フリーランスは上司に管理されることもないので、プレッシャーが少ない中でマイペースに仕事できます。上司や同僚が嫌でフリーランスになりたいという方もいるので、マイペースに仕事をできるという点は、フリーランスの大きな魅力ですよね。
ですがその反面、マイペースに仕事ができるせいで緊張感が不足しがちです。集中力を欠いて、Youtubeやプライムビデオ等の動画をダラダラ見てしまったり、スマホゲームをやってしまったりなど、自己管理が難しくなります。
そこで私は「オンライン秘書」を採用し、タスク管理を任せて「尻叩き」をやってもらっています。その結果、面倒なタスク・スケジュール管理から開放されるだけでなく、セルフコントロール能力が向上したり、成長が加速したりなど、多くのメリットがありました。
この記事では、オンライン秘書を採用して得られた以下の3つのメリットについて解説します。
- 生産性の高い仕事に集中できる
- ピア・プレッシャーでセルフコントロール能力が上がる
- 厳しいタスクを与えてもらうことで、成長が加速する
1. 生産性の高い仕事に集中できる
オンライン秘書を採用する最も一般的なメリットとして、スケジュール・タスク管理を任せられるので、生産性の高い仕事に集中できることが挙げられます。
筆者はフリーランスのWebライターです。この記事を執筆している2020年1月時点では、6社のクライアント様と契約し、9つのメディアで執筆しています。それぞれのメディアごとにレギュレーションや工程、納期もバラバラです。
例えば、以下のようなややこしい状況を管理しなければなりません。
- A社のBメディアの記事は◯日までに構成出して承認をもらい、◯日までに記事を執筆して提出して・・・
- B社の5記事は、まとめてリサーチして構成を作らなきゃいけないから、◯~◯日の間にリサーチして、◯~◯日に執筆して・・・
- ◯日に納品したC社のDメディアから、加筆の依頼があったから◯日に予定を入れて・・・
オンライン秘書を雇う前は、1日のうち15~30分くらいはスケジュール・タスク管理に使っていました。必要な仕事ではありますが、この仕事そのものが報酬を生んだり価値を生むことはありません。
フリーランスは、タスク・スケジュール管理や会計などの、報酬が発生しない仕事もこなしつつ、報酬を得るための仕事を確保しなければなりません。
そういった報酬を産まない仕事を、オンライン秘書に任せることで、自分は執筆や今後の戦略といった生産性の高い仕事に集中できるようになりました。これはオンライン秘書を採用する一般的なメリットかと思います。
2. ピア・プレッシャーでセルフコントロール能力が上げる
ピア・プレッシャーとは「周囲からの圧力」です。一方セルフコントロール能力とは、誘惑に負けずにやるべきことに取り組んだり、読んで字のごとく自分をコントロールする能力のことを指します。
コロラド大学ボルダー校の研究で、以下のような研究が行われました。
- 子どもたちに同じ色のTシャツを着させる
- 全員に同じTシャツを来た子どもの写真を見せながら「この子達はマシュマロを我慢できる」と伝える
このように「同じTシャツを来た子たちは我慢できたんですよ」と圧力(ピア・プレッシャー)をかけました。その結果、圧力をかけられた子どもは、そうでない子どもに比べてマシュマロを我慢する確立が2倍になったそうです。*1
人間のセルフコントロール能力は、ピア・プレッシャーに大きく影響されます。実際、自宅ではやらなければならないことを先延ばししてしまう人でも、会社に行って周囲や上司の目がある状態なら、先延ばしせずにできるという人も多いでしょう。
学生時代の部活動で、家ではあまり厳しい練習はできなくても、みんなでやれば嫌々でも頑張れたという経験がある人は多いのではないでしょうか。
フリーランスになると、仕事をする場所も時間も自由なので、なんとなく動画を見始めて時間を浪費してしまいがちです。早めにやろうと思っていた仕事も、納期直前まで手を付けられず、納品がぎりぎりになってしまうことも多々ありました。
特に現代は、YouTubeやプライムビデオなど、ほぼ無限に時間を潰せて、集中力を奪われるサービスに溢れています(Youtubeでライティングの勉強をしていたのに、気づいた時にはカブトムシ対かまきりの動画を見ていたことがあります)。
そこで自らピア・プレッシャーのある環境を作って、セルフコントロール能力を高めるために、オンライン秘書を雇いました。 毎日オンライン秘書にその日の仕事の進捗を報告し、タスクを達成できた場合は褒めてもらって、未達成だった場合は叱ってもらいます。
その結果、仕事に緊張感が生まれて先延ばしを防ぎ、集中力も高まるようになりました。仕事の生産性が上がり、オンライン秘書に支払っている金額以上に報酬を稼げるようになりました。
3. 厳しいタスクを与えてもらうことで、成長が加速する
自分でタスク管理をすると、自分に甘いスケジュールを立てがちです。
タスクに優先順位をつけて、優先順位の高いものからGoogleカレンダーに入力して、スケジューリングするというやり方をしていました。ですが自分で設定することで、余力を持たせたり、優先順位よりも感情的にやりたいことを先にカレンダーに入れてしまったりなど、自分に甘くなってしまっています。
そのせいで、もっと早く処理できたはずの仕事が遅れたり、大事な仕事が納期ギリギリになってしまったりしていました。
さほど頑張らなくてもできる程度のタスクしか設定しないので、成長にもつながらず、マンネリ化してしまいます。そこでタスク・スケジュール管理をオンライン秘書に任せるようにしました。
私が日々こなすタスクを完了できる時間を計測し、オンライン秘書と共有します(A社の3000文字の記事は3時間、B社の5000文字の記事は4時間など)。オンライン秘書には、私が最高のパフォーマンスでこなせるぎりぎりの量のタスクを、Googleカレンダーに入力してもらいます。
その結果、最高のパフォーマンスを発揮しないと達成できない量のタスクが設定されるため、毎日自分の限界に挑戦することになります。先ほど解説したピア・プレッシャーも働くため、緊張感・集中力が高まり、オンライン秘書を雇う前よりも高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。
そのおかげで、ライティングの質も速度も向上し、自分自身の成長速度が加速しています。実際、クライアントからの修正も減り(質の向上)、タスクにかかる時間も短くなりました(速度の向上)。
まとめ: オンライン秘書を活用して、成長を加速させよう
ちなみに筆者は月1万円で、平日20日間タスク管理してもらっています。オンライン秘書を雇うことで、緊張感・集中力を高められるので、セルフコントロール能力をお金で買っているような感覚です。
オンライン秘書を採用する際は「この人に嫌われたくない」と思える人にお願いするのがおすすめです。嫌われたくない人に管理された方が、より「タスクができなくてかっこ悪いところを見せたくない」という心理が働きやすいからです(個人差が大きいところかと思います)。
筆者の場合は、とあるライティング講座で知り合って仲良くなった女性にお願いしました。男性であれば、女性にお願いした方が「かっこ悪いところを見せたくない」「かっこつけたい」という心理が働いて、よりピア・プレッシャーが働くと思います。
フリーランスは、自分で自分のタスク・スケジュールを管理し、生産性を高めなければいけません。オンライン秘書を活用し、ピア・プレッシャーを生んで緊張感を高め、セルフコントロール能力を高めれば、仕事の生産性を向上できますし、成長速度も加速します。
参考サイト