プロジェクト管理といえば、ガントチャートを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、ガントチャートを利用したことがない人の中には「ガントチャートってそもそも何?」「具体的にどんなことができるの?」と思う人もいるのではないでしょうか。
ガントチャートって具体的にどんなことができるの?おすすめのツールは?
プロジェクト管理をするためにガントチャートを導入したい。
チームの進捗をすぐに確認できるガントチャートツールを探している。
本稿では、上記のような疑問や意図をお持ちの人に向けて、プロジェクト管理に役立つガントチャートのメリットや、Excelを使ったガントチャートの作り方、おすすめのガントチャートツール・テンプレートまで丁寧に解説します。
- 1 ガントチャートとは?
- 2 ガントチャートを利用する5つのメリット
- 3 Excelでのガントチャートの作り方
- 4 ガントチャートの作成・運用のコツ
- 5 ガントチャートツール・テンプレートおすすめ15選
- 5.1 Excel(エクセル)
- 5.2 Googleスプレッドシート
- 5.3 タイムラインビュー(Timeline View)
- 5.4 smartsheet(スマートシート)
- 5.5 シンプルガントチャート(テンプレート)
- 5.6 みんなでガント.com
- 5.7 がんすけ
- 5.8 Jooto(ジョートー)
- 5.9 Redmine(レッドマイン)
- 5.10 Instagantt(インスタガント)
- 5.11 Gantter プロジェクト管理
- 5.12 Brabio!(ブラビオ)
- 5.13 CrowdLog(クラウドログ)
- 5.14 Zoho Projects
- 5.15 Elegantt(The leading Gantt Chart for Trello)
- 6 ガントチャートを使ってプロジェクト管理を円滑にしよう
ガントチャートとは?
ガントチャート(英語:Gantt chart)とは、プロジェクト管理や生産管理などのあらゆる管理工程で、やるべき作業やタスクの進捗を視覚的に管理するために用いられる表の1つです。
ガントチャートが生み出された背景
ガントチャートは、1920年、アメリカ人の機械工学者であり経営コンサルタントでもあったヘンリー・ガントによって考案されました。
当初ガントチャートは、工場に勤務する労働者が、与えられたタスクにどれくらいの時間を費やしたかを表すために考案されたものでした。その後、ガントチャートは広くプロジェクトのスケジュールを管理する手法として、さまざまなビジネスシーンで用いられるようになりました。
当時のガントチャートは紙に書かれた表で、スケジュールに変更が生じると都度書き直す必要がありました。それでは手間がかかると考えたプロジェクトマネージャーは、ブロックや別の用紙を使用してガントチャートのバーを作ることを考案し、スケジュールの変更とともにそれらを動かせる表に改善を行いました。
現在ではITの普及に伴い、プロジェクトマネジメントツールなどのクラウド型ツールが主流となっています。
ガントチャートを使用する目的
ガントチャートを使用する目的は主にスケジュールを管理することです。組織によってはガントチャートのことを「スケジュール表」と呼ぶこともあるようです。
しかしガントチャートの役割はそれだけではありません。プロジェクトの全体像をガントチャートに落とし込み、見える化することで、進捗状況やスケジュール感の把握はもちろん、手順や担当者などを随時チーム全員が効率よく確認できるようになります。
「誰が、いつまでに、何をやるか」といったプロジェクトのタスクは、規模が小さいプロジェクトであれば把握するのは難しいことではありません。しかし、規模が大きいプロジェクトになるほど、全体像や進捗を管理する難易度が高くなります。そんな時にガントチャートを導入することで、プロジェクト管理をスムーズにするのです。
ガントチャートはツリー構造とチャート(横棒)を用いた棒グラフの一種です。
表の左側、ツリー構造の部分には、タスク名・開始日や終了日などの日付、担当者や責任者、ステータスなどの項目を列挙します。
表に書き込むタスクは、各工程を作業単位まで細分化しておきます。
表の右側、チャートには、プロジェクトの期間を記載します。期間の単位は、日・週・期・年など、短期、中期、長期問わず運用が可能です。プロジェクトに必要な期間に合わせたスケールを用いるようにしましょう。
