「日々のやることをリスト化するアプリ」Wunderlist(ワンダーリスト)についてご紹介します。
Wunderlist(ワンダーリスト)はMicrosoft社が無料で提供している、高度なToDoの管理ができるツールです。
しかし、Microsoft社はWunderlist(ワンダーリスト)を日本時間の2020年5月7日に閉鎖することを発表しました。
2020年5月7日までは通常通り利用が可能で、その後は同じくMicrosoft社が新しく提供しているMicrosoft To Doというツールにデータの引継ぎが可能です。
それを踏まえて、本記事をご覧ください。
この記事を読んでわかること
- Wunderlistの概要
- Wunderlistの料金
- Wunderlistの使い方
Wunderlist(ワンダーリスト)とは?
Wunderlist(ワンダーリスト)が何なのか、何が優れているのか、ピンとこない方もいるかと思います。
Wunderlist(ワンダーリスト)は、マイクロソフトが提供しているToDo管理アプリです。
iPhone、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、コンピュータでToDoを管理することができます。
Wunderlist(ワンダーリスト)は非常に高い評価を受けており、ユーザーの評価の平均スコアは星5つ中4個以上を維持しています。
App of the YearやGoogle Play Best Appsを受賞し、更に1300万人以上のユーザーに利用されている、実績のあるアプリです。
Wunderlist(ワンダーリスト)の意味
Wunderlist(ワンダーリスト)は、「すばらしいリスト」という意味です。
もう少し詳しく意訳すると、ユーザーのToDo管理についてすばらしいイノベーションを起こす存在、としてとらえることもできます。
Wunderlist(ワンダーリスト)が対応しているデバイス
Wunderlist(ワンダーリスト)は、普段私たちが使用している幅広いデバイス/OSに対応しています。
代表的な利用可能なデバイス/OSは以下の通りです。
<PC>
- Mac アプリ(iOS8.0以降)
- Windows アプリ(windows7以降)
- Webアプリ(Chrome、Firefox、Edge、InternetExplore)
<スマートフォン>
- iPhone アプリ(iOS8.0以降)
- Andoroid アプリ(ver4.1以上)
- Windows Phone
<その他のデバイス>
- Apple Watch(iOS8.0以降)
- Kindle FireChromeBook
Wunderlist(ワンダーリスト)の料金
Wunderlist(ワンダーリスト)の利用料金は無料です。
ただし、ToDo共同管理機能が拡張された「Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)」という有料版があります。
Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)の利用料金は月額450円/年間4300円です。
年間で申し込んだ方がコストは低いです。
Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)では、ToDoを各担当者に振り分けることで、チーム内での役割分担が明確化されます。
また、共有リストにおいて無制限のタスクの振り分けを行うことが可能です。
タスクの振り分け先が有料化されていなくても、この機能は使用することができます。
Wunderlist(ワンダーリスト)のおすすめの使い方
おすすめの使い方を紹介していきます。
Wunderlist(ワンダーリスト)にできることは、以下の通りとなっています。
- ToDoの追加や整理
(スケジュール設定をスマートフォン、タブレット、PCなどあらゆる端末で行うことが可能です。) - 期限とリマインダー設定
(重要な締め切りやプライベートイベントを忘れずに管理することができます。) - 重要な情報をToDoにする
(サブタスク、メモ、ファイル、コメントを使って、重要な情報をToDoにすることができます。) - ToDoをリスト化して共有
(家族、友達、社員同士で協力してToDoを進めることが可能です。) - ToDoの期限を確認
(別のアプリの画面からでも、下方向スワイプで「今日のウィジェット」から今日が期限のToDoを確認できます。) - ToDoを手早く入力
(iPhone6Sでは3DTouchのPeekとPop操作にも対応しています。)
以上がWunderlist(ワンダーリスト)のできることになります。
使い方その1:カレンダーフィードの使い方
Wunderlist (ワンダーリスト)では、カレンダーフィードにより、各種カレンダーにToDoを表示させることが可能です。
カレンダーフィードに対応しているカレンダーは、iCal 、Googleカレンダー、iCalender、Outlookです。
Wunderlist (ワンダーリスト)内部より「カレンダーフィード」を選択。
