プロジェクトにおける良いリーダーと悪いリーダーの4つの違いとは

私はこれまで、システム開発・システム導入・業務改善等たくさんのプロジェクトを経験してきました。当然ながら、各プロジェクトごとに異なるメンバーと一緒に仕事をしてきましたが、各プロジェクトのリーダーのなかには良いリーダーと悪いリーダーがいました。リーダーの良し悪しは、プロジェクトの進行や成果に大きな影響を与えます。今回は、良いリーダーと悪いリーダーの違いは何なのか、事例と共に紹介したいと思います。

メンバー育成、およびチーム編成に役立てて頂けると幸いです。

1.当事者意識をもっているか?

リーダーともなると、メンバーに指示を出し、仕事を任せる、ということも多くなります。人に任せてしまった仕事というのは、自ら行っている仕事と比べて、どうしても意識の外に行きがちです。

かといって、全ての仕事をリーダーが全ての仕事を行うことは当然できません。そのため、仕事を任せながらもその仕事に対する当事者意識を忘れない、ということが重要となります。

私はこのリーダーが持つべき当事者意識は、メンバーに任せた仕事を他人事で終わらせるのではなく、自分事としてその課題を認知し、助言や解決まで行動を起こすことだと考えています。

例えば、私がシステム導入時のプロジェクトで経験した話ですが、ベンダーの開発進捗が悪い旨、ベンダーから相談がありました。よくよく聞いてみると、開発進捗が悪いのはベンダーの開発のマネジメントにおいて、メンバーの優先順位が的確でないことが原因でした。

本来であれば、そのマネジメントはベンダー自身で解決するものではありましたが、そのまま放置しておくとプロジェクトにクリティカルな問題が発生する可能性があります。

良いリーダーはまずはそのベンダーに、マネジメントで抱えている課題をヒアリングし、優先順位付けのフォローをしていました。また、本来であれば自分のタスクでなくても、プロジェクト全体を俯瞰し、困っているところがあれば積極的に介入して、解決を図っていきます。

悪いリーダーは、自分に関係ないタスクはプロジェクト活動に支障が発生してしまう可能性があってもフォローに入ろうとしません。そもそも、当事者意識を持っていないと、プロジェクトに支障をきたす可能性にすら思いいたることができないでしょう。

当事者意識の差は上記行動として出てきます。

2.各タスクのゴールイメージを明確にメンバー伝えることができているか?

私が駆け出しだったころ、上司からあるタスクを依頼されました。

「どうしていいのか私もよくわからないけど、これをなんとかしてくれる?」

つまり、上司ですらどう解決していいのかわからないタスクを私に依頼していたのでした。
ちなみに、このタスクは自ら考えさせる、というような教育観点のタスクでもありません。

私は一生懸命、そのタスクはどういう状態になれば完了するのかということを関係部署にヒアリングをして、ゴールを明確にしてやっと完了することができました。

この経験から、改めて自分がリーダーになって気をつけようと思ったのが

「自分が明確にゴールイメージが描けていない依頼をメンバーしない」

でした。

ゴールイメージが明確に描けていないものをメンバーに振っては、そのメンバーが困ってしまいます。せめて、ゴールイメージの雛形は作成し、自分の言葉でメンバーに依頼をするようにしましょう。

さらに、良いリーダーは依頼した仕事について進捗確認をし、自分の指示したゴールイメージから逸脱していないかチェックします。また、タスクが遅れている場合にはフォローや助言等を行い、日々補正します。

>>「得意不得意を見極めチームの個性を活かすリーダーの仕事術」を読む

3.関係者と感情的な対立を生んでいないか?

プロジェクトにはさまざまな問題が発生します。中には、関係者と利害関係が発生し、円滑な解決が難しい状況が発生する場合もあります。

誰しも、プロジェクトを成功させたいと考えますが、極端に強い思い入れがある場合や自分のやり方について過剰な自信がある場合など、妄信し考え方が凝り固まってしまった場合は、それと反する考えを持つメンバーに対して感情的な対立が発生しやすい傾向があります。

感情的な対立は、論理的、合理的なプロジェクト進行を妨げる大きな要因となってしまいます。
さらに関係修復不可能な状態になるとプロジェクト成否を分けるものに発展する可能性もあります。

良いリーダーは、たとえ相手から感情的な問題になりやすいことを言われたとしても、まずは冷静に受け止めます。プロジェクト成功のためにお互いが協力関係を強固に築く必要があることを知っているからです。そして、どうすれば両者にとって最適な状況になるのかを考えながら、円滑にコトが進むよう関係構築に細心の注意を払い解決を図っていきます。
また、場合によっては自分の仕事のやり方も柔軟に変えていけるだけの対応力を持っています。

悪いリーダーの場合、自分の考えや意見を押し通そうとしてしまいがちです。そのため、意見が異なる相手と対立してしまい、力技で押さえつけてメンバーの意欲を削いでしまったり、感情的な対立からトラブルのもとになってしまったり、ということが起こります。

4.リーダーシップがあるか?

プロジェクトではさまざまな問題や課題が日々発生します。
なかには、誰もやりたがらない難易度が高い仕事がある場合もあります。

良いリーダーは、そういった難題に対しても自ら進んで解決しようと行動します。
なぜなら、それをしないことはプロジェクトがうまく進まなくなることを知っているからです。

悪いリーダーは、自分にとって都合が悪いと思う課題を自らしようとはしません。
プロジェクト進行のため、というよりは自分の利益のため、という行動を取りがちな傾向があります。

リーダーがそういう利己的な行動をすると、メンバーがそれに倣うようになります。結果、プロジェクトの難題に対しては何ら解決が図られない状況となってしまいます。

なお、ここで重要なのはリーダー自らが「難題を解決しようと行動していること」であって、リーダーの力だけで解決することを意味しているわけではありません。

良いリーダーは難題を解決するために周りの力をうまく借りて、チームで解決しようとします。

>>「エラスティックリーダーシップで「できるチーム」を作ろう!」読む

まとめ

いかがでしたか?「当事者意識をもっているか?」「各タスクのゴールイメージを明確にメンバー伝えることができているか?」「関係者と感情的な対立を生んでいないか?」「リーダーシップがあるか?」の4点についてご紹介しました。

一見すると当たり前だと思うことかもしれないですが、日々のプロジェクトタスクをこなしていく中で忘れがちとなってしまうことはないでしょうか?

自身の行動を振り返りながら「良いリーダーになるための行動をとれているか?」と振り返ってもらえれば幸いです。

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