副業で「簡単に」稼げない3つの理由

働き方改革関連法案が施行されて半年。残業時間の規制や有給休暇の義務化などが始まり、「働き方が変わったかも」という感覚がある人も増えてきているかと思います。そんな働き方改革の一環で注目を集める副業。現状では、副業や兼業を認めている企業は20%ちょっとということで、5社に1社程度のようですが、今後どんどん増えていくだろうと言われています。「副業で小遣い稼ぎができるかも?」と興味を持つ人も増えているはず。本当に副業で稼ぐことはできるのかー。私自身の実体験を元に、副業について調べ、実際に副業を始めてから稼げるようになるまでに感じたことをご紹介したいと思います。

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副業で「簡単に稼げる!」はウソ?

イマドキの副業事情を検索すると、「副業で10万円」「稼げる」「簡単」といった記事がたくさん見つかります。一方で、「絶対にやってはいけない副業」など、副業の難しさを伝えるページもあります。

いったい副業で簡単に稼ぐことはできるのか? それとも難しいのか? 実際に、試してみることにしました。私自身が副業について調べ始めたのは今から約1年前。昨年は「副業元年」と呼ばれ、副業が一気に注目を集め始めたころでした。副業、複業、パラレルワーク、デュアルワークなど、どんどんカッコいい呼び名も生まれ、「稼げる」だけでなく、「イケてる」活動として副業価値は急上昇していきました。なんかカッコいい。給料はなかなか上がらないし、小遣い程度でも収入が増えたら嬉しい、そんな軽い気持ちでどんな副業ができるか探し始めたのでした。

副業といっても、いろいろな種類がありますが、私が実際に挑戦したのはクラウドソーシングで見つけた、隙間時間に作業をして報酬を受け取るタスク型の副業。調べ、見つけ、実際に活動を始めるまではものの数週間。いや数日だったかもしれません。ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングのプラットフォームが充実しているので、タスクを見つけるのにそこまで時間はかかりませんでした。むしろ簡単!この調子でガンガン稼いじゃおう!そんな気持ちでいられたのも束の間、私は地底に打ち付けられるように現実を目の当たりにするのでした。

結論からいうと、副業は“簡単に”は稼げません! それはそれは厳しく辛い、イバラの道なのです。

副業で稼ぐのが難しい3つのポイント

副業といって思いつくものはどんなものでしょうか?

ブログやSNSでの発信や、投資・株、SE作業などを含むクラウドソーシングなどを活用したタスク系。また、このようなパソコンなどを使う副業だけでなく、飲食店などのサービス系や肉体労働など本当にいろいろありますよね。その活動の幅はとてつもなく広いわけですが、いずれも共通している「“簡単に”稼ぐのが難しい」という点かと思います。今回は、飲食店などのサービス系や肉体労働などは除いた、パソコンを通して副業をするものを例に挙げていきたいと思います。

① 情報過多で、正しい情報なのかどうかが分からない

情報

副業が注目を集めるようになってしばらく経ち、体験レポートやノウハウ記事がだいぶ目につくようになりました。世間から注目を集めているがゆえに、「簡単に稼げる」と煽るような内容や、「騙されるな」といった恐怖心を抱かせるようなものも目立ちます。つまり、実際のところどうなのか、正しい情報を正しく紹介している記事なのかどうなのかを判断する基準もなく、、「この記事に書いてあることは本当なの?」とただただ検索魔と化し、結果的に何をすれば良いか分からず一歩も踏み出せないという状況に陥る人も多いようです。このように、そもそも、始める(稼ぐ前)までの情報収拾にも、とても時間を費やしてしまいがちなのです。

② どれも一定の専門スキルや時間が必要

いざ始めてみても、ブログやSNSでの発信で稼ぐようになるには、一定数以上のフォロワーの数が必要です。そのためには、マーケティングのスキルが必須です。すでにフォロワー数を持つ人であれば別ですが、普通の一般人が副業として成立させようと思ったら、フォロワーの獲得からのスタートとなります。

