常識や当たり前を疑って、進歩していくためには?

私たち日本人は、世間の目をとても気にする傾向があります。いい歳をして結婚をしていないと恥ずかしい、結婚して数年たったら子供を産むべきだ、女性は家庭、男性は仕事を担うべきだ、年老いた親の面倒は子供がみるものだ、親を老人ホームに入れたらかわいそうだ、などなど、これらのような、その家庭でのバランスや人員構成で様々な対策や方法がとられるべき問題。外国で発言することは、決して一般的ではない個人的な問題でも、日本人同士ならば、年齢や環境が近い人同士では、いとも簡単にこのような話題がのぼります。話題を繰り広げるうち、自分の環境をとりまく限られた世界のなかでの常識にしばられて、いつしか身動きがとれなくなってしまう私たちがいます。職場でもしかり、その職場でしか通用しない常識というものがかならずあるはずです。

一方で、私たち日本人は経済成長の長期停滞に苦しみ、鬱屈した気持ちを抱えながら毎日の歩をすすめています。特筆すべき少子高齢化がやってくるこの国に、明るく前向きな未来は約束されているのでしょうか。それを迎えられるかどうかは、いま私たちが、一人一人の考え方や働きかたを見直して改善できるかどうかにかかっているのかもしれません。この記事では、常識や当たり前と思っていたことを疑って、是正しながら進歩と発展につなげていくためにできることについて考察していきます。

日本の働くママの過酷な労働状況

ニューヨークタイムズに、「日本のワーキングマザー 妻の過大な負担・夫の過少な支援」という記事が掲載されています。他の記事がすべて英語のなか、この記事は日本語に訳して、掲載していることからみても、ニューヨークタイムズが、この記事が日本人に読まれることへの期待と問題提起が見て取れます。
参考:https://www.nytimes.com/ja/2019/02/02/world/asia/japan-working-mothers.html

いまの働きざかり世代の男性や若者は、団塊世代の男性と比べると、家事や育児への参加はすすんでいますが、まだまだ、世界水準で見ると、男性の家事の時間が女性と比べ、著しく少ないと言われます。それは、未だにのこる日本特有の昔からの道徳観や、周囲からの目を大変気にする傾向と相まって、家事、育児に費やす時間を世界の男性たちと同じ水準になるまでには、かなりの時間が必要なように見えます。そして、その風潮は、男性のせいだけでなく、社会が作ってきたものであり、なかなか根底から変革を進めることは難しい状況もまた事実です。

以前一世を風靡したCMのように、
「亭主元気で留守がいい」と言い、男性に対して、働いてお金を稼いでくることだけに専念するようにしてきた社会。
「24時間戦えますか Japanise business man」のように、長時間労働を善としてきた社会。
その長きにわたる社会常識は、今の子育て世代や若い人たちにも、影を落としているのかもしれません。家事や育児への男性参加をもっと進めて欲しいと感じているにもかかわらず、世間の目が気になって、だっこひもを締めて夫に歩いてほしくない、と感じてしまったり、夫にベビーカーを押して歩いてもらうよりも、仕事をバリバリやってもらい、周囲に自慢できるほどに出世してほしい、夫に家事育児をしてもらうのならば、自分が主婦をしたほうがよい、と考えてしまう女性がまだまだ根強く存在しているからなのかもしれません。

そして、日本では働く女性社員に対して、仕事をとるか、子供を産む事をとるのか、それによって今後の会社でのキャリアが変わることが一般的になっています。子供を産む、産まないについては、様々な考え方があり、カップルがそのことを決めるのは問題ないことです。また、子供のできない体の人もおり、持ちたくても持てない人がいることも事実です。しかし、本来であれば、人間も動物の一部。動物は子孫を残すことはごく普通のことであり、自然なことです。働いている女性が、子供を持ちたいと考えたときに、仕事とのバランスを心配しなくてはならない社会構造というのは、非常に問題なのではないでしょうか。動物の一部として、人間が生まれ持っている自然な営みを自然に行なえない国の未来とは、確かに将来悲観的になってしまうものなのかもしれません。

