実録!中堅社員に聞いた、就職前にやっておけばよかったことのリアルな話

とある同級生の飲み会に参加した際、「中堅社員となったいま、若手の意見も先輩の気持ちもわかる、ある意味ちょうどいい位置に立った」という話になりました。「最近の新人は~」というありきたりな話に始まり、「自分が新人の時は~」というベタな展開になったとき、社会人になる前に覚えておいたほうが良かったと思ったことは何か? という話に花が咲きました。

もし、学生時代に戻れるとしたら、私たち「中堅社員」は何をしたいと思うのでしょうか? 中堅社員の小さな後悔や、これからの会社組織が求める若者像を、学生や若手社員に向けてまとめてみました。

ありがちだけど、できると一歩リードできること

まずは、あまりにも当たり前のことながら、意外にもできない人が多く存在している点について、いくつかご紹介します。

「未経験可」という文言に甘んじているだけだと、うまくいかないこともでてきます。これくらい出来て当たり前でしょ! と思う人もいることと思いますが、まずはお付き合いいただきたい、ありがちな点です。

1. パソコンのスキルは、あるにこしたことはない

エクセルやパワーポイントのようなよく使われるソフトは、今や使えて当たり前の世の中と言っても過言ではありません。また、タイピングは早く正確にできるに越したことはありません。さらには、パワーポイントやフォトショップ、イラストレーターなどのソフトを使い、簡単なデザインができると尚良しとされています。

パソコンを苦手とする人や世代にとって、せっかく覚えたソフトもアップデートされてしまうと、ついていくのに精一杯。柔軟に対応できる世代こそ、いち早く使いこなすことが求められています。

また、基本となるタイピングも、音声入力やフリック入力のような新たな手段が生まれています。タイピングの速さや正確さもさることながら、その他の手段にも順応できる力が求められていると言えます。

GoogleドライブやDropbox、OneDriveのような、オンラインストレージも使いこなせるといいでしょう。まさかと思うかもしれませんが、いまだにプリントアウトした紙をファイリングするという、アナログな方法で書類などを保管している会社が存在します。若手社員にとって、会社の業務を効率アップするチャンスは、あまりにも当たり前のところに転がっています。

2. いろいろな県を巡っておくと話が膨らむ

社会に出るとたくさんの出会いがあります。初めて会った人と雑談をするような機会もしばしば。無難な会話は出身地の話に流れがちです。そんな時、その土地に行ったことがある場合、格段に話がふくらみます。

耳にタコができるくらい聞かされているかもしれませんが、一般的な働き方をする社会人は、お金はあれど時間の融通が付けにくい生活をしています。そのため、「学生の時にやっておけばよかったこと」という調査では、いつも上位に
「旅行」 がランクインしています。実際に、もっと「しておけばよかった」という後悔は、中堅社員の飲み会でも頻繁にネタに上がります。ぜひ、たくさんの場所に縁を結んできてもらいたいと思っています。

もっとも、働き方改革が進み社会に出ても変わらず旅行に行ける環境となることを、何より願っていますが。

3. 電話対応に慣れる

電話対応が苦手な人は多いように思えます。多くの方は、入社したての頃、電話対応を任されることが多々あります。ですが、顔が見えず、スマートフォンのように発信者が表示されないので、慣れないうちは緊張しませんか? 電話対応に慣れておくと、入社してすぐの電話対応でのストレスが軽減されます。

「〇〇(会社名)の〇〇(名前)」という発信者の名前も、慣れた惰性で早口に名乗られると聞き取れず、「小田さんと和田さんを間違えた!」などと、今では笑って話していますが、間違えてしまっては一大事です。

よく電話がかかって来る人の一覧があればもらっておくと、とても役に立ちます。また、電話対応は落ち着いて考えるとパターン化されますので、言い回しのパターンをシミュレーションしておくことをおすすめします。丁寧な対応がすぐにできるようになり、電話対応を難なくクリアできます。

今でも忘れられないのは、新入社員が電話に出る時期になると、やたらとゆっくり名乗ってくれた、とある取引先。この気遣いがとてもありがたかったことを思い、私も春先の電話口ではゆっくり、そしてはっきりと名乗ることを決めています。

知ってそうで知らない、ささやかだけど意外にできないこと

書き出すととても些細なことなのですが、これができなくて恥をかいたという話も度々ネタで上がります。同様に、今の若い社員はこれができない! という話も。本当に些細なことなので、さらっとできるようにしておくといいでしょう。

1. 背筋を伸ばす習慣をつけておく

スーツを着て街を歩いていたら、ふとガラスに映る自分の姿にびっくりしたことはありませんか? 思った以上に太っていた、気づけば年をとっていたなどは、よくあるパターンですが、今回、私が伝えたいことは「姿勢」です。

街中のガラスや電車の窓に映る自分を見てびっくりするのは猫背やスマホ首、重心のズレです。姿勢は生活習慣から崩れてしまうので、普段から立ち方や歩き方、そして座り方と、背筋を伸ばし、姿勢良くを心がけ、立ち居振る舞いを美しくしておきましょう。

