ITエンジニアに求められる英語力とは?具体的な勉強法も解説

こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。

海外のIT企業に勤務しており、当然ながら毎日英語を使って仕事をしています。

さて、この記事をご覧になっているITエンジニアのあなた。「日本で働いてるんだから、英語なんて関係ない」と思っていませんか?

それは大きな勘違いです。

実際に英語環境で数年働いてみると、英語なしでITの仕事をするなどほぼ不可能になってしまいます。英語力の有無が、そのままITエンジニアとしての技術力にも直結すると言っても過言ではありません。

この記事では、

  • ITエンジニアが最低限身につけておきたい英語力
  • 英語力を身につける具体的な方法

についてお伝えしていきます!

ITエンジニアに英語力が必要な理由

「日本国内で日本語を使って仕事してるのに、なぜ英語が必要なの?」と疑問に思っている方がいるかもしれないですね。

英語が使えないと何が困るのか、その理由から説明しましょう。

言語やライブラリの最新情報にアクセスできない

たとえば、最近のWebアプリ開発で広く使われている言語「TypeScript」の公式ドキュメントは英語しかありません。

非公式の日本語訳はいくつかあるものの、非公式なので翻訳に誤りがあるかもしれないですし、更新が止まるおそれもあります。

ライブラリを例に取ると、JavaScriptコンパイラである「Babel」や、Reactのテストライブラリの「Enzyme」など、広く使われているにもかかわらず日本語の公式ドキュメントが提供されていないものは多いです(筆者の専門がWeb系なので、JSの例ばかりで恐縮ですが)。

最新の正確な情報にアクセスするには、英語を読める必要があることがおわかりいただけたかと思います。

最新の情報がまったく必要ない職場で働いているというなら話は別ですが……それはそれで、業界のトレンドから完全に取り残されているという意味で問題がありそうです。

エラーの解決に時間がかかる

プログラミング言語やライブラリの仕様に関わるエラーが発生したとき、皆さんいつもどうしてますか?

とりあえず「エラーメッセージでGoogle検索」してるんではないでしょうか。

何を隠そう、僕もしょっちゅうやっております。

我々が遭遇するような問題はたいてい世界中の誰かがすでに遭遇してますから、エラーメッセージに適当なキーワードを加えてググってやれば解決策がみつかります。

このとき、検索結果のほとんどが英語で出てくるのがやっかいなんですよね。

Stackoverflow」の質問や「GitHub」の issue など、英語の情報が大量に表示されてウゲッとなった方も多いでしょう。

しかし、英語を避けて日本語の記事ばかり探していると、本当に役立つ情報を読み逃してしまいます。肝心なエラーの解決に、不必要に時間がかかってしまうわけです。

また極端な例ですが、僕が仕事で開発しているソフトウェアのエラーについて調査したとき、その原因があるライブラリの GitHub の issue にしか書かれていなかった、なんてことがありました……当然、英語で。

英語がわからないと、エラーの原因ひとつ特定できない場合だってあるんですよ。

最低これだけは身につけておきたい英語力!

ITエンジニアとして働くのであれば、英文を英文のまま理解できるリーディング力は最低限マスターしておきたいです。

公式ドキュメントや、ググって出てきた英語文書の読解は、ITエンジニアの仕事の成果に最も直結するところ。

日本国内で働いている方であっても必要とされるスキルなので、まずはリーディングを最優先で鍛えましょう。リーディングが十分できるようになったら、リスニング能力も伸ばす価値があります。

英語の聞き取りができると、テック系のYouTube動画やオーディオブックなどでも勉強できるようになるんですよね。

通勤中などのちょっとした隙間時間でも勉強でき、さらに周りと差をつけられます。

ライティングやスピーキングといった、英語のアウトプット能力に関してはさほど必要ないでしょう。頑張って練習しても、日本国内で働く限り、あまり使える場面はないはずです。

もちろん、海外で働きたいなら両方とも必要ですけどね。

英語力を鍛えるのにおすすめの方法

「リーディングとリスニングが重要なのはわかったけど、実際どう勉強すればいいかわからない!」

そんな方はぜひTOEICから始めてみてください。

一部では「高得点取っても意味ない!」と叩かれがちなTOEICですが、基礎的な英語力を身につけたい方にはおすすめの試験です。

事実、僕自身も英語初心者の頃はTOEICから勉強を始めたんですよ。

TOEICのいいところは、リスニングとリーディングに特化している点です。

ライティングやスピーキングも必要となる「英検」「TOEFL」などと違い、TOEICなら最低限必要な英語力にフォーカスして勉強できますから。

英語初心者の方は、まずは700点レベルを目指してみましょう。

900点近くが取れるようになれば、普段仕事で使う上でのリーディングや、YouTubeのリスニングで困ることはほぼ無くなるはずです。

僕はニュージーランドに来る前にTOEICで最高880点を取得しました。そのとき実際に行なっていたTOEIC対策は次のような内容です。

模試を解く

市販されている問題集をひたすら解きます。

実際の試験形式に慣れるため、こま切れにやるのではなく、時間をはかって一気に解きましょう。

最近はスマホアプリで解答して簡単に採点できる仕組みもあるようですが、これも実際の試験と同様、紙と鉛筆を使うようにしてください。

わからなかった単語をメモして覚える

試験で出てきた知らない単語は、解いたあとにノートにまとめるようにしました。

僕は単語帳を使った勉強が苦手だったのでこの方法を取りましたが、特に初心者の方は単語帳を1冊買って取り組むのをおすすめします。

聞き取れなかった部分を真似して発音する

自分でしゃべれない音は聞き取れません。

リスニング問題で聞き取れなかったところは、同じように発音できるまで繰り返し練習しました。

日本で社畜をやりながらだったので、平日は2時間勉強するのがやっとでした。

しかし3ヶ月ほど毎日勉強し続けることで、880点というスコアを達成できたんです。

土日休みで残業も少ない職場にお勤めの方なら、さらに短い期間で達成できるでしょう。「英語は苦手だから……」と尻込みせず、ハイスコアを目指すゲーム感覚で始めてみてください。

最初はスコアの低さにへこむかもしれませんが、点数が上がるにつれてどんどん楽しくなりますよ。

900点に手が届く頃には、いつの間にか英語がすらすら理解できるようになっているはずです。

まとめ:英語はコスパの高いスキル! 

プログラミング技術は3年も経てば陳腐化し、常に新しいことを学ばなければいけません。

しかし英語は、一度覚えてしまえば一生使えるんですね。非常にコスパの高いスキルなんです。そのうえ、専門技術に英語力がかけ合わさると、世界中どこででも生きていけるようになります。

僕は正直に言ってプログラマとしては平凡な腕前しかありませんが、英語がしゃべれるからこそニュージーランドで仕事を得て、永住権まで取得できました。

皆さんもぜひとも英語を勉強して、より自由な人生を手に入れるための第一歩を踏み出してみてください。

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