「会社を辞めてフリーランスになりたい」
「そのために副業で稼げるようになりたい」
「でも時間が足りない」
副業で稼ぎたくても、大きな壁となるのが「時間」ですよね。日中は会社などで働いて、家に帰ったら家事もやらなければならない。特に、子どもがいる方なら育児も必要になります。そんな状況で、副業で稼ぐなんて無理なのでしょうか? そんなことはありません!
はじめまして。ライターの橋本直(なお)と申します。私は現在、フリーランスのライターとして活動しています。ですが数ヶ月前までは、会社に勤めながら毎日の家事・育児をこなしつつ副業でライターを行っていました。なので、あなたのお気持ちがよくわかります。
副業ライター時代、これからご紹介する「5つのタイムマネジメント法」を実践し、月商21万円を稼いだ経験があります。他の月も、おおよそ月商10~20万円を稼いでいました。そのタイムマネジメント法とは以下の5つです。
- 拘束時間の少ない会社に転職する
- 会社・家事・育児・副業以外の全てを切り捨てる
- 家事・育児を徹底的に効率化
- 会社の昼休みや通勤時間などの「スキマ時間」を徹底活用する
- 削っていい睡眠時間は6時間を担保した残り
早速これらのタイムマネジメント法を紹介していきます! 副業の時間を確保するのは決して不可能ではありません!
1. 拘束時間の少ない会社に転職する
私が副業を始める前に勤めていた会社は、歴史上「残業代が出たことがない」というブラック企業でした。特に繁忙期になると、休憩時間なしで9時~21時勤務、5勤1休のシフト、もちろん残業代はなし。この状態が2ヶ月続きます。
ひっきりなしに顧客対応が続くため、まとまった休憩は取れません。隙間時間にトイレに行ったり、ご飯をかきこみます。副業を始めていずれ独立したいと、当時から考えていました。ですが時間的にも体力的にも、とても副業など出来る状態ではありません。そこで転職を決意しました。
副業を始める方で「会社の拘束時間」が壁になる場合が多いと思います。 その場合は転職をおすすめします。もちろん転職することで収入が落ちたり、積み重ねてきた評価が失われたりなどのリスクはあります。
それでも転職するかどうかは、あなたの人生の優先順位次第。もし今の会社で「納得する給料をもらっている」「このまま昇進していきたい」「やりたいことをできている」など、前向きに働ける理由があるなら、今の会社に務め続けるのもいいかもしれません。
でも副業を考えるということは、勤めている会社や今の人生に対して、何らかの不安・不満、自分の将来への夢や希望があるのではないでしょうか? もし「副業で稼げるようになりたい」「いずれは独立したい」など、副業・独立によって人生を変えたいのであれば、多少のリスクは伴います。私は会社に勤め続けるよりも、独立して成功する方が遥かに優先順位が高かったため、転職に迷いはありませんでした。
私のように副業・独立優先の方の転職先は業種よりも、とにかく「拘束時間」の短さにこだわるのがポイント。多少給料が下がっても「その分を副業で埋めてやる」という意志が大事です。また、移動時間が少ない場所か、移動中に副業をできそうな場所にしましょう。移動時間が少ないほうがいいのはもちろんですが、電車で座れそうな場所にある会社であれば、電車で通勤中に副業をできますね。私は、転職活動を始めて2ヶ月目で、運良く採用してもらい転職できました。
2. 会社・家事・育児・副業以外の全てを切り捨てる
次のポイントは「必要なこと以外全て切り捨てる」こと。私は遊びや飲みに誘われても、徹底して断っていました。あえて「切り捨てる」という強い表現にしたのは、それくらい強い気持ちを持って断らなければならないからです。
正直、友人とからの誘いを断っているうちに、徐々に誘われなくなり寂しい思いをします。会社で先輩や上司に誘われても断っていました。社内では「痛いやつ」と思われていたかもしれません。それでも「副業で稼ぐ」方が遥かに優先順位が高かったので、あまり気になりませんでした。
友人など、今後の人生でも付き合って行きたい人がいるなら「これから副業で忙しくなるから、しばらく飲みに行けない」と正直に言っておきましょう。深い関係の友人ならしっかり理解してくれるはずです。
また、幼い子どもがいるなら、家事・育児はしっかり行いましょう。副業を始めても最初からスムーズに稼げることはなかなかありません。稼げるようになるまでの長期間、パートナーに協力してもらうには、しっかりと家事・育児も行っておいた方が良いです。家族のために稼ごうとしているのに、家事や育児を押し付けて、家族の関係を悪化させてしてしまったら意味がありませんよね。
