タイムトラッキング(時間管理)ツール比較まとめ【2020年版】:時間の無駄を省いて作業を効率化しよう

タイムトラッキング(時間管理)ツールがどのようなものか知っていますか?

タスク管理ツールはタスクを管理するのに対し、タイムトラッキングツールは時間を管理するマネジメントツールです。

会社にいなくても時間管理ができるため、テレワークや在宅ワークなどに生かすために利用を始める会社も増えています。

パソコンのWEBブラウザからオンラインで利用するだけでなく、近年はスマホでアプリをダウンロードして利用できるツールも出てきています。

本記事では、時間を効率的に使って、時間を管理するためのツールやアプリについて紹介します。

タイムトラッキング(時間管理)ツールとは

タイムトラッキングツールとは、作業の時間を記録して、グラフ化したり1日の作業にかかった時間を視覚化するためのツールです。

よくあるケースでは、タスク管理ツールを使う場面でタイムトラッキングツールを併用し、時間もまとめて管理することもできます。

そのため、企業がタイムトラッキングツールを導入する理由として、業務の効率化やメンバー管理の低コスト化するときに導入されます。

企業のみならず、個人でタスクの時間を管理するときなどにも利点があることから是非、導入したいツールです。

タイムトラッキングツールを導入すべき3つの理由

ここでは、タイムトラッキングツールを導入する理由やそのメリットについて「(1)意識的に時間を使う」「(2)時間の無駄を減らす」「(3)やる気の維持につながる」の3つを説明します。

1.意識的に時間を使えるようになる

タイムトラッキングツールは、「時間を計測するために、何もしない時間を作らないこと」を念頭におくため、作業に専念することができます。

何もしない時間は、計測しても意味がなく、計測する時はそれを回避しようと作業をするでしょう。

つまり、意識的に時間を使うことで、集中力を高めて、作業効率をアップします。

また、作業を同時並行で行わないように意識するのも1つの利点です。

計測したいのは1つのタスクの時間のため、他のタスクを現在の作業に混ぜないよう注意が働きます。

したがって、時間の計測中は他のタスクを考えずに1つの作業に専念できるので、ミスを減らして作業のクオリティを高めます。

その結果、時間を計測するという少しの手間で、大幅な業務効率の改善が見込めるのです。

シンプルで使いやすいツールを選んでおけば、計測の開始・終了をワンタッチで行えるので、作業により集中できますね。

2.時間の無駄を減らす(タスクの効率化)

タイムトラッキングツールで作業時間を計測すると、1つのタスクに対してどのくらいの時間をかけているかが分かります。

必要以上に簡単なタスクに時間をかけていたり、難しいタスクに対し短い時間であっさりと完了していたりなど、時間配分や業務上の問題点を浮き彫りにします。

特にツールでかかった時間を視覚化してチェックすることで、タスクに無駄な時間をかけている場合には改善策を導入する機会も生まれます。

  • このタスクには時間をかけすぎているから、早くできないか考える
  • 時間がかかってしまう原因をはっきりさせる
  • 相談や確認を取って悩む時間を減らすなどの解決策を見出す

