「Dreamscope(ドリームスコープ)」はその名の通り「夢を叶える」ためのタスク管理ツールです。
そのため、他のタスク管理ツールでは目にしないような「価値観」「アイデンティティ」「未来年表」のような項目が用意されています。
UI/UXは洗練されていてシンプルかつ無駄の一切無い設計にもかかわらず、まだβ版で知名度は高いとはいえません。本記事では、Dreamscopeの機能や使い方のコツを徹底解説します。
Dreamscope(ドリームスコープ)と他のタスク管理ツールの違い
Dreamscopeは、他のタスク管理ツールとずいぶん趣が違います。
違いを次の表にまとめました。
ツール名 | 重視すること | スコープ | 対象 |
Dreamscope | 理念 | 短~長期的 | 個人 |
Others | 効率 | 短〜中期的 | チーム |
Dreamscopeが重視するものは「理念」です。これを聞いて首をかしげる人も少なからずいると思います。なぜならほとんどのタスク管理ツールは「効率」を重視しているからです。しかし筆者がDreamscopeを利用する最大の理由はこの姿勢にあります。
みなさんもタスク管理ツールで仕事をしていて「あれ?このタスクってそもそも何で必要なんだっけ?」と思ったことはありませんか?これは、目の前のタスクを処理することに追われていて近視眼的になっているといえます。Dreamscopeでは、長期的な視点を忘れないようにするための機能が備わっています。詳しくは、次の章で解説します。
Dreamscopeは、チームで使うものというよりも個人を対象にしているタスク管理ツールです。そのため、よくある進捗共有やチャットのような機能は取り除かれています。ただ、現在はまだβ版ですので、これからどうなるかはわかりません。現時点においては、個人向けタスク管理ツールだといえるでしょう。
Dreamscope(ドリームスコープ)の機能を一つずつ解説
ここではDreamscopeの基本機能を一つずつ簡単に解説していきます。Dreamscopeの公式YoutubeチャンネルにWeb版のデモがありましたので、まずはそちらをご覧下さい。※2016年の動画なので現在のものとは少し違う点があります。
以下の図は、これから説明する機能の全体イメージです。ご参考にしてください。
価値観:大切にしている思いを言葉にする
「価値観」は、Dreamscopeでもっとも上位にくる項目です。ここでは、自分の大切にしている思いを言葉にしましょう。座右の銘と考えればわかりやすいかもしれません。なお、価値観は複数追加することができます。
アイデンティティ:将来なりたい自分を象徴する言葉
「アイデンティティ」は、価値観を考慮した上で、将来なりたい自分を象徴する言葉を入力します。例えば「世界を放浪する旅人」や「大人気ブロガー」などを設定してもよいでしょう。価値観と同じように、アイデンティティも複数設定することができます。
ゴール:ユニークな機能「未来年表」を活用する
「ゴール」は、価値観とアイデンティティに基づいて、入力します。おすすめは「未来年表」という機能を利用してゴールを設定することです。後ほど、未来年表について解説をします。
タスク:ゴールを実現するために必要な作業を書く
「タスク」は、ゴールを実現するために必要な実際の作業です。これは他のタスク管理ツールのタスクとほとんど同じですので、わかりやすいでしょう。「サブタスク」「リマインダー」「Googleカレンダー」などの機能もついており、かゆいところに手が届く仕様になっています。
分析:進捗とバランスを確認する
Dreamscopeの分析機能は、細かい進捗やタスクの所要時間などを視覚的に表示してくれます。自分の予定を確かめるときや終わったタスクを振り返るなどPDCAをまわすのに非常に便利です。
Dreamscope(ドリームスコープ)を使いこなすコツとは?
「Dreamscope」は、β版ということもあり解説記事が少なく、どのように使えば良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。ここでは筆者の経験をもとに、Dreamscopeを使いこなすコツを説明します。
「アイデンティティ」はとりあえずじゃなくしっかり考える
「アイデンティティ」は、Dreamscopeでとても大切な項目です。なぜなら、ゴールやタスクの追加、分析もすべてアイデンティティを軸にして実行するからです。そのため、後からアイデンティティを変更すると影響範囲が大きくなってしまいます。だから、最初の設定がとても肝心です。可能であれば、自分でアイデンティティを考えた後は、友人・知人の客観的なアドバイスをもらうことをおすすめします。
「ゴール」の設定には見積もりの力が大切
「ゴール」には、達成したかどうか判断できないものを設定しないようにしましょう。例えば「動画制作について学ぶ」というゴールを設定しても、成否を判断できません。ですので「体脂肪率20%以下」のように成果をはかれるゴールを設定することが大事です。
「ゴール」の設定には、前述した「未来年表」を利用すると便利です。
「未来年表」を使うとこのように時系列順にゴールを設定することができるので、中長期的な目標を立てやすいです。ただ、あまり大それたゴールを設定すると後から後悔することになるので、ほどほどにしましょう。
「タスク」をするときには時間測定機能を使う
Dreamscopeの「タスク」には時間測定機能がついています。今まで筆者は、タスクにかかった時間を測定するのにキッチンタイマーを使っていました。しかし、Dreamscopeを使うようになってからは、この時間測定機能を利用するようになりました。これで簡単に、自分の見積もり時間と実際にかかった時間の差分を見ることができます。もちろん、特定のタスクにかかった時間は記録されてますので、PDCAサイクルをまわしやすくなり、計画における誤差を減少することができます。
まとめ:Dreamscope(ドリームスコープ)は自分オンリーのタスク管理ツール
ここまでDreamscopeについて解説してきました。なかなか文章では説明しづらい部分も多かったので、文中に貼った図や動画を参考にしてみてください。Dreamscopeは、素晴らしいポテンシャルを持ったタスク管理ツールです。しかし、あくまでも個人向けのツールである点には注意しましょう。もし、仕事のチームでタスク管理ツールを導入したいという場合は、他のタスク管理ツールを検討することをおすすめします。