そこで今回は、2018年版と称してプロジェクト管理ツールやアプリについての比較・再評価を行いました。プロジェクト管理にあたってどのツールやアプリを導入しようか悩んでいる方は、このサイトを参考に選んでみてはいかがでしょうか。
プロジェクト管理とは?
プロジェクト管理(プロジェクトマネジメント)とは、プロジェクトを成功させるために行なうマネジメント方法のことであり、顧客とのスケジュール管理やプロジェクトのコストの管理・チームでのコミュニケーション管理などが代表例として挙げられます。
プロジェクトには、プロジェクトを指示するプロジェクトマネージャーという役割があり、基本的にはプロジェクトマネージャーがプロジェクトの進行をしていきます。そのためプロジェクトマネージャーは常にプロジェクトの全体像を把握し進捗を管理しなくてはなりません。アナログな管理方法だとプロジェクト進行を把握するのに時間がかかります。そのような理由から、比較的導入しやすく使い方もシンプルなツールやアプリが、プロジェクト管理に適しているのです。
さっそくですが、以下で、実際によく使われているプロジェクト管理ツールのご紹介をしていきます。
どんなツールが使いやすい?
まずはプロジェクト管理ツールやアプリを比較・再評価していく前に、万人に使いやすいプロジェクト管理ツールやアプリとは何かを簡単にまとめてみました。
進捗度が簡単に確認できる
やはりプロジェクト管理ということで、進捗度が簡単に分からなければ、管理する人も管理しづらいですし、プロジェクト管理の意味がありません。そのためガントチャートのように一瞬でプロジェクトを把握できる、進捗度の見える化を図ることができる機能は欲しいですね。
ガントチャートを知らない、またはもっとガントチャートを知りたい、使ってみたいという方は「ガントチャートって何? ガントチャートを使う3つのメリットとおすすめツール」を参考にしてください。
誰にでも使いやすいか
プロジェクトを管理する人のみが使いやすくても意味がありません。もちろんメンバーも理解できて、使いやすいようなツールの方が活用する頻度も高まり、結果的にプロジェクト管理がうまく機能するのは間違いないでしょう。
プロジェクト管理に便利なツール
実際に多くの企業で使われ高評価を得ている使いやすいツール、またその特徴を紹介します。
コミュニケーション促進と進捗度の見える化なら Team hack(チームハック)
Teamhackではタスクやドキュメントごとにチャット機能がついており、メンバー一人ひとりやチームでの進捗度をグラフで簡単に見ることができます。プロジェクトを管理しながら、コミュニケーションの活性化を図ることができるので、プロジェクトがどこで詰まっているのか、遅れているかなどを即座に把握するのにとても便利なツールとなっています。また、プロジェクト管理だけではなく、タスク管理・時間管理などすべての機能が一つにまとまったツールとなっています。
お値段としては、無料でのお試し版を体験することができ、容量10GBのビジネスプランでは、1ユーザーあたり、月額1200円、年間契約割引で月額1000円です。
≪特徴≫
- タスク・ドキュメントごとにチャット機能を搭載
- タイムトラッキング機能で実際にかかった時間を計測
- メンバー全員の納期・スピードも計測可能
- 無料でのお試しが可能
≪注目ポイント≫
コミュニケーションの活性化も図れる上、どれくらいタスクやプロジェクトが進んでるのかも全員で把握することが出来るので、各々のモチベーションupにもつながり、メンバーの仕事の実績を詳細に分析できる機能もついているのでチームでプロジェクトを進めたいと考えている人におススメできます。
TeamHack
多機能で誰にでも使いやすいのは Wrike(ライク)
「Wrike」は機能がとても豊富で使いやすいツールです。指標の管理にはボード・タイムライン・リストといったようにさまざまな形式で表示が可能です。加えて、Excelやiosなどとの連結も可能で、様々なツールと連携をとることが出来ます。
お値段としては、無料のプランがあり、容量50GBのBusinessプランでは一ユーザー当たり$24.80となっています。
≪特徴≫
- 機能がとにかく豊富
- タスクの操作が簡単
- チャットでは絵文字も使用可
- 無料のプランがある
≪注目ポイント≫
