導入企業の数は2017年2月末時点で127,000社を超え、コミュニケーションツールの代表ともいえるChatwork(チャットワーク)。
業務を行う中でChatwork(チャットワーク)を利用している方も多いのではないでしょうか?しかし、タスク機能などChatwork(チャットワーク)を使いこなしている人は少ない印象。
今回は、Chatwork(チャットワーク)の特徴や使い方を紹介していきます。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- Chatwork(チャットワーク)の概要
- Chatwork(チャットワーク)の使い方
- Chatwork(チャットワーク)の評判
「引用」「タスク」などチャットワークでいまいち使いきれない機能を活用する方法もまとめています。
Chatwork(チャットワーク)とは?
Chatwork(チャットワーク)とは、チャット、電話、グループスレッドなどの機能を有した総合コミュニケーションツール。
様々なコミュニケーション方法が遠隔で一括で行えることにより、業務の連絡や社内の連携をスムーズにできます。
また、ファイルの共有・タスク管理の補助機能も充実。
Chatwork(チャットワーク)があれば連絡、相談、データ共有が全て可能となっています。
また、PC版とスマホ版が用意されており、外出先でもChatwork(チャットワーク)を利用して連携を取ることが可能です。
機能の多さとチャットや備忘録といった業務に必要な作業の領域をほとんどカバーしていることから、優秀なツールといえます。
Chatwork(チャットワーク)の意味
Chatwork(チャットワーク)のツール名は意味はほとんどそのままです。
Chat(文字でのやりとり)を経由してwork(業務)の進行を円滑化するので、Chatwork(チャットワーク)という名前になっています。
Chatwork(チャットワーク)が対応しているデバイス
Chatwork(チャットワーク)に対応しているデバイスは以下の通りです。
- Windows(7以降)
- Mac(OS X 10.10 Yosemite〈ヨセミテ〉以降)
- iPhone
- iPad
- iPod touch
- Android 5.0 以降
※Mac以外のApple社製デバイスは全て iOS 10.0以降のみの対応となります。
その他、フィーチャーフォンなどには対応していませんので、注意が必要です。
スマホアプリでも利用することが可能なのでいつでもどこでもやり取りができます。
Chatwork(チャットワーク)の料金
フリープラン | 無料 | グループチャット14個まで |
パーソナル | 1ユーザー400円/月 | グループチャット無制限 |
ビジネス | 1ユーザー500円/月 | 広告非表示 一部管理ツール使用可能 |
エンタープライズ | 1ユーザー800円/月 | 管理ツール使用可能 チャットログエクスポート |
Chatwork(チャットワーク)の料金は、無料から800円となっています。
基本的な機能だけを使いたいのであれば、無料のフリープランでも十分です。
チャットする相手や参加しているグループチャットが14個以上になるようであれば、適宜パーソナルへの移行をおすすめします。
個人で利用する場合はパーソナル、企業で導入する場合はビジネスかエンタープライズが適切です。
無料で使える範囲
フリープランにおいては、以下の機能を使用することができます。
- マイチャット
- ダイレクトチャット
- グループチャット(14個まで)
- ビデオ通話
- 音声通話
- 2段階認証
この段階ですでにメインとなるチャット機能は全て使える上に、音声通話、ビデオ通話がラインナップ。
これだけでも個人事業レベルの業務であれば十分。
基本的に「チャット機能を使って連絡を取りつつ、必要があれば通話機能を使用して話す」などの使い方が想定されます。
いくつかの共同体に属している場合はグループチャットを展開することにより、より効率的な連絡、情報の共有が可能です。
このようにフリープランにおいても十分すぎるほどの機能が搭載されています。
有料で使える範囲
Chatowork(チャットワーク)で有料プランに加入した場合、3つあるうちのどのプランを選択したかによって使用できる機能の範囲が変わってきます。
〈パーソナルプラン(月額400円)の場合〉
