多拠点居住は、 21世紀の新しいライフスタイルだと思う

近年、都会から地方に移住する若者が増えていると聞きます。実際に私の周りにいる友人も東京を出て、地方でベンチャービジネスを興したり、地方創生プロジェクトに取り組んだりしています。しかし私は自身の経験からも「移住ではなく多拠点居住の方がいいんじゃない?」と感じます。いきなり完全に移住してしまうのではなく、都会と地方を行ったり来たりして“良いとこどり”をするのが美味しいと思うからです。初記事となる今回は、私のリアルなライフスタイルを自己紹介を踏まえながらシェアさせていただき、多拠点居住がお薦めだと言える理由をまとめたいと思います。

シェアハウスで体験したコミュニティの魅力

いきなりですが、私はかれこれ7年間くらいシェアハウスを住まいにしています。単純に家賃が安いから、というのもありますが、なにも金銭的な理由がすべてではありません。

19歳にして青山にあるベンチャー企業に新卒入社した私は、同僚以外に東京に友達などいるはずもなく、会社とは別の帰れる”ホーム”を求めていたのか、会社から近い原宿エリアにあるシェアハウスに入居しました。

“自転車好きが集う”というコンセプトを掲げたシェアハウスで、とりあえず青山・原宿でも馬鹿にされないような「TOKYO BIKE」という真っ青の派手なピストバイクを購入したのが良い思い出です。

実際に住み始めてみると、年齢や性別、職業の異なるさまざまなオトナがひとつ屋根の下で生活を共にしており、リビングに行くと夕飯をご馳走してくれたり、週末になると原宿の隠れ居酒屋に飲みに連れていってくれたりと、本当に刺激的なシェアライフを過ごすことができました。

間違いなくアパートやマンションで一人暮らしをしていたらこんな体験はできなかったでしょう。この原体験が強烈に残っており、その後も都内、神奈川を中心に複数のシェアハウスを住み移ることになります。

そして行き着いたのが、同時に複数のシェアハウスを拠点にする「多拠点居住スタイル」です。

多拠点居住が可能になるからくり

私は2017年から東京と湘南や箱根、熱海を行き来しながら生活をする「多拠点居住スタイル」を実行しています。時期によってメイン拠点になる場所は異なりますが、現在は渋谷でベンチャービジネスをしている関係から、平日は基本的に東京、週末にスケジュールを調整しながら湘南や箱根、熱海を訪れることが多いです。

「よくそんな生活ができるな」という声が聞こえてきそうですが、実は生活コスト自体はそんなに高くはつきません。なぜなら東京も湘南も前述の通り「シェアハウス」を住まいにしており、箱根や熱海は自分が携わるゲストハウスを寝処にしているからです。

金銭的な負担を抑えることができるのはもちろんのこと、いつでも帰れる”ホーム”(=コミュニティ)を複数持てることは本当に刺激的です。

住む場所を選ぶ基準が明らかに変わってきた

「住む場所を選ぶ基準はなにか?」

と問われたら、恐らく多くの人が「仕事」と即答するでしょう。「暮らす場所 = オフィスに通いやすい場所」というのが現代までの”常識だった”からです。

人類は狩猟から農耕生活に以降して以来ずっと、「暮らす場所=食べるために便利な場所=人生の大半を過ごす場所」という基準で住む場所を選んできました。逆にこれまで自由に住む場所を決めることができたのは、本物の遊牧民やジプシー、現役を引退した富豪や小説家、芸術家のみでした。

しかし一般庶民で26歳の若造である私が、実際に一年以上、多拠点生活を実験してみて、時代は大きく変わったと感じています。なぜなら、現代はインターネットやモバイルテクノロジーの発達により、職種にもよりますが、ある程度のITリテラシーさえあれば、都会・地方どこにいても同じ仕事のパフォーマンスが出せるようになったからです。

もっと言うと、世界各地を移動しながらでもいままで通りの仕事ができるようになってきました。Wi-fi環境さえあれば、文章を書いたり、何かをデザインをしたりすることができるし、SkypeやGoogle hang out、appear-in といったビデオ通話サービスを活用すれば、打ち合わせもオンラインで行なうことが容易になりました。

