スモールビジネスという言葉を聞いたことがありますか?小規模で行うビジネスのことを指しますが、直訳してしまえば小さな規模というビジネスです。ということはベンチャーと変わらないのではないかと考える方もいらっしゃると思います。しかし、スモールビジネスの所有者と起業家には大きな違いがあります。今回はスモールビジネスの所有者と起業家の違いをそれぞれの特徴を整理することで説明していきたいと思います。
そもそもスモールビジネスとは
スモールビジネスとは直訳すれば小さな規模のビジネスのことを指します。特徴として雇用を創造し、既存の事業を実施する新しい方法を生み出し、地域社会にお金が回ることを助ける事が挙げられます。スモールビジネスがなければ、我々は大きな経済的混乱に陥ることでしょう。
スモールビジネスの例としては自分のサイトを作って企業の商品を紹介し、広告料やマージンを得るアフィリエイト、YouTubeといった動画投稿サイトに広告付きで動画を投稿し、動画が閲覧される際の広告料を得るYoutuberなどがありますね。確かに最近では彼らのような働き方も一般的なものとなり、小さい子供の将来の夢がYoutuberになってしまうほど、社会にすごく浸透しつつあります。
スモールビジネスが広がっている背景としては、働き方改革によってフリーランスやノマドワーカーといったような働き方が出てきたり、起業はしたいけれど大企業のようにお金がないといった人の意識の変革が根底にあります。
スモールビジネスを立ち上げた人は起業家じゃないの?
ここまで話を聞くと「新しくスモールビジネスを始めるのであれば起業家ではないのか」という一つの疑問が出るかと思います。確かに新しく事業を始めるということでは共通点はありますが、大きな違いとしては思想と社会的影響が異なることです。簡単にスモールビジネスオーナーと起業家の特徴を見て、違いを理解していきましょう。
スモールビジネスオーナーの思想
- 地域のコミュニティの問題を解決する
- ビジネスと彼らのターゲットへの深い理解がある
- 顧客に何をしたら彼らが幸せになるか理解している
- 顧客のために尽くす
起業家の思想
- 試されたことない問題を解決しようとする
- ビジネスが実現可能かほとんど分かっていなく、そのことによってワクワクする
- リスクのあることが好きで、努力すれば、社会的な価値はリスク以上にある
起業家とスモールビジネスオーナーの社会的影響の違い
ここまでをまとめると
(1) 事業によって生まれる富の量が異なります。
スモールビジネスが従来の雇用から得られる給与を代替するのに対して、成功する起業家は巨万の富を築く事があります。それは社会に大きなインパクトを残した結果ですね。
(2) ビジネスターゲットがきちんと決まっているかどうか
企業家はビジネスが実現可能なのかある程度の理解はありますが、スモールビジネスではあらかじめターゲットをニッチな部分に絞ることを行なうので、ターゲット層が決まっています。
(3) 誰にとっての事業なのか
確かに両者とも収入を得たい気持ちがあるのは理解できます。ただスモールビジネスでは、顧客のことを考え、何をしたら喜んでくれるのかを突き詰めている傾向にあります。
スモールビジネスを始めてみませんか?
ここまでスモールビジネスと起業家の違いについて確認をしました。ここからは「スモールビジネスを自分で少しやってみたい」とお思いの方に向けて、成功するためのコツや海外事例について見ていきたいと思います。
失敗から学ぶ成功のためのポイントとは
失敗例を見てみると
- ビジネスを始めから大きくしてしまった
- 顧客やニーズに注目できていない
- お金をかけすぎてしまう
スモールビジネスでは小さな規模で行なうので、初めから自分で処理しきれないくらいにビジネスを大きくしてしまっては、スモールビジネスの意味がありません。仮に成功したとしても、「今回成功できたから次もできる」といったような起業家のような考え方ではなく、自分のキャパシティで処理できるような小さなビジネスをコツコツ積み上げていきましょう。また顧客やニーズに注目できていないことも多々起こります。「こんな機能があったらなぁ」「こうしたらもっと使ってくれるのではないか」と考えることはありませんか?確かにそういった発想はとても大事です。ただよく考えてみてください。それは本当に顧客が求めているものですか?何度も振り返って、顧客の気持ち、ニーズを考えてみることがとても重要です。最後にいくらスモールビジネスといえども結果も出せずにお金ばかり消費してしてしまっては元も子もありません。
ここから考えられる、成功のためのポイントは
- 始めから大きくせずに小さくコツコツと
- 何度も顧客やニーズにあっているのか振り返る
- リサーチをしてニッチな部分をつく
- 時代の流れとともに変革を行なう
海外のスモールビジネス事例
海外での最先端のビジネス、面白いと思ったスモールビジネスを紹介をします。
App of Joe
登録不要でアプリをインストールすれば使えるApp of Joeは、契約しているコーヒーショップからならば、紅茶とドリップコーヒーが1ドルで、ラテ・マキアート・カプチーノなどは2ドルで注文することが出来ます。近所のコーヒーショップでコーヒーを飲むと2~3ドルかかりますが、安くおいしく飲めるコーヒーを提供したいという志から始まったビジネスです。
App of Joe:https://apkpure.com/jp/app-of-joe/com.appofjoe.customer
hangover helpers
サービス内容は、一言でいうと二日酔いヘルパーです。友人たちと自宅でパーティーなどをして朝起きたら二日酔いになっていた。片付けもしていないし体調も悪い、そのようなときにこのサービスが便利になっています。部屋の片づけから二日酔いの人に朝食や飲料などを持ってきてくれます。二日酔いをする学生が多い大学を調べ、その近くで事業を立ち上げたところ成功したようです。とても面白く、考えられているビジネスですね。
hangover helpers:https://www.hangoverhelpers.com.au/
Common
仕事を持つ大人向けにシェアハウスをしています。今では、NewYorkCity、SanFranciscoやChicagoといった大都市に展開をしています。Wifiや洗濯機なども完備しており、値段は1650ドルになっています。ただ住居を提供するだけではなく、住人でコミュニティなどを形成して、積極的にパーティなどが行なわれます。またCoomonのオープン当初には1年で5000人以上の申し込みを集めています。
Common:https://www.common.com/
参考:https://www.businessinsider.jp/post-501・http://idea-soken.com/6weird-bussiness-ideas
若者でも起業ができるスモールビジネスってなに?のまとめ
いかがでしたでしょうか。スモールビジネスへの理解はできましたか?リスクをとって、大きな夢を追いかける起業家と地域のコミュニティの問題を解決しようとするスモールビジネスオーナーとは、やはり特徴が異なりましたね。あなたも独特な発想が浮かんでいるのなら、本記事のポイントなどを参考にしてスモールビジネスではじめてみませんか?