SNSをしている人ならわかると思いますが、フォロワーを増やしたり、いいねを増やしたりするには、それなりに継続的に魅力のある発信を続け、自分からフォロワーになってくれそうな人にアプローチする活動も必要です。これこそがマーケティングです。こうすれば確実に増えるという、正解もない領域なので、あの手この手で勉強を重ねて、その道の知識を身につけ、経験を積んでいきます。

これ、実は金融系の活動にも共通しています。投資・株、最近では仮想通貨などもそうでしょうか。当然ながら、まったくの素人がいきなりガンガン儲けられるものではないのは誰もがわかるはず。最近では、FinTechが進んでいて、少額、しかも携帯アプリなどで気軽に試せるものも増えているようですが、やはり短期間でまとまった稼ぎを得るためには勉強が不可欠でしょう。

一方で、クラウドソーシングのタスクには簡単に「アンケートに回答する」だけのようなタスクもあるのですが、1件十数円〜数百円という単価。小遣いにも満たない金額です。つまり、超安い単価なので、まとまった稼ぎにするには大量にこなさなければならず、それなりの時間がかかります。

専門の知識を身につけるか、大量に作業をこなすか。いずれも簡単ではないことがお分かりいただけたかと思います。副業は、本業の傍らで行う活動。つまり本業があるのに、そんな時間を簡単に捻出できるわけもなく。稼げるようになるまでに、想定以上に時間がかかったり、体に負担がかかったり(寝不足など)で、結果的に途中で諦めてしまう人も多いと思います。私が実際に副業を試して月に数万円程度の収入が得られるようになるまで3ヶ月以上かかりました。

③ トライ&エラーがつきもの

副業の種類は多種多様で、本当にさまざま。つまり、自分に合う副業を見つけるまでのトライアンドエラーが当たり前なのです。ひと昔前だったら、副業といえば、会社が終わった後に飲食店でバイトをするなどの肉体労働系ばかりでした。それが、テクノロジーの進化で自宅にいながらできるなど、ラクしてできそうに見えてしまいます。「これなら簡単に稼げるかも?」と次から次へと試しては、時間ばかりかかって稼ぎにならないという失敗を繰り返すなんてこともザラです。私もどれだけの失敗をしたでしょうか。会社員であれば、入社すれば給与が支払われますが、副業の辛いところはどれだけ時間をかけても稼ぎがゼロといったことも珍しくないということ。しかも友達がうまくいったからといって自分がうまくいくわけではない。向き不向きがあることも身をもって体験していくしかないのです。

収入だけではない!副業のメリットとは?

パソコン

「副業」で“簡単に稼げる”なら誰でもやりたい、でも実際は、副業=楽ではない、副業=稼げるわけでもない、いざやってみたら副業って修行か? と感じる人も多いでしょう。そうなんです。副業で稼ごうと思うくらいなら、本業を真面目に取り組んで給与アップしたほうがずっとラクかもしれません。

とはいえ、副業が無駄かといえば、私はそうは思いません。先にお話ししたように長期的な視点では見ることが大切になってくるだけです。時間をかけて学習をするという経験と得た知識やスキルや、本業ではできない経験やスキルを副業で得られることもあります。中には、本業に生かせば、キャリアアップや年収アップの転職に有利に働くものもあるかもしれません。副業の主目的を小遣い稼ぎではなく、キャリアアップのひとつの活動と考えてみるのと違った視点での満足感が得られそうです。

まとめ

「副業で“簡単に”稼ぐ」は誰にとっても当てはまることではありませんが、副業で稼ぐこと自体は可能です。稼げるは稼げるけれど、時間や努力が必要というだけです。簡単にお金を稼ぐなんて、やはり難しいことなんですね。当たり前のことですが、働き方改革によって働き方が多様化する中で、「簡単に稼げる」「自由に働ける」などといった魅力的な言葉をよく見かけるようになりました。「そんな夢のような話はない」と思ってはいても、ついつい試したくなってしまうのが人間の性。でも、失敗したとしても、苦労した経験自体は決して無駄にはならないと信じて、これからもいろいろなことに挑戦する心は忘れないようにしたいものですね。

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