何かを継続しようとして、三日坊主で終わった経験はありませんか?
もしYESなら、そのせいで「自分は継続力がない」と思い込んでしまっていませんか?
できるだけラクに、ものごとを「継続」する方法があります。今回ご紹介する7つのコツを取り入れて習慣化を成功させましょう。ぜひ、あなたの目標や目的の達成に役立ててくださいね。
「習慣」は成功者たちの共通項
成功は「習慣」によって形作られます。
何をするにもはじめから上手くできる人はほとんどいません。世の中で成功している人の多くが「繰り返すこと」でスキルや能力を磨いているのです。繰り返す回数や頻度が多いほど、上達は早く完成度も高くなります。その頃には、それをやることが習慣になっていることでしょう。
たとえば、毎日20分のストレッチを継続して行なっている人は、血行の良い柔軟な身体をキープできているでしょう。反対に、いつも猫背が習慣になっている人は、肩こりや腰痛に悩まされたり、自信がなさそうに見えたりするかもしれません。
下記に、簡単に、世の中で偉大な功績を残した人や大きな成功を手にした人の「習慣」をまとめてみました。
- エジソンの試行錯誤の研究習慣。
- ケンタッキーのカーネルサンダースの営業習慣。
- イチローやマイケル・ジョーダンのトレーニング習慣。
- パリコレモデルの運動と食習慣。
世の中の偉大な功績や成功も、決して降って湧いたものではありません。成功の裏には、必ず「良い習慣」が存在していたのです。
【注意】「またダメか…」も習慣化する
習慣には、続けたほうがいい「良い習慣」と、やめたほうがいい「悪い習慣」があります。
習慣には大きく分けて、「行動」「身体」「思考」の3つの習慣があります。
- 行動…整理整頓、学習、読書など
- 身体…食事制限、早寝早起き、運動、禁煙など
- 思考…プラス/マイナス思考、ロジカル思考など
この中でもとくに「思考」に関する習慣は、「悪い習慣」が身についていても自分では気づきにくいため厄介です。例えば、「やらない」「先延ばし」「諦める」などの思考もネガティブな思考習慣なのです。
「またダメか」や「どうせダメだ」と思うことも繰り返すほど、習慣になるので気をつけましょう。いつも三日坊主…という人はあなたの能力云々ではなく「習慣」に邪魔されているのです。
継続できないのはあなたの能力のせいではない
ものごとは継続するほど、習慣になりやすいですが、何か良いことを始めても続けられる人と、そうでない人がいます。
そもそも、私たちは多くの習慣に基づいて生活をしています。その習慣に変化が起きれば、抵抗は必ず起こります。それは個々の能力や性格の問題ではなく、誰もが持つ本能なのです。
「今日はやりたくない」「明日でもいいや」「忘れる」は今までの習慣からの抵抗であり本能の仕業のことが多いでしょう。
本能は強力ですから、必死に抗うのは得策ではありません。多くの人にとって、気持ちを本能に勝たせることは難しいはずです。その証拠に三日坊主を経験している人は簡単に見つかります。ですから、続けたい! 続けるべきだ! という気持ちに頼るより、この本能に合わせる対策のほうが効果的なのです。
著名な成功者たちも天才ではないことがほとんどです。天賦の才を持つ人は、思っているより少ないでしょう。言い換えると、習慣化は誰にでも可能であり、習慣によって誰もが自分の目指す成功に近づくことができるということです。
習慣を手に入れるための7つのポイント
何かを始めて継続しようと思う機会は多々あっても、実際に実行を継続するのは簡単ではありません。まさに言うは易く、行なうは難し、ですよね。ここで、確実な継続に役立つ7つのポイントをご紹介しますね。
1. 1つずつ取り組む
これから習慣にしたい何かを始めるときは、必ず1つずつ取り組みましょう。習慣になって、考えなくても自然にできるようになるには一定期間が必要です。
その期間は、たった1つだけでも負荷がかかるものです。複数の新しいことを同時に取り入れようとすれば、さらに負荷は大きくなります。負荷(大変さ)は、継続を難しくする要素の1つなのです。
二兎を追って一兎を得られない確率が高くなってしまうでしょう。ひとつずつ確実に習慣にしていくことのほうが結果的に効率的なのです。
2. 細分化してから始める
取り組み始めた時期は「やるぞ!」というモチベーションも高いため実践の時間や工数を多く見積もりがちです。しかし、新しいことを始める段階ではりきり過ぎると数日後にくじけてしまう可能性が高くなります。
実行プロセスを極限まで細分化してから、1つずつ取り組んでみてください。小さくても負荷を感じるものですし、小さくても習慣化の効果を実感することが重要です。
たとえば、毎朝10分のジョギングを決めたとします。たったそれだけと思うかもしれませんが、変化(負荷)要素はたくさんあります。
- 出勤時間に合わせて起きる時間を早める
- 着替える
- シューズを履く
- ウォームアップ・ストレッチ
- 10分走る
- また着替える(シャワーが必要なことも?)
