コミュニケーション能力が大事っていうけど、実際それって何なの?

近年、企業が採用の際に人材に求める代表的な能力が「コミュニケーション能力」と言われています。そのため、大学などの教育機関でも学生のコミュニケーション能力を向上されるためのプログラムを設けているところも登場してきています。ところで、コミュニケーション能力とはいったい何を指しているのでしょうか? ここでは、コミュニケーション能力が求められるようになった背景と、それがもたらす効果について紹介していきます。

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コミュニケーション能力が求められるのはなぜ?

近年、採用活動を行なう企業のほとんどが人材に求める能力として、コミュニケーション能力を重視しています。チャレンジ精神、ストレス耐性、クリエイティビティといったスキルよりも、コミュニケーション能力が求められるのは、それだけこの能力が不足していると認識されているからでしょう。

若者のコミュニケーション能力が低下している

若者のコミュニケーション能力が低下しているという指摘は多く寄せられています。SNSなどのサービスを通じてコミュニケーションのニーズを解決できる機会が増えたことがその理由のひとつかもしれません。確かに、ショッピングや学習などの日常生活の場面で他人と接することなく完結できることが増えています。

即時に、簡単に、最低限のステップで様々な物事の解決が可能な時代。言葉に代わって絵文字やスタンプが使われるようになり、発信する言葉を考える頻度も減りました。リアルな反応を自身の五感で感じることなくコミュニケーションが完結することの繰り返しが習慣になり、職場での直接的なコミュニケーションに戸惑いや不安を感じる若者は少なくありません。

その前に、自分のコミュニケーションを見直してみよう

確かに、若者のコミュニケーション能力が低下していると感じられる面もあるかもしれません。しかし、コミュニケーション能力が求められているのは若者だけではないはず。どんなに社会人経験の長い人であっても、その若者の特徴や個性を尊重したコミュニケーション能力が必要です。もちろん、相手は若者だけと限りません。

現代は各年代層の特徴やコミュニケーションの取り方におけるギャップが大きくなっているため、なおさらこの能力が必要になってきていると言えるかもしれません。違いを受け入れ、理解し、スムーズに意思疎通ができることもコミュニケーション能力ではないでしょうか? つまり、若者の能力低下と決めつけてしまうのは責任転嫁と言っても過言ではないでしょう。

チームに必要なコミュニケーションとは?


企業、組織、チームには、それぞれにビジョンや達成したいことがあると思います。チームが存在している理由が何かを考えるとき、その存在意義を豊かにしていくことができるのもコミュニケーションのなせる業です。チームにとって必要なコミュニケーションはどんなことなのかを考えてみたいと思います。

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常に関わること

良いコミュニケーションは、関心や好奇心から生まれるものです。業務以外の関わりでは、チームの価値観や風土によって異なって構わないのかもしれません。しかし、業務に関わることについては、メンバー同士はお互いに作用しあうことが欠かせないことです。

常に反応すること

自分の仕事に精一杯になっていると、相手への反応が疎かになりがちです。求められる反応は何かを考えることすら意識から抜けてしまうこともあります。チームごとに、求められるペースや反応の種類も異なってくるでしょう。コミュニケーションで相手を知り、チームを理解して合わせていくことも必要です。

常に思いやること

相手を常に思いやる意識も大切です。自分の業務を進め、役割を果たすことだけを考えてしまうと相手への配慮が欠けてしまうこともでてきます。自分がコミュニケーションの中で発信している言葉、態度、姿勢や意欲が相手にどのような影響を及ぼすものかは、常に意識する必要があるでしょう。もちろん、相手に嫌な思いをさせたり、士気を下げたりといった発信がないよう気を配ることも思いやりではないでしょうか。

常に相互理解に努めること

コミュニケーションは相互理解を促すものですが、意識しなければ相手のことは理解できません。
業務の中では、事実を正確に共有することが大切ですが、特定のバイアスや周辺の言葉に左右されてしまうことでチームとして残念な結果や雰囲気を招いてしまいます。ミーティングやディスカッション、交流の場など理解し合うための機会の創出も繰り返し検討して、最適な方法を見つけていきます。

