成功を生む秘訣とは?よその成功事例は役に立つか

何かチームでプロジェクトを行なう際、成功事例に目を向けるところも多いでしょう。しかし、よその事例をそのまま自らに当てはめてもうまくいくとは限りません。この記事では、成功事例を参考に、悩みながら自分たちにあった形を模索する方法をご紹介します。

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成功事例を参考にすることは意義がある

成功事例を参考にすることは、とても意味のある行為です。なぜなら、「特定の企業がマーケットにおいて成功する」ということは、単なる偶然ではなく、その背後には成功するに至った何らかの要因が必ず潜んでいるからです。それらについて学んでいくことは、自社のチームを成功に導くうえで有意義なものになるでしょう。

成功事例が存在しないときは?

もし、そのような参考にする対象が存在しなければ、自分たちで一から計画を立てて、それを実践していくことになります。その際にそれが成功する確率は、成功事例を参考した場合に比べて高くなることはないでしょう。きちんとした成果を残すためには、そのきっかけとなる考え方が必要なのです。

それでは、成功事例を自社に水平展開すれば、同じように成功することができるのでしょうか?

いいえ、それほど話は単純ではありません。実際にやってみれば、その難しさがすぐにわかることでしょう。では、なぜ単なる模倣では上手くいかないのでしょうか?

成功事例をそのまま模倣してはいけない3つの理由

成功事例の規模感や業態が似ていれば似ているほど、成功事例をそのまま模倣したくなります。その心理は理解できるのですが、それは、おそらくうまくいかないでしょう。主な理由は、3つ考えられます。

①外部環境の変化

まず、一つ目は「外部環境の変化」にあります。ざっくりいえば、事例の企業が成功した外部環境といま現在の自社を取り巻く外部環境が、まったく同じということはありえないということです。

タイミングの問題と言い換えることもできるかもしれません。要するに、成功事例と同じ戦略をとったとしても、タイミングの違いなどにより外部環境が違えば、同じように成功できるとは限りません

②内部リソースの違い

二つ目は「内部リソースの違い」です。これについては、直感的にイメージすることができるのではないでしょうか? つまり、組織のリソースである「ヒト・モノ・カネ」が成功事例の企業とは異なるということです。成功の方法だけをマネようとしても内部リソースが違えば、与えられる効果も変わってきます。

③運

最後、三つ目は「運」にあります。事例の企業が成功することができたのは、確かに優れた戦略をとっていた可能性は高いのですが、そうだとしても、成功するためには、「運」の要素が大きいです。結論から言えば、同じ戦略をとったとしても、「運」が悪ければ失敗するということもあり得ます。

以上の理由から、事例をそのままマネて成功することは、ほぼ不可能と言えます。

それでは、どうしたらいいのでしょうか? それは、事例をそのまま模倣するのではなく、自分たちの状況に合わせて考えてみる習慣を作ることです。そのためには、成功事例の表面的な方法論を参考にするのではなく、もっと汎用性の高い成功の本質を見極めることが、とても大事なのです。

問題の本質を見抜くことが肝心

成功事例は特別なものですが、その成果を出すに至った、本質の部分のロジックには汎用性があると考えられます。つまり、うわべだけを見るのではなく、問題の本質を見抜くことが非常に重要です。そのための方法について、ここで考えてみましょう。

なぜそれが上手くいったのか仮説を立てよう

まず、成功事例について、なぜうまくいったのか因果関係を徹底的に分析して、仮説を立てましょう。そして、仮説を立てることができたら、実際に自社のチームで実行してみて、その成否を確かめます。

もしうまくいかなければ、なぜうまくいかなかったかを検証して、新たな仮説を立てます。それをまた実行……というサイクルを回していくことで、問題の本質に近づくことができます。問題の本質に近づけば近づくほど、その仮説は汎用性を帯びてきます。

次の図でそのイメージをまとめました。

この仮説検証サイクルは、前章で述べた成功企業との差異、つまり「外部環境の変化」と「内部リソースの違い」、を埋める作業に他なりません。こうしたステップを踏んでいくことでようやく、成功事例を学ぶことの意味が生まれます。

それでは、その本質的な成功要因を実践するためには、どうすれば良いでしょうか? 次に、これをチームで実践していくために必要なことを説明します。

チームで取り組むための核心を学ぼう

事例の本質的な成功要因を抽出することができたら、それをチームで実践していきましょう。

チーム内で目標を立てる

まずは、チーム内で目標設定をすることが先決になります。そのための方法として、KGI(Key Goal Indicator)とKSF(Key Success Factor)、KPI(Key Performance Indicator)を定義しましょう。KGI、KSF、KPIの関係性については、以下の図の通りです。

まずは、チームの最終的な目標であるKGIを定義します。これを曖昧にしておくと、どういう状態が完了なのかがわからないため、クロージングをすることができません。

KGIは、達成したかどうかがわかるように、具体的で計測可能なものにしましょう。KGIが設定できたら、次にKSFを定義します。今回はここが一番のキモとなります。KSFを考える時には、成功事例から抽出した本質的な成功要因を、大いに参考にしましょう。つまり、前章で説明した仮説検証によって導き出されたものです。

KSFを考慮することで、チーム内のアクションが導き出されます。最後に、KSFを達成するための中間目標としてKPIを設定します。これがチーム内の活動の中で、日常的な目標となる数値です。

PDCAで日々の業務を実践する

チーム内の目標を設定することができれば、あとはPDCAで日々の業務を実践していきましょう。

PDCAはご存知の方も多いと思いますが、念のため説明しておくと、Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Act(改善)の頭文字をとったビジネスフレームワークです。

言葉の通り、まず計画を立てて実行。それに対する評価(振り返り)を行い、それを元に改善したアクションを実行する……ということを繰り返し行う(サイクルを回す)活動のことをいいます。

特に注力するべき点は、Check(評価)です。計画を立てて実行するだけでは、誰でもできますし、成長は見込めません。Checkによる振り返りをして始めて、活動を改善していくことが可能になるのです。

このPDCAサイクルを回しながら、目標にチームで一丸となって向かいましょう。これが、成功の秘訣です。

「成功を生む秘訣」についてのまとめ

「他社の成功事例が役に立つかどうか」について考察してきました。成功事例をそのまま模倣するだけでは、同じように成功することは非常に難しいです。それは、事例と自社の置かれている状況が違うからだと説明しました。

成功事例をいかに、自分たちの立場に置き換えて考えられるか。そのためには、成功要因を分析して、仮説検証プロセスを回すことで、汎用性のある本質的な成功要因を抽出することが大切です。

最後に、抽出した成功要因をいかに自分たちのチームで実践することができるかという視点から、目標管理指標の設定とPDCAについて説明しました。

本稿を参考に、成功事例の単なる模倣で終わるのではなく、本質的な成功要因を見極め、それを実践。きちんとした成果をあげることができるでしょう。

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