無料のフリープランの「グループチャットの参加は14個まで」の上限が解放。無制限にグループチャットに参加することが可能です。また、複数人同時通話機能が使用可能となり、顔を見ながら遠隔でのミーティング等を行えるようになります。
活動規模が大きくなるにつれて、フリープランでは対応できなくなった場合、パーソナルプランに移行するのがベターです。
〈ビジネスプラン(月額500円)の場合〉
パーソナルプランの機能に、さらにユーザー管理機能が追加。ユーザー管理では、グループ作成、アカウントの追加、削除などが可能。個人で使用するというよりもチームのマネジメントに特化している。チームを去った人材をグループチャットから削除することにより情報漏洩を防ぐことができる。
上記の機能は、業務で報連相を行うときも役に立ちます。
また、このプラン以降は広告が非表示となり、ユーザビリティが向上し、使いやすくなるのも重要です。
〈エンタープライズプラン(月額800円)の場合〉
エンタープライズプランの場合、さらに高度なマネジメントや情報管理の機能が追加。社外ユーザー制限、ファイル送信の禁止、モバイル端末による閲覧の制限など、ツールにおける様々な情報公開の権限が付与されます。
決して外部に公開してはならない情報を取り扱うような組織にとって非常に有効なプランです。
Chatwork(チャットワーク)の使い方
これからは、Chatwork(チャットワーク)おすすめの使い方を紹介していきます。
Chatwork(チャットワーク)でできることは、以下の通りです。
- マイチャット
- ダイレクトチャット
- グループチャット
- ピン機能
- 通話機能
- 複数人同時通話
※パーソナルプラン以降 - タスク管理
- メッセージ検索機能
- チャットログ・エクスポート機能
- ユーザー管理
- コンタクト管理
- ユーザー管理
- 機能制限
以上がChatwork(チャットワーク)における主な機能です。
Chatwork(チャットワーク)は、ダイレクトチャット、グループチャットを使用して報告、連絡、情報共有を行うというのが主な使用方法です。
これから、おすすめの使い方を紹介していきます。
使い方の例1:グループでチャットする
チャットワークでは、グループでチャットすることも可能。わざわざ内容を転送してもらったり、状況を聞いたりしなくても瞬時にチャットの内容を把握することが可能。
情報の行き違いやミスが無いようにすることができます。
使い方の例2:タスクに追加する(タスク管理)
Chatwork(チャットワーク)では、タスク管理が容易にできます
誰が担当だったか?期限がいつまでなのか?などタスクに追加することによって個人でもチームでもタスクが漏れ無いように確認できます。
使い方の例2:装飾でコミュニケーションを円滑に
Chatwork(チャットワーク)では、LINEのように文字に装飾を付ける機能が備えられているのが特徴です。
動きのある絵文字などが沢山あって、メッセージに添えて送ることができます。
中には、笑顔で拍手する絵文字や、謝罪の意思を示す絵文字など多様な表情のものが用意され、伝わりづらいニュアンスを伝える時などに便利です。
また、Chatwork(チャットワーク)はビジネスシーンのみならずプライベートでも使用してもチャットを交わす際に絵文字があるとやり取りが楽しくなります。
メール量も3分の一に減少し、やり取りがしやすいため社員の業務意欲が向上したという声もあります。
使い方の例3:メッセージを引用する
Chatwork(チャットワーク)には、「引用」という機能が用意されており、これが非常に便利です。
「引用」は、引用したいメッセージ上でマウスカーソルを乗せると現れる「引用」ボタンをクリックすると使えます。
引用ボタンをクリックすると、自分のメッセージ欄に引用元のメッセージが表示されるようになります。
メッセージの一部分だけを引用することも可能です。
「引用」のボタンをクリックした後で、引用したい文章をドラッグすると、相手のメッセージを含めて自分のメッセージ欄に表示されます。
使い方の例4:メッセージを未読にする
Chatwork(チャットワーク)には、一度既読にしたメッセージを未読にすることもできます。
どのような場面に役立つかというと、通知が消えてしまったメッセージの通知を再び表示することができます。
メッセージの返し忘れを防ぐことができるので、積極的に活用していきましょう。
