オフィスワークとリモートワーク、どちらのほうが生産的なのか?

近年、働き方の多様化が進んでおり、オフィス以外にも自宅やカフェで働く人が多く現れるようになってきました。そのような中、注目されている議論が「リモートワークとオフィスワークはどちらが生産的なのか」というものです。もしこの議論の答えが分かるのならば、ぜひ参考にしてみたいものですよね?

今回は海外の記事を参考に、リモートワークとオフィスワークのどちらが生産性を高めてくれるのかという議論についてひも解いていきたいと思います。

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現在の労働環境について

昔の日本といえば、オフィスに通勤してオフィスで仕事することは当たり前のことで、それ以外の選択肢すら考えることができないような状況でした。ですが、時代の流れとともに少子高齢化がますます進んでいったため、いままで通りのように仕事をしているだけでは、生産性的に追いつくことができない。そのような状況を打開すべく、働き方改革が推進され、最近では働き方改革関連法案も施行され始めました。

このように働き方の改革が進むと、時間や場所に制限されない働き方も生まれてきました。

その中に今回注目しているリモートワークがあります。リモートワークとは、会社に出社せずに、自宅やカフェなど自分の好きなところで仕事をすることができるものです。最近では導入する会社もかなり増えてきたようですが、反対に導入してから数か月後に廃止したというニュースも中にはあり、TeamHackersでも紹介をしています。(IBM、Yahoo!における在宅勤務原則廃止は、ほんとにそれでいいのか? 徹底考察

さてここからは、海外で行われている議論を参考にしながら、リモートワークとオフィスワークのどちらが生産性を高めてくれるのかについてひも解いていきます。

リモートワークは生産性を高める

リモートワークが生産性を高めると言われていますが、本当に高めることができているのでしょうか?

実際に海外ではリモートワークが生産性を高めるかどうかを実験している例がいくつもあります。その中のフォーブス誌が挙げた記事では、中国の旅行系サイトを運営しているCTripの事例が紹介されています。詳細としては、CTrip内で働いている社員に対して定期的にリモートワークを許可して、職場との実績などを比較してみたそうです。実験をより根拠のあるものにするために、労働環境以外はほとんど同じ要素にしました。その結果としては、リモートワークで働く社員の方が、オフィスワーカーよりも13.5%も多く電話でアポイントを取ることに成功しました。また自己申告による調査なのであまり正確ではありませんが、2016年の調査ではリモートワークの91%もの人がオフィスで働いているよりも生産性が高いように感じるようです。

それではなぜここまでリモートワークをすると生産性が高くなったと感じる人が多いのでしょうか。

無駄な時間を減らすことができる

さきほどの記事でも述べられていましたが、リモートワークをすることによって、長時間のミーティングや雑談、周りの騒々しい空気がないため、自分の仕事に集中して取り組むことができるようです。確かに集中して仕事に取り組もうと思っている最中に、電話がかかってきたり、周りに話しかけられたりなどすると結局集中することができずに、気疲ればかりしてしまいますよね。そのため在宅勤務ができることで、自分のペースで誰にも邪魔されずに仕事に取り組めることが生産性を高めているように感じる1つの要因なのかもしれませんね。

より自分の時間を増やすことができる

上記の内容に少し似ている部分がありますが、無駄な時間を減らすことによって自分の時間を生み出すことができます。なにより通勤時間がないため、家事や自分のことをする余裕も生まれてきます。そのような状況になることで、一日を充実して過ごすことができるようになるため、リモートワークが生産性を高めるように感じる人が多いのかもしれませんね。

リモートーワークの研究の問題点

ここまでリモートワーク(在宅勤務)をすることによって、生産性を高められるように感じるという議論について詳しく見てきました。ただ先ほどの研究結果にはたくさんの問題点があるので、こちらも結論を出す際の参考にしていきたいです。

生産性の定義が不明確

まず生産性の定義とは何でしょうか。仕事によって生産性の定義はもちろん変わってきます。例えばコールセンターの業務のように、何件のアポイントで契約まで結びつけることができたのかなどと言うように明確に成果を測ることができるようなものもあれば、反対にデザインのように答えがないものに対しての成果を測るのは難しいでしょう。そのためこれらの多様な仕事を一緒くたに考えるのは無理があるでしょう。

長期にわたる研究結果が存在しない

リモートワークが導入されたのもまだ最近なので、そもそもリモートワークと生産性の関係について行なわれた研究が正しいのかどうかというのは、研究期間が数ヶ月や数年なので短くて判断することができません。ゆえにリモートワークの是非を考えていくには、自社で試してみるしかありません。

リモートワーカーにはバイアスがかかっている

さらに、リモートワーカーにかかっているバイアスの影響についても問題が指摘されています。

そのバイアスというのは、「リモートワーカーは自らリモートで働くことを選択しているため、その結果を証明しようと無意識的に熱心に働いてしまう」というものです。結果的に生産性が高まれば良いのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、確かに現在においては生産性が高まっていますが、それは今現在リモートワークをしている人が少数派であるため、リモートワーカーは自らがある種の特権的な立場にいると感じ、それがモチベーションとなって熱心に働いているからかもしれません。

そのため、今後、リモートで働く人が増えていくなかで人々の生産性がどのように変化するのかということを検討するには、やはりこれまでの研究では頼りないと言わざるを得ないでしょう。

結局どちらの方が生産的なのか

さてここまでの海外の議論や記事をまとめていくと、結局リモートワークとオフィスワークではどちらがより生産性を高めることができるのでしょうか。

結論から先にお伝えをすると、どちらが生産性を高めるのかというのは個人次第になってしまいます。かなり無責任な結論になってしまいますが、リモートワークが生まれたのもまだまだ最近の話で、それを証明するだけの研究結果がありませんし、そもそもの生産性の定義もいまだに決まっていません。そのような理由からリモートワーク・オフィスワークどちらかと言われても判断することができません。

ただ一つ言えるのは、生産性を高めていくためには個人に左右されるということです。個人のタイプによって、リモートワーク・オフィスワークに向いている人が変わるという意味です。自分しかいない空間で一人で黙々と仕事がしたいという人にはリモートワークがむいていますし、反対に周りのガヤガヤ感を聞きながら、仲間と話しながら仕事を進めていきたいという人にとっては、オフィスワークが向いていると言えます。そのため個人の性格や能力を判断しながら、実験的にリモートワークを導入してみるのが一番の方法だということができます。またもう一つの生産性を高める方法としては、ミーティングなどの無駄な時間を減らす。これに限るのではないでしょうか。

まとめ

現在を取り巻く状況から、リモートワークとオフィスワークのどちらが生産性を高めるのかどうかを見てきました。リモートワークが本当に生産性を高めるのかどうかはいまだに解明できていませんが、時代の推移とともに在宅勤務やリモートワークなどの多様な働き方を模索していかなくてはならないかもしれませんね。

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