習慣化されていないと、1~6がいちいち面倒に感じて負荷が大きくなるのです。
3. さっと取り組める準備をする
実行プロセスを細分化した行動の1つ1つにサッと取り組めるよう準備しておきましょう。
たとえば、ジョギングのプロセスで考えると、1.のためにアラームをセット、2.では着替えのセットをすぐに着替えられる場所に置きます。探したり、手間取ったりすることを無くすのです。
シューズも紐を解いておけば、結び直しも簡素化されますし、紐なしのシューズならもっと簡単に履くことができます。軽いウォームアップでも何をするかは決めておくようにしましょう。
4. まだやれると思うところでやめる
ジョギングを例にとると、朝起床するだけでは物足りなく感じるかもしれません。それでもその時間に起きることが自然になるまではそこで止めておきます。
一気に欲張ってやると「きつい…」という心理が生まれる可能性があるため、やろうと設定した時間があっても、はじめは短くしておくのがポイントです。
たとえば、1分からはじめてもう少しできそう、やりたい! と思ってもやめます。できたことを蓄積すること、大変さを感じないことも継続をうまくいかせる大切な要素です。
5. 完全に慣れてから徐々に増やす
細分化したり、時間を短くしたりと小さなことが自然に負荷なくできるようになってから、次のステップに移りましょう。
細分化したときに、1が習慣化できてから、1と2へ。1と2に慣れてから、1、2、3へという流れがおすすめです。つまり、ジョギングであれば、走る前の「起きて/着替えて/シューズを履いて/ウォームアップ」と走り出す用意をすることが習慣化されてから走ります。
1分間走ることに確実に慣れてから3分、5分、8分と延ばすのもコツのひとつです。
6. 時間設定+予備時間を設ける
必ず実行するために、何かをやり続けようと決めたら、いつやるかまで決めておきましょう。毎日とか週◯回ではなく、時間や曜日まで確定しておきます。
- ジョギングをする→毎朝○時に起きた直後
- 新しい英単語を5個覚える→往復の通勤電車、帰宅後すぐ
- 筋トレをする→毎日お風呂上がり
時間設定を一つにしていると、さまざまな他のことに時間を取られて実行できないケースも多々起こるものです。ぜひ、できなかったときのための予備時間を設定しておきましょう。
早朝ミーティングがある日はジョギングを帰宅後に変更する、筋トレを前日のお風呂上がりにやらなかったのなら、朝やお昼の休憩時間に取り組むなど。〇〇のため、できなかったという言い訳が減っていくはずです。
7. 習慣化と成果を分けて捉える
何かを始めようとする決意の裏には、痩せる、スキルアップ、体力や筋力の強化など何らかの目的があると思います。達成したときのイメージを持つことは大切ですが、目的達成は習慣化の先にあります。期待するよりずっと先にあることのほうが多いかもしれません。
ですから、習慣にすることと、その目的達成は別物として捉えましょう。一括りで捉えてしまうと、到達地点と今との差ばかりが目につくようになってしまいます。習慣になってしまうまでは成果や結果のことは忘れて、行動に集中したほうが成功しやすいです。
習慣とはずっと続くもの! 難しいのは始めだけ!
習慣とは、意識しなくても自然にやれる状態になったことです。
一人ひとり、続ける内容によって習慣化までにかかる期間はさまざまですが、習慣化できてしまえばラクに続けられるようになります。やめることに抵抗を感じるようにすらなるのです。期間が長くなるほど、効力は大きくなっていきますよ。
何か1つでも習慣にすると、たとえ取るに足らない小さなことでも大きな成果につながります。その経験は、取り組むこと以外のメリットももたらすでしょう。できるという思考習慣(自信)や時間に対する意識が変わっていくのです。
自信や時間は、人生や仕事に大きく影響する要素ですから、実感経験のある人とそうでない人では物事に対峙する姿勢が違ってくるのではないでしょうか。
まとめ
あなたがもしいつも三日坊主だったとしたら、ご紹介した7つのポイントと自分の取り組み方の違いを見つけられたのではないでしょうか。継続は頑張らなくていいのです。頑張らないほうがうまくいくと考えて気楽に、気長に取り組んでください。
小さいことを軽視せず、小さいことから始めて習慣化の恩恵を最大限に得ていきましょう!