情報収集と聞いて頭にまず思いつくのはどんなことでしょうか?「Google検索」「新聞を読む」「ニュースサイトを見る」など、様々な方法が存在しますね。ここで筆者がオススメしたいのはTwitterを活用した情報収集術です。Twitterは、単に愚痴をこぼしたり、いいね数に一喜一憂するだけのツールではありません。情報、特に最新の情報を集める上で、Twitterほど過小評価されているサービスはないのではないでしょうか。この記事では、Twitterをオススメする理由、その正しい活用方法、オススメのツール・ノウハウを紹介します。きっと「こんな使い方もあったのか」と驚いてもらえると思います。
Twitterの情報収集がオススメなワケ
情報をリアルタイムに得ることができる
Twitterで情報を集める理由としてもっとも大きいのは、タイムラインに流れる情報がリアルタイムであることです。筆者はジャーナリストという仕事柄、情報の鮮度をとても大事にしていますが、そんな時に頼れるのがTwitterです。Twitterでは、まだ海外あるいは日本のメディアでも記事にしていないような最新の情報を入手することができます。確かに、Twitterに流れる情報は様々ですので、価値のない情報も多く見られます。ただ後述するように、正しい使い方をしていれば、ノイズつまり余計な情報を避け、効率的に情報収集することが可能になります。
Twitterのリアルタイム性は、友人や知人の近況を知る上でもとても重要な役割を果たします。彼らは、今現在まさに考えていることをTwitterで呟きます。例えば、「会社に行くのがつらい」とツイートしていた友達がいたとします。これに対して、すぐさま適切なアドバイスや励ましをその友達にTwitterを介して行うことができれば、友達との関係性を良くすることができます。これは、プライベートだけではなく仕事上でも応用できることです。クライアントが自分のサービスへの不満をつぶやいていたとしたら、同じように適切に対処することで、サービスの満足度を上げることができます。
上で述べたように、Twitterでリアルタイムな情報を得ることには大きなメリットがあります。ただ、工夫をしなければ必要な情報を効率的に集めることはできません。これに関しては、後述したいと思います。
Twitterの投稿には真実が含まれる
Twitterで得られる情報は二つの理由により、真実が含まれます。
まず一つ目の理由は、Twitterは一次ソースへのアクセスを可能にするからです。例えば、著名人の発言や公式アカウントのツイートをTwitterでは参照することができます。情報元は、皆さんの手元に届くまでの経由地が多いほど、編集や脚色が加えられ、真実とは程遠いものになっていきます。Twitterでは生の情報をそのまま知ることができるので、真実が誤って伝わる可能性が低くなります。
次に二つ目の理由は、Twitterにはお金のしがらみがないからです。新聞やTVなどのマスメディアは、広告主がお金を出しているため、広告主の干渉を受けます。そのため、真実が歪んで伝わる可能性が非常に大きいです。しかし、Twitterに流れる情報はそうではありません。ツイートに対してお金が支払われているわけではないので、真実の情報がそのまま伝わります。
しかしながら、Twitterにも当然フェークニュースのような初めから間違った情報が発信されていることがあります。これを避けるためには、自分のメディアリテラシーを高めることが第一です。例えば、怪しいと思われる情報の裏をとるなどです。
Twitterは正しく活用しなくてはNG
フォローする人を選ぶとっておきの方法
Twitterで情報を正しく集めるためには、適切なアカウントをフォローしている必要があります。もし、嘘の情報ばっかり流すアカウントをたくさんフォローしていたら、タイムラインは誤った情報ばかりが流れることになります。これでは、Twitterを使って情報収集をする意味がありませんよね。
ただ、適切なアカウントをフォローすると一口に言っても、それを正しく行なうことは思っているよりも簡単なことではありません。ここでは「公式アカウントをフォローする」「著名人をフォローする」という一般的なアドバイスは置いといて、効果的な方法を伝えたいと思います。
それは、「信頼できるアカウントのフォローしているアカウントをフォローすること」です。皆さんのTwitterのタイムラインの中にも「どうやって情報収集しているんだろう?」と疑問に思うほど良質な情報をつぶやいているアカウントが必ずあると思います。そうしたら、その人のフォローしているアカウントをチェックしましょう。これは、プロフィールページから簡単に見ることができます。
このやり方は、「質の高い情報をアウトプットしている人は、質の高いインプットを行なっている」という仮説に基づいています。筆者の経験上、この仮説は正しいと考えています。もし、それらをチェックしてみても、誰をフォローしていいのかわからないのであれば、一先ず全員をフォローしてみるのも悪くありません。そして、後から「このアカウントは微妙だな」と思うのであれば、フォローを外せばいいでしょう。