一方で、日本以外の先進国は、子供を持つ事と仕事をすることを両立できるように支援体制を進めていることもあり、先進国G7のなかで見ても、出生率が高まっている国が多いです。日本は、2017年の出生率1.43にくらべ2018年は1.44と微弱ながら増加していますが、子供ができても仕事を辞める女性が少ないと言われるフランスと比べると、その数値はまだまだ低く、人口減を食い止めるほどではありません。

そのタスク、本当にあなたがやるべきものなのか?

高度成長期のような考え方や働き方のままでいては、少子高齢化の加速するこれからの時代、日本の国力はどんどん落ちていき、通用していかなくなる、ということが明らかになっています。この時代を、私たちはどう生きていくべきなのでしょうか。

女性に関して言えば、仕事をしながら家事に育児に、そして介護にと奮闘する毎日。マルチタスク能力をフル活動させていくにつれ、タスクを完了することだけに集中してしまってはいないでしょうか。タスクを完了させることに注力するあまり、自分を見失しなわないよう、自分をしっかり守りましょう。

タスクひとつひとつをこなそうとする前に、そのタスクが、本当に自分にしかできないことなのか考えてみましょう。リストアップした、今日のTodoリストの山に頭を抱えるまえに、誰かに頼めることや、省略できることはないか、よく吟味しましょう。絶対に夫はやってくれないと勝手に決めつけていたタスクが、そのタスクの存在自体夫が知らずにいたとしたらどうでしょうか?タスクの情報について、共有をしっかり行いましょう。

タスク完遂まで、丁寧過ぎ?

タスクを他の人に頼めることは頼み、減らすことができたら、自分が行なうタスク自体についても見直しましょう。ひとつひとつ丁寧すぎるほどにタスクを行ってはいませんか?

例えば、幼稚園や保育園のお子さんがいる方は、お弁当作りに凝りすぎてはいませんか?そのお弁当を作ってSNSにアップすることが、自分の楽しみだったり、趣味的なものであったり、また、たまにはキャラ弁もいいのかもしれません。しかし、毎日見目美しいお弁当を作るともなると、負担も大きく、時間もかかります。おいしく、栄養が取れるのであれば、美しいビジュアルのお弁当でなくともよいのです。

ひとつひとつのタスクについての行動が、丁寧すぎでないか、よく考えてみてください。ライター周辺のことですが、近くに外国から日本に移住してきた家族がいます。その家族のお弁当は、サンドイッチだけだったり、子供が作ったりした簡単なメニューだったりするのを見せてもらったことがあります。親が毎日凝ったお弁当を作らなくてもいいのだな、と目から鱗とともに、子供自身がお弁当を作ることに感心したことがあります。絶対に作らなくてはならないと思っていたお弁当だって、子供が作ってくれる家庭もある、と考えてみると、どうでしょうか。

お弁当の例だけでなく、例えば上履きについて。日本の幼稚園や学校では、子供が、上履きを毎週持ち帰ってくるので、その都度洗います。子供が何人もいると、毎週何個も上履きを洗うことを手間に感じるときもままあります。特にライターは、力があまりないので、小学校で汚れつくした上履きを、ブラシで洗っても洗っても全然きれいにできず、しかし、毎週洗わなくてはならないと思っているので、毎週もやもやがつのるのです。一方、近所のインターナショナルスクールでは、子供が上履きを持って帰ってくるのは年に数回もないということを聞きました。日本では、特に冬は感染症も気になることから、親や教師たちは衛生面を気にして、上履きを持って帰ることに異議はないのかもしれませんが、上履きの持ち帰りひとつとってみても、日本人特有の、ひとつひとつの事柄に丁寧であることを感じさせられないでしょうか。

