目標設定の5つの方法とは!設定のポイントや注意点を紹介

「目標を立てているのに達成できない」と、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。努力しているにもかかわらず目標達成ができない場合は、目標設定の方法が間違っているかもしれません。

目標を達成するためには、まず正しい方法で目標設定することが重要です。今回は、目標設定のポイントや注意点、活用したい5つの方法・フレームワークについて紹介します。

目標設定を行うことの重要性・メリット

なぜ、目標設定を行う必要があるのでしょうか。ビジネスシーンでは特に重要視される目標設定ですが、「なぜ設定しなければならないのだろう」と疑問に思う人がいるかもしれません。

まずは、目標設定を行うことの重要性や得られるメリットについて確認しましょう。

目標設定の重要性

目標設定を行うことで、ゴールに到達するためにやるべきことが明確となります。目標には関係のないことに費やす時間や労力を最小限に抑えられ、最短ルートでゴールへと辿り着くことが可能となるでしょう。

目標設定を行わなければ、何をどうすべきかがわからず、自分で行動を起こすことができません。誰かの指示に従うだけの受け身の状態では、個人の成長は望めないでしょう。

きちんと目標設定を行えば、進むべき方向性が定まるため、自分で行動を起こせるようになります。個人の成長は組織全体のパフォーマンス向上につながるため、目標設定を行うことは、個人にとっても組織にとっても重要であるといえるでしょう。

目標設定のメリット

目標設定を行っていれば、「あとどれくらい頑張ればよいか」という進捗状況が可視化できます。努力しているにもかかわらず足踏み状態では、モチベーションも下がってしまうでしょう。進捗状況を可視化することで、確実にゴールに向かって前進していることを実感でき、モチベーションの維持や向上につながります。

進捗状況を可視化することにより、予定よりも遅れている場合やトラブルが発生していることに気づくこともできます。計画を見直したり軌道修正をしたりと、迅速な対応が可能となるでしょう。

目標の立て方

目標は適切に設定することが大切ですが、個人目標と組織目標では目標の立て方が異なります。ここでは、個人目標と組織目標、2パターンの目標の立て方を紹介します。

個人目標を立てる場合

個人目標を立てる場合のポイントは以下の3つです。

組織目標を反映する

チームや組織の一員である以上、個人目標とはいえ、ひとりよがりの目標設定では評価されません。組織で掲げられている目標を正しく理解し、個人目標に反映することが大切です。個人目標の達成だけでなく、他のメンバーとの相乗効果を出すことも意識するとよいでしょう。

定量評価ができる

定量評価とは、数値化されたデータを材料とし、客観的評価を行うことです。上司が業績を評価する場合には、この定量評価が必要となります。業種によって具体的な数値目標を立てることが難しい場合もありますが、可能な限り定量評価できる目標を立てましょう。

求められていることを把握し、目標に反映する

企業や上司に「自分が何を求められているのか」を、把握することも大切です。業務に必要なスキルの向上を求められているのであれば、資格の取得を目指すなど、求められていることを目標に反映させましょう。

組織目標を立てる場合

組織目標を立てる場合のポイントは以下の4つです。

具体的な目標である

組織目標は、社員全員がイメージを共有できるような、具体的な内容であることが望ましいでしょう。あまりに抽象的な組織目標は、捉える人によってイメージが異なる可能性があり、社員の混乱を招きかねません。

企業戦略や中長期計画と連動させる

組織目標は、企業全体の戦略や中長期計画と連動していることも重要です。新しい企業戦略や中長期計画がある場合は、情報を集め、課題や問題点を組織目標に取り入れましょう

市場動向の分析結果を反映させる

組織目標を設定する場合には、内的環境だけを分析するのではなく、市場動向などの外的環境を分析することも欠かせません。市場のニーズや業界を取り巻く環境などは、常に変化しつづけています。外的環境の分析結果を従業員のスキルや個性などの内的環境を結びつけ、組織目標へと反映させましょう。

達成可能な目標である

組織が掲げた目標のレベルがあまりに高すぎると、従業員は達成するイメージを持つことができません。目標達成が不可能と感じてしまった場合、仕事に対するモチベーションの維持は困難となるでしょう。組織目標は、従業員のモチベーションを向上させられるような、達成可能であることも大切です。

