していくことが必要になります。また、0からコミュニティを作っていく作業を積極的に行なわなくてはなりません。

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海外移住した後も葛藤の日々は続く

上記に書いたように海外に引っ越してすぐに海外は自分に合っている、永住するにはここだ! と、思った訳ではありません。転職を何度も繰り返し、何ヶ国も違う国に住んでようやく海外に住む決意ができました。

問題が起こった時、日本に帰りたくなったことは数えきれないほどあります。実際に一時帰国した時も何度もありました。笑 それでも自分はどこにいるのが楽しいかと考えた時、海外の方がワクワクすることが多く、幸せと思える瞬間が日本より多いので海外永住を選びました。

これを読んだ方でもしも現状いる環境が楽しくなかったり、ワクワクしていないとしたらもしかしたら海外にはあなたの必要としている環境があるかもしれません。

海外就職・移住はやろうと思えば必ずできます。しかし、そのためには周りの言うことを無視して、自分の信じる道に突き進む精神力が必要ですし、移住後も葛藤と戦い続けなければなりません。

もし、少しでも海外移住に興味があるならば挑戦して欲しいと思います。「すごい」と、勝手に決めつけて諦めないで欲しいのです。インターネットには海外移住するための情報が溢れていますし、ぼくもそれを発信し続けています。

悔いのない人生を歩むための海外移住というオプションは誰しも持っているのです。決してすごいことではありません。

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