ガントチャートは、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで作成するほか、専用のツールを使用することも可能です。この記事の後半では、Excelを用いてガントチャートを作成する方法やおすすめのガントチャートツール・テンプレートも紹介します。
WBS(Work Breakdown Structure)とガントチャートとの違い
WBSとは、プロジェクトマネジメントで使われる用語で、「Work Breakdown Structure」の頭文字を取った略称です。プロジェクトに関連するタスクを一覧表で示す手法のことを意味し、「作業分解構造図」とも呼ばれています。
進行表や作業工程表はWBSをもとにして作成されることがほとんどというほど、WBSは多くのプロジェクトで活用される汎用性の高い手法です。
しかしWBSは時間軸を落とし込むことができないため、スケジュール管理が困難というデメリットを持ちます。そこで、時間軸を視覚的に表わすことができるガントチャートを組み合わせて使用します。
WBSを用いてタスクをリストアップ・分類した一覧表を作り、それに時間軸を加え、スケジュールを見える化した棒グラフを入れるとガントチャートが出来上がります。
このようにWBSはガントチャートの前段階の作業であり、ガントチャートと併用することで、プロジェクトの進捗状況や工数、スケジュールを視覚的に把握できるようになります。デメリットを補うばかりかプロジェクト管理に相乗効果を生み出すことになるのです。
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WBSとガントチャートを作るには? それぞれの違いや作成のポイントを解説
ガントチャートを利用する5つのメリット
ガントチャートの作り方やツールを紹介する前に、プロジェクト管理にガントチャートを利用するメリットを解説します。
メリット1.プロジェクトの全体像を可視化できる
ガントチャートはプロジェクトの全体像を可視化できる点で非常に優秀です。プロジェクトの計画段階・スタート時だけでなく、日々の進捗管理においても欠かすことのできないツールといえるでしょう。プロジェクト全体を可視化することで、当初の計画と実際の進捗具合との差異が把握しやすくなります。
メリット2.プロジェクトの計画段階で妥当性をチェックできる
ガントチャートにスケジュールや担当者、作業工数、作業順番を割り当てることで、担当者ごとの工数が現実的か、作業工程の順序が最適化されているか、マイルストーンに間に合うかなどを検証できます。ガントチャートは計画の妥当性チェックに最適なのです。
メリット3.作業工程やスケジュールをメンバー間に共有できる
ガントチャートは作業工程ごとのスケジュールや工数、担当者を可視化できます。そのため、プロジェクト開始前でもガントチャートの作成が完了した時点で、これらの情報をメンバーに周知できます。
メリット4.タスク間の依存関係の把握
タスク同士の依存関係をマッピングできるのも、ガントチャートを使用するメリットです。
プロジェクトを構成するタスクには、同時に進めた方が効率がよいもの、前工程が終わらないと着手できないものなど、依存関係にあるタスクが少なくありません。これらを把握することで、プロジェクトが効率よく進行し、遅れが発生を防ぐことができるでしょう。
それには、リアルタイムの進捗状況を視覚的に示すことができるガントチャートが最適といえるでしょう。
メリット5.マイルストーンの明確化
ガントチャートを用いたプロジェクト管理では、マイルストーンを置いて進捗を管理します。
マイルストーンとは、プロジェクトの進行に大きく影響を与える区切りや中間目標のことを指します。チェックポイントや節目として捉え、プロジェクトが計画通りに進んでいるか、求められている品質を維持しているかなどを振り返ります。
ガントチャートを作成することで、マイルストーンとなる地点を明確に示すことができます。メンバーの共通認識として捉えられるので、スケジュール管理や品質管理がしやすくなるでしょう。
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「マイルストーン」はどうやって書けばいいの? 書き方や具体例を紹介
Excelでのガントチャートの作り方
ビジネスパーソンに馴染みのある、Excelを使ったガントチャートの作り方を詳しく解説しましょう。
特別なツールやスキルがなくともガントチャートを作れるExcelは、非常に手軽な手段です。数式や入力規制を入れることで、管理をスムーズにします。
タスクの洗い出しと分類
ガントチャートをExcelに書き出す前段階として、プロジェクトに必要なタスクの洗い出しを行います。
