復職したくない… 誰でも陥る育休終了時の復職前ブルー

4月の保育園入園まで1カ月を切り、いよいよ復職が現実的になってくる3月。多くの育休(育児休暇)中のママは、初めての保育園や、育児と仕事の両立の不安に押しつぶされそうになっているかと思います。保育園に入れなかったら困る!と焦っていた数カ月前の自分とは打って変わって、復職が現実的になったらなったでブルーになるという…。やはり女性は何歳になっても「秋の空」のごとく変わりやすい心を持っているのでしょうか。そんな揺れる育休ママの気持ちの変化と乗り越えるコツを、私の体験とともにご紹介したいと思います。

保育園に入りたくない、復職したくない


「保育園に入りたい」ではありません。「保育園に入りたくない」です。これは私が第三子の保育園申し込みの時に本当に思っていたことです。第一子の時は、出産直後の育児のみの生活に耐えられず、1日も早く復職したいと思っていたのですが、復職したら育児と仕事で息つく間もない生活であることが第一子で分かってからは「もっと育休を取っていたい」「ゆっくりしたい」という気持ちが芽生えるようになりました。特に第三子の時は、育休なんていう人生の夏休みのような生活もこれが最後かと思うと、もっともっと休んでいたいという気持ちが強く、保活とはほど遠いことばかりしていました。例えば、保育園の入園申込書に第十希望まで書ける保育園名を第二希望までしか書かないとか。「もっと書いたほうがいいですよ」と区役所の職員の方から言われても、「これでいいんです」とやる気のなさ100%で申請していました。もはや「逆保活」とも言えるほど。それでも、当時勤務していた会社の勤続年数の長さや第三子ということで点数が高かったからか、無事に第一希望の園に合格。無事に復職できることが決まったわけです。そして復職までカウントダウンが始まった3月には「復職したくない」という気持ちが日に日に増していき、まさに復職前ブルーの状態になってしまいました。

復職まであと数日などと迫ると、このような「復職したくない」という復職前ブルーの状態になるのは、思い返せば1人目からでした。育児と仕事の両立の不安ももちろんありますが、久しぶりに仕事をするということ自体が不安、そして、なんだかんだ生まれたばかりの赤ちゃんと過ごすゆったりとした生活がそれはそれで楽しかったのだろうと思います。

この復職前ブルーの女性、私の周りにも意外に多くいました。出産から保育園の入園が決まるまでは、保育園に入れるか、復職できるかが不安であまり現実的に復職を想像できないから気づかないのだと思いますが、実際に復職が現実的になると、育休の生活を卒業することがとてつもなく悲しくなるのです。

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ギリギリまで復職を延ばす悪あがき

保育園が決まり、復職できる状態になると、まずは職場へ連絡します。「入園おめでとうございます」「復職されるのを待っています」そんな言葉が嬉しくもあり、悲しくもあり…。そんな複雑な思いを持っていました。

私の所属していた会社では、まず所属チームのマネジャーとの面談が設定されます。その際に、時短勤務にするか(する場合は何時から何時までか)、在宅勤務はしたいかなどの具体的な働き方の相談や、どんな業務をするかなどといったことを話します。

私は、第一子から第三子まで、だいたい生後半年から8カ月で復職しているので、産前休暇を合わせても休職期間は1年も経っていなかったのですが、それでも久しぶりの会社にドキドキし、ちょっと距離感を感じ、不安で不安で仕方ありませんでした。そしてやはり思うのです。復職したくないと。


それでもここまで来たら、逃げるわけにはいきません。そこで最終的な手段として、4月入園はするもののできるかぎり有給休暇を利用して復職する日を後回しにします。私の住む自治体では4月に入園した場合、当月中に復職を果たしている誓約書を書かされていましたので、育休は4月中に終了し、あとは有給休暇を利用して5月の何日から出社するかを決めました。同じ会社の知人ママの中には有給休暇をあるかぎり使って、復職後の最初の出社を7月にしている人もいたほど。育休後の有給休暇消化は、復職前ブルーのママにとってはよくある復職先延ばし作戦なのかもしれません。

復職をポジティブにする方法

とにかく復職がブルーでブルーで仕方ない。1日でも長く休んでいたい。そんな気持ちをちょっとでもポジティブにするために、私が行っていたのは出勤用の服やバッグ、化粧品を買うことでした(やることが高校生並みの幼さですが)。育休中は、育児中心で出かけるのも近所が多く、仕事をする格好とは程遠いもの。通勤するなら当たり前のスタイルが心のどこかで懐かしく、憧れのような気持ちも残っていたので、いわゆる通勤ファッションとなる服やバッグを買うため、久しぶりのウィンドウショッピングなどを楽しみました。ハイヒールを見れば可愛いと思うし、育休中にはまず着ない膝丈のスカートやシャツなどにワクワクしていたものです。ちょうど復職時期は春に重なっているので、季節の変わり目でほしいと思う華やかな服もたくさん見つけられました。

さらに、育休中のダラダラ生活で産後ダイエットも中途半端だったのが、復職に向けて元の体型に戻らなければという目標にもなります。この服を着るために痩せる!そんな最後の目標を見つけて、ダイエットとショッピングでモチベーションを高めていきました。

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復職前ブルーから、復職後ハイへ

ダイエットやファッションに気持ちを紛らわせながらも、悶々とブルーな気持ちを持ち続けて、いざ復職の日。今日からまた仕事か。育児と仕事に追われる生活と思うと、本当に逃げ出したいほどのネガティブな気持ちになっているわけですが、復職当日思うのは「仕事って楽しい!」という気持ち。それまで、生まれて間もない我が子をずっと近くでお世話してきた生活から、子どもを預けて一人の時間が持てること。同僚とランチに行けること。仕事の話ができること。そんな瞬間、瞬間がキラキラとしていて、とてつもなく楽しく感じるのです。

これは、復職までの気持ちが必要以上にネガティブであったから余計に思うのかもしれませんが、会社に通勤すること、仕事をすることって、思ったより楽しいじゃん! と、なぜか3回の育休を経た復職ともまったく同じ感情になりました。このような復職後ハイがあるのに、毎回すっかり忘れて復職前にブルーになるのも面白いものです。

まとめ

復職したくないという感情、実は育休だけではないようです。病気の際の休職や留学などの休職、いずれも休職を取る理由は人それぞれですが、どんな休職でもやはり復職前は不安になり、ブルーな感情に押しつぶされそうになるそうです。それぐらい一度中断したことを再開するというのは人間にとってストレスとなり得ることなのだろうと思います。しかも、その中断の期間(休職の期間)が長ければ長いほどそのストレスは強いものになります。とはいっても、私が3回の復職を経験して思うのは、仕事が軌道に乗るまでのリハビリには1週間もかからないということ。ものの2〜3日程度です。

復職前にブルーになったこと、復職後にハイになったこと、いまでは良い思い出ですが、さすがに3度も経験すると身に沁みるようで、春になるとあのジェットコースターのような気持ちの変化が思い出されます。

きっと、いま復職したくないと鬱々と不安に思っているママはたくさんいらっしゃると思いますが、必ず復職後にハイになるから安心していただきたいと声を大にしてお伝えしたいです。

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