会社・家事・育児は欠かせないですが、それ以外の時間は全て切り捨て、副業だけに使いましょう。副業で稼げるようになるには、それくらいの覚悟と努力が必要です。
3. 家事・育児を徹底的に効率化
幼い子どもがいる場合、育児にはとても時間がかかりますよね。私には子どもが二人います。副業を行っていた2018~2019年は、長男が4歳、長女が1歳でした。この時点で長男はある程度、自分のことは自分でできるようになっていましたが、長女はすぐに泣き出す上に抱っこしないと止まりません。長女が泣くと夫婦どちらかの手が止まるため、協力して家事を行わないといけませんでした。
妻が夕飯を作っている間に、私が離乳食を食べさせる。みんなで食事をとったあとは、私と長女が先にお風呂に入り、妻と長男と入れ替わる。妻と長男がお風呂に入っている間に、長女を着替えさせ、機嫌がいいうちに洗濯物を干す。このように子どもの機嫌も計算に入れながら、効率化していました。
子どもも、泣き出すタイミングにはおおよそパターンがあるため、日頃から観察していればある程度対策は立てられます。長女の場合は保育園から帰宅直後の空腹と、入浴後60分後あたりの眠気で泣き出す場合が多かったです。なので、保育園から帰ってきたらすぐに離乳食をあげて、入浴後はできるだけ早く家事を終わらせ、寝かしつけできるようにしていました。
寝かしつけを早くすればするほど、その後の副業時間も確保できます。私はだいたい20~21時の間に寝かしつけを終わらせていました。
4. 会社の昼休みや通勤時間などの「スキマ時間」を徹底活用する
通勤時間や、会社の昼休みなどを徹底活用しましょう。私は会社まで車で通勤していたので、オーディオブックを聞いて勉強していました。電車通勤で座れる人はノートパソコンで仕事もできるでしょうし、座れなくてもクライアントとのコミュニケーションなど、スマートフォンでできる仕事もあるでしょう。
他にも、昼休みに40分ほど副業をしていましたし、会社の仕事をできるだけ早く終わらせて、いつも定時に帰っていました(もちろん定時になった瞬間帰ると、冷ややかな目で見られることもありますが、気にする必要はありません)。
副業はとにかく時間との戦いです。細かく言えば、トイレにいる時間や外出先での空き時間なども利用できます。スキマ時間を徹底活用しましょう!
5. 削っていい睡眠時間は6時間を担保した残り
副業は数ヶ月から数年に渡る長期戦です。よっぽど経験のあるジャンルでない限り、始めて数週間で独立できるほどの収入にはなりません。長期的に収入を伸ばしていくには、健康面の管理も重要になります。
特に重要なのが「睡眠時間」です。副業で成功した人のサクセスストーリーを見ていると「睡眠時間4時間」など、睡眠時間を削って成功した方もいるようです。ですが、睡眠時間を削るのは止めましょう。私の経験上、睡眠時間を減らすと仕事の効率が落ちるため、いい結果には繋がりません。睡眠時間を削って体調を崩すと、本調子に戻るまで1週間はかかり、長期的に見ると副業の時間も減ってしまいます。
また、睡眠時間を減らすと健康を害し、寿命を縮めてしまうリスクもありますよね。自治医科大学の2004年の研究では、睡眠時間が6時間以下の人は、7~8時間の人と比較して死亡率が2.4倍高くなるそうです。
副業も人生も長期的に考えましょう!
まとめ
最後に私が副業をしていた時の1日のスケジュールをご紹介します。
- 5:30 起床 2時間副業
- 7:30 ~ 家事・育児
- 8:30 ~ 子どもたちを保育園へ&出勤
- 9:00 ~ 会社
- 12:00 ~ 昼休み40分副業&20分仮眠(1日1食、夜しか食べない)
- 17:00 ~ 定時になった瞬間、空気を読まずにすぐ帰る 家事&育児
- 21:00 ~ 子どもが寝たら1~2時間副業
- 22:30 就寝
平均すると、仕事に7時間、家事・育児に約5時間、副業に約4時間 合計16時間稼働、7時間睡眠という毎日でした。正直、体力的にはかなりきついです。もしあなたに子どもがいらっしゃらないのであれば、家事は1~2時間で済むでしょうから、その分副業をできるはずです。
ですが、子どもがいる状態で会社に勤めながら副業も行うのは、簡単ではありません。それでも私は毎日4時間をこつこつ続けることで、副業月商21万円を稼げました。決してあなたにも不可能ではありません。