各種カレンダーにエクスポートする処理を行うことにより、各種カレンダーにToDoを反映させることが可能です。
使い方その2:Gmailとの連携
Wunderlist(ワンダーリスト)はGmailと連携を取ることが可能です。
MicroSoftのFlowより当該連携を取るテンプレートが提供されています。
Gmailに送信された重要なメールからWunderlist(ワンダーリスト)内に自動的にToDoを作成されるようになります。
全てのメールがToDo化されるわけでなく、「重要度:高」に設定されたメールのみ、ToDo化されます。
Wunderlist(ワンダーリスト)が重要なToDoのみ存在する状態になるので、雑然とした状態にはなりません。
使い方その3:Slackとの連携
Wunderlist(ワンダーリスト)はSlackから連携先として指定することが可能です。
両者で連携が設定されると、Wunderlist(ワンダーリスト)でTo Doが実行された際に、Slack上でその旨が自動的に報告されます。
Wunderlist(ワンダーリスト)の「install」より、Slackとの連携をAuthorize(認証)し、更新情報を受け取りたいリストを選択。
更新情報の投稿先にするチャンネルを選択しSave Integrationをクリックすれば、連携処理が完了となります。
ちなみに、必要に応じて、更新情報に説明ラベルやカスタム名、アイコンを設定することも可能です。
使い方その4:Alexaとの連携
Andoroid限定にはなりますが、AlexaとWunderlist(ワンダーリスト)を連携させることも可能です。
両者で連携が連携すると、Alexaに出した音声指示がWunderlist(ワンダーリスト)でToDo化されます。
連携の設定は以下の通りです。
- Wunderlist(ワンダーリスト)にて、ToDo追加用のメールアドレスを有効化します。
- 「IFTTT」を用いて、「Choose a service」で「Amazon Alexa」を選択。
- Alexa経由でToDoを追加したいリストを指定します。
- 「Choose action service」にて、「Gmail」を選択。
- Wunderlist(ワンダーリスト)のメールアドレスを使用対象に指定し「Send an email」選択します。
- 「Complete action fields」で「To address」をWunderlist(ワンダーリスト)のメールアドレスに指定。
これで、Alexa→IFTTT→Wunderlist(ワンダーリスト)という経路でToDoが追加できるようになります。
Wunderlist(ワンダーリスト)の始め方から退会方法
Wunderlist(ワンダーリスト)の始め方、退会方法についてまとめました。
違約金、解除手数料などは一切ありません。
Wunderlist(ワンダーリスト)の始め方
Wunderlist(ワンダーリスト)を始めるには、各デバイスより当該アプリをインストールすることが必要です。
ダウンロードが完了したら、アカウントを作成。
メールアドレスと連携することで、リマインドメールを送信したりできるようになります。
Wunderlist(ワンダーリスト)の退会方法
Wunderlist(ワンダーリスト)の退会方法は、以下のようになっています。
<MacとWebアプリでのアカウント削除方法>
- Wunderlistに登録しているメールアドレスとパスワードでログイン(例: www.wunderlist.com)
- 画面左上にあるアバターをクリック、”アカウント設定”を選択
- “アカウントの削除”をクリック、表示されている文字列とパスワードを入力してて完了。
削除ボタンをクリックした後は、完全にアカウントは削除されます。
※各デバイスから当該アプリを削除しても退会とはなりません。iPhone、スマートフォンであれば他のアプリと同じ要領で削除します。
Windows、Macであれば、他のアプリケーションと同じように削除します。
※アプリを削除しただけだと、ToDoの記録は残っており、再度インストールした際に削除前の状態から使い直すことが可能です。
Wunderlist(ワンダーリスト)の評判・口コミ
Wunderlist (ワンダーリスト)を実際にしようしているユーザーの口コミと評価です。
大半が好意的なものですが、一部バグや不具合に対する批判の声が上がっています。
良い評判
Wunderlist(ワンダーリスト)の評判をApp store、Google playのレビュー欄及び各種レビューサイトから集めました。
現在のバージョンにおける評価のみを集めるため、2018年以前のレビューは参照していません。
20代・営業職
リスト機能がとても便利だ。仕事、プライベート、家事という風にリスト分けして使用していて、ずいぶんと自分のやることが明確に見えるようになった。受信箱の機能はまだ使ったことはないが、社内でタスクを共有するには非常に便利な機能だと思う。タスクを完了した時の音が上質で、使っていて気分が良くなるのも地味ながら良いところ。
ToDoリストの使い心地は好評です。
30代・ITコンサルタント
Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)を使用しているが、料金を支払うだけの価値がある。Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)ではなく無料版を使用している。人間に対してもタスク飛ばすことができるのは大変ありがたい。もはや、社内における活動はWunderlist Pro(ワンダーリストプロ)なしでは成り立たない。無料版でも十分すぎるほど多機能である。ハッシュタグによりToDoの内容を属性化させることもできる点は素晴らしい。
Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)が優秀過ぎて、社内連携の根幹となっているというレビューです。 上記のような「Wunderlist Pro(ワンダーリストプロ)が会社内を変えてくれた」という趣旨のレビューは数多くあります。
50代・流通システム管理
Googleカレンダーと連携することにより、全てのToDoと予定を一元的に管理できる。Wunderlist (ワンダーリスト)とGoogleカレンダーの登場で予定表、スケジュール帳を使用しなくなった。Wunderlist (ワンダーリスト)だけでは少し機能不足だが、連携を用いれば他のツールが一切要らなくなる。それくらい強力なToDo管理アプリだ。 カレンダーフィードを使ってGoogleカレンダーと連携を取ると、業務が効率化するようです。
悪い評判
アプリストアを要約した悪い口コミと評判を紹介していきます。
30代・事務職
ときどきだが、更新内容が同期されない時がある。おかげで、何度かタスクをすっ飛ばしてしまったのでここは改善してほしい。チームでWunderlist(ワンダーリスト)を使うには、同期機能が働かない現象が起こるのは致命的。他にも、同じ項目が2件表示されたりして、使っていないほうがまだマシじゃないか、と思うくらいに混乱を招くこともある。同期機能を使わずに個人で使用する分には十分。しかし社内における共同のTo Doリストとして使うのは危険。あくまでプライベートの使用に留めて、ビジネスシーンでは他のToDo管理アプリを使用したほうが良い。
バグ・不具合に関しては厳しい意見があります。 しかし、Wunderlist (ワンダーリスト)は適宜アップデートが行われるので、バグ、不具合が改善する可能性は十分にあります。
40代・自営業
プライベートもビジネスもWunderlist (ワンダーリスト)でとても効率的なものになった。しかしある日、勝手にログアウトの処理がされており、再度ログインすることができないという現象が起こった。パスワード再発行手続きをしても、メールが届かないし、非常に困っている。明らかなバグなので、デベロッパには早期に対応してもらいたいが、なかなか対応してくれない。
いきなりログアウトさせられてログインが出来ないという致命的なバグがあるようです。 今後のアップデートによる改善はマストでしょう。
40代・プレス
i Phoneで使っている。機能は充実しているし、リストと共有はとても便利。しかし、通知機能が動作していないのはどういうことなのか。アップデートされても改善されない。通知機能が正常に動作するのであれば、これ以上ないToDo管理アプリなのに、もったいない。
こちらもバグ・不具合に対するレビューです。 早急なアップデートによる改善が期待されます。
Wunderlist(ワンダーリスト)のサービスは、終了する?
Wunderlist (ワンダーリスト)は2020年5月6日(日本時間2020年5月7日)に閉鎖すると、Microsoft社が発表しました。
2020年5月7日以降、予定の同期はされなくなりますので、それまでに別のタスク管理ツールに予定を移動しておきましょう。
閉鎖が発表されてからは、新しくユーザー登録をすることはできなくなっています。
Microsoft社が新しく提供しているMicrosoft To Do(マイクロソフトトゥドゥ)というツールであれば、Wunderlist (ワンダーリスト)のデータをそのまま引き継ぎできます。
Wunderlist(ワンダーリスト)のまとめ
Wunderlist(ワンダーリスト)は、Microsoft社が提供している基本利用料無料のToDo管理アプリ。
とても使いやすいツールで、 人気のTodoistとも互換性があります。
ToDo管理の容易さ、リスト化、家族、友人、同僚とのToDo等、利便性の高い機能が多数備わっています。
ポテンシャルに対する評価は、App storeのレビューで平均星4.5程度獲得、さらに各種Appのコンテストを受賞するほど高くなっています。
Wunderlist (ワンダーリスト)は2015年にMicrosoft社が買収したアプリで、いずれは自社開発のアプリと置き換えるという宣言がありました。
それ以降Microsoft社は、Wunderlist (ワンダーリスト)ユーザーのために、ユーザーが使い慣れた機能を備えた自社製のToDoアプリであるMicrosoft To Do(マイクロソフトトゥドゥ)の開発を行ってきました。
近い使用感で扱えるタスク管理ツールなので、Wunderlist (ワンダーリスト)ユーザーは使用を検討してみてはいかがでしょうか。