使い方の例2:ピン機能でメッセージを管理
Chatwork(チャットワーク)では、ピン機能を利用することができます。
ピン機能を使うことでチャットが上部に表示されるようになり、常にメッセージを管理することができるます。
使い方の例3:マイチャットを利用する
Chatwork(チャットワーク)は、自分用のメモやタスク管理にマイチャットを利用することができます。
誰とも共有されることがないので、自由に利用できるのが使いやすさを向上させています。
使い方の例5:拡張機能を利用する
Chatwork(チャットワーク)は、Gmail(ジーメール)、Slack(スラック)などと一部機能を連携して運用することが可能です。
Gmailなら、新着通知をChatwork(チャットワーク)上に表示させたりできます。
SlackでファイルがアップされたことをChatwork(チャットワーク)に通知することが可能です。
また、Google Drive(グーグルドライブ)やWufoo(ウーフー)との連携も可能です。
Google Driveとの連携においては、ファイルが追加されたことをChatwork(チャットワーク)に通知するなどの連携を取ることができます。
今後もChatwork(チャットワーク)以外のツールも含めたバージョンアップにより、連携の形もより幅広くなっていくことが想定されます。
使い方の例6:通話機能およびグループで同時に通話する
その他、通話機能およびグループで同時に通話する機能を使って遠隔ミーティングもできます。
Chatwork(チャットワーク)の通話機能には画面を表示する機能があるので、相手の顔を見ながらミーティングを行うことが可能です。
使い方の例7:仕事とプライベートで分けて使える
Chatwork(チャットワーク)は、パソコンのみでなくスマホで利用が可能。
社内(プライベート)と社外(仕事)という環境に囚われることなく利用できます。
また、スマホにアプリをインストールしておけば、通知表示も問題なく行なえるので、パソコンはビジネス用・スマホはプライベート用などと分けて使用している人も多いです。
使い方の例3:ファイルを共有
Chatwork(チャットワーク)では、ファイルの共有も容易にできます。
メールのような添付する形ではなく、ドラッグ&ドロップで瞬時にファイルを共有。
より直感的な方法でファイルを共有することできます。
使い方の例1:Chatwork(チャットワーク)に招待する
Chatwork(チャットワーク)をまだ利用していない人をツール内に招待することができます。
ただし、招待するには相手のメールアドレスが必要となるので、注意してください。
招待の手順は以下のとおりです。
- メインページ右上にある「Contacts」のアイコンをクリック。
- コンタクト用ウィンドウが開く。
- 「Enter emaill address」と表示されているボックス内に招待したい人のメールアドレスを入力。
- 下部のメッセージ欄に招待する旨を記載して、最下部の「Send」を押すと相手に招待メールが送信されます。
以上で招待の手続きは完了です。
この後、相手が招待メールよりChatwork(チャットワーク)登録の手続きを完了させると、新たなアカウントとして登録されます。
Chatwork(チャットワーク)のダウンロードから退会まで
Chatwork(チャットワーク)の機能や使い方について説明してきました。
ここからは、Chatwork(チャットワーク)を利用する方に向けてダウンロードから退会までの流れを説明していきます。
ダウンロード
Chatwork(チャットワーク)のダウンロードは非常に簡単です。
まずはChatwork(チャットワーク)のトップページにアクセスします。
右上に「アプリダウンロード」、とありますのでこれをクリック。
そうすると、「Windows版」「Mac版」「モバイル版」の三つの選択肢が出るので該当するものを選択します。
後はインストーラーが起動するので、指示に従ってダウンロードを進めていくだけです。
ログイン方法
Chatwork(チャットワーク)にログインするには、まずトップページにアクセスします。
右上の「ログイン」をクリック。
IDとパスワードの入力画面が表示されるので、指示通り入力。
Chatwork(チャットワーク)のメインページが表示されます。
ログインできない場合は?