多機能であるのにかかわらず、デザインもきれいで操作が簡単なので、エンジニアでもない方でも簡単に使いこなせます。特に不足している点はありませんが、ほかのツールと比べると値段が少し高いかなという印象を受けました。
Wrike https://www.wrike.com/ja/
プロジェクトを即座に把握するなら JIRA(ジラ)
アジャイルチームに選ばれたナンバー1 のソフトウェア開発ツールと謳っているように、「JIRA」はチーム内で情報共有を図り、円滑に進めたいという人に向いています。またプラグインのようなアプリと連携をさせることで、よりJIRAを使いやすいようにカスタムできる点もおススメできる点となっています。
お値段としては、10ユーザーまでだったら1月$10です。11ユーザー以降は一人当たり$7となっていて、101ユーザー以降は割引が付きます。
≪特徴≫
- タスクを分散できる
- リアルタイムでの管理ができる
- プロジェクトの全体像の把握可能
≪注目ポイント≫
プロジェクトの全体像を即座に判断でき、少人数での管理にはお金もかからないため、小さいチームにはおススメできるツールです。しかし大人数のチームで管理しようと考えている方はコストがかかってしまうのでよく検討してください。
Atlassian https://ja.atlassian.com/software/jira
かんばんとカレンダーを入れ替えながら使いたいなら Asana
かんばんとカレンダーを入れ替えながら使うことができるのが特徴な「Asana」は、デザイン自体もシンプルで見やすいため、多様な人に好まれて使われています。入れ替えながら使うことが出来るので、それぞれ好みにあったスタイルでプロジェクトを管理していける他にも、ドラック&ドロップの機能なども多様についているため、使っていて楽しいツールになっています。
お値段としては、無料プランのほかに、Premiumプランでは一人当たり$9.99となっています。またチームで利用すると割引が付くので、複数での利用がおススメです。
≪特徴≫
- かんばんとカレンダーをスイッチできる
- デザインがシンプルで使いやすい
- 無料プランでは15人まで共有可能
- スマホからの操作も可能
≪注目ポイント≫
デザインもシンプルでタスクなども簡単に追加が可能です。1つ不満な点を上げるとするならば、日本語には対応していないため、英語が苦手な人はどこが対応しているのか簡単に見つけることが出来ないので、あまりお勧めすることはできません。それ以外は完璧です。
Asana https://asana.com/?noredirect
ガントチャートに特化したいなら Teamgantt
ガントチャート機能に特化し、進捗度が一目瞭然な「Teamgantt」。小さいタスクではなく、全体を一気に把握したいプロジェクトリーダーにはおすすめのツールとなっています。携帯からでも管理できるようになったので、今までよりも迅速に対応することも可能になりました。
お値段としては、無料トライアルのほかに、標準チームコースでは5名まで利用が可能で一月あたり$39.50で、人数が多くなるごとに割引になります。
≪特徴≫
- 簡単にガントチャートを作れる
- ドラッグ&ドロップで管理できる
- 30日間の無料トライアル
≪注目ポイント≫
ドラッグ&ドロップでガントチャートを作成したり、直したりできるのはとても画期的で使いやすい機能になっています。AmazonやNikeといった大手の企業も利用しているので実績は十分だと言えます。
teamgantt https://www.teamgantt.com/
これからのツールに期待すること
TeamHackersでは、さまざまなシステム開発企業やWeb制作会社を訪ね、主にアジャイルやスクラム開発などチーム体制の開発スタイルについてのインタビューを行なっていますが、どの会社も複数のツールを組み合わせて自分たちにとっての最適化を図っていることがわかります。したがって、タスク管理やプロジェクト管理など1つのツールでまとまったものが理想形であるとも言えます。万人が使いやすいようにシンプルなのが求められます。
プロジェクト管理のまとめ
プロジェクトには遅れはつきものです。個人や全体の進捗度を管理することで管理者は遅滞をフォローすることが可能です。プロジェクトの遅れを一人になすりつけるのではなく、みんなでカバーすることが本当のチームの形ではないでしょうか。ツールを使いこなして、人間関係も仕事も時間も上手に管理してみませんか?