お弁当、上履きと子供を持たない人にとっては少し遠い話題かも知れませんが、ひとつのタスクを完了させるまでに、丁寧すぎる工程をとってはしないか、考えて見直してみると、普段ほどの慌ただしさや忙しさから脱出できる可能性が増えるかもしれません。もし丁寧過ぎたと感じることがあったならば、次は最低限のことだけですませるように、ポイントをしぼって行動できるようにしてみましょう。
タスクを行う前に、そのタスク自体とタスクへの行動についての見直しをすることで、これまでの常識から、当たり前にしてきた時間の浪費を少しでも減らす事ができるようにしたいものです。

当たり前を見直す

ひとつひとつの物事を丁寧に取り扱うことと相反するようですが、私たち日本人は新しいもの好きで、飽きっぽい気質があるように感じます。本来であれば、丁寧な気質を持っているのならば、物を大切に取り扱いすることが好きで、それが一般的にできるように思いますが、家電ひとつとっても、建物ひとつとって見ても、新しいものばかりがもてはやされ、都心ではスクラップアンドビルドが続けられています。物と人を一緒に考えることはよくないかもしれませんが、人も年齢を重ねた人を重んじず、定年だからとひとくくりにし、彼らの貴重なスキルや経験をないがしろにしているのではないでしょうか。今、社会で問題になっている人手不足について見てみれば、「60歳、65歳になったら定年になるものだ」というこれまでの社会の常識を打ち破ることで、その問題をクリアにできる可能を秘めているのではないでしょうか。働き手の高齢化は、年功序列型の報酬体制だと、賃金コストが高くなってしまうことから、企業は避けたいことかも知れません。しかし、年齢が高くなったから仕事を辞めてもらうというのは、政府が「人生100年の時代」、と言い出したときに、定年後の40年を仕事もせず、収入の手だてが年金のみというのはあまりにつらいものではないでしょうか。

60歳というと、晩婚傾向の今、みなやっと子供の大学などの学費を工面し終わったあたりの世代。にもかかわらず、あと40年を、自分の食い扶持を年金と、サラリーマン時代にみつけた副業での収入で生きていくには長過ぎやしないでしょうか。これまでの当たり前な常識だった定年を見直すことができれば、年金をもらわずとも収入がある高齢者が増えます。そうすると、これまで年金生活を維持するために貯金し、お金を使わないできた高齢者が消費をするようになり、経済も豊かになるのではないでしょうか。そして、現在の働きざかりの世代も、年齢を重ねた先輩をもう定年になるのだからと軽んじず、尊重出来る体制も整うのではないでしょうか。

定年という当たり前と思っていた常識すらも、よりよい社会や仕事を生み出していくために見直す時期を迎えていると言えます。あなたの周辺でも、当たり前と思っていたけれど、その当たり前が存在してきたために、成長が滞ってしまっていることはありませんか?そんな当たり前を疑う視点こそ、新たなブレイクスルーを生み出してくれるに違いありません。

まとめ

2019年4月から、働き方改革関連法が施行されます。男女間での性差による役割分担の不平等、少子高齢化問題など、これらの問題を解消して、明るい未来を作っていくために、なにをしていくべきかを、真剣に考えるべき時期が来ています。私たち一人一人が、当たり前としてきたことを見直して、よりよい毎日を送れるように努力していきましょう!

新入社員「オレ、定時で帰ります。」上司より先に退社キメてみたら…

この記事を読む

イチオシ記事

最新情報をチェックしよう!
>TeamHackで、タスク管理を驚くほどラクに。

TeamHackで、タスク管理を驚くほどラクに。

TeamHackは、タスク管理とチャットが同時にできる「業務コミュニケーションのしやすさ」に特化したオンラインワークスペースです。コミュニケーションツールとタスク管理ツールを行ったり来たりして、二重に管理の手間がかかる問題をスッキリ解決します。

CTR IMG