難しいサイトや本を読まずに手っ取り早くチームビルディングやタスク管理について学ぶことが出来ないかなと思っている人はいませんか?
たしかに本やサイトを見るのは時間もかかるし、感覚的なものがつかめませんよね。そのようなときは映画を見ましょう。映画なら感覚的な部分まで補えながら簡単に学ぶことが出来ます。
というわけで、今回はチームビルディングやタスク管理を簡単に学べる映画について5つ紹介したいと思います。
❶ 映画『マネーボール』に学ぶチームビルディングに役立つ5つの力とは?
2011年作の映画『マネー・ボール』の主人公、ブラッド・ピッド演じるビリー・ビーン(Billy Beane)は、未ださめない野球少年の夢のなかにいるのかもしれません。
彼は、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー。56歳になった今もなお、アスレチックスのGMとして、また球団の副社長として野球に携わる仕事に就いている彼は、かつては超高校級選手としてニューヨーク・メッツからドラフト1巡目指名を受けたスター候補生でした。
そのスカウトがなければ、名門のスタンフォード大学の奨学生の権利を使い、大学に進学するはずでしたが、プロ野球への道を選んだ彼は、残念ながら選手としては鳴かず飛ばず。さまざまな球団を転々としたのち数年で現役を引退。その後、スカウトに転身し、第二の野球人生を歩み始めたという実在の人物です。
映画では、2001年のディビジョンシリーズの様子が最初に描かれます。ビーンがGMをするオークランド・アスレチックスは名門ニューヨーク・ヤンキースに敗れてしまいます。そのオフに、スターである3選手のフリーエージェント移籍が確定的に。2002年シーズンに向けて3選手の穴をうめる戦力を整えたいところ、規模の大きくない球団アスレチックスのオーナーは、資金に余裕を持たせてはくれません。
そんなとき、トレード交渉のためクリーブランド・インディアンズのオフィスを訪れたビーンは、イエール大卒のスタッフ、ピーター・ブランドに出会います。
彼は、『セイバーメトリクス』という様々な統計から選手を客観的に評価する方法で、選手を分析していました。
従来のスカウト達が行ってきた旧態依然的な選手への評価方法に不満をもっていたビーンは、ブランドの理論に興味を抱き、ビーンの補佐として引き抜きを決断。他球団からは評価の低い戦力を発掘し、低予算でチームを改革していくというあらすじの映画です。
❷ 映画『イミテーション・ゲーム』に見るチームビルディング成功へのヒント
私たちが当たり前のように使っているパソコンや人口知能内蔵のタブレット、それらの進化が、生活にダイレクトに影響を及ぼす世の中になって久しいですが、そもそも、コンピュータという概念(チューリング・マシン)を生み出した人物をご存知でしょうか?
この記事では、そのコンピュータの父であるイギリス人数学者=アラン・チューリングの人生を描いた映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』にみる、大きな目標達成へ導くチームビルディングへのヒントをご紹介していきます。
ちなみに映画『イミテーション・ゲーム』の主人公、ベネディクト・カンバーバッチ演じる数学者アラン・チューリングは、既に1950年に人工知能の問題を提起するという先見性と数学的な天才的な才能を持つ人物でした。
この映画でのチューリングは、暗号解読のためのチームリーダーとしての姿が描かれています。第二次世界大戦が始まった1939年、チューリングたちのチームがナチス・ドイツの暗号機エニグマの解読を成功させ、同時にイギリス連合軍が勝利するための作戦も計算し、終戦を早めたという実話を元にしています。
❸ 車好きじゃなくても、アニメ好きじゃなくても、映画「カーズ」からチームビルディングの成功法則を知る
ピクサー製作の『カーズ』は2006年に公開されたアニメーション映画です。2011年には続編『カーズ2』、2017年には3作目『カーズ/クロスロード』が公開されている人気シリーズでもあります。
男の子のお子さんがいらっしゃる親御さんは、見たことがある方も多いアニメではないでしょうか。そうでなくとも、おもちゃ売り場にずらっと並んでいるミニカー、トミカのなかに、車のフロントガラスに顔を書いて擬人化した『カーズ』のキャラクターのミニカーに触れたことがあるかもしれません。
この映画は、子供向けのアニメーションではありますが、仕事をする上でのチームの意義、チームビルディングの重要性を読み取ることもできる作品になっています。
❹ 『グレイテスト・ショーマン』にみるビジネスとチームビルディングの成功への処方箋
『レ・ミゼラブル』」『ラ・ラ・ランド』といったミュージカル映画が注目され、話題を集めています。
日本においていえば、近年、世代を超えた人気のある歌手の存在が乏しく、皆が楽しめるヒット曲がなかなか出ない状況が続いています。そんな風潮のなか、ミュージカル映画は、世代を問わずにストーリーと曲で映画を楽しめるので、違う世代同士でも感動を分かち合あえるところが大変魅力的なのでしょう。
ここでは、『X-メン』(00)などの映画スターであると同時に、トニー賞に輝くミュージカル俳優としても活躍するヒュー・ジャックマン主演『グレイテスト・ショーマン』にみるビジネスとチームビルディングの成功への手法についてご紹介していきます。
❺ 2つの映画『オリエント急行殺人事件』鑑賞で、名探偵ポワロのタスク解決能力を感じる
私たち現代のビジネスパーソンは、情報の大きな波の中に飲まれ、新しいニュースやテクノロジーの流れと日々対峙し続けています。目新しい情報や権威や考え方、主張を理解し租借することに疲れを感じるときはありませんか?
そんなときは日常から離れ、映画作品に自らを投じてみましょう。普段の生活から数時間離れるだけで、リフレッシュした気持ちが生まれると同時に、人生や仕事に新しく取り入れてみたい何かをつかめるときがあります。
新しすぎて感情移入しづらいテレビ番組を見るのに疲れたら、古くから活躍しているキャラクターの世界にひたってみるのもいいかもしれません。
イギリス生まれのミステリー小説作家、アガサ・クリスティは、時代を越え現在に至るまで人気を博す名探偵エルキュール・ポワロを生み出し、彼の活躍するミステリーを数多く残しています。
なかでも代表作のひとつ『オリエント急行の殺人』はその独創的な大団円から、高い人気のある作品です。1974年に社会派映画作品を多く世に送り出してきたシドニー・ルメット監督と、2017年には俳優兼監督のケネス・ブラナーとにより、映画化されました。
時を経て、なお人々の支持を得る名探偵ポワロにおけるタスク解決能力と、この一風変わった殺人事件を実行するにあたったチームについて、1974年度版、2017年度版の映画2本を見比べ、ビジネスに関連する考察をしてみましょう。
映画から学べるチームビルディングやタスク管理能力とは?のまとめ
いかがでしたでしょうか。今回チームビルディングやタスク管理について学ぶことが出来たので、そのポイントを押さえながらもう一度映画を見返してみてはいかがでしょうか? きっとまた新しい発見が出来るはずです。