良好なコミュニケーションがもたらす効果

次に、良好なコミュニケーションを取ることの効果を見ていきましょう。
どのようにコミュニケーションを取っていくことが効果的なのかについても具体的に触れていきます。

信頼感を抱かせる

信頼関係は一朝一夕に築かれるものではありません。子供に言い聞かせることのように思われるかもしれませんが、約束を守ること、アクティブな傾聴を心がけること、声かけで接点を保つことなど、小さな積み重ねが信頼関係を築きあげます。自分の主観を排除して相手の考えや意見に耳を傾け、相手のプラスになる言葉を発信していくことが大切です。

安心感を与える

職場でのネガティブな緊張感を解くことにもコミュニケーションは役立ちます。ちょっとした気遣いのやり取り、ありのままを承認されている安堵、見守られサポートがあるという確信などはリラックス状態の源です。常に変化し、新たなステップに立ち向かうメンバーをコミュニケーションで支えることができるのです。もちろん、一方でコミュニケーションが緊張感を招いてしまうことがあることも意識しなければなりません。

モチベーションを喚起する

コミュニケーションによってメンバーのモチベーションを上げることができます。「褒める」ばかりでは本物のモチベーションは湧いてこない人もいます。ある人は頼られることで意欲が高まったり、ある人はフィードバックで感化されたりというように、それぞれのメンバーが仕事をする上で重要視していることに働きかけることが大切です。密な話し合いや日頃の観察によって見極めていくべき点です。

一人ではできないことを成す

チームや組織は一人では構成できません。チームや組織には、一人ではできないことを成し遂げるパワーがあります。そこにはコミュニケーションは重要な存在です。例えば、進捗を可視化するなど協働していることを認識できるツールを取り入れることも効果的です。コミュニケーションをどううまくとっていくかは、事業の成功と失敗を左右するポイントです。

共にやり遂げた一体感

円滑にコミュニケーションを行ないながらの業務には皆が関わって目標に向かう一体感が生まれます。これが組織を強くする要件でもあります。たとえ思わしくない結果や成果だったとしても目標に向かって業務を共有してきたこと自体が、次の仕事、他の仕事に良い影響を与え、チームの見えない支えとなっていきます。

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チームのコミュニケーションを考える際のポイント

コミュニケーションがもたらす効果について紹介しましたが、ここで一つ、注意事項があります。それは、コミュニケーションのあり方は一様なものではないということです。最後に、そのことについて確認していきましょう。

コミュニケーションの捉え方は千差万別

「コミュニケーション能力が高い人」を思い浮かべてみると、フレンドリーでいつも明るいひとだったり、ボキャブラリーが豊富で説明がうまい人が思い浮かぶかもしれません。一方で、物静かだけれども聞き上手という点を、コミュニケーション能力が高いと評価する人も増えてきています。コミュニケーションのあり方は相手との関係によっていくらでも変化するものです。そのことを意識することが、効果的なコミュニケーションを実現するための第一歩となります。

内向的だからといってコミュニケーション能力が低いわけではない

実際、コミュニケーションの要素はとても幅の広いものです。人の個性を表す言葉に、外向的・内向的というものがありますが、外向的だからといってコミュニケーション能力が高いかというとそうとは言い切れません。

確かに、外向的な人は、人との接点が多い傾向があるので、コミュニケーション能力を磨く機会に恵まれている確率は高いでしょう。でも、内向的だからといってコミュニケーション能力が低い人ばかりではないことも事実。内向的な人は、一般論の刷り込みで自分のコミュニケーション能力に自信を持てない人も多いようですが、周りの評価は自身が思っているより高いということも少なくありません。

コミュニケーション能力が大事っていうけど、実際それって何なの? のまとめ

コミュニケーションが低レベルで行なわれるチームでは、事実が歪んで伝わってしまったり、伝えるべきことを省いてしまったりということがよく起こります。
また、日常業務のさまざまことを一般論で片づけてしまう可能性も高まります。

いずれも、チームワークも生産性も低下させてしまう要素です。それを避けるためのコミュニケーション能力はとても重要性が高いです。
この記事では、あいまいに「コミュニケーション能力」と呼ばれるものの正体を探っていきました。

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