軸となるタスクを洗い出したら、各タスクをさらに細分化します。ガントチャートに書き出す際は、軸となるタスクを「親タスク」、細分化したタスクを「子タスク」と呼び、相互に関係するタスクとして管理を行います。
タスクの洗い出しや分類にはWBSを用いるとスムーズです。WBSの作り方は「WBSとガントチャートを作るには? それぞれの違いや作成のポイントを解説」で詳しく説明しています。
洗い出したタスクはカテゴリーごとに順を追って、ガントチャートの縦軸に列挙します。
タスクの担当者を決める
洗い出したタスク毎に責任者が誰かわかるように、担当者を決めます。特定のメンバーにタスクが集中しないように気をつけましょう。
急なトラブルなどに備え、メンバーのリソースには余裕を持っておくことがおすすめです。
タスクの開始日・終了日を設定する
各タスクに着手する目安となる開始日や納期となる終了日を設定し、記入します。
この時に注意したいのが、タスクの依存関係です。前工程のタスクが完了しないと、次のタスクに着手できない関係性を持つことを「依存関係がある」といいます。タスクの依存関係を考慮せずに開始日や終了日を設定すると、計画が成り立たない恐れがあります。
依存関係を持つタスクの場合、「前工程のタスクの終了日=後工程タスクの開始日」のような計算式を入力することもできます。
横軸に日付・曜日を入れる
表の横軸に期間を入力して表を作ります。日・週・期・年など、プロジェクトの規模に合わせた期間を選びましょう。
日付を入れる場合、以下の設定方法が便利です。
1.G1セルに、プロジェクト開始日を入れます。
2.日付を入力したセルを選択した状態で、タスクバーの「ホーム」→「数値」→「その他の番号書式」を選択します。
3.「ユーザー定義」を選び、種類の欄に「m“月”」と入力します。
4.「OK」を選択すると「月」が表示されます。
5.月が表示されたすぐ下のセルを選択し、「=」を入力して「月」のセルの場所(図:G1)を入力します。
6.5のセルを選択したまま、2の手順同様に「数値」→「その他の番号書式」を選択します。
7.「ユーザー定義」を選択し、種類の欄に「d」と入力します。
8.「OK」を選択すると日が表示されます。
9.日が表示されたすぐ下のセルを選択し、「=」を入力して日のセルの場所(図:G2)を入力します。
10.9のセルを選択したまま、同様に「数値」→「その他の番号書式」を選択します。
11.「ユーザー定義」を選択して、種類の欄に「aaa」と入力します。
12.「OK」を選択すると曜日が表示されます。
13.右横のセルを選択し「=G2+1」と入力すると、翌日の日付が表示されます。同様に、G3セルを選択して「=G2」を入力すると、翌日の曜日が表示されます。
14.日付・曜日のセル(H2・H3)を選択した範囲の右下に表示されるアイコンを右へドラッグすると、以降の日付と曜日を一括で入力できます。
15.H1セルに【 =IF(DAY(G2)=1,G2,””) 】と入力します。そうすることで、日付が1であれば月を表示し、それ以外は表示しないという数式です。これまでと同じように、H1セルを選択して右下に表示されるアイコンを右へドラッグすると、自動的に翌月が表示されます。
16.これで設定は完了です。G1セルにタスクごとの開始日を入れましょう。横軸の月・日・曜日が自動的に表示されます。
また、非稼働日を視覚的にわかるようにすることも、スケジュールを一目で確認するためには必要な設定です。グレーアウトさせ、稼働日と非稼働日がわかるようにしましょう。
マイルストーンを置く
プロジェクトの中間目標や節目となるポイントにマイルストーンを置きます。
今回のガントチャートの場合、曜日の下に行を足し、マイルストーンとなる日にちに星のマークをつけています。
クライアントへの報告日やテストを行う日、中間目標点などにマークを入れ、重要な節目を明確にする役割を持ちます。
これで横軸の設定は完了です。
ガントチャートのバーを引く
ガントチャートのバーを引きましょう。タスクの開始日から終了日にかけて、セルを塗りつぶします。それほどタスクが多くない時は、バーを引きたいセルを選択した状態でセルを塗りつぶすことも可能ですが、この設定にも便利な数式があるので、紹介します。
1.開始日をD5列、終了日をE5列に入力します。
2.以下の数式をG5のセルに入力します。
=IF(AND(G$2>=$D5,G$2<=$E5),”1″,””)
この数式を入れることで、開始日から終了日までのセルに「1」が表示されます。
3.G5セルの右下に表示される+を右下へドラッグし、プロジェクト管理を行う期間に反映させます。
これにより他のタスクにも開始日以降、終了日前のセルに「1」が表示されます。
