現在フリーランスとして日本の企業さんの仕事をしながら、台湾で生活をしているたかやです。2018年から2019年の年末年始は日本で過ごし、その際に新卒で入社した友人に会いました。
彼らはいわゆる財閥系金融機関勤めで、2019年の4月から4年目になり昇給します。しかし会った彼らや同期の話を言伝で聞く限り
- 仕事を辞めたい
- 仕事面白くない
- 転職したい
という話を聞きました。財閥系の金融機関であれば30歳前半で年収が1,000万に到達し、また近年の政府主導の働き方改革やフィンテックの発展のおかげで職場環境が劇的に改善されている業界です。
しかしそれと「会社に行きたい」「仕事が楽しい」と感じるのは別です。しかし僕から
「こうしたらいいよ!」
というアドバイスはできません。なぜなら僕は自分の価値観とあなたの価値観が一緒であるとは限りません。
しかしボクが会社を辞める前に「辞めなければ何を失うか」を考えてみたら、すっきりはっきり意思決定ができたのでご紹介します。
人生の資産である、時間・お金・人脈・モチベーションは確実に減っている
過ぎ去った時間は取り戻せない。いつから自分の時間を過ごすか?
ボクが人生で一番大事にしたいことは「自分の時間を過ごす」ことです。
時間には2種類あって自分の時間と他人の時間です。会社員の1日はほとんどが「他人の時間」を過ごします。ボクが辞める前に計算して、「人生ってどういう時間配分なんだろう?」と思い計算してみました。
以下ボクの考察です。またこれはあくまで日本人の平均を取ったものです。
1日の法定労働時間:8時間
年間勤務日:243日(休暇日122日)
1日の平均残業時間:2.1時間(参照元:履歴書Do)
(8時間+2.1時間)×243日=2,454時間(1年間の労働時間)
そしてその中から最低6時間の睡眠時間を取ったとしたら
6時間×365日=2,190時間(1年間の睡眠時間)
8,760時間(1年間の時間)ー 2,454時間(1年間の労働時間)-2,190時間(1年間睡眠時間)=4,116時間(1年間に自分のために使える自由な時間)
日数に直すと171日。意外に多く感じるかもしれないが、これはあくまで平均を取った数。
9時に出社して20時には帰って、年間の休みはカレンダー通りで年末年始休暇も夏休みもある会社のことである。こんなホワイトな企業日本にはそうそうないでしょう。
現に僕の友達は、36協定を超えて働くという契約書を会社と交わしたそうです。
そして恐ろしいのがこれを定年まで続けること。将来は65歳までは定年が引きあがると言われているので、、、
2454時間(年間の労働時間)× 43年間=105,522時間(生涯労働時間)
これもあくまで今の日本の平均。役職が上がれば残業時間も増える日本において、これより減ることはないんじゃないかと。
いやだ、面白くない、辞めたい、と言いながら10万時間を嫌いなことに費やすことになるのです。
時給換算すると安すぎる。面白くないことを低賃金で働かされる環境にいつまで身を置く?
