「理想」(目標)を明確にするところから、仕事の質向上が図れるのだという真実

あなたは普段から理想や目標を明確にしてから仕事などに取り組んでいますか? マネジメントの先達でもあるドラッカーも、高い目標設定と自己管理の重要性を繰り返し説いているように明確することで仕事の質向上につながります。
今回は理想(目標)と現実のギャップを埋めるために、正しい目標管理の方法を学んでいきましょう。

目標を掲げる意味を問い直す

目標を立てることは大事。一見、当たり前のことのように感じます。ただ、そこで一歩立ち止まって考えてみてください。「なぜ目標を立てることが大事なのか?」と。あなたはこの質問に即答できますか? きっと、頭を抱えてしまう人も多いのではないでしょうか。ここではまず、目標を立てる前に、「そもそも目標を立てる理由は?」という問いに答えたいと思います。その理由は、大きく分けて3つあります。順番に説明していきます。

結果を残すことができる

仕事で結果を残すためには、高い目標設定が不可欠です。それは、なぜでしょうか? 話をマラソンに例えて考えてみましょう。あなたは、「何も考えず、ただ漫然と走っているランナー」と「〇〇時間以内にゴールするためには、どうするべきか、常に考えているランナー」どちらが良い結果を残すことができると思いますか? 勿論、後者ですよね。このことからも、明確な目標を掲げて、それを達成するために今何をすべきかを把握している人は強いといえます。

モチーベーションアップにつながる

目標という大きな方向性があると、「そこに向かって頑張るぞ!」という風に、モチベーションを上げることができます。もし目標がなければ、「なぜ、こんなことをしなくちゃいけないのかわからない……」と、やりがいを感じにくくなってしまいます。目標を立てることは、精神的にも大きなプラスになることを知っておきましょう。

時間の使い方が上手くなる


目標を立てると、時間を有効利用することができるようになります。なぜなら、「目標を達成する」という明確な軸があるおかげで、やるべきこととやらなくてもいいことを分けることができ、やるべきことは「いつ、どのくらいの時間で」完了させる必要があるかということが明確になるからです。これによって、余計な作業をすることもなく、メリハリをつけて、仕事をすることができます。

自分の時間は無限ではなく、自分自身にしか管理することが出来ません。どのようにしたら自分の時間を確保すればいいのかは「人生の主人公はあなたです 自分の時間を取り戻すために今すぐできる4つのこと」の記事を参考にしてみてください。

以上、目標を立てる意味について解説してきました。納得できましたでしょうか。ここで忘れてはいけないことは、「適切な目標を立てる」ということです。確かに、大きな夢を描くことは大切なことです。なぜなら、すぐに達成できてしまうことを目標にしても、大きな成長は得られないからです。しかし、その夢つまり目標が自分の現在のレベルとまったく適合していなければ? それは、ただの絵に描いた餅になってしまいます。そこで、次の章では、適切な目標の立て方について説明します。

SMARTな目標がイイわけ

目標を立てて、それに向かって努力をしても、なかなか目標を達成できないということはよくあることです。それは、努力が足りなかったからでしょうか? そうとも限りません。そもそも、目標の立て方から間違っていたというケースも多いです。

目標を立てることは、簡単そうにみえて、実際にやってみるとなかなか難しいものです。目標が大きすぎたり、目標が漠然としすぎていたり……。ここでは、目標を立てるコツを説明したいと思います。それは、「SMART(スマート)の法則」というフレームワークを利用することです。SMARTとは、目標を立てる時に重要な5つの要素の英語の頭文字をとったものです。それぞれの要素は、以下の通りです。

  • Specific = 具体的な
  • Measurable = 計測可能な
  • Achievable = 達成可能な
  • Realistic = 現実的な
  • Time-bound = 時間制約がある

目標に必要な要素は「SMARTの法則」にすべて詰まっています。このフレームワークに則った上で、目標を立てれば誰でも、適切な目標を定めることができます。特に重要なことはといえば、具体的な数字を意識することです。数値目標があれば、自分の達成具合を計量的に測ることができます。それは、日々のやりがいにもつながるでしょう。「SMARTの法則」を試したことがない方は、積極的に活用してみてください。

成功体験を積み重ねよう

「SMARTの法則」を利用して、正しい目標を設定することができたら、次にするべきことは、目標を分解することです。

目標は細分化されることで、より具体的に期限を設けることができます。そして、とても大事なことは、小さな成功体験を積み重ねることです。最初は、簡単な目標であっても、達成を繰り返すと、自己効力感が高まってきます。自己効力感とは、自分に対する信頼感や有能感、「自分ならできる」と感じることです。また、気が乗らなくても、とにかく、始めてみることも重要です。すると、自然とやる気が出て、どんどん仕事が捗ることがあります。この現象は、「作業興奮」と呼ばれています。つまり、細分化された日々の目標を次々と達成していけば、勢いもついて、全体目標の達成に大きく貢献するということです。

ただ、常にモチベーションを高く保てるかというと、そうでもありません。日によっては、どうしても気が乗らない時や集中できない時も、あるでしょう。そういったことを含め、目標を掲げてレベルアップを続けるには、どうすればよいのでしょうか? 次の章で説明します。

レベルアップを続けるために

自分で決めた目標を達成していくと、どんどん成長することができます。自分が成長していると実感できることは、何にも勝るモチベーションとなります。ただ、何事においてもそうですが、継続性は重要です。気分によって、大きくムラがあったり、やる気がなくなってしまったりすることは、人間であれば、あって当然のことでしょう。ここでは、目標達成を継続的に行うための工夫を紹介したいと思います。それは、2つあります。

KPIを設定する

KPIとはKey Performance Indicatorの略称で、重要業績評価指標と訳されます。日本語訳をみると、複雑そうな印象を受けますが、ざっくり言ってしまえば、最終的な目標に達するための「中間目標」です。当然、KPIは定量的に測れるものでなくてはなりません。KPIを立てることで、小さいけれど明確な目標を常に意識することができます。さらに、KPIを達成できなかった時も、短いサイクルで検証を行うことが可能です。目標を管理する時には、踏まえておきたい要素の一つです。

目標を宣言する

目標を宣言すること、つまり、目標を人に言うことは、継続的な努力を続ける時に、重要になります。宣言してしまったことは、達成しないと面目が立たないため、自ずと目標達成に一生懸命になります。そして、周りの人から助言をもらうことや応援してもらえることも、継続的に活動する上で、非常に励みになります。ぜひ、目標を宣言して、有言実行してみてください。

目標に向けて努力するための参考になりましたでしょうか? 「継続は力なり」です。ぜひ、レベルアップを続けるために、紹介した2つの工夫を実践してみてください。きっと、結果は変わってくると思いますよ。

「理想」(目標)を明確にするところから、仕事の質向上が図れるのだという真実についてのまとめ

本稿では、まず「そもそも目標を立てる意味とは? 」という疑問に対する答えを明確にしました。

そして、具体的な目標の立て方について、「SMARTの法則」というフレームワークを利用する方法を紹介しました。また、小さな成功体験を積み重ねることの重要性や継続的に努力を続けるための考え方・工夫を解説しました。目標管理に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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