4.「ホーム」→「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「その他のルール」を選択し、「1」を塗りつぶしに変えます。
5.各プルダウンより「指定の値を含むセルだけを書式設定」・「セルの値」・「次の値に等しい時」をそれぞれ選択し、値に1を入力します。これで、セルに1と書かれているセルに書式が反映されます。
6.「フォント」でテキストの色、「背景色」でガントチャートのバーになる色(セルを塗りつぶす色)を設定します。テキストと背景色が同じ色になるように設定することで、1の文字が見えなくなり、セルは塗りつぶされたように見えます。
ステータスを入力する
タスクが予定通り進行しているかを確認できるように、ステータスを入力できるプルダウンを挿入します。
1.プルダウンを入力したいセルを選択します。
2.画面上のタブ一覧から、「データ」を選択します。
3.「データの入力規則」を選択します。
4.条件の項目「リストを直接指定」を選び、.選択肢となる項目をカンマで区切って全て入力し、保存します。
これで、「着手前・進行中・完了」といったステータスをガントチャートに入力でき、タスクの進捗状況や遅延を確認できるようになります。
Excelで作ったガントチャートの注意点
これまでに解説したような、条件付き書式で計算式を用いたガントチャートの場合、セル同士が参照しているため、予定外の操作が発生するとエラーがでたり、表示がずれてしまったりすることがあります。
また、小さなズレの場合、誰も気がつかないままプロジェクトが進行してしまい、気づいた時には大きな遅延や損害が発生することもあるかもしれません。
そうならないためにも、ガントチャートの操作には細心の注意が必要です。特定のメンバーに限り編集できる権限を付与するなどし、誤操作を防ぎましょう。
また、管理者やプロジェクトマネージャーはガントチャートが設定通りに機能しているかのチェックを随時行いましょう。適宜バックアップをとっておくことも、トラブルの防止につながります。
ガントチャートの作成・運用のコツ
ガントチャートを作成したら、チームに定着させる必要があります。チームにとってより一層便利なツールになるよう、ガントチャートの作成や運用時のコツを3つ挙げてみました。
タスクの量を調整する
計画通りに進むプロジェクトは、ほぼないといってもいいでしょう。そこで、途中、遅延やトラブルが起きてもいいように、タスクの量は調節する必要があります。
計画に変更があってもプロジェクトの進行に支障をきたさないように、タスクは詰め込みすぎないようにします。
また、ガントチャートを作る際、過剰にタスクを細分化するのは避けましょう。あまりに細かくタスクを書き出してしまうと、ステイタスの更新や進行状況のチェックにかかる工数が増えたり、現状把握に時間を要してしまったりするガントチャートになってしまいます。
タスクの細分化はタスク管理には必要なことですが、似たような作業や同じ担当者が連続して担当するタスクなど、まとめられるものはまとめて記載するようにしましょう。
タスクの依存関係を明確にする
規模が大きくたくさんの人が関わるプロジェクトになるほど、前工程にあるタスクが完了するまで着手できないタスクが発生します。このようなタスク間の依存関係を明確にした上で、ガントチャートを作成しましょう。
依存関係にあるタスクは進行に大きな影響を与えるため、遅延が出ないように進めるべきです。タスク間の依存関係を明確にすることで、プロジェクトのスムーズな進行を助け、メンバーの足並みを揃えることができるでしょう。
ただし、ガントチャートはタスク間にある依存関係がわかりにくいというデメリットを持っています。そこで、依存関係にあるタスクの表示方法には工夫が必要です。
専用ツールを活用する
ガントチャートの作成には、専用のツールを活用することをおすすめします。専用ツールを使うことによって、ガントチャートを作成する手間がグッと小さくなります。
加えて、運用しやすいガントチャートが作れるのも専用ツールの特徴といえるでしょう。
例えば前述したタスク間の依存関係も、専用ツールにはわかりやすくする工夫がなされているはずです。また、スケジュールが変更になっても、専用ツールの多くはドラッグ&ドロップでチャートを移動できるなど、簡単な操作でガントチャートが修正できるようになっています。
専用ツールはコストのかかるものもありますが、ほとんどのツールは無料プランや無料トライアルからはじめられるようになっています。導入時には実際にツールの操作を試してから検討するといいでしょう。
ガントチャートツール・テンプレートおすすめ15選
ガントチャートを作成するには、表計算ソフトとして広く使われているExcelやスプレッドシートのほか、ガントチャートが作成・利用できるプロジェクト管理ツールも増えています。