お金を稼ぐことは生きていく上で必要なこと。じゃあ自分の労働単価がどれぐらいなのか把握しておく必要があります。
サラリーマンの生涯平均年収:2億4000万円(年収に直すと、平均年収560万円)
生涯労働時間:105,522時間
2億4000万円÷105,522時間=2274円/時間
時給2274円
安くないですか?嫌々でやっていることの時給が2000円ちょっとだというのが現実です。仮にこれが自分の好きなことで仕事ができて、100円でも時給が上がったら
2,374円×105,522=2億5000万円
1000万円も生涯年収が変わります。
そして大きいのが自分のスキルで稼げるようになると、「定年」という概念も「労働時間」という概念もなくなります。
好きなときに始めて、好きなときに辞めれる。また好きなときに再開できる。これがほんとうの強みです。
会社からしかお金をもらったことがない人は、自分そのものにではなく会社に価値があるということに気付いた方が良いです。会社がないと生きていけないという身の危うさに気付いてからがスタートになります。
金太郎あめ的環境で過ごすことで、外部への適応能が極端に下がる
ボクは会社を辞める前も今も付き合う人はあまり変わりませんが、幅は取れるようになりました。自由に使える時間が増えて、自由な時間を過ごしている人達に会い、その中から自分に合う人だけと付き合い、刺激を受けたり仕事を貰ったり依頼したりと。
多種多様な生き方をしている人に会えるようになりました。
ボクの前職の同僚は、休日によくゴルフに駆り出されたり、終業後は同じ部署や支店に所属している人と飲みに行ったりしていました。
やっぱりそもそもの視野が狭い印象です。それを感じたエピソードを紹介します。
日本滞在中に教師をしている友人や元同僚の金融機関職員などに会ったが、IT/WEB業界で話題なことや当たり前のことを彼らは全然知らない。
・note
・オンラインサロン
・クラファン/ポルカ
・アフィリエイトTwitter張ってるとあたかもそれが全員知ってるものだと錯覚するが、寧ろ少数派である。
— たかや/初任給セレブ@台湾🇹🇼 (@tabigrapher) 2019年1月13日
大きな会社や組織だと、社内で気に入られることや人脈を作ることが将来を大きく左右してくるので、外の情報より社内情報を集めることの方が重要になります。そしてずっと同じところにいれば、全体の価値観が自分の価値観にすり替わります。
自分の価値観の外の人間との繋がりを作ることができないし、その機会を自分から失っている。
退職後という根拠のない自由な時間に掛けているモチベーションは、いつまで続くのか?
退職後は○○をしたいと言っている人、よく見掛けますが
「そのモチベーションいつまで保てるの?」
と問いたいです。
退職後はスポーツクラブの監督をしたいや、世界中を旅行したいということを聞きますが、果たしていつまでその希望を持ち続けられるのでしょうか?
またお金も時間も体力もあるかどうか保証できない老後に掛けている意味が分かりません。
男性の平均寿命は80歳。定年退職65歳。残り15年で、なおかつ今まで自分で稼いだことない人が残りの15年どうやって生活するのでしょう?
しかも歳が上がるにつれて余計病気や怪我のリスクは高くなり、お金も時間の不安がついてきます。
そんなことでほんとうに老後好きなことできるのか?といつも思います。
今できないことが、老後にできると思っているスタンスは非常に危険です。
人間は恐怖を感じたときに初めて行動する
人間は心理学上ネガティブなことから逃げる習性の方が強いです。それは面白そうなことについて行くよりもです。面白そうなことでもネガティブな情報を知ると、それを過度に見積ってしまいます。人間は得するより損したくないという感情が強く働きます。
それを現状維持バイアスと言います。
現状維持バイアスとは
「大きな変化や未知なるモノを避け、現状を維持したくなる」
という心理作用です。バイアスとは「先入観」「偏見」という意味です。人は、変化そのものを嫌います。その背景にはプロスペクト理論における「損失回避性」が働いているからといわれています。
損失回避性は
「人は利益から得る満足度より同額の損失から得る苦痛の方が大きいと判断する」
という心理作用です。現状を変えることによって「何かを失うかもしれない」という不安が「何かを得られるかもしれない」という期待よりも上回るのが、現状維持バイアスがかかる理由なのです。
(引用元:BRAVE ANSWER)
「会社を辞めて新しいことに挑戦しよう!」
と思うと色々不安なことが出てきて結局「まあ今のままでいいか。」となってしまいます。
そんな時は、現状維持がどれだけ自分の人生に損失を与えているかという観点から見るようにしましょう!
仕事を辞めたいって思いながら続けてる人は今着実に
- 時間
- お金
- 人脈
- メンタル
を削られていますよ。
自分のやりたいことを洗い出し、それをマネタイズする方法を考えるようにしましょう。今であれば様々な方法で自分のサービスを作り販売することができます。その情報を集めていきましょう。
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