リストを作成してカテゴライズする
Twitterにはご存知の方が多いと思いますが「リスト」機能があります。これは、リストに入れたアカウントのつぶやきをそれぞれ追うことができるというものです。一般的に、Twitterのタイムラインはフォロー数が多くなるほど、混沌としてきます。これはさまざまな属性のアカウントのつぶやきがたった一つのタイムラインに羅列されることが要因です。これを解決するオススメの方法は、フォローしているアカウントの属性ごとにリストを作成して、カテゴライズすることです。
リストのカテゴリは、「ビジネス」「スポーツ」「エンタメ」「リア友」「チームメンバー」など、分け方は自分にとってもっともわかりやすい形にすることがベストです。リストは、公開と非公開を選択することができますが、公開だとリストに入れたアカウントに通知がいってしまうので、非公開を選ぶことが無難でしょう。このカテゴリ分けされたリストを使うことで、いわばタイムラインの属性別に情報を集めることができるので、思考が整理されて必要としている情報のみを得ることができます。
Twitterの情報収集に役立つライフハック
「IFTTT」 でいいねしたつぶやきを自動的に「Evernote」に送るように設定
Twitterのつぶやきは、どんどん流れていきます。つまり、情報がフローされます。ただ、記憶しておきたい情報をストックする方法があれば便利ですよね。ここでは「IFTTT」というWebサービスを利用して、Twitterでいいねをしたつぶやきを「Evernote」に自動で保存する方法を伝えようと思います。
手順を簡潔に説明すると次の通りです。
- Evernoteに「Favorite Tweets」という名前のノートブックを作る
- 「IFTTT」のアカウントを作成(ログイン)する
- 「Save your favorite tweets in an Evernote notebook」というレシピを検索、手順に従う
以上の手順で、連携したTwitterアカウントでいいねをしたつぶやきが今後「Evernote」に自動的に保存されるようになります。「これは記録しておきたい」というつぶやきをタイムラインに見つけたらいいねをする習慣を身につけましょう。「Evernote」で後から簡単に検索することができます。
「Tweetdeck」のユーザーストリームとマルチカラムを利用する
Twitterの公式アプリは使いやすいとは言えません。特に、「タイムラインが時系列でないこと」「広告が頻繁に現れること」は、人によってはかなりのストレスになります。そこで、他のクライアントを利用することになります。そして、クライアントを選定する時に、ユーザーストリーム機能の有無が大きな判断基準となっていました。ユーザーストリームとは、Twitterのタイムラインが自動的に更新・表示されていく機能のことです。Twitterのリアルタイム性という特徴を有効に活用する上で、ユーザーストリームは非常に役に立ちます。
しかし、2018年8月16日にTwitter社は、User Streams APIの廃止をしました。これによって、それまでユーザーストリームを使えていたクライアントでも、その機能を使うことができなくなりました。これは、Twitter支持者にとってはとても手痛い出来事です。
どうにかして、ユーザーストリームを利用することはできないのでしょうか?実は、クライアントの中で唯一、Twitter社から認められている「Tweetdeck」は、ユーザーストリーム機能を現在でも利用することができます。また、「Tweetdeck」にはリストを並列に表示することができるマルチカラム機能も備わっています。これによって、Twitterの良さを最大限、引き出すことが可能になります。
まとめ:Twitter情報収集術
Twitterを利用した情報収集には、その「リアルタイム性」と「真実性」が大きな要因であることを説明しました。そして、それらの良さを正しく引き出すための方法・ツールについても触れました。この記事で書かれた内容を実践することで、皆さんの情報収集をアップデートすることが可能になります。
この記事では、「Twitterでいかに情報を収集することができるか?」に焦点を当てて解説してきました。ただし、勿論Twitterはコミュニケーションのツールとしても有用であることを忘れてはなりません。皆さんは、チームメンバーのTwitterアカウントをご存知でしょうか?もし知らないというのなら、ぜひ聞いてみてはいかがでしょう。Twitterでチームメンバーと繋がることで、あなたが集めた質の高い情報を簡単に共有することが可能になります。また、仕事でもプライベートでも交流を持つことでメンバーの悩みを解決したり、アドバイスをすることもできるようになります。
Twitterはシンプルな仕組みながら、正しく活用することで恩恵を得ることができるサービスです。この記事をきっかけに、Twitterの活用を見直してみてはいかがでしょうか。
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