仕事ができるけど扱いづらい部下と仕事ができないけど従順な部下自分を成長させてくれるのはどっちだ?

例えば、新規プロジェクトでリーダーを任されることになったとします。

自分が率いるチームのメンバーに抜擢されたのは、仕事は早いが口うるさいお局先輩の△△さんと、新卒の後輩である〇〇

何を指示しても「反対」から入るお局の先輩と、自分で考えて行動することができない新卒の後輩。どちらを選べば、仕事がやりやすくなるのだろう?と、悩んだ経験はありませんか?

私には、あります。ちょうど1年前、海外の現地企業で外国人でたったひとりの管理職になったとき、人を動かす難しさに悩みました。結果、「この人もあの人も、全然できてない。もう指示するのも面倒だから、自分でやってしまったほうが勘違いがないし、丁寧で早い!」なんて思い、自ら仕事を抱えすぎ、精神的に潰れそうになったこともあります。

「みんな使えない!自分で全部やる」を実行してしまうのは、典型的なダメリーダーです。良いリーダーこそ、裏で人が熱心に動いています。では、

  • 仕事ができるけど扱いづらい先輩部下
  • 仕事はできないけど自分の言うことを従順にきいてくれる後輩部下

あなたを成長させてくれるチームのメンバーは、一体どちらなのでしょうか。また、自身が一緒に働くチームメンバーを選べる際、どのように選定したら良いのでしょうか。

仕事ができるけど扱いづらい先輩部下

「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」のイメージは、自分よりも年齢や職場経験が豊富な部下です。「経験があって仕事が出来て年配」なだけならば何ら問題はないですし、リーダーとしても助かるのですが、経験がある分、自身の考え方を持っていて、指示したことに対して意見を言ってくる人がいると思います。

中小企業を筆頭に、年功序列よりも実力主義、中途採用という企業も多くなってきた現代の日本では、「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」がいる可能性も増えてきたのではないでしょうか。

ここで、「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」の特徴について考えてみます。

「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」の良いところ

「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」の良いところは2つです。

・細かい指示を出さなくていい

「仕事ができる先輩部下」の1番の長所といえば、やはり「細かい指示を出さなくても自分で仕事を進められる」という点にあるのではないでしょうか。

マネージャーやプロジェクトのリーダーになると、仕事全体を見ないといけないので細かいところにまで手が回りません。

詳細の指示を出さなくても経験があるのでテキパキと仕事を進めてくれると、本当に助かります。

・対等な意見交換ができる

マネージャーやリーダーといえども、もちろん完璧ではありません。

自分が提出した企画やアイディアについて、経験豊富な先輩部下であれば「以前のプロジェクトではこのように進めていたが、この件はどう考えているか?」と積極的に質問をしてくれることもあるかと思います。

「チームの実力はまとめるリーダー以上にならない」という言葉もあるように、リーダーよりも経験のあるスタッフがいてくれると、意見交換ができるので、より良いものが生まれるきっかけになります。

「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」の悪いところ

「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」の1番の短所といえば、「プライドが高くて頼まれた仕事ができない」という点だと思います。

信じられないかもしれませんが、「お願いします」と任されたことを「これは私の仕事ではありません」と言って突き返すような先輩部下は意外といます。

ここまで直接的でなくとも、リーダーの提示することには何でも否定的で、せっかくスキルのある人なのに、頼みごとをするのも億劫になってしまうような人もいるのです。

仕事ができないけど従順な後輩部下

反対に仕事ができないけど従順な後輩部下はどうでしょうか?

「仕事ができないけど従順な後輩部下」の良いところ

「仕事ができないけど従順な後輩部下」にも良いところは2つあります。

・とにかく自分の言うことをよく聞いてくれる

「仕事ができないけど従順な後輩部下」の1番良いところは、とにかく自分の言うことを、正解、不正解に関わらず、よく聞いて行動してくれることです。

リーダーになると正直細かいことにまで手が回らないので、あれもこれも自分のために手伝ってくれる人がいると日々の業務が非常に楽になります。

・成長の伸び代が大きい

「仕事ができないけど従順な後輩部下」は、経験も浅く、年齢も若いです。

今はうまくこなせていないかもしれないけれど、自分のスキルをつきっきりで教えている分、将来的には自分と同じように仕事をこなせる、もしくはそれ以上に伸びる可能性もあります。

「仕事ができないけど従順な後輩部下」の悪い点ところ

「仕事ができないけど従順な後輩部下」の悪い点は、やはり「自分の判断で仕事ができない」というところではないでしょうか。

わからないことをそのまま進められたら困るので、何でも聞いてくれるのはありがたいのですが、少し考えたらわかりそうなことまで「〇〇、したら良いですか?」「〇〇と△△、どちらにしますか?」などと聞かれると、気が滅入ってきます。

心理学に「決断疲れ」という言葉があります。意思決定を長時間繰り返すと、個人の決定の「質」が低下する、というもので、この通り、毎日いくつもの小さな決断を繰り返していると脳みそが疲れて、最終的にどうでもよくなり正常な判断ができないまでになります。

そもそも完璧な人間はいない。克服したときに自身が得られるものは、かなり大きい。

これまで「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」と「仕事ができないけど従順な後輩部下」の良い点と悪い点を書いてきました。

