毎日、忙しい日々を送るビジネスパーソンのみなさん、「自分の時間」を確保できていますか? 自分の時間を取れている、という方は、いったいどれくらいいるのでしょうか。通常の仕事や残業のみならず、家事や子育てなど家庭の事情も含めると、「自分の時間なんて取れない!」という人も多いかと思います。
しかし、多忙な毎日を送る人こそ、自分の時間を無理矢理にでも確保することが大切です。休みなく「やらなければならないこと」に追われ、ストレスで身体や心を壊してしまっては元も子もありません。最悪の事態におちいる前に、一度立ち止まって自分の時間について考えてみましょう。
1.自分の時間はどのように過ごすか?
ストレスがたまり、ついイライラしてしまうという経験はありませんか? 時間の余裕がなくなると、心の余裕もなくなり、笑顔も減っていくので、人間関係や仕事に悪影響が出てしまいます。
そうならないためにも、毎日少しでも自分の時間を確保することが大切です。
自分の時間とは、心身ともにリラックスできる、自分らしく過ごせる時間と言えるでしょう。自分の時間をゆったりと過ごすことで、ストレスは少しずつ解消され、自然に心に余裕がうまれるはずです。
とは言え、自分の時間にどのような過ごし方をすべきかは人それぞれです。いろいろなことに追われ続け、「自分らしい時間の過ごし方」と言われてもすぐに思いつかない人もいるかもしれません。
例えば、
- お気に入りのカフェでゆっくり読書をする
- 日記を書いて1日を振り返る
- 好きな音楽を聴きながらコーヒーを飲む
というように、まずは1人きりで気兼ねない時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
また、
- 仕事終わりに気の知れた仲間と飲みに行く
- スポーツや英語などの習いごとをする
など、話してストレス発散したり、趣味に打ち込んだり、という人も多いようです。
大切なのは、リラックスできることや、ストレス解消のため楽しいと思えること。自分の時間を有効に使うには、自分はどのような過ごし方をすると自分らしく過ごせるのかを明確にしておくこともポイントのひとつです。
2.自分の時間を取り戻すために今すぐできる4つのこと
どのように「自分の時間」を過ごすか明確にできても、「そもそも時間が無い!」という人も多いはず。では実際、毎日時間がないと感じている人はどうやって自分の時間を確保しているのでしょうか。
ここでは、自分の時間を作るために今すぐできる4つのポイントを紹介します。
労働時間を減らす
当たり前のことですが、1日の大半を占める労働時間時間を減らせば時間は作れます。
常に業務効率化を意識しながら仕事をしてみましょう。
特に、タスクの優先順位を常に考えてスケジューリングをおこなったうえで仕事をすることは、業務効率化にとって外せないポイントです。今日中に絶対に終えなければならない仕事を洗い出し、その仕事は何時までに終わらせるのかを考えて仕事をしてみましょう。また、自分がしなくてもいい仕事や誰かに頼めそうな仕事は、他の人に頼んでみることも大切です。立場にもよりますが、アシスタントや部下、外注先に仕事を振る、ということも検討してみましょう。また作業効率を上げるためには、タスク管理に時間をかけないなどタスク管理の方法を変えなくてはなりません。作業効率を3倍にしたいのならば「作業効率が3倍上がる、質を落とさず早く仕上げるタスク管理・時短編」をあわせてご覧ください。
なお、自分は早く仕事が終わっても、上司や同僚がまだ残っているからとなんとなく残業をすることは非生産的です。「空気を読んでいる」つもりが、その空気を作り出しているうちのひとりになってしまっているだけかもしれません。本当に必要なのかもう一度考えてみましょう。
これらの意識を持つだけで仕事中の時間の使い方は変わってくるのではないでしょうか。
断り上手になる
懇親会や会合など、会社以外の場でのコミュニケーションはビジネスマンにとって大切です。しかし、すべての誘いを参加していては自分の時間が減っていきます。断りにくいからといって片っ端から参加していくのはおすすめできません。ビジネスチャンスと関係がない時やそれほど重要ではない会合の場合はもちろん、あまり気が乗らない時、最近自分の時間がとれていないなぁという時も、上手く断る技術を身に付けましょう。相手に悪い気をさせないように、誘っていただいたことに感謝の気持ちを示すのがポイントです。
そうはいっても「特に予定もないのに断りにくい」という人もいると思います。しかし、自分の時間も立派な予定です。予定がないから断れない、というタイプの人は、「この日は自分の時間をとる」と手帳に書いておくこともおすすめです。
