変わらなきゃ! チームを変革するためにメンバーがすべきこと・リーダーがすべきこと

あなたは今働いているチームに満足できていますか? ビジネスの世界がスピードアップし、より変動的になっていく中で、チームを変革していく必要性が増してきています。ここでは、チームに変革をもたらすために、リーダーとメンバーのそれぞれががすべきことについて、わかりやすく解説しました。

チーム変革をするためには

そもそもチームに期待されていることは、メンバー個人個人の力を合わせた以上の成果を出すためです。成果が個人個人の単なる総和に過ぎない場合、あるいは総和を下回っている場合、そのチームは生まれ変わる必要があるといえるでしょう。それでは、チームが変革するためには、どのようなことをすればよいのでしょうか。ここでは、チームを変革するために明らかにしなければいけない3つのことについて、順番に説明します。

まず、1つ目は、「現状への不満」です。もちろん、チームを変革することになったのは、現在の状況に管理者が満足していないからですので、現状への不満があるのは至極当然です。ただ、一口に現状への不満といっても、利害関係者によって、認識が異なるということはよくあります。そのため、利害関係者同士でしっかりとすり合わせを行い、認識を共通化することが求められます。

次に、2つ目は、「変えた後の姿」です。これは、ビジョンという言葉に置き換えてもいいでしょう。ここで注意するべき点は、変えた後の姿を抽象的すぎる表現で共有しても、明確なイメージを持ってもらいにくいことです。そのため、変えた後の姿は、できるだけ具体的に示すことが必要になります。また、実現可能性があまりにも低い場合は、ただの絵に描いた餅ですので、「これなら実現できそう……」と感じられるレベルのビジョンを描くことが大切です。

最後に、3つ目は、「変える手順です」。これは、現状への不満と変えた後の姿がしっかりと共通認識のもとで具体化されていれば、比較的容易に考えることができます。ただ、その手順は、実行主体となるメンバーによって支持されていることが前提条件になります。

チーム変革のために明らかにしなければいけない3つのことについて確認しました。次章から、チーム変革を実行するリーダーとメンバーの役割・すべきことについて、解説したいと思います。

チームを変革するときのリーダーの役割

チーム変革を実現するためには、「変えた後の姿」と「現状への不満」の間を埋める「変える手順」を実行していくことが必要だと述べました。ここでは、チーム変革の音頭をとるリーダーの役割について、考えていきます。

まず、前章で述べた「変える手順」をステップ別に分解して、それぞれのステップでリーダーが果たすべき役割について明らかにしていきます。なお、前章で述べた「現状への不満」と「変えた後の姿」を踏まえた上での考察である点に注意してください。

≫あわせて読みたい…「プロジェクトがピンチの時にリーダーが考えるべきこと」

① 目標を立てる

ゴールとなる指標が「変えた後の姿」だけだと、抽象度が高すぎるため、実際にはもっと小さな粒度で目標を立てていくことが求められます。リーダーは、「変えた後の姿」と「現状への不満」を鑑みて、どのようにチームを変えるかについての目標を設定します。この目標は必ず計測可能な定数的指標を用いて決めることが重要です。

② 目標を共有する

明確な目標を立てることができたら、次にリーダーがやるべきことは、目標をメンバーに共有することです。目標の妥当性について、メンバーからの意見を取りまとめ、検討。必要があれば修正を重ねていきます。そして、最終的な目標を策定することができたら、次のステップへと移ります。

③ 役割分担

目標を共有したら、リーダーはメンバーの役割分担について考えます。機械的にポジションを割り当てるのではなく、メンバーの長所や特性、希望を十分に考慮した上で、役割分担をすることが何よりも必要です。そのためには、メンバーからしっかりとヒアリングしてコミュニケーションをとる必要があります。

④ タスクに落とし込む

役割分担の後は、目標からやるべきことを導き出し、それをタスクに落とし込みます。ある程度は、メンバーの自主性に任せてしまっても構いませんが、きちんとタスクリストをチェックした上で、必要があればメンバーにアドバイスをしましょう。