目標設定で使える5つの方法・フレームワーク

目標設定の方法がわからず立ち止まっていては、肝心の目標達成に遅れが生じてしまいます。目標設定を効率化するためには、フレームワークを積極的に活用しましょう。ここでは目標設定に役立つ5つの方法・フレームワークを紹介します。

ベンチマーキング法

ベンチマーキング法とは、競合となる企業や競合企業の優れた事例を指標(ベンチマーク )として、分析や目標設定を行う方法です。

目標設定にベンチマーキング法を使用する場合、まずは自社の現状や体制を分析し、ベンチマークとなる対象を選定しましょう。商品やサービスだけでなく、経営スタイルやビジネスプロセスなど、さまざまな情報がベンチマークの対象となります。

続いて、ベンチマークの対象となる相手の情報を収集します。現状と比較し、どのようなギャップがあるかを洗い出しましょう。ギャップが生まれている原因を分析することで、どのような行動を起こすべきかを認識できるようになります。

比較と分析をした結果を元に、目標設定を行います。情報収集と比較・分析により、ギャップを埋めるためにはどのような行動をすべきかという具体的な目標設定ができます。

ベンチマーク法は、どのような違いから結果の差が生じているのかを明確化できることが特徴です。自分や自社の改善点や問題点を客観的に分析することで、より明確な目標設定が可能となるでしょう。

SMARTの法則

目標設定において非常に効果的な方法として挙げられるのが、SMARTの法則です。SMARTの法則とは、マネージメントの父といわれている、ピーター・ドラッカーが提唱したことで世界中に広まったフレームワークです。

目標設定に重要な5つの要素の頭文字を取り、SMARTと呼ばれています。達成可能な目標設定を行うためには、SMARTの元となっている5つの要素を満たす必要があります。

Specific =具体的である
・Measurable=計測できる
・Achievable=達成できる
Realistic現実的である
・Time-bound=期限が明確である

目標は具体的であることに加え、できるだけ達成率や進捗状況が把握できるよう計測可能であることも大切です。努力をすれば達成できるような、現実的な目標であることもモチベーション維持には欠かせません。

期限のない目標は頑張りどきがわからず、モチベーションの低下につながります。達成に向かって突き進んでいくためにも、目標の期限は明確にしておきましょう。


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ランクアップ法

ランクアップ法とは、自分を成長させるための「ストレッチ目標」を正しく設定する方法です。6つの切り口から目標項目を考えます。目標設定を行う際、どのような切り口から目標を決めればよいかがわからない場合には、ランクアップ法を活用しましょう。

・改善:現在の問題点を解決できる目標
・代行:自分よりもスキルの高い人の代行をできる目標
・研究:テーマについて研究する目標
・多様化:多様なスキルや知識を取得する目標
・ノウハウの普及:自分のスキルを第三者に伝えられる目標
・プロ化:特定のスキルやノウハウを分野のプロレベルまで向上する目標

6つの切り口から考えるランクアップ法は、次に紹介するベーシック法に当てはめることで、さらに質の高い目標を立てることができます。

ベーシック法

はじめて目標設定を行う場合、どのフレームワークを活用すればよいのか悩む人もいるでしょう。ベーシック法は目標設定の基本となる方法なので、はじめて目標設定を行う人におすすめです。

ベーシック法とは、4つのステップで目標設定を行います。

1.目標項目を設定する:何を達成するのか
2.達成基準を決める:達成の具体的な基準は何か
3.期限を設定する:いつまでに達成するのか
4.達成計画を立てる:どうやって達成するのか

ゴールが曖昧な目標では、達成できません。ベーシック法では、「何を」「どれくらい」「いつまでに」「どうやって」という、目標設定の軸となる4つの項目を設定できます。ぼんやりとしていた目標も、ベーシック法を活用することで具体的な目標になるでしょう。

三点セット法

三点セット法とは、その名の通り、3つの要素について具体化するフレームワークです。先に紹介したベーシック法を、より深く掘り下げたものとして活用されています。

具体化する3つの要素は以下の通りです。

・テーマ:何を達成するのか
・達成レベル:達成の基準はなにか
・達成手段:どうやって達成するのか

三点セット法では、「テーマ」「達成レベル」「達成手段」という3つの要素を具体的にすることで、最終的な目標を設定します。たった3つの要素で構成される三点セット法は、より具体的に設定することがポイントです。新しい目標設定を行う場合だけでなく、現在の目標設定を見直したい時にも有効なフレームワークです。

