ミーティングやブレインストーミングで活躍するホワイトボード。情報やアイデアを整理するのにとても便利なアイテムですが、テレワークなどによって使えなくなってしまい、不便を感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では、「オンラインホワイトボードサービスmiro(ミロ)」について、できることや使い方、プランをお伝えします。
miro(ミロ)とは
miroはその名前の通り、「オンラインホワイトボードサービス」です。あまりイメージが湧かない方もいるかもしれませんが、いつも使っていたホワイトボードがそのままオンライン上で使えるようになった、というイメージでOK。書く・消すはもちろん、ふせんや図を使った整理も行えます。もちろん、メンバーが同時に共同編集することも可能です。
また、豊富なテンプレートが使えることも魅力のひとつで、手書きの自由さはそのままに、毎回真っ白のホワイトボードからスタートする手間を省略してくれます。
miroでできること
miroでできることには、主に以下のようなものがあります。
- マインドマップ
- ワークフローの作成(サービス設計など)
- ブレインストーミング
- アイデアメモ
- カスタマージャーニーの作成
もちろん、これ以外にもチームメンバー同士の理解を深めるためのビジュアライズや、口頭では伝わりにくいことを絵や図で表すような使い方も可能です。
miroの料金プラン
miroには無料プランと有料プランがあります。無料プランでもホワイトボードとしての機能は問題なく使用できますが、使用頻度が高い場合や利用メンバーが多い場合には有料プランの方がオススメです。
有料プランは、小規模チーム向けのプラン(1アカウントあたり$8)から、中〜大規模チーム向けのプラン(1アカウントあたり$16)、また用途に応じてカスタマイズが行えるカスタマイズプラン(価格はカスタム内容による)の3つがあります。
無料プランでできること
無料プランでも、基本的なホワイトボードとしての使用は問題なく行うことができます。リアルタイムにメンバー同士で共同編集をしたり、外部との共有をしたりすることも可能です。ただし、ワークスペース数に制限がある(3つまで)ことや、データの容量が100MBに制限されているなどのデメリットもあるため、本格的にmiroを使いたいと考えている場合には有料プランを検討しましょう。
有料プランでできること
有料プランではmiroの基本的な機能の他に、ビデオチャット機能やカンバン方式によるプロジェクト管理機能が利用可能になります。もちろんボードは無制限、容量も3GBまでアップ。他にもオリジナルのテンプレートが作れたり、ボードをPDF形式でエクスポートできるなど、便利な機能がたくさん搭載されています。「チャットはxx、プロジェクト管理は〇〇、ビデオ通話は△△…」のように様々なアプリを使っているひとも多いと思いますが、miroをメインツールとして集約する使い方も可能です。
miroの対応環境・デバイス
デバイスを選ばないのもmiroのメリット。Mac、Windowsはもちろん、スマートフォンやタブレットでも問題なく使用可能です。また、ブラウザもGoogle ChromeだけでなくFirefox、Microsoft Edgeでも動作OK。「Windowsだから使えない…」「スマホからは参加できない…」のようなことがありません。
miroの使い方
miroを使用するためには、ユーザー登録をする必要があります。メールアカウントさえあれば手軽に登録でき、すぐ使い始められます。登録の手順は以下の通りです。
- https://miro.com/ にアクセス(miro公式)
- 「Work email address」にメールアドレスを入力
- 指示に従って、名前やパスワードなどを入力
また、Google、Facebook、Slack 、Microsoftアカウントを持っている人は、それらのアカウントでも連携登録が可能です。ひとつだけ注意が必要なのは、現時点(2020年10月)でmiroは日本語未対応です。もちろん、使用する場合には日本語使用可能ですが、ユーザー登録では英語のガイダンスに従う必要があります。
miroで利用可能なテンプレート
miroには豊富なテンプレートがあらかじめ用意されています。毎回真っ白のホワイトボードから始めるのは大変なもの。オンラインホワイトボードならではの便利なテンプレートをぜひ使ってみましょう。
カンバンボード
カンバンボードは、プロジェクト管理ツールでよく見かけるような、ふせんを移動させて使うタイプのテンプレートです。タスクの整理をする時や、開発ロードマップを敷く時などに便利。もちろんふせんは自由に移動でき、それぞれに担当者をアサインすることも可能です。
ユーザーストーリーマップ
そもそもユーザーストーリーとは、アジャイル開発で使用されるユーザーのやりたいことや目的を簡潔に文章化することで可視化していく方法のことです。miroのユーザーストーリーマップテンプレートはこれに特化したもので、ユーザーストーリーマッピングの手間を最小限にすることができます。
ワイヤーフレーム
miroをのワイヤーフレームテンプレートを使えば、UI設計も手軽に行えます。UI設計で使用する様々なアイコンがあらかじめ多数用意されており、それらを組み合わせることでコンテンツやアプリの構造を手軽に整理することができます。
リーンキャンバス
リーンキャンバスとは、事業プランを整理するためのフレームワークです。主にサービスの考案や、スタートアップなどでよく使われます。9つの要素から事業を分析しますが、miroにはあらかじめリーンキャンバス用に9つに分割されたテンプレートが用意されています。
カスタマージャーニーマップ
新規事業の構築時や、事業の見直しの際などによく行われるカスタマージャーニーも、miroのテンプレートを使えば手軽に行えます。権限設定で外部の人も共同編集に参加できるため、クライアントと話しながら設計していくことも可能です。
miroと連携できる代表アプリ5選(簡単な説明でOK。アプリ箇条書き)
もはや必須といっても過言ではない他アプリとの連携ですが、もちろんmiroでも可能です。普段使っているアプリと連携することでより便利に使うことができます。連携している主なアプリ・サービスには以下のようなものがあります。
- Google Drive
- Slack
- Trello
- Sketch
- Dropbox
いずれも手軽に連携可能ですので、もし使っているアプリ・サービスがある場合はぜひ連携しておきましょう。
まとめ
Slackのようなチャットツールや、Zoomに代表されるビデオ通話アプリの普及によって、メンバー同士が離れた場所にいても、支障なく円滑に業務が行えるようになりました。しかし、今までどうしてもカバーしきれなかった、「みんなでひとつのホワイトボードを囲んで相談する」ということを、まさに可能にしてくれるのがmiroです。もう一段階上のテレワークを実現するために、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。