昨今のリモートワーク普及に伴って、Web会議システムが一躍注目を集めています。「Web会議システム導入をしたいが、数が多すぎてどれがいいのかわからない」と大慌てで情報収集をしている方も多いでしょう。本記事では、Web会議システムおすすめ7選の機能・料金を比較してまとめます。
Web会議とテレビ会議の違い
ここでは「Web会議」と「テレビ会議」の違いについて解説します。
次の表は、両者の違いを簡単に比較したものです。
Web会議 | テレビ会議 | |
専用機器 | 必要なし | 必要あり |
コスト(費用) | 安い | 高い |
利用場所の制限 | なし | あり |
利用シーン | さまざま | 会議 |
機能 | 多機能 | 映像・音声のみ |
この表を見ればわかるように、テレビ会議に比べてWeb会議の方が、導入しやすいでしょう。
Web会議システムを選ぶときのポイント
Web会議システムを選ぶときに、ポイントとなる点は以下の三つです。
≪ポイント≫
- 使いやすさ
- 機能性/拡張性
- 最大接続人数
- 料金(プラン)
これらのポイントに注目しながら、各ツールの特徴・機能を確認していきましょう。
おすすめWeb会議システム10選
おすすめWeb会議システムを10選ご紹介いたします。
①Zoom
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★★☆☆ | ★★★★★ | 1,000名 |
Zoom(ズーム)は、国内における知名度が急速に上がっているWeb会議システムです。さまざまな機能が備わっているため、プライベート利用はもちろん、ビジネス利用においても非常に有用なツールです。
≪特徴≫
- URLを共有することにより簡単に接続
- 接続が安定していて回線が切れることが少ない
- マルチデバイス(PC/スマホ)に対応している
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット、画面共有、ホワイトボード
- 録画・録音(クラウドに保存⇒有料)
- バーチャル背景
- ブレイクアウトルーム
- リモートコントロール(遠隔操作)
- スポットライトビデオ
≪料金(月額)≫
- 無料(同時接続⇒100人まで/グループミーティング⇒40分まで)
- 2,000円/1ホスト(プロ)
- 2,700円/1ホスト(ビジネス)
②Microsoft Teams
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 250名 |
Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)は、Microsoft365あるいはOffice365 E3ユーザーであれば、誰でも利用することができます。Office製品との連携やセキュリティ対策に力を入れているところを考えると、ビジネスシーンでの利用をメインに設計しています。
≪特徴≫
- Office製品とシームレスに連携
- セキュリティ対策に強み
- さまざまなツールと連携可能
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット、画面共有
- リアルタイムノイズ抑制
- ファイル共有・編集
- Wiki
- プロジェクト管理
≪料金≫
- 無料(制限あり)
- Microsoft365に含まれる
- Office365 E3に含まれる
③Skype Meet Now
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★★★★ | ★★☆☆☆ | 25名 |
Skype Meet Now(スカイプミートナウ)は、サインアップ・ダウンロード不要ですぐにURLを生成して、Web会議を開催することができます。UI/UXもシンプルでわかりやすく、無料で使えるため、使いやすさは随一といえるでしょう。
≪特徴≫
- サインアップ・ダウンロード不要
- ワンクリックで参加URLを生成できる
- マルチデバイス(PC/スマホ)に対応
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット、画面共有、背景ぼかし
- 通話記録(最大30日間保管)
≪料金≫
- 無料
④Google ハングアウト
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | 10名 |
Googleハングアウトは、Googleアカウントを持っているユーザー同士が、無料で気軽にWeb会議を開催できるツールです。機能は必要最低限で、日常のコミュニケーションが主な利用シーンになるでしょう。
≪特徴≫
- 完全無料
- Googleアカウントで誰でも参加できる
- マルチデバイス(PC/スマホ)に対応
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット、画面共有
- Googleドキュメントの共同編集
≪料金≫
- 無料
⑤Google Meet
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★★★☆ | ★★★★☆ | 250名 |
Google Meet(グーグルミート)は、リモートワーク需要が増していく中で、新しくGoogleがローンチしたWeb会議システムになります。ターゲットは、G Suiteをビジネス活用している人たちで、Microsoft Teamsと競合するサービスになっています。
≪特徴≫
- ビジネス用ツールキットG Suiteに含まれる
- Googleによるセキュリティ対策に強み
- マルチデバイス(PC/スマホ)に対応
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット、画面共有、タイル表示(最大16名)
- G Suiteに統合・連携
≪料金(月額)≫
- 680円/1ユーザー (Basic)
- 1,360円/1ユーザー(Business)
- 3,000円/1ユーザー(Enterprise)
※料金はG Suite
⑥Messenger Rooms
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | 50名 |
Messenger Rooms(メッセンジャールームス)も、リモートワーカーが増えるにしたがって、ローンチしたWeb会議システムです。Facebookをビジネスに活用している企業は、グループ内にRoomを常設できたり、MessengerアプリからすぐにWeb会議を始めることができるなど、便利なところも多いでしょう。
≪特徴≫
- Facebook上で簡単にRoomを立ち上げ
- 対応ブラウザは(Google Chrome、Opera、Microsoft Edge)のみ
- マルチデバイス(PC/スマホ)に対応
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット(個別)、画面共有
- 一度作成したRoomの使い回し
≪料金≫
- 無料
⑦LINE ビデオ通話
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 |
★★★★★ | ★★★☆☆ | 200名 |
LINE ビデオ通話は、UI/UXが優れていてわかりやすい上に、便利な機能がいくつも備わっているため、プライベートだけではなくビジネスシーンでも活用できるサービスです。料金は無料にも関わらず、最大接続人数は200名と、ハイスペックです。
≪特徴≫
- かゆいところに手が届く機能が満載
- Web会議をしながら他のアプリを利用できる
- マルチデバイス(PC/スマホ)に対応
≪機能≫
- Web会議の開催・参加
- チャット、画面共有
- エフェクト・フィルター機能
- オープンチャット(アカバレ防止)
- ノート機能(議事録)
- Keepにデータを保存(ファイル/テキスト)
- アナウンス機能(投稿をピン留め)
≪料金≫
- 無料
まとめ:Web会議システム比較表
ここまで7つのWeb会議システムを紹介してきました。それらをまとめたのが、下の表です。
使いやすさ | 機能性/拡張性 | 最大接続人数 | 料金 | |
Zoom | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 1,000名 | 無料/有料 |
Microsoft Teams | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 250名 | 無料/有料 |
Skype Meet Now | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 25名 | 無料 |
Googleハングアウト | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | 10名 | 無料 |
Google Meet | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 250名 | 有料 |
Messenger Rooms | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | 50名 | 無料 |
LINE ビデオ通話 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | 200名 | 無料 |
Web会議システムを導入するときの参考にしてください。