「褒める技術」を磨いてメンバーのモチベーションを引き出す3つのコツ

チーム内コミュニケーションを円滑化する1つの方法が「褒める」文化を作ることです。本記事では社内における「褒める」文化の作り方と、簡単そうに見えて意外に難しい「褒め方のコツ」についてご紹介します。

部下の指導に効果的なのは、「褒める」「叱る」どっち?

「人は大きく『褒めて伸びるタイプ』『叱られて伸びるタイプ』の2つに分類される」という話を聞いたことがあるでしょうか。皆さんも、自分がどちらのタイプに当てはまるのか一度は考えたことのあるのではないでしょうか。

しかし、実際は「褒める」と「叱る」は役割が全く異なるものなので、どちらか一方だけの指導は部下を成長させるのに効果的だとは言えません。

「褒める」ことは、部下の良い行動や長所を指摘し、モチベーションを高め、その行動を習慣化させるために行なわれます。それに対して「叱る」ことは、上司の求める水準に部下が達していないことを指摘し、改善させることが目的になります。自分のストレスや怒りを相手にぶつける「怒る」と異なり、相手の成長を第一に考えて指摘するのが「叱る」ことです。

部下の自主性を育てるうえで大事なのは、この2つのバランスを守ることです。無闇に部下を褒めすぎてばかりでは、現状に安心して気が緩んでしまったり、他人の評価を意識しすぎてしまう恐れがあります。また叱って育てる方法に頼りすぎると、部下がミスや挑戦を過剰に恐れ、職場環境の雰囲気も悪化してしまうでしょう。また、特定のメンバーだけを贔屓していると感じさせないために、どんな時に褒める/叱るのかというルールを決めることも必要です。

「ただ褒めるだけ」ではダメ!効果的な褒め方とは?

「叱る」と「褒める」2つの方法をご紹介しましたが、簡単そうに見えて意外と難しいのが、「正しい」褒め方を身につけることです。

「褒めて伸ばす」という考え方は、欧米で提唱され、1990年代に日本でも取り入れられはじめました。しかし褒め方を間違えるとメンバーは違和感を感じ、それが上司に対する不信感に繋がりかねません。単なるお世辞や中身のない褒め言葉を並べても、部下の成長や信頼関係構築につながる筈がないですよね。

「正しい」褒め方とは、本人も気づいていない隠れた長所を指摘したり、相手の主張に対する賛同を示すような言葉がけの事です。「正しく」褒める技術を磨くことで、以下のような変化がもたらされることが想定されます。

自己肯定感を高める→帰属意識を持たせ、自主性を伸ばす→信頼関係を築ける→社内で「褒める」文化を築ける

①自己肯定感を高める

まず「正しく」褒めることで、部下の自己肯定感を高めることができます。仕事の進め方や考え方を承認されれば、「もっと頑張ろう!」という気持ちになれるので、自然とモチベーションが上がるようになります。

また「この方法で正しいのだろうか?」と疑問を感じながら仕事をすることと、「この方法で正しい!」と自信を持って仕事をすることでは、生産性の高さに差が出ることは明白でしょう。

②帰属意識をもたせ、自主性を伸ばす

メンバーは褒められることで、このチームで自分が必要とされていると感じるため、チームへの帰属意識を高めることができます。これによって、仕事の満足度を高めるだけではなく、メンバーは自分の仕事だけではなく、チームとしての課題や問題に対しても積極的にリーダーに提言するようになるでしょう。

③信頼関係を築ける

褒められたメンバーは、自己を承認してもらえる感覚を味わうので、それが繰り返されるうちに、リーダーへの信頼感が高まります。「この人の期待に応えるために頑張ろう!」というモチベーションアップにつながるだけでなく、相談や報告をスムーズに行うことができます。

④社内で「褒める」文化が育つ

褒められたことで仕事に対する熱意が増したメンバーは、「人を褒めるとマネジメントはうまくいく」という知恵を身を以て実感することとなります。そのため、自身の成功体験から、将来的に人をマネジメントする立場になった時に、「メンバーを褒める」リーダーになる可能性が高まります。このように社内で褒めあう文化を育てることで、職場の関係性の進化、コミュニケーションの円滑化をはかることができます。

