職場で何かした覚えはないのに、なぜか理不尽な態度を取ってくる人に出会った経験はないでしょうか。おそらく多くの人がイエスと答えると思います。その経験があるからこそ、今あなたはこの記事を読んでくださっているのではないでしょうか。
人の悩みの9割は人間関係と言われています。この人間関係さえうまく乗り越えられたら、楽しく仕事ができるだろうと考えている人は少なくないはずです。今回はそんな理不尽な態度で自分を困らせる相手から自分を守り、幸せに仕事をしていく方法をお伝えしていこうと思います。
理不尽な態度をとる人に「我慢」だけで対処しない
結論から言えば、まず理不尽な相手がいる場合「我慢」という対処だけはしないようにしましょう。理不尽な相手から受ける態度や余計な一言というのは、その場ではなんとか我慢できるかもしれません。
しかし、理不尽な人というのはその場で我慢できる人を狙うものです。そのまま我慢をして、放置していれば理不尽な相手の言動がエスカレートし、あなた自身に小さなストレスが積み重なるようになります。この時が怖いのです。
なぜなら明確な理由がないまま、心身に異常をきたしたり、仕事がうまく行かなくなってしまったりする可能性があるからです。理不尽な態度をされてしまうあなたは非常に優しく、我慢強い人だと思います。
その素晴らしい人格は素晴らしい仕事で発揮すべきです。理不尽な人に余計なエネルギーを奪われて、うまく働けなくなることほど、社会的に理不尽なことはありません。
こんな人には要注意!理不尽な態度をとる人とは?
「理不尽(りふじん)」は「物事の筋が通らないこと」という意味の言葉です。わかりやすく一言でいうなら「無茶苦茶なこと」です。では、理不尽な態度をとる人は一体どんな特徴を持っているものでしょうか。
- 会話の最後に余計な一言を言ってくる
- 機嫌が悪い時に平気で暴言を言う
- 言うことがコロコロ変わり、周りを振り回す
- 筋が通ってないのに、相手のせいばかりにする
ここに挙げたのはあくまで一例で、あなたにとって腑に落ちない態度をしたり、その人と話すとモヤモヤしたりする場合には、相手が理不尽な人である可能性が高いです。繰り返しになりますが、そのような人がいる場合には決して我慢をして放置をするようなことはしてはいけません。
事態が大ごとになる前に、何かしらの対処をしておけば、現状よりも職場の環境がよくなる可能性を秘めているからです。
よい職場環境=よい人生。理不尽な人に対処した方がよい理由
理不尽な人に対処した方がいい最大の理由、それは職場という場所が社会人にとって一番長い時間を過ごす場所だからです(フリーランスやリモートワーカーの場合は、接する機会の多いクライアントや仕事仲間に置き換えてください)。
一番長い時間を過ごす職場での人間関係が良好か、そうではないか。「よい人生だった。」と言えるのは明らかに前者でしょう。そう言えるようになるためには、理不尽な態度をとる人の存在を放置してはいけません。理不尽な態度をとる人のターゲットにされやすい人ほど、よい人であり、仕事ができる人が多いものです。
そのようない人が、理不尽な人から受ける悪影響のせいで不幸せになってしまうことは会社、社会全体としても損失だと私は考えます。
理不尽な人から自分を守るために有効な対処法とは
それでは理不尽な人から自分を守るためには、どうしたらよいのでしょうか。前提として、「主体性を発揮すること」が大切ということを覚えておいてください。人間関係に受け身になって、流されているからこそ、理不尽な相手に狙われてしまっている可能性があります。自分からよい人間関係の構築ができるように諦めず、アプローチしていきましょう。
対処法① 理不尽な場面を記録し、振り返り、理想を想像する
理不尽な場面に遭遇した際に、ぜひやってほしいこと。それは自分が理不尽だと感じた場面を記録し、振り返ることです。その場で感情的に行動するのではなく、まずは記録をとり、その状況を客観視してみましょう。その際に意識してほしいステップがありますのでご紹介します。
- まずは客観的な事実を書いてみる
- その時に感じた感情も記しておく
- どうしたらその状況が起きなかったかを考える
- どういう場面になったら理想かを考えてみる
- 理想の場面になるためにできそうなことを考えてみる
できれば紙に手書きで書くことがおすすめです。手書きはタイピングよりも集中力を要し、脳が活性化されるため、よいアイディアが浮かびやすいと言われています。
何かひとつ思い浮かぶ場面をあげて、ぜひ書き出してみてください。この際に注意していただきたいことは「なぜその状況が起きてしまったか? 」について考えすぎないでほしいという点です。なぜそうなってしまったか? を考えたところで、その状況が起きてしまった要因しか出てこないからです。
どうしたらよかったのか? を考えることで、前向きかつ建設的に理不尽な場面に向き合うことができます。
対処法② 感情を素直に受け取り、解放する時間をとる
対処法①を繰り返しているだけでも、徐々に理不尽な場面に遭遇することは少なくなってくると思います。しかし、記録をすることは理不尽な人に影響を受け、何かしらのストレスフルな感情を受け取っていることになります。
自分では一見大したことはないと思っても、発生した感情を素直に受け入れ、そして解放させるようにしましょう。我慢し、感情を放置することだけは避けてください。感情的になり、その場でやり返したり、人や物にあたれと言っているわけではありません。
その場から一旦離れ、発生した感情を解放することで心を軽くすることは可能です。私が実際に行っている感情の解放方法をご紹介します。
- 友達に許可をとって、時間を決めて聞いてもらう
- 感じたまま、思ったままの感情を紙に書きだす
- 誰もいないところで声にだして発散する
- カラオケに行って大声で歌う
あくまでこれは一例です。ご自身にあった感情・ストレスの解消方法を実践してみてください。
以上にあげたような対処法を試しても、心身に影響し、生活や仕事に支障をきたしているのであれば、迷わず専門的な機関に頼りましょう。心身が不調になるほどのストレスを抱えてしまった場合は時すでに遅しで、対処法を身につけている場合ではありません。
休職や転職を検討し、別の場所で自分をしっかり立て直していける場所を探したり、適切な場所(産業医、心療内科、心理カウンセラーなど)に相談したりするようにしましょう。
対処することで自分の成長のヒントやきっかけが得られることも
理不尽な相手へ対処することは、ただ平和な職場環境を手に入れるだけがメリットではありません。対処をする過程で、ご自身の人生やキャリア、生活に向き合うことなります。自分の内面と向き合い、他者をよく観察し、考え、行動していくことでおのずと成長していくことが可能です。
また、理不尽な人の存在には誰もが困っていることでしょう。あなたが理不尽な人から身を守れるようになれば、他の人も守れるようになり、職場全体のパフォーマンスを上げることに直結します。
理不尽な人の存在はトリガーとなって、自分の仕事の評価を上げたり、人間関係を良好にしたりすることで豊かな人生を手に入れられるきっかけになる可能性があります。理不尽な人が現れたらチャンスと捉え、ここまで例にあげたことを何かひとつでもいいので実行に移してしていきましょう。
決して我慢し、放置することはしないでください。この記事を目にしたあなたが幸せな職場環境を手に入れ、豊かな人生を歩めることを願っています。
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