現場と上層部の板挟みに悩むマネージャーのストレスを軽減させる8つのアイデア

マネージャーといえば責任ある重要な立場。しかし、現場と上層部の間をとりもつことが必要なマネージャーは、なかなかやりづらい立場に置かれているとも言えます。その立場上、常に上からも下からも見られているため、なかなか気を抜くことができずにストレスを抱えてしまう人も多いです。そこで今回は、マネージャーのような中間管理職が感じがちな、現場と上層部の板挟みを原因とするストレスや悩みを軽減させるアイディアについてご紹介していきます。

部下と上司に利用されていると感じるときはどんなとき?


一般的に、部下が仕事で困ったことが起きたときに、まず相談するのはマネージャーです。マネージャーよりも役職が上の部長級に直接相談することはマネージャーを飛び越してしまうことでマネージャーに失礼にあたりますし、部下に一番近い存在の上司はマネージャーなので、マネージャーがまず相談相手になるのは自然なことです。しかし、相談を受けるときに、部下にいいように責任を押し付けられたと感じたり、下に見られていると感じるときがありますか?

他方、目上の立場の上司からも、「マネージャーならこの仕事をすべきだ」などと、理不尽に面倒な仕事や細かいことを押し付けたりされることなどはないでしょうか?
自分がするべきであると納得できる業務であればかまいませんが、そうではない仕事の、目に余る押しつけを感じてしまったときに、自分がひきうけているマネージャー、中間管理職の存在意義に疑問を感じてしまわないでしょうか? そのようなことが重なると、ストレスを大きく感じてしまうことは想像にたやすいでしょう。

上司と部下の板挟みに悩むとき、とるべき行動とは?毎日の仕事を、仕事内容以上に、板挟み状態に悩んだり、困ったりしたときはどうすべきでしょうか?

1 .部下だからといって見下さないようにしよう

部下は自分よりも劣っている存在なのでしょうか? 現時点は部下なだけで、これからの仕事人生、配置換えや昇進など、違う立場になる可能性は否めません。このご時世、歳を重ねるにつれ、納得がいかない降格人事が行われたりなどする話を聞くこともあります。部下だからといって、見下した態度をとってはいませんか? 自分よりも若い人材が、自分にはない視点や、自分が知らない情報をもっていたり、まだ開発できていない能力を備えている可能性もあります。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざにもあるように、人間も偉くなればなるほど、謙虚な姿勢で人と接することが大切であることを忘れないようにし、たとえ部下にも尊大な態度をとらず、相手を尊重してコミュニケーションを重ねるようにしましょう。

2 .上司だからといって遠慮しないようにしよう

上司に対して常にイエスマンになってはいませんか? もしあなたの上司が本当に有能な人材であれば、必ずしもイエスマンを望んではいないのです。上司だから、自分よりも目上の存在だからといって、本来言うべきマイナスな事柄があったとしても、それに気づかないふりをして、意見を飲みこみ、黙っているようなことはありませんか? 上司を敬う気持ちや、マネージャー・中間管理職ならではのバランス感覚や心配りも大事ですが、くれぐれも大義を忘れないようにしましょう。

昨今、人材の入れ替わりが激しい外資系企業やベンチャー系企業などでは、上司だと思っていた人がすぐに退職してしまうということがよくあります。そのような中でも、活躍できるようになるためには、自分の意識や強みをつねに見失わずに主張できる人材になることが大切です。

3 .現状を把握し俯瞰で見てみよう

今自分が置かれている状況を客観的に見つめ、俯瞰で確認してみましょう。大局的に見れば、日々の状況が自分のプラスに働いているということがわかったり、あるいは、改善すべき点があることを確認することができます。周囲の勝手さがあまりにもひどいものであれば、人事に相談したり、上司を飛び越えて社長に相談することも検討しましょう。

4 .共感しすぎないようにしよう

部下や上司に相談を受けて、話を聞いているうちにひどく疲れてしまうことはありませんか? 心理学的にみると、それは共感疲労といわれ、人の苦しみや悲しさに共感しすぎて心が疲れることをいいます。共感疲労とは、通常は、災害などで被害に会った人のニュースを見ると疲労を感じてしまったりすることで、介護士、看護師、ボランティアなどといった被害者や被災者を直接支援する人に起こりやすいものだと言われています。
参考URL:http://diamond.jp/articles/-/11844

マネージャーのような中間管理職も、部下や現場の悩みや、困ったことの相談を多く受け続けると、このような疲労を感じるようになると考えられます。相手の立場に立ちすぎると疲れを感じてしまうのです。それを避けるためには、相談は話として聞き、客観性を持って問題解決の糸口を探せるようにしましょう。ただ、社内の愚痴を誰かに聞いてほしいだけの場合もあるかもしれません。そのような話ひとつひとつに感情移入してしまったら、ストレスがたまる一方です。

冷たいようですが、話を聞く前に、その相談は自分のことではない、とはっきり自分に認識させてから話を聞くようにしてみましょう。その切り替えをしないまま相談を受けていた以前よりも、ストレスを減らせることができる可能性があります。

もし、そう心がけても、そういったストレスが大きくつらいものになってしまったら、同じような立場のマネージャー、中間管理職クラスの人と、差し支えない内容でそのストレスを共有してみましょう。共有することで少し心が軽くなったり、別の視点で、問題解決の糸口を発見する手助けを得られるかもしれません。

5 .自分をいたわろう

毎日人との板挟みで、ストレスがたまる毎日を頑張っているマネージャー。仕事が終わったあとや、仕事がない日、できるだけ自分をいたわってあげましょう。趣味を追求したり、子供と遊んだり、ペットとふれあったり、おいしいものを食べてもいいですね。自分のご機嫌を取れる一番の人材は自分です。自由にできる時間にあわせて、自分の好きなことをする内容をリストアップしておきましょう。

6 .運動しよう

勤務場所と家の往復で毎日を終わらせてはいませんか? 優秀なビジネスパーソンはエクササイズや運動を欠かしません。運動は、文字通り「運を動かす」とも言われます。ストレスで重くなってしまった毎日や運を、運動することで動かせるようにしましょう。

ストレスがたまったと感じたら、水泳やランニングなどの有酸素運動でも、ヨガなどの調整、ストレッチの運動でもよいので、体を動かしましょう。体の声を聞くことで、見えてくるものもありますし、運動に集中すれば仕事やストレスから一時的に逃避でき、気持ちや心の切り替えをすることができます。運動したあとにも、リラックスしているときに、ふとわいてくるアイディアもあると言われます。仕事に没頭するあまり、運動することを忘れてしまわないようにしましょう。

7 .定時に帰宅しよう

ストレスが多い環境で長時間仕事を必要はありません。すべき仕事を時間内で行い、早く帰宅できるように、徹底的に時間管理を心がけましょう。生産性の高い勤務方法ができる人材として評価もあがりますし、長時間オフィスにいて、時間外に相談をうけたり、上司がやりたくない仕事をおしつけられたりすることもなくなります。

8 .見切りをつけよう

上司と部下の板挟みに悩むマネージャーや中間管理職が一番困ること、それは自分の昇進がいつになるのか、この状態がいつまで続くのかがわからないことではないでしょうか? 板挟みに苦しむ時間が何年くらいなのか、あと数ヶ月で終わりそうなのか、それによって日々の過ごし方もまったく違ってくることでしょう。自分自身がすべきことを徹底的に行い、完璧な業績をたたき出したなら、そのあとに昇進できるのか、それとも昇進できないのか、よく見極め、自分が同じ状態で我慢できる限界値を設定しておきましょう。

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