コワーキングからコリビングの時代? コリビングのメリット・デメリット

最近ではコワーキングスペースから一歩、進んだコリビングというスタイルが流行りつつあるのをご存知でしょうか。

  • コリビングに興味があるけどよく分からない
  • コリビングを利用してみたいけど不安だ

本記事はそんな人に向けた記事です。

都心でも地方でもコワーキングスペースが増えてきて、それ自体は珍しくなくなりました。働き方の多様化が進みフリーランスやリモートワーカーが仕事に集中できるスペースの需要もあったためコワーキングスペースが増えたのも時代の流れです。

そしてコワーキングスペースから一歩、進んだ形態がコリビングです。コリビングは欧米で生まれ、現在世界のトレンドになってきています。日本でも最近少しずつ聞くようになってきました。

コリビングはミレニアル世代の新しい住み方として話題を集めています。コリビングのメリットとデメリットを理解しコリビングを利用するべきかどうかを考えてみましょう。

コワーキングとコリビングの違い

コワーキングとコリビング。英語で表現すると「Co-Working」と「Co-Living」です。英語で「Co」は共にという意味です。「Working」は働くこと。「Living」は暮らすこと。

  • 「Co-Working」は共に働く
  • 「Co-Living」は共に暮らす

という意味になりますね。つまりコワーキングは共に働く場所、コリビングは共に暮らす場所という意味です。コワーキングとコリビングの違いをもう少し深掘りしてみましょう。

コワーキングとは

コワーキングは「Co-Working」。つまり一緒に働くことです。コワーキングスペースは一緒に働く場のことです。都心でも地方でもデジタルノマドやリモートワーカーが増加したためWiFiを完備した設備が増えました。多くのデジタルノマドやリモートワーカーがコワーキングスペースに集まり現在、仕事をしています。

私の知るコワーキングスペースの経営者によると最近の多くのコワーキングスペースはコワーキングスペースではないと言っていました。

どういうことかと言いますと、多くのコワーキングスペースは単なるシェアオフィスに過ぎないと嘆いているのです。多くのリモートワーカーが単にオフィスをシェアするだけなら確かにシェアオフィスに過ぎません。

本来のコワーキングスペースは文字通り働く人の交流があってこそのコワーキングスペースです。

コワーキングで働く人たちが適度な距離感でつながることで、例えば仕事をある人が受注した時に余裕がないから他のリソースに余裕がある人に振ってみたり、一人ではできない仕事をコワーキングのそれぞれの専門分野をもつ人と協力したりするなど交流を通してこその「Co-Working」です。

コワーキングスペースというと、多くの人がWiFiを完備したお洒落な共有オフィスをイメージします。しかしコワーキングスペースの本質は共にゆるく横のつながりをスペースの中でもつことで一緒に働くこともできる場なのです。

文字通り「Co-Working」とは一緒に働くこと。コワーキングスペースはその場なのです。

コリビングとは

コリビングは「Co-Living」です。つまり一緒に暮らすことです。しかし一緒に暮らすだけなら単なるシェアハウスではないのかと思う人もいるのではないでしょうか。

コリビングは「人同士の繋がりやコミュニティを重視した共有の居住できる仕事空間。もう少し分かりやすく説明すると「シェアハウスとコワーキングスペースを併せたもの」です。コワーキングと違いコリビングでは、暮らしも共にするのです。暮らしと仕事を共同ですることでコワーキングよりも一段、密なつながりができます。

コリビングの3つメリット

ミレニアル世代の新しいライフスタイルとして注目を集めるコリビングには主に3つメリットがあります。

メリット1:生活を共にすることで距離感が近くなる

コリビングでは生活を共にすることになります。ひとつ屋根の下で暮らすことになるので自然にコワーキングよりも交流が生まれやすくなります。コワーキングの場合、仕事をする時だけ顔を合わせることになります。しかしコリビングは衣食住を共にすることで必然的に交流が活発になります。