実際、私はここ最近の打ち合わせはリアルで行なうのとオンラインで行う比率が6:4くらいになっています。ということは、もはや「住む場所を選ぶ基準」が「ワークスタイル」が中心である必要がなくなったということではないでしょうか。

世界中を旅しながら魅力的な写真をInstagramに投稿し続け、企業から広告料という報酬を貰いながら生計を立てているインスタグラマーなどがわかりやすい例です。旅をすること自体が彼らのライフスタイルになっていて、そこに仕事とプライベートの境目はほとんどないでしょう。(しかも一般のサラリーマンの比ではないくらい稼いでいます)

都会ともうひとつ、自分の居場所を持とう


“オーシャンビューを眺めるベイサイド暮らし”

“毎日森林浴ができる森に囲まれた暮らし”

こういった今までは一部の人や、現役を引退した後にしかできなかった理想のライフスタイルが、20代の若者でも少し工夫をするだけで、”都会で仕事をしながらにして”実現できる世の中になってきています。

東京シェアハウス」や「ひつじ不動産」といったシェアハウスポータルサイトを覗いてみてください。恐らく皆さんの想像以上に多くのシェアハウスが見つかるはずです。

エリアで検索してみると「住みたい街ランキング」で上位に入るような人気エリアにも多くのシェアハウスがあることが分かります。一部高級なシェアハウスもありますが、多くの物件は平均家賃が5~8万円程度、共益費にはインターネット代が含まれていることも多く、また敷金礼金のような日本独特の面倒な初期費用もゼロ。

稀に劣悪な環境のシェアハウスがニュースになることがありますが、基本的には一人暮らしでは実現できないような付加価値のついた共有スペースがあることが多く、私が二年前に住んでいた大型シェアハウスにはプールやスケボーリンク、バスケットコートに加え、サバゲーができる巨大リビングまでありました。

まだまだ数は少ないようですが、都会から一歩外れた地域にもシェアハウスは増えています。私が拠点を持つ「湘南エリア」も例外ではなく、海まで徒歩数分のまるで別荘のような物件に月額5~6万で住むことができるのです。

複数持つことによって生まれる豊かさ

作家で解剖学者の養老孟司さんがよく「田舎に1年のうち3ヵ月住むという参勤交代制度を作るべきだ」と仰っていますが、まさに都会だけに身を置いていても閉塞感を感じるでしょうし、地方だけでやっていても繋がりや出会いの数、物事が進むスピード感はどうしても都会には勝てず、モヤモヤするときがあるでしょう。

だからこそ、その2つを(複数を)うまく繋いで行き来することで、互いに補いあってより濃い生き方が実現できるのではないでしょうか。

インターネットの登場により、どこにいても不自由なくコミュニケーションを取ることが可能になり、シェアハウスやゲストハウスが一般的になってきたことにより、ランニングコストを極限まで下げて、住まいや拠点を複数持つことができるようになりました。

そもそも一人暮らしというライフスタイルはあまり効率的じゃないと思います。都会で一人暮らしをすると高い家賃の割に部屋は狭く、会社で仕事をしている間は、誰も家を使っていません。シェアハウスだと、自分の寝る部屋は個室で確保しつつ、共用で使える広いリビングがあったり、前述の通り、決して一人暮らしでは手に入らないような広いスペースを安価で使うことができます。

これらは万人に合うスタイルではないと思いますが、

“人生において自分の心や身体が喜ぶライフスタイルは何なのか?”
“そのライフスタイルはどのようにしたら実現できるのか?”

都会だけを拠点にして、(または地方だけを拠点にして)日々自宅とオフィスの行き来ばかりしているとつい忘れてしまいそうになりますが、世界は想像以上に広いです。(国内でも47都道府県、世界には国連加盟国だけでも193カ国はある)

時には一度立ち止まって、今の時代だからこそ得られる恩恵を最大限に活かしながら、欲張って生きてみても良いのではないでしょうか。

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