など時間の無駄を減らすための原因と対策を「作業時間」という観点から明確にするでしょう。

普段から、タスク中に何もしていない時間や無駄に浪費している時間がないかを自分で確認し、真剣に作業に取り組めるという副次的な効果も得られます。

3.やる気の維持につながる

メリハリのないタスクの継続は、やる気を保つのに苦労します。

そこで、タイムトラッキングツールでタスクの時間計測やグラフ化を通して、単純なタスクを習慣化するのに役立ちます。

タスクを面倒に感じ始めると、クオリティはもちろんですが、作業時間が遅くなるなどの変化が起きます。

前と比較してどのくらい時間を縮めることができたか、いつもより時間がかかりすぎていないかなどツールを確認しましょう。

これにより、その都度目的を持ってタスクを実行し、「流れ作業」にしないことで、やる気の維持につながるのです。

タイムトラッキングツールを選ぶポイント【目的別】

タイムトラッキングツールにはたくさんの種類があります。どれを選んでよいか迷う方もいることでしょう。

ここでは、タイムトラッキングツールをチーム・個人タスク・他ツールとの連携でおすすめな3つの選ぶポイントについて紹介します。

パターン1.チームやプロジェクトメンバー全体で使いたい

まず、タイムトラッキングツールを事業や業務メンバー間で使いたい場合には、スマホアプリではなくWEBブラウザによる一括管理・共有型のツールがおすすめです。

簡単な操作で時間の計測を始められて、時間の計測をメンバー間で共有できるツールが便利でしょう。

コロナ拡大の影響で在宅ワークが増えている中、時間を在宅でも管理して管理メンバーと共有できるのは大きなポイントです。

パターン2.個人事業や普段のタスクで使用したい

次に、個人でタスク管理にタイムトラッキングツールを使うケースです。

共有機能は必要不可欠ではなく、あくまでも個人でタスクの管理や時間の計測ができるツールを選ぶのをおすすめします。

外出やスマホを利用できる場面など、スマホアプリとWEBブラウザのどちらでも好きな方を使いやすさを基準にツールを導入できるでしょう。

パターン3.他のツールと連携したい

よく使うタスク管理ツールや会社で決められたツールがある場合には、タイムトラッキングツールをタスク管理ツールと連携して使うのが一般的です。

タスク管理ツールに連携機能があるとさらに使いやすいですが、ないケースは別々にツールを使い分ける必要があります。

使い分けは手間がかかるため、タスク管理と連携できない、あるいは一体型ではないツールはなるべく避けましょう。

最近は、タスク管理ツールと一体化したタイムトラッキングツールも結構あるので、積極的に利用することで時間管理を効率化しましょう。

タイムトラッキング(時間管理)ツールおすすめ7選

ここでは、個人やチームで利用が可能なおすすめのタイムトラッキングツールを7つ紹介します。

TeamHack(チームハック) – チームのタスク・時間の計測をまとめて管理

TeamHack:https://cp.teamhack.io/tc0001/

《特徴》

  • チームで使えて、タスク・チャット・時間管理を1つのツールに集約可能
  • 担当者1人につき個別にタイムトラッキング機能を設定できる
  • タスクごとにかかる時間の違いを比較して明確化

《ユニークポイント》

タスク管理をしながら同時に時間を計測できる機能が付いています。

個々にタスクを管理したい時にも時間を確認できるのもポイント。そのため、誰が担当者でどのタスクにどれくらいの時間がかかっているのか、メンバーが集中的に管理できるのです。

タイムトラッキングのオン・オフの切り替え機能や達成度、期限の通知など充実した機能を有しています。

《チェック項目》

  • 機能:期限の通知・担当者の設定・チャット・ドキュメントのアップロード
  • 対応デバイス:PC
  • 日本語対応:〇
  • 費用:無料プランあり、ビジネスプラン(10GBストレージ・プロジェクト無制限)は月額1200円。

EnkinGT – リモートワークに最適な時間管理を職場と同じように再現

EnkinGT:https://products.enkinlab.com/

《特徴》

  • あらゆる業務のタスクと時間をしっかりと管理
  • 時間を計測してエクセルでレポート化
  • 時間のオン・オフが自由自在になる

《ユニークポイント》

社内でのタスク業務より自宅や外出先でのワーカーの時間管理に使いやすいのがEnkinGTの特徴です。

1週間隔でタイムシートを自動生成して、工数を適切に管理する業務の効率化にもおすすめです。

労働時間を「ワークチャート」「タイムカード(タイムシート)」「休暇計画」を切り替えて日付ごとの時間や残業時間の確認にも使えます。

《チェック項目》

  • 機能:タスク優先度の決定/共有・AIの自動翻訳・チームステータス・レポート
  • 対応デバイス:PC
  • 日本語対応:〇
  • 費用:永久無料あり、スタンダードプラン(ノーマル・ユーザ無制限)は月額8,500円。

toggl – 簡単な操作で続けやすい時間管理ツール

Toggl:https://toggl.com/

《特徴》

  • ワンクリックで時間の記録開始や追跡を実行可能
  • PC・アプリでデバイス同期して外部連携もできる
  • サマリーレポートの期間設定を選べる充実機能

《ユニークポイント》

シンプルなUI設計で使いやすさに定評のあるtogglは、時間管理機能を簡易化したツールです。

あらかじめ設定しておいたタスクの時間をスタートのワンクリックのみで開始できるなど操作性に優れています。

外部連携も大きな魅力で、Todoistなどのタスク管理ツールと連携してタスクと時間管理を同時に強化できます。

《チェック項目》

  • 機能:時間追跡のリマインダー・レポート/チャ-ト
  • 対応デバイス:PC,iPhone,Android
  • 日本語対応:✕
  • 費用:無料あり、プレミアムプランは月額18USD(米ドル)。