そのため仕事だけでなくプライベートでも交流できるようになり単なるビジネスライクな関係以上の関係を築くチャンスが生まれます。

コリビングの規模に応じてプライベートでの交流の頻度は変わってきます。欧米のホテルのような大規模なコリビングなら人も多くたくさんの人と交流ができる反面、関わる機会が少ない人もでてきます。一方で小規模なコリビングなら少数の利用者と関わる機会も必然的に増えるでしょう。

しかし規模の大きさに関わらずコリビングの共有スペースなどでプライベートな交流がより活発になる機会は多いのではないでしょうか。

メリット2:同じ志をもつ利用者同士で仕事をしやすくなる

コリビングは同じような志をもつクリエイターやフリーランスが多く集まりやすい環境です。コワーキングよりも距離感も近くなるためコリビングの利用者同士でコラボレーションをしたりひとりでは出来ないスケールの仕事を協力してできます。

例えばカメラが得意な人にカメラを任せデザインが得意な人にデザインを任せてひとりで運営するよりもクオリティの高いメディアや作品をつくるチャンスも生まれます。

メリット3:学び合い教えうことで互いを高められる

知識や技術を互いに教えあうことで技術的にお互いを高めあえるチャンスも増えます。物理的に近い距離感で影響を与えあえることでイノベーションのスピードも高まりやすい環境になるのもコリビングの良さです。

新しいアイデアがプライベートな場でリラックスしている時に生まれることも珍しくありません。
クリエイター同士がプライベートでも交流することでお互いの技術や知識を交換しながらお互いのレベルを高めあえます。

コリビング3つのデメリット

コリビングはミレニアル世代の新しいライフスタイルです。クリエイターの交流を活発にすることでイノベーションを加速させるメリットもありますがデメリットもないわけではありません。

デメリット1:仕事とプライベートの境目がなくなる

コリビングでは暮らしも仕事も同じコリビングのメンバーとシェアすることが増えます。そのためいつも同じようなメンバーばかりになりやすく仕事とプライベートの境目がつきづらくなります。コリビングの規模にもよりますが小規模なコリビングだと距離感が近くなり過ぎることで息苦しさを感じることもあります。

例えば生活のリズムの違いや料理をするかどうか家事の分担など共同生活ならではのトラブルも起こりがちです。共同生活を通して距離感が近く仲良くなれる機会が増える反面、一歩間違えるとトラブルに発展することもあります。

しかもコリビングの場合トラブルになると仕事場でも生活の場でも距離感が近すぎるため逃げ場がなくなります。特にコリビングのコミュニティの中で力を持っている人を怒らせたら大変です。

コミュニティの中の仕事の場、暮らしの場での居場所がいきなりなくなるリスクもあるのです。

デメリット2:コリビング外の交流が少なくなりがち

コリビングの中でプライベートも仕事も完結してしまうためコリビングのコミュニティの外との交流が少なくなりがちです。コリビングには同じような価値観のフリーランスのデジタルノマドやリモートワーカーが集まり交流が深まる反面、気をつけないと人の輪が広がっていきません。

気づけば毎日、同じ人とばかり交流していたということもありえます。コリビングのコミュニティをベースにしながらもコリビング外との交流も意識していかなければ価値観も交流も狭い世界になってしまいます。

デメリット3:共同生活そのものが重荷になることもある

共同生活が重荷になることもあります。例えばひとりの時間を大切にしたいのにコリビングの中では常に誰かがいるため気を使ってしまうこともあります。また普段の生活態度を注意されたり家事の分担が負担になったりすることも珍しくありません。

現実には交流ばかりでなくひとりで地道な仕事を進めないといけないこともあります。そんな中で自分ひとりだけ忙しくて近くでコリビングの他のメンバーがゲームや飲み会をしているなどということもあります。気にしない人なら良いのですが気が散ってしまう人もいるでしょう。

仕事を進めるペースもコリビングのメンバー同士、それぞれ違うためうまく交流できずに孤独にひとりで仕事をするだけで家事の分担などの責任だけは負わなければいけないということもあります。つまり交流できるメリットが生かせずに共同生活の責任や息苦しさだけを背負ってしまうこともあるのです。