今回は数あるガントチャートツールの中でも、比較的簡単に操作ができ人気のあるツールを順番にご紹介します。また、ガントチャートのテンプレートも掲載しています。
Excel(エクセル)
Excelはビジネスシーンで非常にメジャーなツールです。Excleを使ってガントチャートを作るメリットは、なんといっても操作に慣れているという点が挙げられるでしょう。
Excelのライセンスをもっていれば、無料でガントチャートを作成できます。
作成方法は自由ですが、一般的には本稿でも紹介した、縦軸に通し番号・タスク・担当者や責任者・ステイタスなどを記入し、横軸にはカレンダーを入れる方法が多く用いられているようです。また、数式を組み込むことで入力を省略したり自動化できたりするので、管理する工数を削減できるでしょう。
ただし、Excelは複数名での共有や編集には適していないツールといえます。もし複数のメンバーで共有するのであれば、クラウドに格納するなどし、共有をしなけれなばりません。その不便を解消できるツールが、次に紹介するGoogleスプレッドシートです。
Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、Googleアカウントを持っていれば無料で使えるツールです。インターネットに接続できる場所であれば、どこからでも、どのデバイスからでもアクセスできます。
Googleスプレッドシートでガントチャートを作ると、複数名での閲覧や編集が可能になります。メンバーが情報を入力するとガントチャートは自動で更新されるので、リアルタイムの進捗状況が共有されるのです。
ガントチャートの作成方法はExcel同様です。さまざまなアレンジができるので、プロジェクトに適したチャートを作成すると、管理や運用がスムーズになるでしょう。
タイムラインビュー(Timeline View)
タイムラインビュー(Timeline View)は、Googleスプレッドシートからガントチャートを自動的に作成できる優れもの! 2022年に実装されたGoogle Workspaceのユーザーのみが使用できる機能です。
まずは、元になるデータを用意します。各タスクの名前・開始日と終了日・各タスクの概要・担当者の名前など、必要な項目を入れた表を作りましょう。
あとは、【メニュー】>【挿入】>【タイムライン】と選択し、ガントチャートに含める表の範囲を指定すれば、同じファイル上の別シートにタイムラインビューが作成されます。
あとはGoogleスプレッドシート同様に、列を追加したり色を変えたり、数式を入れたりしてカスタマイズし、ガントチャートに仕上げます。
タイムラインビュー
smartsheet(スマートシート)
smartsheetは、Excelを使ったガントチャートの問題点(Webページでインタラクティブに共同作業できないなど)を解決すべく開発されたオンラインガントチャートソフトです。
Excelでは30分かかる作成時間を3分に短縮できるほど、シンプルで直感的に操作しやすいツールといえるでしょう。
smartsheet
シンプルガントチャート(テンプレート)
ガントチャートをExcelに導入できるテンプレートです。タスクを段階(フェーズ)ごとに分類し、担当者、タスクの開始日と終了日、プロジェクトの達成率を記録できます。
シンプルガントチャート
みんなでガント.com
みんなでガント.comでは、複数のメンバーと共有利用が可能なガントチャートです。会員登録は不要で、基本機能が無料で利用できます。
作成したガントチャートは、パソコンはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン上でも管理でき、インターネット環境があればどこからでも閲覧・編集が可能です。
みんなでガント.com
がんすけ
がんすけは、カレンダー上にマウスでチャートを配置して、スケジュール表を作成するフリーソフトです。配置したチャートはマウスで移動させたり長さを変えたりできるので、予定の変更が簡単にできます。カレンダー表示単位はワンタッチで1日~2年間の範囲で切り替え可能なので、短期、長期の複数の視点で計画が立てられます。
データはXMLで保存されるので、XMLを扱える他のアプリケーションでのデータの再利用が可能です。
がんすけ
Jooto(ジョートー)
初心者でも使えるシンプルさにこだわったクラウド型の進捗管理ツールです。ホワイトボードにタスクを記入した付箋やメモを貼っていくイメージで使え、操作はドラッグ&ドロップで簡単。はじめて使う人でも安心です。