目標設定の3つのポイント

正しく設定されていない目標では、達成まで遠回りしてしまう可能性があります。最短ルートで達成するためには、どのようなポイントを押さえればよいのでしょう。ここでは目標設定を行う際に、押さえておきたい3つのポイントについて紹介します。

スキルとチャレンジのバランスが取れた目標にする

目標には、目的へ向かうためのモチベーションを維持する役割があります。とはいえ、高すぎる目標では、モチベーション低下につながる可能性があるため注意が必要です。

簡単に達成できてしまう低すぎる目標では、設定する意味がありません。低い目標では張り合いがなく、退屈と感じてしまうこともあるでしょう。

「努力すれば達成できる」というイメージを持つことができ、大きなストレスとはならないような、スキルとチャレンジのバランスが取れた目標を設定しましょう。

具体的な達成数値・行動を設定する

目標は、なるべく具体的であることが重要です。ぼんやりとした目標では、自分のやるべきことがよくわからず、頑張りようがありません。数値化できる目標は、すべて数値化して目標を立てましょう。たとえば、「売り上げを上げる」という目標は曖昧な目標よりも「売り上げ100万円を目指す」という具体的な数値目標の方が目指すゴールが明確です。

数値化しづらい行動についても、なるべく具体的に設定しましょう。たとえば「英語の勉強をする」といった目標では、なかなか行動に結びつきません。「英単語を1日10個覚える」というように、行動も数値化することで、具体的な行動を起こせるようになります。

定期的に振り返りとフィードバックを行う

目標を設定したら、達成するまでの進捗状況を定期的に振り返る習慣をつけましょう。

一日の業務を振り返ることもよいですが、「週に1回」「月に1回」など、ある程度の期間を定期的に振り返るとよいでしょう。まとめた記録を定期的に振り返ることで、日々の業務では気づかなかった改善点や修正点が見つかるかもしれません。

また、適切なフィードバックも行いましょう。フィードバックを受けることで、現状について冷静に振り返ることができ、必要であれば軌道修正も可能です。

目標設定における注意点

目標設定の行い方や押さえるべきポイントについて紹介しましたが、気をつけるべき注意点があることも覚えておきましょう。しっかりと目標に向かって進むためにも、目標設定における注意点について解説します。

何のために目標達成を目指しているかが明確になっていない

目標設定を明確にしていても、その目的や意味を理解できていない場合は、目標達成が遠のいてしまいます。目標設定を行う際には、何のために目標達成を目指すのかも明確にしておくことが大切です。ただ漠然と目標設定をするのではなく、目標達成することで個人や組織の成長をイメージできるようにしましょう。

高すぎる目標を設定している

努力しているのにもかかわらず目標が達成できず、モチベーションが低下してしまう要因のひとつとして、目標が高すぎる点が挙げられます。

目標は、予算や体制などの分析を行い、現実的な成長を加味した内容であることが大切です。努力を重ねてもゴールが見えないような、高すぎる目標では意味がありません。目標がただの理想像にならないためにも、現在の状況やスキルを正しく分析し、適切な目標設定を行いましょう。

目標に対する行動計画に再現性がない

目標を達成するためには、どのような行動をするかを計画する「行動計画」が欠かせません。この行動計画には、再現性があることも大切です。行き当たりばったりで行動し、目標を達成できたとしても、それはたまたま上手くいっただけで再現性があるとはいえないでしょう。

自分が再現できるだけでなく、自分以外の人が自分と同じ仕事内容を再現できるような行動計画を立てることも、目標達成のためには必要不可欠です。

まとめ

効率的に前進し、確実に成果を出すためには、正しい手順で目標設定を行う必要があります。正しい目標設定を行うことは、スキルアップや評価に効果的です。反対に、間違った目標設定ではモチベーション低下や組織全体のパフォーマンスを下げる結果となりかねません。積極的にフレームワークを活用し、質の高い目標設定を行いましょう。

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