コロナ渦の影響でリモートワークになり、満員電車に乗らなくて済むと喜んだのもつかの間。仕事に対するモチベーションの浮き沈みが激しいことに気がつき、ヤル気を上げる方法を探しているという方へ。およそ五年間、フリーランスとして会社に縛られずに働いてきた筆者が試行錯誤して見つけたモチベーション管理の秘訣を5つにまとめて、お届けします。
【秘訣①】自分に合う睡眠リズムとコスパ最強の昼寝
「睡眠」は、モチベーションの上がり下がりに大きな影響を与えます。おそらく皆さんも経験上、その事実を知っていると思います。当然、睡眠が短いと集中力が続きません。逆に、睡眠が長すぎてもボーッとしてしまい、ヤル気が出ないということもあります。
ここでは、リモートワークでモチベーションを上げるため、二つの睡眠に関するポイントを指摘します。
- 自分に合う睡眠リズム
- コスパ最強の昼寝
まず、自分に合った「睡眠リズム」を見つけましょう。世間一般に言われているように「夜型」ではなく「朝型」でいることが、必ずしも正解ではありません。これに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:「フリーランスは朝型が一番!」とする風潮に、ささやかな反論を試みる。
自分が集中できる睡眠リズムを見つけるためには、いつもより早く起きて仕事をしたり、深夜に部屋を暗くして仕事をしたり、実験を繰り返しましょう。自分に合う睡眠リズムを発見して習慣にすることで、安定したパフォーマンスを発揮することができます。
次に「昼寝をする」ことは、モチベーションを上げるのにとても効果的です。サルバドール・ダリは「カギの昼寝」というユニークな方法で、数秒〜1分以内の瞬間的な昼寝を日常的に行っていたことで知られています。
一般的には、昼寝の長さは脳の疲弊感によって、調整するといいでしょう。
- 軽度な脳の疲れ⇒5分〜20分
- 重度な脳の疲れ⇒60分〜90分
すぐに眠れないという方は、少し横になって目を閉じるだけでも、一定の効果が期待できます。その際に、アイマスクで視野を暗くすると、より効果的です。
【秘訣②】ワークアウトを習慣化する
ワークアウトをすると、気分が上がる。そのような話を聞いたことはありませんか?実は、科学的にワークアウトが仕事の生産性を高めるということが明らかになっています。
REDBULLの公式メディアでは、コレクティブ・エクササイズの専門家であるエイドリアン・ストークス氏にワークアウトの仕事への効果について、インタビューをしています。ここでは、その内容を五つ引用します。
<引用>
- 脳と身体のストレス耐性を高める
- 睡眠の質が向上する
- 集中力が高まる
- 気力低下・不安感を解消する
- 背中や腰の痛みを軽減する
▲参考:エクササイズと仕事効率の関係
ただし、ワークアウトを習慣にすることも、工夫が必要です。筆者は、Apple Watchで自身のワークアウトによるヘルスデータを可視化することで、モチベーションを保っています。
【秘訣③】作業用BGMで気分をアゲる
自宅で仕事中に、好きな音楽を流せることも、リモートワークの魅力の一つです。音楽を聞いてると仕事に集中できないという方は、この章はスキップしてくださいね。
いわゆる「作業用BGM」は、ライブラリの音楽をループ再生しているとすぐに飽きてしまいます。そのため、膨大な数の曲数を聞くことができるサブスクのサービスを利用することをおすすめです。
音楽のサブスクでは、Apple MusicとSpotifyのどちらかを選ぶ人が多いでしょう。正直なところ、両者とも月額料金が「980円」で楽曲数も「5000〜6000万曲」と決定的な差はありません。ですので、無料期間(どちらも三ヶ月)を利用して、使いやすい方をサブスクすることが賢明です。
【秘訣④】仕事に専念できるコワーキングスペースを活用する
一時期ノマドワーカーという言葉が流行ったことがありましたね。ノマドワーカーとは、遊牧民(ノマド)のように場所を転々と移動しながら働く人(ワーカー)を指します。
リモートワークも、仕事をする場所を自宅に限定する必要はありません。自分の集中できる作業場所を見つけることも、モチベーション管理にとって大事なことです。
自宅以外の作業場所として、カフェやレストランで仕事をすることをイメージするかもしれません。しかしそれらの場所は、仕事をするための場所ではないので、作業場所としてはさまざまな問題点があります。例えば、大きな話し声や子どもの泣き声が気になることもあるでしょう。また長い間、仕事をしているとお店に迷惑がかかります。
そこでおすすめするのが、コワーキングスペースです。コワーキングスペースは、仕事をするための場所ですので、思う存分仕事に集中する環境が整っています。
筆者もよく、コワーキングスペースで仕事をしています。その経験から言いますと、コワーキングスペースの一番良いところは、他の利用者と気軽に会話を楽しめることだと考えています。これは、ちょうどいい息抜きになったり、刺激を受けたりするので、仕事のヤル気が上がります。もちろん受け身でいては、誰とも話せません。自分から話しかけにいく姿勢が求められます。
自宅の近くにコワーキングスペースがあるという方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
【秘訣⑤】社外の友人・知人とビデオ通話をする
リモートワークでモチベーションが下がってしまう理由として、コミュニケーション機会が少ないことが考えられます。この問題の解決策として、ビデオ通話の活用が有効です。
コロナ渦の影響で、リモートワークに踏み切った企業が増えるにつれて、Zoomをはじめとするビデオ通話ツールが次々と登場しました。これを使わない手はありません。
ただ、社内の人間とビデオ通話することはあっても、要件だけで終わってしまうことが多く、あまり人間らしいコミュニケーションをとれないことも多いようです。
そこで考えたいのは、仕事とは直接関係のない社外の友人・知人とビデオ通話することです。彼らも同じように、リモートワークをしていることが多く、スケジュールを合わせやすいこともプラスです。
お互いコミュニケーション不足を感じている可能性が高いため、会話はとても弾むでしょう。また、悩みや不安を共有することで、仕事に対するモチベーションを高めることができます。
まとめ:モチベーションは気合いじゃ上がらない
ここまで、リモートワークで試したいモチベーションを上げる「5つの秘訣」を順番に紹介してきました。「モチベーションが上がらない」というと、気合いが足りないとお叱りを受けるんじゃないかと思うかもしれません。しかし本記事を読めば、モチベーションが上がらないのは方法を知らなかったからだと、気が付いたはずです。ぜひここで紹介した「5つの秘訣」を、皆さんのモチベーション管理に活用してみてくださいね。