⑤ 実行する

タスクの実行段階では、リーダーはメンバーのタスクをしっかりとマネジメントしましょう。また、進捗の見える化を行い、問題が発生した、あるいはしそうな場合に適切なフォローをします。

⑥ 振り返り

やるべきことがおおよそ実行されてきたら、振り返りをするプロセスを必ず設けましょう。これは、PDCAサイクルのうちCのCheckに当たる部分です。メンバーの行なった行動を評価して、適宜フィードバックをしましょう。これは、次のアクションに繋がります。

⑦ 目標の達成

これは、全てのプロセスが完了して、目標が達成された状態です。有用だったノウハウは形式知化して、今後別のチームが変革を行う際に参照できるように、適切な場所にデータを保存しておきましょう。

チームを「変える手順」のステップ7つの中で、リーダーが行うべき役割について解説しました。最後に強調しておきたいのは、チーム変革の主要な目的の一つに、メンバーの成長があることです。メンバーは、各プロセスで目標を達成するために活動していく中で、自然と成長していきます。リーダーとしては、自分がやるよりもメンバーにやらせた方が成長に繋がるタスクなどがあれば、積極的にメンバーに任せても良いでしょう。

チームを変革するためにメンバーがすべきこと

チーム変革をする7つのステップの中で、リーダーが担う役割について前述しました。ここでは最後に、チームを変革するためにメンバーがすべきことについて、3つ述べます。

① 自分の得意なことで、相手の足りない部分を補う

人間は誰しも、長所があれば短所もあります。メンバーが自分の得意なことで相手の足りない部分を補うことは、チームワークにおいて、とても重要なことです。このようなチームワークの積み重ねが、チームへの帰属意識への向上に繋がり、モチベーションが高まることで、高いパフォーマンスを実現できるようになります。

② お互いの考えをぶつけ合うことで、新しいアイディアを生み出す

過去と比べて今日では、メンバーの一人ひとりが多様な価値観を持っていることが多く、仕事に対する考え方も十人十色です。そして、個の集合体であるチームは多様性に満ち溢れています。当然、メンバーのそれぞれが異なる価値観を持つことは、チームワークに悪影響をもたらすのではないかという意見もあります。しかし、それは逆であり、メンバーの価値観が多様であるが故に、お互いのことを尊重し、それぞれの個性をぶつけ合うことで、多彩なアイディアを生み出すことができるのです。メンバーは、屈託のない意見をチームに向けて発信すべきです。

③ チーム目標を達成するために、何をすべきかを自ら考えて行動する

現在の複雑化され、迅速な反応が求められるビジネスシーンでは、自律型人材が求められています。従来のやり方が必ずしも正しいわけではなく、その都度判断を求められる環境にあっては、当然の流れといえるでしょう。そのため、メンバーは、チームの目標を達成するために、何をすべきかを自ら考えて行動することが必要とされています。ただ単に、指示待ちをしているだけでは、いつまで経っても成果を上げることはできないですし、成長することもできないでしょう。

あわせて読みたい…「考えながら行動できる人材づくりのためにすべきこと」

チームを変革するためにメンバーがすべきことについて述べました。メンバーは、多様な価値観の混ざり合うチームで自ら考え、支え合いながら、活動をしていくことが重要です。

「変わらなきゃ! チームを変革するためにメンバーがすべきこと・リーダーがすべきこと」についてのまとめ

本稿では、チーム変革のためにリーダーやメンバーがすべきことについて述べました。まずは、3つの明らかにすべき要素を考え、次に、リーダーは変革プロセスの中で役割を果たし、最後に、メンバーは現代的な方法でチームワークを発揮することで、チームを変革することができます。ぜひ、ご参考に。

<参考>
関島康雄 (2008) 「チームビルディングの技術—みんなを本気にさせるマネジメントの基本18」

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