いつ産むのが正解?女性のキャリアと仕事の中期計画

社会人になり3年も過ぎると、だんだんと仕事に慣れて来る頃。別の会社や仕事へと転職を考える人も少なくないと思います。とりわけ女性は、30歳が近づいてくると結婚や出産といったライフイベントを意識してくるもの。仕事は慣れてきたけど今の仕事を続ける?この仕事は育児と両立は無理?仕事は辛いから辞める?結婚よりキャリアアップを優先すべき?そんな、仕事とキャリアについて悩みが尽きなくなってきます。そこで今回は、女性のキャリアについてご紹介したいと思います。

出産で仕事をやめると生涯年収●億円のマイナス?!

最近、若い女性の中で専業主婦志向が高まっているといった話を聞いたことがあります。「働きたくない」「家事・育児に専念したい」といった気持ちよりは、「育児と仕事の両立は大変そう」「私にはできない」といった不安感が大きいのかと思います。というのも、ある調査によると、育児と仕事の両立に不安を抱く女性は9割を超えるという結果も出ています。

ここ数年で、ワーキングマザーの数は劇的に増えていて、ワーキングマザーが育児と仕事を両立する環境もだんだんと整ってきています。私自身、10年ほど前に長女を出産していますが、当時と比較すると、今の働く環境は同じ国とは思えないほどの変わり方だと感じています。それでも、まだまだ発展途上であり、未だワーキングマザーが働く環境が完全に整っているとは言い切れません。ワーキングマザーの数自体が増えていることもあり、ワーキングマザーの苦悩はSNSやあらゆる記事で目にする機会は増すばかり。出産を控える次の世代は「そんなに大変なの?」という不安を煽る結果になっているのかなと思います。

仕事を育児の両立は難しそうだから、専業主婦になりたいと考える若い女性の気持ちも分からなくはありません。しかし、結婚や出産を機に仕事を辞めた時の経済的なインパクトを考えたことはありますか?さまざまな考え方があるようですが、一説によると出産を機に仕事を辞めた場合、生涯年収が2億5000万円もマイナスになるといいます。数千万円という説もありますが、「年収(数百万円)×定年までの年数」と考えると、かなり大きな金額になるのは間違いなさそうです。

よくありがちなのが、「子どもが大きくなったら」「小学生に入ってから」仕事を再開したいといった意見。しかし、キャリアとは継続がポイントで、いったん中断してしまうと、再開するのはかなり困難です。まして、フルタイム・正社員で活躍していたならなおさら。数年のブランクを経て、同じ給与水準に復活するのは並大抵の苦労ではありません。結果的に、一度、キャリアを中断して専業主婦になると、子どもが小学校に入学したりして一人の時間が持てるようになっても、パートとして働く程度に止まってしまうのが現状です。

キャリアが先か、出産が先か…?

出産などでキャリアを中断することがどれだけリスクになるかを前項でお伝えしましたが、それでは仕事を辞めないで続けるとして、次なる悩みが「いつ産むか」ということ。出産後も仕事を続ける場合のキャリア設計が悩みどころになるかと思います。

育児と両立するために、無理なく続けられる仕事や職場を求めて転職を考えたり、育児をしながらもキャリアアップが狙えそうな“手に職”系の職種にキャリアチェンジに挑戦したり…。そして、それなりにキャリア志向の女性であれば、20代後半くらいになると、昇進や昇格を目指すようになります。結婚や出産などのライフイベントと、昇進・昇格の年代がちょうど重なるので、「どちらを優先すべきか」となるわけです。

結論から言うと、転職も昇進・昇格もライフイベント前がいいか、後がいいかといった正解はありません。ただ、それぞれメリットとデメリットがあるのでポイントをご紹介します。

ライフイベント前に転職や昇進・昇格する

<メリット>

  • フルタイム+残業などフルコミットで働ける年代なのでキャリアアップ/キャリアチェンジしやすい
  • 育児との両立(時短勤務など)をする前に、キャリアの土台が築ける
    →両立前に実績が残せているので、出産後に融通が効かせやすい

<デメリット>

  • 就職後、かなりのスピードでキャリアに邁進しなければならない(しんどい)
  • 出産後の働き方(コミットメント)と出産前の働き方にギャップがありすぎて、自信を失う

ライフイベント後に転職や昇進・昇格する

<メリット>

  • 無理なくキャリアプランを築いていける。ストレスが少ない
  • 育児などライフを中心にキャリアを検討できる

<デメリット>

  • 育児という制約がある中で転職や昇進・昇格するのが簡単ではない

女性のキャリアは産んでからが本番

女性は専業主婦でも、出産してもしなくても罪悪感があるといいます。専業主婦は「私は働かなくていいのか」と思い、ワーキングマザーは「子どもがいるのに仕事をしているなんて」と思い、出産しないキャリア女性は「子どもを産まないなんて…」とどこかで後ろめたく思うそうです。女性の生き方は男性以上に多種多様です。主婦で子どものいる人いない人、シングルで子どものいる人いない人、子ども産んで仕事を続ける人、パート程度に続ける人。どれも間違いではありません。個人の自由であり、どのような生き方をしても後ろめたく思う必要はないと思っています。

ただ、仮に出産を考えている女性または出産した女性であれば、大事なのはやはり産んでから。なぜなら産んでからのキャリアのほうがずっと長いからです。30歳前後で出産する場合、目安として定年まで働くとすると、出産前のキャリアは10年弱ですが、出産後は30年以上になります。およそ3倍です。当然、出産時期も個人差がありますので、違いはあると思いますが、出産後のキャリアのほうが長いというのはほとんどの人に当てはまるように思います。

そう考えると、出産前や出産直前に、仕事を辞めたり、仕事にコミットしすぎたり、短期的な判断をしてしまうと、出産後に後悔することも出てきてしまいそうです。とりわけ女性は短期的な視点になりがち。キャリアでもっとも大事なことは継続です。10年後、20年後にどのような生活を送っていたいかを年に1度くらい想像してみて、その生活を送るために、今何をすべきかといった逆算の方法で考えてみてはいかがでしょうか。仮に子どもを持った場合、そしてそれが複数の子どもだった場合、出産直後は一時的には手が掛かるから仕事は辞めたいと思っても、10年後に必要になる子どもたちの学費を想像してみると、がむしゃらにでも仕事を続けなければという気持ちになるかもしれません。出産後にどうしてもフルタイムでは難しいと思っても、派遣社員や業務委託のリモートワークででも続けていれば、いざキャリアにアクセルを踏んで本格的に再開しようと思う時に心理的ハードルがぐっと下がります。無理なく、継続するにはどうすればいいか、あなたなりのスタイルを考えてみください。

まとめ

専業主婦(主夫)がNGということをお伝えしたいわけではありません。それを貫くというのも一つの素晴らしい生き方だと思います。ただ、私も長女が小学6年生にもなると、専業主婦のママ友たちが「仕事を始めたいけど何からすればいいかわからない」「習い事や塾の費用がかかるからパートしなきゃ」といったことを口にするのを聞いて、自分は仕事を続けていて良かったと心底思うのです。

もちろん、子どもたちが乳幼児だった頃は苦労もありました。しかし、数年間、踏ん張れば、「続けていて良かった」と思う機会のほうがはるかに多いのが事実です。ですので、次に出産を控える女性の皆さんには、育児とキャリアについて肩の力を抜きながらも長期的視点で冷静に考えていただければと願います。

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