Chatwork(チャットワーク)にログインできない場合、以下が原因として考えられます
- IDを間違えている
- パスワードを間違えている
IDを間違えている場合、正しいIDを入力し直す必要があります。
仮登録時に使用したメールアドレスに正しいIDが記載されているので、それを参考に正しいIDを入力してださい。
パスワードを間違えている、もしくは忘れている場合、ログイン画面に表示されている
「Set a new password」
で新しいパスワードを発行することが可能です。
仮登録時に使用したメールアドレスに、新パスワード発行ページへのリンクが掲載されてメールが届きます。
新しいパスワードを発行してください。
Chatwork(チャットワーク)の退会方法
Chatwork(チャットワーク)を退会する場合、まず退会手続き用ページにアクセスします。
画面下部の「Next」をクリック。
フィードバックアンケートが表示されます。
このページの最下部に「Derete my account」というボタンがあるのでこれをクリックすれば退会手続き完了です。
Chatwork(チャットワーク)アカウントを削除した場合、
保存していた情報は全て情報が削除され、それらは復元できません。
この点には注意してください。
Chatwork(チャットワーク)の評判
ここまでChatwork(チャットワーク)の特徴についてご説明してきました。
最後に、実際にChatwork(チャットワーク)を利用しているユーザーの評判(口コミ)を紹介します。
Chatwork(チャットワーク)の導入を検討されている方の参考になれば幸いです。
Chatwork(チャットワーク)の良い評判
はじめにChatwork(チャットワーク)は寄せられた良い評判を紹介していきます。
女性利用者
チャット機能とタスク管理システムがついており、非常に便利なツール。
メールとは違い、形式ばった文体を整えることなく気軽にチャットを飛ばせるので、スピーディーにコミュニケーションを取ることができる。
メールよりも気軽に使えるツールとして評価が高いようです。
女性利用者
Gmailを追加できたり、拡張機能が充実しているので、連絡手段を一つにまとめることができて便利。
充実した拡張機能が利用者には好評です。
男性利用者
スマホアプリでもパソコンでも利用できるのでいつでも返信ができる。
通知も表示されるので、メッセージの返信を漏らすことがない。
アプリでも使用できるので、連絡が滞ることがありません。
Chatwork(チャットワーク)の悪い評判
Chatwork(チャットワーク)の良い評判について紹介してきました。ここからは、Chatwork(チャットワーク)に寄せられた悪い評判(レビュー)をまとめたものを紹介していきます。
男性利用者
i Phone版のバグや不具合が多い。
新規チャットが来たら通知されるように設定しているのに通知されない。
通知がこないバグがあるようです。
男性利用者
更新ボタンを押しても新規メッセージが表示されないなど、
コミュニケーションツールにおいて重要なところが抑えられていない。
新規メッセージが表示されないエラーは多いようです。
女性利用者
コンタクトに追加していたものが消えたり、読み込んでもデータが更新されなかったりする。
機能は便利だが、不具合も多い印象を受けます。
Chatwork(チャットワーク)の悪い評判をまとめると、通知がこなかったり、メッセージが表示されなかったりと不具合が多いということでした。
まとめ
Chatwork(チャットワーク)は、チャットや通話機能によるスピーディーなコミュニケーションと情報共有を実施できるのが魅力。
また、タスク管理機能まで備わっており、Chatwork(チャットワーク)一つで業務に必要な要素のチャットでのやり取りをほとんどカバーできます。
プランによってはチームをマネジメントする機能まで追加され、社内連携、情報のセキュリティを高めることが可能です。
しかしながら、iPhone版による不具合の多さは今後の大きな課題。
携帯デバイスも安定して機能するようになれば、さらに円滑なコミュニケーションとタスク管理が可能となります。
今後のChatwork(チャットワーク)のアップデートを頻繁に実施していて、App Storeではディベロッパーによる回答も設けているのでサービス自体は改善されていくと思います。