メンバーに期待するからこそ、「褒める」技術を磨かなくてはならない5つの理由

「褒める技術を磨くことで、業績を上げることができます」この言葉に対する反応は、様々だと思いますが、本稿では一つの考え方を提示しています。「褒める」技術に興味がある方は必見です。

褒めれば育つ、は本当か?

「褒めれば育つ」は常套句ですが、その真偽については不確かなままです。当然、「叱ったほうが育つ!」という反論も一定の市民権を得ています。確かに、何も考えず褒めていればメンバーが育つのなら、こんなに楽な話はありません。しかし、ただおだてられているだけであったり、的外れなことで褒められていれば、メンバーは違和感を感じて、それがあなたへの不信感に繋がるということもあります。それでは、正しく褒めた場合はどうでしょうか?

基本的に褒められるのが嫌いな人間はいません。そのため、ある事できちんと褒められれば、他の事でも褒められようという思いが強くなり、自己改善へと繋がることは容易にイメージできます。

ここで重要なことは、正しい褒め方をすることです。行動科学マネジメントでは、「4対1の法則」というものがあり、一つ叱る前には四つの褒める良いとされています。また、今の若い世代は打たれ弱い人が多く、ちょっとしたことでひどく落ち込んでしまいます。このような状況を鑑みても、リーダーがこの先、メンバーを正しく褒める技術を求められる可能性は高いです。実際にメンバーを褒めることで業績アップに繋がった企業も少なくありません。

まとめると、どんな場合でも「褒めれば育つ」が正しいわけではありませんが、適切にメンバーを褒めることができれば、本人の成長に繋がるだけではなく、業績アップも見込める、ということです。

リーダーが褒める技術を磨かなくてはならない5つの理由

「褒めれば育つ」だけではなく、業績アップにも繋がるのであれば、リーダーが褒める技術を磨かない理由はありません。それでもまだ、褒める効果について疑問視している方に向けて、なぜ褒める技術を磨かなくてはならないか、という理由を5つにまとめましたので、参考にしてみてください。

理由1:自信を持たせることができる

メンバーを褒めることで、メンバーに自信を持たせることができます。なぜなら、褒めるということは、そのやり方・考え方でいいんだよ、とメンバーを認めることであり、認められたメンバーは自分のやり方・考え方が間違っていないというお墨付きをもらうようなものだからです。当然、「この方法で正しいのだろうか?」と疑問を感じながら仕事をすることと、「この方法で正しい!」と自信を持って仕事をすることでは、結果に差が出ることは明白でしょう。

理由2:モチベーションアップ

これはイメージしやすいと思いますが、メンバーは褒められることで、「もっと頑張ろう!」という気持ちになれるので、自然とモチベーションが上がります。これが仮に、叱られたとすれば、メンバーは奮起するのではなくやる気をなくしてしまいます。褒めることで、モチベーションが上がれば、それは仕事の生産性を高めることにつながるため、非常に有効です。

理由3:帰属意識を持たせることができる

メンバーは褒められることで、このチームで自分が必要とされていると感じるため、チームへの帰属意識を高めることができます。これによって、仕事の満足度を高めるだけではなく、メンバーは自分の仕事だけではなく、チームとしての課題や問題に対しても積極的にリーダーに提言するようになるでしょう。

理由4:メンバーに信頼される

褒められたメンバーは、自己を承認してもらえる感覚を味わうので、それが繰り返されるうちに、リーダーへの信頼感が高まります。信頼感があれば、「この人の期待に応えるために頑張ろう!」という風に、ヤル気につながります。さらに、命令・指示に対しても従順な姿勢をみせてくれるでしょう。

理由5:将来、褒める人になる

メンバーは褒められることで、仕事に対する熱意が増して、生産性を高めることができます。そのことで、人を褒めるとマネジメントはうまくいくという知恵を身を以て実感することとなります。そのため、自身の成功体験から、将来的に人をマネジメントする立場になった時に、「メンバーを褒める」リーダーになる可能性が高まります。これは、長期的にみて、大きな成果となるでしょう。

褒める技術を磨かなくてはならない5つの理由について解説しました。これで、「褒める」ことに対して、疑心暗鬼だった方も、その実用性を理解していただけたのではないかと思います。

メンバーを褒める技術を磨くための7つのコツ

メンバーを褒める理由が明らかになったところで、では、どのように「褒める技術」を磨くことができるかについて、解説しましょう。ポイントを7つにまとめました。

① 共感して褒める

共感することは、相手に関心があることの証です。関心を持たれていると実感できれば、褒められた時に素直にその言葉を受け取ることができます。具体的にどのように共感すればいいかわからない方もいるでしょう。そのような方は、まず、同意を示す言葉を用いるようにするだけでも効果的です。例えば、「なるほど」「それはいいね」などの言葉です。

② 成長を見つけて褒める

人間は、努力していることを褒められると誰でも嬉しく思います。そして、モチベーションが上がります。積極的に、部下の成長したところを見極めて、「○○が上手くなったね」「仕事が早くなったね」といった言葉をかけてあげるようにしましょう。

③ 間接的に褒める

「面と向かって褒めることにどうしても抵抗がある……」という方は、人を介して褒める方法を試してみてはいかがでしょうか。「○○さんがお前のこと○○だと褒めていたぞ」といわれた場合、直接言われるよりも嬉しく感じることもあるでしょう。

④ タイミングよく褒める

メンバーがいい行動をしたら、すかさず褒めることが大事です。できれば、1分以内を意識しましょう。時間が経ってから褒められても、何に対して褒められたのかよくわからない場合などもあります。できるだけ、素早い反応を心がけましょう。

⑤ 具体的に褒める

「すごいね!」「できるね!」などの言葉だけでも、褒める言葉としては有用ですが、多用していると、お世辞やおだてのように感じてしまうこともあるかと思います。そのような時は、できるだけ具体的に褒めることを意識しましょう。そうすることで、「自分の○○の部分を褒めてもらえているのだな」と、納得してもらいやすくなります。

⑥ 人前で褒める

一対一で褒めることも勿論大事ですが、場合によっては、人前で褒めることが効果的な時もあります。メンバーは、自分のいい行動が人前で共有され評価されることで、自尊心を高め、承認欲求を満たすことができます。表彰がいい例です。

⑦ 結果より行動を褒める

褒める時は、結果よりも行動を褒めるようにしましょう。なぜなら、いい結果は、いい行動の継続により生まれるからです。つまり、いい行動をするたびに褒めることを繰り返せば、最終的にいい結果を生むことができます。もし仮に結果がでなかったとしても、行動を評価してあげることで、次回以降メンバーはまた頑張ることができるでしょう。

褒める技術を磨く7つのコツについて解説しました。一度に全部を極める必要はないので、自分ができそうなところから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

「褒めれば育つ」は、絶対的に正しいわけではありませんが、とても有効な考え方であると述べました。「もっと褒める技術を磨かなくては……」と感じた方も多いでしょう。そのような方は、褒める技術を磨くコツを参考にして、実践してみてくださいね。

 

効果的なマネジメントの処方箋

組織の潜在能力を引き出してビジネスを成功に導くためには、タスクや時間、そして人に対して、適切なマネジメント(管理)を実践することが必要不可欠です。
しっかりとした方法論に則って、効果的なマネジメントを実現させましょう。

詳細を確認する

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

同じタグのついた記事

同じカテゴリの記事