断り上手になってできた時間を自分の時間にあててみましょう。
スマホをさわる時間を減らす
空いた時間についスマホをさわってしまう。SNSのチェックやゲームをすることが日課になっているという人も多いと思います。何も考えずにスマホをさわっていると、あっという間に1時間や2時間は経ってしまいます。そういう人は今すぐスマホをさわる時間を減らすために、ルールを決めてみましょう。
- SNSのチェックは1日に3回までにする
- 1回にスマホにさわる時間は10分まで
など、自分で決めたルールをきちんと守るだけで簡単に自分の時間を確保できるかもしれません。
また、スマホ依存症の人は、「1.自分の時間はどのように過ごすか」を読み返し、自分にとってベストな「自分の時間」の過ごし方をさらに明確にすることが効果的です。自分の時間の過ごし方が明確になることで、自然とスマホを触るより、自分の時間を過ごしたいと考えるようになるかもしれません。
規則正しい生活を送る
良い睡眠をとると日中の仕事のパフォーマンスが上がり、良い仕事につながるというのは有名です。不規則な生活をしていると、睡眠のリズムも乱れがちになります。規則正しい生活を送り、まずは睡眠の質を上げましょう。
また、気をつけたいのは休みの日の「寝だめ」です。つい仕事の日よりも遅く起きてしまいがちですが、いつもと同じ時間に起きればその分でまとまった時間がとれます。休日の朝、いつもならあくせくと通勤している時間帯を、ゆっくりリラックスした朝食の時間としてみたり、家族との会話にあてたりして過ごす方が、寝だめをするよりも素敵な時間を過ごせそうですね。
また、小さな子どもがいる人は、子どもにも規則正しい時間を送らせることで、子どもの寝る時間が一定になっていきます。子どもが規則的に眠るようになると、自分の時間が取れるようになりますので、自分のためにも子どものためにも規則的な生活を心がけましょう。
3.忙しい日々を送る中であるべき姿とは
これまで、自分の時間の過ごし方や、時間を作る方法をみてきました。ここで、自分の時間を過ごすことにより得られるメリットをまとめてみたいと思います。
時間を有効的に使う癖ができる
自分の時間を確保しようと意識することで、より時間の大切さに気づくはずです。そして時間の使い方が自然と上手になるでしょう。時間の節約を少しずつでもすることで、積み重なればたくさんの時間ができます。常に「時は金なり」の意識をもって生活してみましょう。
ストレスを解消できる
冒頭にも述べましたが、自分の好きな時間を過ごすことはストレス解消にとても効果的です。心をリフレッシュさせ、毎日をいい気分で過ごせるようになるはずです。
残業を減らすために、仕事の生産性が上がる
時間を有効的に使うことで、時間あたりの仕事の生産性もよくなります。また、自分の時間を確保できている人はストレスもたまりにくくなるので、モチベーションが上がりパフォーマンスも上がります。
また残業を減らしながら生産性を上げたい方は「残業を減らして生産性を上げることは魔法でしかないというあなたに伝えたい、すぐにできる7つのこと」の記事も参考にしてみてください。
心に余裕がでて人間関係が良くなる
ストレスが解消され、イライラすることも減るはずです。心に余裕があるので、他人に対して寛容になり、人間関係が上手くいきやすくなります。また、心に余裕があると笑顔が増えることにも気づくでしょう。笑顔でいると、周りの態度も変わってきます。余裕がなく、イライラしている時に限ってさらにイライラすることが起きるという経験はありませんか? それは自分のイライラが相手にもうつってしまっているせいかもしれません。反対に自分が笑顔でいると、相手にも伝わり、お互いに気持ちのよい時間を過ごすことができるはずです。
このように、毎日自分の時間を確保しながら生活すると、仕事にもプライベートにもよい循環がでてきます。
心身ともに健康で、仕事もプライベートも充実。そんな生活を送ることができるようにちょっとした工夫を積み重ねていきましょう。
人生の主人公はあなたです 自分の時間を取り戻すために今すぐできる4つのことのまとめ
自分の人生の主人公は自分です。
自分の時間を売り、ストレスフルな生活を送っていては、誰が主人公なのかわからなくなってしまいます。
どんなに仕事をがむしゃらに頑張っても、自分の時間を過ごせていない人は人生に対しての満足感を抱くことは難しいのではないでしょうか。
自分の人生を振り返った際に、後悔しないためにも、少し立ち止まって自分の時間について考えてみましょう。