コリビングと上手につきあう方法

コリビングと上手く付き合う方法はそれぞれにあった距離感で利用することではないでしょうか。
上手に距離感をとることでコリビングの良さを生かすことができます。

多拠点型のコリビングを利用する

コリビングの中には複数の拠点がありサブスクリプション方式で自由に各地のコリビングを利用できるサービスも登場しています。多拠点型のコリビングなら人間関係も適度にシャッフルすることができるため風通しもよくなります。

ひとつのコリビングだけに生活も仕事も依存するのは不安だという人は多拠点型のコリビングを利用しても良いでしょう。

違うコリビングを渡り歩く

複数の違う資本のコリビングを渡り歩いても良いでしょう。コリビングもずっと同じベースを利用し続けなければいけない決まりはありません。その時の状況や暮らしたい場所、交流したい人に応じてコリビングを能動的に選択し住み替えていっても良いのです。

ひとり暮らしとコリビングを使い分ける

普段は一人暮らしで決まった期間だけコリビングを利用しても良いのです。ずっと1人暮らしでリモートワークばかりしていると孤独になりがちです。しかし時々、期間を決めてコリビングに参加することで、ひとりで仕事に集中したい期間はひとりで過ごし交流をもちたい時はこリビングで暮らすという二重生活を送るのも良いでしょう。

若い世代に流行のコリビングは中高年でも機能するのか?

若い世代を中心に新しいライフスタイルのコリビングが広まっています。しかし中高年でコリビング的なライフスタイルはあまり一般的ではありません。年をとると価値観も固まるため若い世代同士で共同生活を送るようにはいかなくなるかもしれません。

また若い世代が中心のコリビングに中高年の人が参加してもジェネレーションギャップもあり交流がうまくいかないことも考えられます。(もちろん個人差もあるでしょう)

結婚して子供もできるとコリビングの生活スタイルを続けることも難しくなるかもしれません。
コリビングは若い世代に広がりつつあるライフスタイルですが若い時の期間限定でしかできないライフスタイルなのかどうかはまだ分かりません。

コリビングではありませんがシェアハウスの中には入居に35歳以下などの年齢制限を設けているところもあります。若い同世代同士での交流を大事にした居住空間をつくりたいと考える運営者も多いようです。

若い世代に広まるコリビングが今後、どのような広がりを見せるのか注目されます。

コリビングを利用すると良い人

最後に私が考えるコリビングの利用すると良い人の特徴を述べます。

それは、コミュニティに属することで自分の価値(バリュー)を大きくできる人です。

つまりコリビングに属することで自分の持っているスキルや特技、キャラクターにレバレッジをかけられる人こそコリビングに向いています。

コリビングのコミュニティのリソースを使い協力しあうことで自分の価値が高まる人は積極的にコリビングを利用すると良いのではないでしょうか。

例えばWebデザイナーならコリビングの人達と協力して1人では難しい規模の仕事ができる人はコリビングに属することで自分の価値(バリュー)を高めやすいでしょう。

一方でフリーランスやリモートワーカーでもコミュニティに属していてもいなくても仕事が自己完結する人はプライベートな交流が目的でない限りは、あまりコリビングに向いていないかもしれません。

コリビング × あなた =自分の価値(バリュー)が高まる/成長できる

そんな人こそコリビングを活用がおすすめです。

まとめ

コリビングはコワーキングから一歩進んだミレニアル世代に広まっている新しいライフスタイルです。コワーキングスペースと住む場所をひとつにして働く場・暮らす場を共有します。クリエイター同士の交流が活発になることでイノベーションが加速するなどの良さもあります。一方でプライベートと仕事の空間シェアすることによるデメリットもあります。

コリビングに向いているのはコリビングのコミュニティに属することでバリュー(価値)が高まる人です。新しいライフスタイルが気になる人はコリビングを試してみても良いのではないでしょうか。

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