成功者たちは「やり方」ではなく「やりたいこと」を語ってきた

Web業界では新しいサービスが次々とつくられています。近年話題のスマートフォンを使ったキャッシュレス決済もそのひとつです。

革新的なサービスは、誰かひとりの天才の手によって生み出されているわけではありません。

アベンジャーズのように、能力や考え方が異なるたくさんのメンバーが集まってひとつのチームを組み、世の中を驚かせるようなユーザー体験を創出します。

そのようなサービスの立役者とされる成功者たちがいます。成功者である経営者や事業責任者は「やりたいこと」だけ語っていることに気づきました。

Webサービスの開発チームには欠かせないプロジェクトマネージャーと比較して、彼らが語っていることの特徴に迫ってみたいと思います。

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プロジェクトマネージャーとは

開発チームには、多くの場合プロジェクトマネージャーがいます。彼らの仕事は、プロジェクトをコントロールして開発チームを成功に導くことです。「どうやったらできるか」や「制約は何か」を整理して、空想を形にするための地図をつくります。

事業責任者から無茶振りに何を思うか

プロジェクトマネージャーの「あるある」をご紹介します。

「弊社のサービスにAIを使った新機能をリリースしたい!」ベンチャー企業である取締役が号令をかけた。プロジェクトマネージャーは「またか……」と頭を抱える。
取締役は先週末に起業家の集まる飲み会に参加したはずだ。新しいカタカナ言葉をまた誰かに吹き込まれたのだろう。先月読んだ業界の月刊誌でもそんなことが書いてあったっけ。
だが、実際にそのようなサービスが実現できるかどうかは怪しい。すでにリリースしているサービスの保守開発(メンテナンス)も続いていることだし、バックログ(今後やることのリスト)にだけ入れておくか……。

上司の発言に振り回されている部下たちを表現したテレビCMを見たことはありませんか。

プロジェクトマネージャーも例外ではありません。プロジェクトマネージャーには、自動車のサスペンションのように、チームに影響のある衝撃をチームメンバーに伝えないように保護する役割があります。

彼らが「どうやったらできるか」や「制約は何か」を設計することで、チームメンバーはつくるべきものに集中して作業できるようになります。

一見、重要そうなポジションですが、革新的なサービスがリリースされたときに「表に立って成功者として評される人たち」は、自動車でいえばステアリング(ハンドル)のように「進行方向を決定する人」です。

ネットニュースでインタビューを受ける成功者たちとの差は、「やりたいこと」を日ごろから宣伝しているかどうかです。

「ルール」は自分たちで決める

人は、目標を考えるとき、自然とやり方を考えてしまうものです。

プロジェクトマネージャーは昼休憩にお弁当を食べながらバックログ(今後やることのリスト)を見返していた。「どれから手をつけるべきか……」
取締役からの要望は大小さまざまだ。すべて同時に進めることはできないため、優先順位をつける。
「これはすぐにでもできそうだ。こっちの要望は体制を新しく組み直す必要があるなあ」すぐに取り掛かれそうな要望の優先度をあげていると、取締役がプロジェクトマネージャーのパソコンを覗き込みいった。
「おいおい、この優先順位じゃダメだよ。僕たちが世の中に提供したい体験にとって、こっちのほうが重要なんだ」「体制構築から考えることになります。その間はほかのプロジェクトは止まりますが大丈夫ですか?」
プロジェクトマネージャーが確認すると、取締役は「それでもだ」と断言した。

プロジェクトマネージャーの思考のスタート地点は「ルール」です。

すでにリリースされているサービスの仕組み、チームメンバーで決めたこと、社外と取り交わしたこと、このIT技術はこのように使ったほうがいいといわれていること。それらを発展させることで解決策を組み立てます。

ところが、成功者たちは「ルールは変えることができる」と思っています。「やりたいことに対して障害が絶対的かどうか」で判断します。だからこそ、立ちはだかる困難の強弱に意識を向け過ぎることなく、やりたいことに集中することができるのです。

「それは技術的に不可能ということ?」取締役が語る要求にIT技術者が困った顔をしていた。
「技術的にはできますが、普通はやりません」とIT技術者が答えると、取締役は嬉しそうに声をあげた。「できるということだね。ならやってみよう!」

じゃんけんで、相手に負けたくないとき何をしますか? 彼らは後出しじゃんけんはしません。まずはじゃんけんを出し、もし負けたらルールをひっくり返してしまえばいいと考えるのです。

これが成功者たちのマインドです。

自分が「やりたいこと」を一緒にできるチームをつくる

成功者たちは多くの人と会話をします。なぜそうする必要があるのでしょうか?

彼らはやり方を自分で考えることや創り出すことにあまり興味をもっていません。

たとえば、自分だけができる作業がある、自分だけが知っているテクニックがあることに一種のプライドをもって仕事をしている人もいるでしょう。

成功者たちにとって、そういったことは「自分がやりたい」ことを実現するために必要なことであっても「自分でやることではない」のです。

その代わりに、成功者たちは上記のような職人気質の人を高く評価しており、やりたいことを実現するには、さまざまな専門性をもったメンバーの力を結集させる必要があることを知っています。

やりたいことに解決手段を含まない

成功者たちが生み出した新しいサービスを利用するユーザーにとって「自分たちがどのような体験をできるか」は重要ですが、それがどのような技術によって実現されるかは重要ではありません。

プロジェクトマネジメントのリーダー的存在、Marty Cagan(マーティ・ケイガン)氏の著書『INSPIRED:How to Create Tech Products Customers Love(顧客が愛するハイテク製品の作成方法)』に次のような一文があります。

「Fall in love with the problem, not with the solution」

直訳すれば「解決策ではなく、問題に恋をしろ」ということです。

たとえば、プロジェクトマネージャーが目標を「Webで契約が完結すること」と定めたとします。それによって顧客が得られる価値はどこにあるのでしょうか。

Webで完結することはあくまで解決手段のひとつに過ぎません。ユーザーがWeb完結に価値を感じるかどうかは別の話です。やり方に注目して目標を立てると、本当に目指すべきものを見失ってしまいます。

成功者たちはそのことを誰に教わるともなく理解しています。彼らは常に自分の「やりたいこと」だけに集中しているのです。

まとめ:やりたいことを声に出そう

成功者のひとり、ソフトバンクグループの創業者として知られる孫正義氏は次のように述べたといわれています。

最初にあったのは夢と、そして根拠のない自信だけ。そこからすべてが始まった

みなさんはどのような夢をおもちでしょうか。

成功をつかみ取った人たちが目指す第一歩は「やりたいこと」を声に出すことから始まります。賛同してくれる人が多ければ多いほど、夢に近づけるのではないでしょうか。

「やり方」ではなく「やりたいこと」を声に出して語ることで、成功への一歩を踏み出せるのかもしれません。

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