相互理解とは?組織で重要視される理由や深める方法を紹介

企業の組織やチームには、年齢も環境も違うメンバーが集まっています。メンバーが結束して最高のパフォーマンスを発揮するためには、相互理解が必要です。相互理解は人間関係の構築においても欠かせないため、近年ビジネスの現場では重要視される傾向にあります。

そこで今回は、相互理解の具体的な内容や相互理解を深める方法、重要視される理由などを解説します。

目次

組織における相互理解とは

相互理解とは、各々が相手の立場や考え方、価値観や気持ちを理解しあうことをいいます。

人間関係を円滑にするために欠かせない要素で、企業や組織では、メンバー同士や上司と部下、経営陣と各部門などにおいて、相互理解を深めることが求められます。相互理解が深まることでメンバー間の信頼関係が構築され、ビジネスが円滑に進むだけでなく、生産性の向上も期待できるでしょう。

組織で相互理解が重要視される背景・理由

特に近年、企業や組織では相互理解が重要視されています。ここでは相互理解が重要視される背景や理由について解説します。

リモートワークの普及

働き方改革や新型コロナウイルスの流行などを契機として、リモートワークを取り入れる企業が急速に増加しました。

オフィスとは異なり、直接会話をする機会が減少し、意思の疎通がとりづらくなっていることから、相互理解を重要視するようになっています。

転職希望者の増加

以前の日本では、一度就職をしたら終身雇用制度で定年まで同じ企業に勤めることが一般的でしたが、現代はキャリアを重視して転職を希望する人が増加傾向にあります。

企業側も積極的に転職者を受け入れるため、組織の中に異なる背景を持った人材が増えています。そのため相互理解が求められるのです。

ハラスメントの問題化

働き方改革に伴い、企業の中で「セクハラ」「パワハラ」などのハラスメントの問題が顕在化するようになりました。

ハラスメントの問題解決や防止のためには、相手の気持ちや状況を理解することが重要で、問題解決の糸口として相互理解について取り組む企業が増えています。

組織で相互理解を深めるメリット

組織で相互理解を深めると、どのようなメリットを生むのでしょうか。ここでは4つのメリットを紹介します。

生産性の向上

組織で相互理解を深めると、メンバー間でお互いの信頼関係が構築されるため、良好なコミュニケーションの中で仕事ができます。活発な意見交換がしやすい職場の雰囲気で、それぞれのモチベーションがアップし、生産性向上が期待できるでしょう。

従業員同士のトラブル抑制

相互理解が得られていない組織では、お互い何をしているかが見えないため、相手への理解が乏しくなります。その結果、相手への不満が生じ、トラブルに発展しかねません。これらを防止するために、相互理解を深めることは重要です。

個性を活かすマネジメントの実現

相互理解が深められている組織では、メンバーそれぞれの強みを共有できる状態にあります。プロジェクトマネージャーは、メンバー個々の個性や強みを把握し、最大限活かしたマネジメントを実現できるでしょう。

エンゲージメントの向上・離職率低下

日本では上司から部下への一方的なマネジメントが長年行われてきましたが、相互理解がなければ、メンバーのエンゲージメントは向上しません。

トップダウンではなく、相互理解を深めることで、エンゲージメントは向上し、離職率の低下にもつながるのです。

組織で相互理解を深めるためにできる10のこと

組織において、どのようなことを実践すれば相互理解を深められるのでしょうか。ここでは、相互理解を深めるためにできる10のことを紹介します。

日報・週報をオープンにして周りのことを知れるようにする

個人や部署ごとに日報や週報を作成しているのなら、それをオープンにするとお互いの状況が知れるようになります。メンバー間での共有だけでなく、部署間でもオープンにすると、他の部署で行っていることを理解しあえるでしょう。

社内報で会社の旬な話題を届ける

日々仕事をしていると、所属する部署内の情報は得られても、社内全体の動きはなかなか届かないものです。社内で起きていることや旬な話題を、社内報に載せて届けることで、相互理解を深めることができます。

トップメッセージで会社と従業員の意識を統一する

会社全体で相互理解を深めるには、社長やCEOなどのトップがメッセージを発信し、従業員に想いを発信するのも効果的です。トップの考えを知る機会があり、全社で共有できることは、従業員の意識を統一できるだけでなく、モチベーションアップも期待できます。

従業員の頑張りを表彰し見える化

チームや個人で成果をあげた際には関わった従業員を表彰することで見える化ができます。普段の何気ない頑張りもサンクスカードなどで伝えあうと、感謝の思いが伝わり、相互理解が深まります。

コミュニケーションツールを活用する

社内でコミュニケーションツールを活用すると、相互理解を深めるのに役立ちます。リモートワークなどで対面の機会が少なかったり、外出の機会が多くメンバーがそろわなかったりする職場では、特に効果を発揮します。

部活動、社内イベントで交流する

社内で共通の趣味をもつ従業員が集まり部活動を行ったり、社内イベントを実施したりすると、普段の仕事では交流の機会がない従業員との関わりあいが生まれます。楽しみながら相互理解を深められるでしょう。