TimeCrowd – いまメンバーが何をしているか分かる

Time Crowd:https://timecrowd.net/

《特徴》

  • シンプルなシステムとUI設計で文字の入力が必要ない時間管理が可能
  • 稼働状況を把握できるメンバー機能でチーム全体を可視化
  • Chromeの拡張機能を活用したSlackやChatWorkとツールの連携

《ユニークポイント》

リモートワークのある企業がメンバーの管理を効率化するのに便利なツールです。

タスクの達成状況や時間を確認しながら、メンバーの状況を把握できます。

ツールを連携することによりコミュニケーションやタスク管理の場でタイムトラッキングも操作できて手間要らずです。

《チェック項目》

  • 機能:単価計算・担当者の決定・レポート/チャ-ト・メンバー機能
  • 対応デバイス:PC,iPhone,Android
  • 日本語対応:〇
  • 費用:個人利用は無料、通常プラン(チームでの利用)は月額500円。

a TimeLogger – 業務上のタスクや日常の時間配分を管理したい人におすすめ

a TimeLogger:http://www.atimelogger.com/

《特徴》

  • 開始・終了時間をワンタッチでタイムログをいつでもどこでも取れる
  • プリセットされた13種類の行動内容から選択して計測し、1日の時間配分をグラフ化
  • 記録を停止して、別作業を割り込ませる停止(ポーズ)機能

《ユニークポイント》

ビジネス特化のタスク管理ツールとして提供されることの多いタイムトラッキングに対し、a TimeLoggerではビジネスやタスク以外の時間管理にも使えます。

タスク以外の1日の時間の使い方を調整したり、無駄な時間を見つけたりするのに便利です。

タスクの管理に絞って作業時間を計測することもできるため、アラームなどを活用して時間の効率化を進めましょう。

《チェック項目》

  • 機能:日別時間管理・グラフ/ダイアグラム化・アラーム
  • 対応デバイス:iPhone,Android
  • 日本語対応:×
  • 費用:Androidは無料あり(課金制)、iPhoneは有料の610円。

Clock It! – 未来の作業時間を予測する時間管理ツール

Clock It!:https://clock-it.com/

《特徴》

  • タスク管理と時間の管理を同時に実行する
  • 作業時間の見積もりをして、タスクの予想時間を自動で導き出す
  • 記録した日別の作業時間をグラフにして図表で把握できる

《ユニークポイント》

日にちをまたいでもタイムトラッキングを正確に行える時間管理ツールです。

オンラインで使うツールのため場所を問わず、出張先やテレワークなどにも使用できます。

予想時間を知らせてくれる機能を活用すれば、今の作業に遅れが出ているかあらかじめ判断することができます。

チーム間で共有するプランもあり、業務にかかる時間を分析して改善するのに役立つでしょう。

《チェック項目》

  • 機能:プロジェクト/タスクの登録・予想時間の見積もり・グラフ
  • 対応デバイス:PC
  • 日本語対応:○
  • 費用:無料版あり、Teamプラン(1〜5名)は「月額2,980円」、(Teamプラン(6名以上)は「980円/月額×人数」)。

ATracker – マルチ機能を備えた自由自在な時間管理ツール

ATracker:http://www.wonderapps.se/atracker/home.html

《特徴》

  • タッチするだけで時間の使い道を記録として計測
  • UIカスタマイズで背景やスタイル、アイコンから気に入ったものを選択できる
  • 記録した時間のレポートを作成してメンバーと共有

《ユニークポイント》

基本のセットアップ以外は特別な設定が必要なく、ワンタッチで使えるシンプルなシステムの時間管理ツールです。

UIはカスタマイズできるように複数のアイコンから選択肢が用意されており、自由に画面を彩ることができます。

過去の記録を閲覧したり、複数のデバイスで同じアカウントにログインできるなどプライベートからビジネスまで使い勝手に優れているでしょう。

《チェック項目》

  • 機能:タグ・ウィジェット・レポート・UIカスタマイズ
  • 対応デバイス:PC,iPhone,Android
  • 日本語対応:〇
  • 費用:無料版あり、ATracker PRO(IOS課金)は$4.99。プレミアム(WEBアクセス)は月額で$2.99。

まとめ

今回は、厳選した7つのおすすめタイムトラッキングツールについて概要や選び方のポイント、ツールそれぞれの特徴を取り上げましたが、いかがでしたか?

チームで時間管理の情報を共有したい、個人で日常的に使いたい、連携ツールで使いこなしたいなど、目的に合わせてタイムトラッキングツールを選択するのがおすすめです。

意識的にツールを利用して作業の無駄を省き、グラフにして時間の使い方を見直し、業務の効率化を図りましょう。

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