どちらにも良いところはあるのですが、悪いところもあり、結局「どちらが良いかなんて分からない。判断できない」と思ってしまいますよね。

私の経験をベースにして、結論を言いましょう。

結論は、「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」と「仕事ができないけど従順な後輩部下」のどちらも必要です。そう。どちらも面倒臭いし、ややこしいし、自分がやったほうが早くて正確なのは間違いない。だけど二種類の人間どちらも必要なのです。

なぜなら、自分も含めてそもそも完璧な人間はいないから。そして、1人でできる仕事の量や時間というのは、かなり限定的なものだからです。どれだけ面倒でも、コミュニケーションが億劫でも、より多くのことを成し遂げたいのなら人を動かせる器を持つしかありません。

私には「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」と「仕事ができないけど従順な後輩部下」の両方がいます。1年前、マネージャーになったとき、特にコミュニケーションをとるのが難しいと感じていたのは「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」のほうです。

しかし、いまは彼らとの関係もめっきりよくなり、仕事も定時で帰れることがほとんどになってきました。

なぜなら、以前自分でやっていたほとんどの作業を、彼らが率先してやってくれるからです。どうすれば、この職場の人間関係の面倒さを克服できるのでしょうか?

「仕事ができるけど扱いづらい先輩部下」も、「仕事ができないけど従順な後輩部下」も克服する方法

先輩部下も年下部下にも共通するものですので、ぜひ参考にして活用してみてください。

褒めて伸ばす

さきほど「良い点」と「悪い点」を書き出しましたが、誰にでも得意分野と不得意分野があります。まずは、彼らの「得意分野」を伸ばしてあげることが大事だと思いました。

例えば、自分よりも10才ほど年上の男性社員は、細かい作業が非常に苦手でした。しかしアシスタントが付いていないため、あらゆることを1人でこなさなければいけません。営業枠として入ったのに、まるでアシスタントのような簡単作業があるのですが、慣れていないのかよくミスをします。それを指摘すると、こんなバイトがやるような仕事は大切ではない、と逆ギレします。

どうしたかと言うと、大学で統計学を学んできた彼に、部署の売上額と翌年度目標を分析させました。(本当は自分でもう済ませていたのですが、自分の力でやって欲しくて、やらせました)

そして、自分だけの担当の客を3つ、そのうち太客を1つ付け、彼のやっている仕事が大切で、どれだけのお金が動いているのかをわかるようにしました。

そのほか、細かい作業の一部を他アシスタントに移したところ、みるみるやる気が戻ってきたのです。顔を見ているだけでわかります。

会社に対しての文句を言うことも少なくなってきたので、彼自身かなり良い方向に向いていると嬉しく思います。

当事者意識を持たせる

マネージャーといえば、スタッフが知り得ないような会社の内部事情を知っているなど、多くの情報を持っているものです。

しかし「マネージャー会議に行ってくる」と席を立ったあと、チームと何も共有しないのではダメです。会議終了後の議事録は、わかりやすく見直してまとめたあと、週会議でチームのスタッフと共有します。これを徹底することで、自分たちもこの会社を経営している従業員のひとりなんだ、という意識が湧いてくるのです。何も話さず、マネージャー会議のあとは、なんだかぐったり顔をしているなんて、リーダー失格です。

また、いま取り組んでいることも逐一話しています。

例えば客先から、無理難題をふっかけた電話がかかってきたとき。大抵私の声色を聞いて「どうかしたの?」とスタッフは話しかけてくれるのですが、

「それがさ〜聞いてよ〜!!」といかにも困っているように話をし(実際に困っているのですが)、「でも、助けてあげたいんだ」と自分の気持ちを共有します。

自分の気持ちと相手の気持ちが合ってこそ、やっとチームとして動くことができます。

必ず相手の目を見て話す

  • おはようございます
  • おつかれさまでした
  • お先に失礼します

いつもの挨拶や、スタッフに返事をするとき、顔をあげ、相手の目を見てちゃんと答えていますか? 「お先に失礼します」と言っても「はーい」なんてパソコンから目を離さないひともいるのでは? まさに、少し前の私です。

せっかく言葉を交わしているのに、相手の目をよく見て話をしないと、これがまるでLINEのメッセージでやりとりをしているように相手の考えていることがよく分かりません。

少し照れくさくても、相手が話をしているときに、目をじっと見つめて集中して聞くことは大切なのです。

「そんな当たり前のこと、言われなくてもわかっているよ」と言う人は、明日からで良いので1日人の目を見て話をする、聞くことを徹底してみてください。

いつもそばにいる人の態度が、変わるのがわかると思います。

まとめ

仕事ができるけど扱いづらい先輩部下と、仕事ができないけど従順な後輩部下。結論としては、どちらも必要です。なぜなら、組織を大きくするためにはさまざまな人間が必要で、また自分と異なる人と付き合うことは、自分を確実に成長させてくれるからです。

そうは言っても辛いよ・・・と言う方は、ぜひ「克服方法3つ」を試してみてくださいね。

当たり前のことしか書いていませんが、1日意識するだけで変わると思います。

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