ガントチャート機能は、月額1,780円からの有料版でのみ利用できる機能です。iPhone、Androidをはじめ、メジャーな端末全てをサポートしています。
Jooto
Redmine(レッドマイン)
Redmineは、定番のプロジェクト管理ツール(オープンソースソフトウェア)です。日々の作業の管理や社内メンバー同士の情報共有に使えるため、チームでシステム開発を行う際などに役立ちます。
また、プロジェクト管理においては、「誰が」「いつまでに」「何をするのか」といった進捗を管理することが求められますが、Redmindに搭載されているガントチャートを使えばプロジェクトの状況が一目でわかるようになります。
Redmine
Instagantt(インスタガント)
Instaganttは、オンラインで利用できるプロジェクト管理用ガントチャートツールです。シンプルですが印象的なUIで、パッと見てわかるガントチャートを数分で作成できます。
また、ガントチャート上での主な操作はドラッグ&ドロップなので、ガントチャートに不慣れな方でも直感的に操作できる点が魅力的。タスクごとの優先順位もわかりやすく、プロジェクトをスムーズに進めるための機能が整っています。
Instagantt
Gantter プロジェクト管理
Gantterは、40万人以上のユーザーを抱えるプロジェクト管理ツールです。Googleが提供している「chrome Webストア」から、すぐに導入できます。
プロジェクト管理ツールですが主要な機能はガントチャートで、タスク管理の進捗管理やスケジュール管理にも応用可能。Google Driveとの連携もできるので、チームで共有したい人にピッタリです。
Gantter プロジェクト管理
Brabio!(ブラビオ)
ガントチャートを作るなら、Excelの10倍速いといわれる初心者専用のクラウドツール「Brabio!」もおすすめです。導入実績は、20万社を突破しているガントチャートツールです。マウスをスッと動かすだけの簡単操作でガントチャートが作成できるので、ツールに不慣れな人にも適しているといえるでしょう。
Brabio!では、1グループに複数のプロジェクトを紐づけて管理する形式となっているため、グループおよびプロジェクトは複数作成可能です。また、プロジェクトごとのユーザー権限の変更も可能なので、セキュリティ面でも安心。社内秘や社外秘の情報もしっかり管理できます。
Brabio!
CrowdLog(クラウドログ)
CrowdLogは、クラウド型工数管理・プロジェクト管理ツールです。Web画面を使って、ドラッグ&ドロップの簡単操作でガントチャートの作成ができます。
やるべき作業をタスクとして登録することはもちろん、タスクごとの関係性の整理、マイルストーンの設定など、ガントチャートに必要な機能を備えています。
また、ガントチャートを使って工数管理を行うことも可能です。進捗率だけでなく工数という視点を加えることで、より正確にタスクの管理ができる点が特徴です。
CrowdLog
Zoho Projects
Zoho Projectsは、100万社以上の企業から選ばれたオンラインプロジェクト管理ソフトウェアです。まずは、プロジェクトの計画を立てて、タスクのスケジュールをトラッキングすることからはじめてみましょう。
主要タスクとサブタスクの依存関係がわかりやすいので、当初の計画と実際の状況との差異をすぐに確認できる点も特徴です。
Zoho Projects
Elegantt(The leading Gantt Chart for Trello)
Eleganttは、タスク管理ツールで有名なTrelloでガントチャートが利用できる便利なプラグインです。Trelloそのものがチームでタスク管理に適したツールですが、Eleganttもチームでプロジェクトを進める際におすすめです。
Eleganttを導入することで、Trelloのボード上にあるタスクがガントチャートで表示されます。タスクをリストで個別管理するだけでなく、時間軸(スケジュール感覚)で管理できるため、進捗状況を直感的に把握したい時に便利です。Trelloユーザーの方はぜひ試してみてください。
Elegantt
ガントチャートを使ってプロジェクト管理を円滑にしよう
プロジェクト管理にガントチャートを利用することで、プロジェクトの全体像を可視化し、作業の進捗状況を把握しやすくなります。プロジェクト管理を行う場合には必須のツールになりますので、ぜひチームにあったガントチャートツールを探してみてください。
TeamHackersでは、ガントチャートを使ったタスク管理ツール紹介【7選】でもガントチャートを用いたタスク管理ツールを紹介しています。本稿と合わせてぜひご覧ください。