キャリアデザイン(キャリア形成)に必要な4つの視点

私はエンジニアとしてキャリアをスタートしました。

振り返ってみると、システムを作る面白さを知ることができたのは幸運でした。ITスキルだけではなく、商品の企画力も磨くことができました。

また、30歳を過ぎてからは、業務改善などプロジェクトマネージャーとして多くのメンバーと働く機会を得ました。

上司や部下、他部署の人との利害関係を調整しながら、1つのゴールに向かうことの難しさを学ぶことができました。

現在もシステム開発に限らず、さまざまなプロジェクトに従事しています。

私がどんな視点をもちながらキャリアを形成してきたのか、重要だと考える4つの視点を紹介します。

1.学び続ける習慣を身につける

今後のキャリアを考えると同時に継続的に実践する必要があるものとして、「学び」があります。

「学ぶ習慣」は私たちのキャリア形成を大きく助けてくれるものです。質の高いインプットは、質の高いアウトプットを可能にします。

すなわち、質のいい磨き込みは、質の高いキャリア形成を促します。

「学ぶ習慣」とは、たとえば以下のようなことです。

  1. さまざまな分野の本を読んで、知見を広めて自己成長を続けている
  2. 英語や中国語などの語学を学習している
  3. エンジニアであれば、新しいプログラミング言語や専門分野の掘り下げなど、技術の習得に努めている

etc…

私は年間、約100冊の本を読み、現在オンライン英会話を受講中です。
また、日々の業務とは関係なくても、新しい技術を身につけるために自主的に学んでいます。

キャリア形成を考えることも重要ですが、平行してこのような「学ぶ習慣」を身につけて、知識や技術を日々アップデートするようにしましょう。

また、多くの人に会うこともオススメします。

具体的には、

  1. 勉強会に参加する
  2. 異業種交流会に参加する
  3. 著名な人の講演会に参加する

などの方法があります。

たとえば、私は有名企業の基調講演に参加したり、著名なエンジニアの講演会に行ったり、有名コンサルタントのセミナーに参加したりしました。

本やインターネットとは違い臨場感があるので、学びの吸収率は高いです。質問コーナーや交流会がある場合もあるので、人脈形成にもつながります。

2.期待値に応え続ければ、キャリアは自分で選べるようになる

豊臣秀吉が織田信長の草履取りをしていた話は有名ですよね。

草履取りになった秀吉は、寒い季節、信長が草履を履いても「冷たい!」と感じないよう、草履を懐であたためてから信長に差し出しました。他の草履取りは誰もしていなかった細やかな心遣いを気に入った信長は、新しい仕事を秀吉に与え続け、秀吉は信長の期待に応え続け昇進していきます。

古めかしい言葉と感じるかもしれないですが、極論、仕事とは秀吉が行なっていた草履取りのようなものだと考えています。

つまり、上司であっても顧客だと思い、仕事の期待値に応え続ければ大きな仕事をするチャンスを得ることができます。

大きな仕事をやり続ければ、キャリア形成において絶対的に必要な、実務経験を積み重ねることができます。

この繰り返しが結果的に、キャリア形成に大きく役に立ちます。

私の場合、プロジェクトマネージャーとしてあるシステム開発プロジェクトをやり遂げた後、上司は、、

「次のプロジェクトはA案件とB案件があるが、どちらをやりたいか?」

と、選択権をくれるようになりました。

結果的に私は、自分の興味がある分野のA案件を選びました。

仕事である以上、自分のやりたいことを常に選べるわけではないですが、このように仕事で成果を出し続けると、自分のしたいことを選べるようになります。

このように、会社に貢献していくことで環境を変えずとも自分のキャリアを形成できる、ということも知っておくといいでしょう。

3.自分が興味のないことも経験してみる

今の仕事が本当にやりたいことではないために、転職する人は多いと思います。

本当にやりたいことがある、というのは素晴らしいことだと思います。

それが実現できる環境に行くことをオススメしたい一方で、もし自分がやりたいことが明確でないのであれば、しばらく現状の仕事を経験するのもオススメです。

私の場合、もともとエンジニアとしてキャリアをスタートしようとは考えていませんでした。

企業の研修時にプログラミング研修があり、単純にモノづくりの面白さに興味がわき、エンジニア部門を希望しました。

エンジニアとしての実務経験は、私のキャリア形成に大きな影響を与えました。

優秀な同僚や上司からの指導もあり、技術的な知見はもちろん、プロダクト開発に必要な心構えを得ることができました。

その後、プロジェクトマネージャーとして働く際にも、エンジニアとしてのスキルは、エンジニアの人たちとコミュニケーションをとるのに大きく役にたちました。

今、自分が考えているキャリアとは少し違ったことを経験しておくことは、必ずしも損にはならないことを知っておくといいでしょう。

4.自分の心に素直になる

私が勤めていたところは、起業を目指す人が多い会社でした。

自己実現に向かって、お互い切磋琢磨している。このような環境が、私に素晴らしい経験を与えてくれました。

一方で、まわりが起業や独立を目指すから自分もそれにならおうという、まわりの意見に強く影響されてしまう人も少なからずいることに気づきました。

そうした人たちは、チャレンジはするものの、継続して何かをやり遂げられる人は少ないように感じました。

起業や独立のために一からビジネスを考えて実行すると、難しいケースがたくさん出てきます。そのような逆境に遭遇したときは、本当に自分がしたいことでなければ続けることが難しいと思います。

もし、あなたが何かをしたいと考えているものの、それに関するアクションをまったくしていない場合は、自分がしたいことではないかもしれません。

定期的に自己を振り返って下さい。

もし、自分がしたいことではなかったと気づけば、また新たにやりたいことを見つけるようにしましょう。

5.まとめ

いかがでしたか?

キャリア形成で一番大切なことは、自分のしたいことをきちんと見つけることです。

そのために学ぶ習慣を身につけ、さまざまな人と会い、多くの経験を積むことが、、キャリアを形成するうえで大きな助けになると考えます。

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