「正しく」褒めるための3つのポイント

では、メンバーを「正しく」褒めるためにはどのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。ここでは、褒めるときに気を付けるべき3つのポイントを紹介していきたいと思います。

①変化や成長を発見する

1つ目は、「相手のどこを褒めるべきか」という着眼点についてです。

まず、皆さんが今まで褒められて嬉しかったときのことを思い出してみて下さい。自分の成長が認められたとき、自分自身でも気づかなかった長所を指摘されたとき、自信の無かった分野での仕事を褒められたとき…。これらの思い出は人によってさまざまだとは思います。しかし、「仕事で大きな成果を挙げたとき」のような誰もが認めてくれるような場合よりも、誰かに自分の努力や成長に気づいてもらえた場合の方が印象に残っている、ということが多いのではないでしょうか。

また相手のモチベーションを高めるためには、その人の持っている能力や出した結果よりも、相手の努力や成長した箇所を褒めるようにしましょう。「〇〇が上手になったね」「仕事が早くなったね」のように成長度や変化に気づき評価した方が、部下は「自分の頑張りに気づいてくれている」と感じ、自信を持ちやすくなるからです。

このように、相手の心に響くような褒め方をするには、

  • 自分にしか伝えることのできない【オリジナルの観点】が入っていること
  • 相手の【努力や変化】に着目すること

このどちらかのポイントに注意することが大切です。

②具体的な理由を言葉で伝える

2つ目は、相手に伝える際の言葉の選び方についてです。

「褒める」といっても、ただ相手をおだてるような言葉を並べていればいい、という訳ではありません。また『頑張っているね』いうシンプルな言葉の場合、誰に対しても同じ言葉を使っているのでは、気持ちのこもっていないお世辞だと捉えられてしまうでしょう。

相手に本気度を伝えるためには、具体的な箇所をきちんと褒めることが大切です。前項で紹介したように、褒める側の人のオリジナルの観点が入っていることで、はじめて相手の心を動かすことができるのです。

例えば、社内の企画会議の中で良いアイデアを出した部下がいたとします。会議後に上司としてその部下を褒めるとき、あなたはどのように伝えるでしょうか。

単純に『君のアイデア良かったよ』と言うのでも十分ではありますが、

『君の斬新な意見のおかげで、会議が活性化したよ。ありがとう』

というように具体的な理由をつけて褒めた方が、相手も印象に残るはずです。このように、少し負担は大きくなりますが、

  • 具体的な表現を使って理由を述べること
  • あなた自身の言葉を使って語ること

に留意して言葉を選ぶようにしましょう。

③「すぐ」そして時には「公の場」で

最後は、褒めるタイミングやその方法についてです。

まずタイミングとしては、恥ずかしがらずに「気づいたらすぐ」褒めるようにしましょう。なぜならメンバー自身が自分の努力や行動を忘れてしまっていては、褒められたとしてもあまり実感が湧かないからです。良い行動や成長に気づいたら、できるだけ素早い反応を心がけましょう。

また、「公の場で褒める」か「個別で褒める」かの使い分けも重要です。一対一で褒めることも勿論大事ですが、場合によっては、人前で褒めることが効果的な時もあります。メンバーは、自分のいい行動が人前で共有され評価されることで、自尊心を高め、承認欲求を満たすことができます。また「自分も負けていられない」と他のメンバーの対抗心を燃やすことにもつながるので、組織にとってもポジティブな影響があるといえます。

まとめ

ここまで「褒める」「叱る」の2つの相違点や、「正しく」褒めることで職場にポジティブな効果がもたらされること、そして効果的に褒めるための3つのコツについてご紹介してきました。正しい褒め方を学び、部下の帰属意識を高めることができれば、職場にプラスの影響がもたらされることは間違いありません。本記事でご紹介した3つのコツを、是非職場で実践してみて下さい。

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