座席のフリーアドレス制度の導入

オフィスに自席を設けるのではなく、座席をフリーアドレス制にするのも相互理解を深めるのに効果があります。毎日作業スペースを変化させることで、さまざまな従業員と顔を合わせられるようになります

シャッフルランチを行う

シャッフルランチを実施すると、普段交流のない従業員同士が、ランチをしながらコミュニケーションをとることができます。ランチの時間は、プライベートの話や雑談など仕事に関係のない話で盛り上がれるため、お互い親近感を抱きやすくなります

ジョブローテーション制度の導入

ジョブローテーションとは、定期的に配置転換を行うことをいいます。従業員の能力開発やスキルアップの目的がありますが、同時に社内のいろいろな業務を体験することで相互理解の深まりにも役立ちます。

ゲームやワークショップの実施

相互理解を促進させるために、社内でゲームやワークショップを実施するのもよいでしょう。交流の機会が少ない従業員同士が協力する体験を通して、新たな発見やアイディアが生まれるかもしれません。

相互理解を深めるポイント

前章の相互理解を深めるためにできることを実施する際には、いくつかのポイントをおさえておくとよいでしょう。ここでは3つ紹介します。

相手に不信感を持たせない言動

まずは、相手に不信感をもたせない言動を心がけましょう。
たとえば、相手のプライベートを根掘り葉掘り聞いたり、自分ばかりが一方的に話したりしないようにします。お互いの距離感を見極めながら、相互理解を深めていきます。

自己開示をする

自分自身の考えやこれまでの経験などについて、自分から相手に伝えるようにしましょう。得意なことだけなく苦手なことや不得手なことなど、強みと弱み両面を開示することで、相手も話しやすくなり、相互理解が深まります。

公私関わらず相手に興味関心を持つ

仕事上での関係だからと割り切って接するのではなく、公私に関わらず相手に興味関心を持って接することも、相互理解を深めるためには大事です。趣味や家族構成などから共通点が見つかり、関係が発展するかもしれません。

リモートワーク下で相互理解を深める方法

リモートワーク下では、従業員同士が顔を合わせる機会が少ないため、より意識的に相互理解を深める必要があります。ここではそのポイントを紹介します。

クローズドスペースでのチャットを活用する

リモートワークにおいては、コミュニケーションツールの活用は欠かせません。ツールには、メンバー全員が閲覧できるオープンチャットだけでなく、個人間でやりとりができるクローズドスペースも設けましょう。悩みを打ち明けやすくなり、相互理解が進みます。

1on1ミーティングを定期的に行う

1on1ミーティングを定期的に行うことも、個々の悩みや課題などを話す機会として有効です。業務内容についての理解や、今後のキャリアプランの確認も行えるため、メンバーのモチベーション維持にもつながります。

ナレッジのドキュメント化と共有をする仕組みづくり

リモートワークでは、お互いの状況が見えづらい環境にあるので、情報の共有を確実に行うことが重要です。ナレッジをドキュメント化して共有する仕組みを構築し、状況を可視化すると、相互理解が深められます。

相互理解を深めるのに役立つ理論や診断

最後に、相互理解を深めるのに役立つ理論や診断を紹介します。

ストレングスファインダー®

ストレングスファインダー®とは、アメリカのギャラップ社の開発した、オンラインで行う才能診断ツールです。177個の質問が用意されていて、それに答えることで、思考や感情、行動などの特徴から才能(強み)を導き出すことができます。

具体的には、才能を34の資質に分類して、特徴的な5つの才能が診断結果として表示されます。自分が無意識に行っている思考や感情、行動のパターンを知ることができるのです。

ストレングスファインダー®を企業に取り入れると、診断結果から個々の強みがわかり、マネジメントに役立ちます。相互理解を深めることにも役立つでしょう。

ソーシャルスタイル理論

ソーシャルスタイル理論は、人が他人とうまく関わるために、人とのコミュニケーションのとり方を以下の4つのスタイルにわけたコミュニケーション理論です。アメリカの産業心理学者デビッド・メリル氏が提唱しました。

  • ドライビング(感情を出さない、意見を主張する)
  • エクスプレシッブ (  感情を出す、意見を主張する)
  • エミアブル(感情を出す、意見を主張しない)
  • アナリティカル (感情を出さない、意見を主張しない)


ソーシャルスタイルがわかると、相手に合わせたコミュニケーションスタイルを用いることで、人間関係を構築しやすくなります。相互理解を深める手段としても有効でしょう。

まとめ

相互関係を深め、相手の立場や価値観を理解しあうことは、人間関係を円滑にするとともに、生産性の向上など企業に良い変化をもたらします。年齢や立場が異なる社員全体が、相互理解を深められている状況は、何より企業の財産になります。

今回紹介した方法の中から、自社の風土にあったものを選択して実践し、相互理解を深めていきましょう。

相互理解とは?組織で重要視される理由や深める方法を紹介
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