マネジメント
2018.05.29

会社の役割って何?〜現在の若者が求めているものとは

なぜ若者は3年以内に会社をやめてしまうのか? 厚生労働省によれば、2016年3月新規学卒者の3年以内の離職率は11.3%でした。傾向として離職率は事業者の規模に反比例しています。全体の平均としては10人に1人は3年以内にやめてしまうというデータですが、規模の小さな事業所においては、さらに高い割合で新入社員がやめていることになります。
会社はなんのために存在しているのか、また若者が会社に期待しているものを説明して、若者の離職率の理解を深めていきましょう。

会社の存在意義とは

ここでは歴史家、経営学者、企業の観点から会社の存在意義を多面的に見ていきます。

歴史家アルフレッドチャンドラーが考える企業の存在意義

著書『経営戦略と組織』で有名なチャンドラーは、会社の存在意義とは大きな存在であることの利点を利用するためであると説明しています。
その利点とは経験曲線効果が働くことで、会社が大きくなればなるほど、経験を蓄積することができ、コスト対パフォーマンスが改善していくことです。

つまり、個人でやるよりも、企業として働いた方が費用対効果が良いということです。
もう少し深く考えてみれば、個人も企業という集合体に属することで、一人で仕事するより個人の費用対効果を上げることができますね。それが個人の給与に繋がるので、集合体のメリットを活かすためというのは極めて本質的な回答です。

経営学者ドラッカーが考える企業の存在意義

経営学者として有名なドラッカーは企業の存在意義を「会社はマーケットを作るために存在している」と話しました。さらに利益は会社の価値を測るための尺であるのに関わらず、多くの人が利益獲得に集中しすぎて、問題やニーズが眠っているマーケットのことを忘れているとも述べています。
この”マーケット”を作るということは、これまでにはなかった需要と供給のバランスを作ると言ってもいいかもしれませんね。その結果として、消費者は新たな財を手にすることができます。同時に供給者は財を提供することで金銭的豊かさを得ることができ、両者とも幸福になることができますね。そんな環境を作ることが企業の存在意義だとドラッカーは言いたいのかもしれませんね。

企業が考える存在意義

世界をオープンで繋がった世界にするため
こちらはFacebookの存在意義です。
確かにFacebookを通じて、社会はオープンで、より周りと繋がりやすい世の中になりましたね。

世界の情報を整理して、世界中でアクセスされ、有益なものとするため
世界の情報を整理し、ユーザがアクセスできるようにしていると言ったらどこの企業の存在意義かわかりますか?はい、みなさんご存知のGoogleが掲げる存在意義です。

地球上で最もお客様を大切にする企業であること
最後にAmazonの存在意義を紹介します。我々の生活を支えているAmazonは地球上で最も顧客を大切にすることを存在意義としています。
amazonサービスは本当に痒い所に手が届くものが多く、我々はその便利さに魅了されていますよね。その背景にはこの存在意義があったんですね。

やはり歴史家、経営学者、企業では存在意義の捉え方の観点が異なりますね。
チャンドラーは集合体のメリットという観点から存在意義を捉えていますし、それに対してドラッカーはマーケットの観点から見ています。
最後に企業はそれぞれの起業家に理想が存在意義に反映されているような印象を受けます。

ゆとり世代が会社に求めているものTOP5

企業の存在意義について考えて見ましたが、ゆとり世代は一体会社に何を求めているのでしょうか。
「2018年卒マイナビ学生就職モニター調査 3月の活動状況」の企業を選ぶときにあなたが特に注目するポイントを参考にし、ゆとり世代が会社に求めているものTOP5を選びました。
あなたの会社にいる若者が以下の項目で悩んでいないか確認してみるといいかも知れませんね。

TOP1:人間関係

一番は人間関係でした。社員同士の人間関係の良好さは全体の40%の学生が求めているものです。

TOP2:企業経営の安定

2番目に企業経営の安定さがあります。不景気の時代に生まれて育ってきた学生は、周りからも安定した会社に行くように勧められることが多いように感じます。

TOP3:福利厚生

3番目に福利厚生があります。家賃手当や自己啓発資金援助など、生活の負担を軽減してくれたり、成長のためにお金を出してくれることを求めているようですね。

TOP4:成長できる環境

成長できる環境ということで、力をつけて社会で活躍したいという思いがあるのでしょうか。

TOP5:企業の成長性

最後に成長性が挙がっています。成長している企業でないと、新たに挑戦する機会も少なく、給与面の待遇も上がりにくいからではないでしょうか。

会社の存在意義と若者が求めるものの乖離

最も一番噛み合わないのは、日本の若者が最も重要視している人間関係と企業の存在意義ではないでしょうか。企業とは集団のメリットやマーケット、また理想を追求するものであって、社員同士が楽しく良好な関係を築けることなどどこにも記載されていません。
もちろん企業としても、社内の人間関係が良好の方が良いとは考えていると思いますが、あくまでその人が自分のミッションを達成した上でという前提があります。
職場においても良好な人間関係を最優先事項に考える若者と、企業の本来の目的を達成したい上司との対立が現在の離職率に繋がっているのかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。会社の存在意義も色々な観点がありました。また若者が会社に何を求めているかも本記事を通して把握できました。
人間関係を重視したい若者と企業の存在意義を守るために奮闘する上司との間にある壁はどうやって解消していったら良いのでしょうか。
企業として機能するために、ミッションを達成していかないといけない中で、人間関係を社内の最優先事項にするわけにはいきません。ただ人間関係を重視する若者が離脱することで、若手が育成されないという問題もあります。
結局のところ、若手が重視する人間関係等に配慮しながら、企業してのミッションを追い求めるバランス感が大事になりますね。

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