2. コーヒーやお茶の淹れ方

今では来客へ出す飲み物は、ペットボトルやストローボトルのコーヒーだという会社が増えています。しかし、まだまだお客様にお茶を淹れて出すという習慣のある会社もあります。また、中には、社員の飲むお茶を淹れる「お茶汲み」文化がある会社もあるでしょう。

調べれば簡単にわかるので、日本茶やコーヒーの淹れ方はマスターしておきましょう。知っているだけなのか、実際に淹れたことがあるのかで、お茶のおいしさは変わります。

湯呑みやマグカップを温めてから淹れてくれたお茶は、ワンランク上の気遣いとなりますし、女性にペットボトルのまま出すのなら、ストロー(プラスチックストローの賛否はさておき)やコップを添える気遣いは印象を良くします。

3. ゴミの分別方法はマナー

SDGsに取り組む会社が増える中、社内のゴミを細かく分別している会社も少なくありません。仕事には直接関係ありませんが、社会人の心がけとしてゴミの分別方法は心得ておくべきです。

一度水でゆすいでから捨てるもの、分解すべきもの、小さく畳むもの、その小さなマナーは日頃から身につけ、ゴミ捨てすらスマートに行ないたいもの。分別ができない人を見かけると、日ごろ家庭でやっていないことがよくわかります。私生活が滲み出るのはこのような点です。

4. お酒の種類を知っておくとスムーズかも?

飲み会を強制しない傾向にある昨今の飲み会ですが、若い社員と飲みたいと思っている中堅社員は多くいます。それは若手社員の率直な意見をフランクに聞き、反映させたいという気遣いであることを、まずはお伝えしたいと思います。

下座に座り、せっせと先輩のお酒に気を遣う必要はありませんが、お酒の種類を知っておいた方がよかったという経験があります。滅多にいませんが、ビールと発泡酒の違いがわからずにオーダーしてしまうと少し恥ずかしい思いをすることでしょう。バーテンダーやソムリエのような知識を持つ必要はありませんが、日本酒の「ひや・ぬる燗・冷酒」の違いくらいはわかっていると、オーダーがスムーズです。

5. 手土産のレパートリーを広げておく

手土産を持参する時、せっかくなら身近なところで無難に入手するよりも、喜んでもらえるものを用意したいと思う気持ちは大切です。でも、手土産の用意にたくさんの時間をかけるわけにはいきませんので、最寄りのお店で買うことのできる手土産のレパートリーを増やしておきます。

和菓子、洋菓子、お茶、ジュースなど、手土産を幅広知っていると、より喜ばれるものをチョイスできるでしょう。配達してくれるお花屋さんも重宝します。

「当たり前のことが当たり前にできる」ということ

どれも当たり前で、ちょっと考えればわかることかもしれませんが、当たり前のことが当たり前にできるに尽きるのです。ちょっとスマートフォンで検索すれば解決できることばかりですが、調べた知識に経験が伴っているかどうかで差が出るものです。

仕事ができればこんな小さなことはとるに足らないと感じるかもしれません。100%の力を発揮できるうちは、それでいいかもしれませんが、人間いつまでも絶好調ではいられません。不調な時には70%の力しか発揮できず、30%を誰かに助けてもらったり、穴をあけてしまうこともあります。

そんな不調な時は、当たり前のことを着実に積み上げた実績に助けられることもあります。このような当たり前のことは、仕事における礎、土台にあたるのです。上に挙げたこと以外にも、数々ある当たり前のことを「甘く見ないが吉」という話です。

中堅社員はどんな若手社員と仕事がしたいか

当たり前のことを求められる傍、若手社員だからこそ求められるスキルもあります。わがままな中堅社員の戯事と思わず、お付き合いいただきたいのですが、若手社員から教えてもらいたいことが中堅社員にはたくさんあるのです。実際にどんな若手と組みたいかを挙げてみました。

1. SNSやアプリを使いこなす

若手から学ぶことが多いのが、今時のツールの使い方です。習うより慣れろでマスターするこれらは、明確なマニュアルがないことが多く、しかも取り入れたいと考える会社は多くあります。また、このようなツールを使って、人との距離を縮めるのが上手な若手社員は少なくないのでは。

また、スマホを使った管理術に長けているのも若手社員だと、私たち中堅社員は感じています。普段、若手社員が当たり前にやっているであろう予定管理やメモ術は、見習いたいと思っているポイントなのです。隙間時間を無駄なく使う術はぜひ中堅社員にも共有し、業務の見直しにも繋げたいと期待しています。

2. 企業が新卒学生に求める能力

経団連による、「2016年度新卒採用に関するアンケート調査」でもわかるように、コミュニケーション能力は大変高く評価される能力です。どんなにITが進化しようとも、人と人とのコミュニケーションなしに仕事をすることはできないでしょう。

コミュニケーションの手段の多様化に並行して、コミュニケーション能力も多様化の時代を迎えています。webツールを使ったコミュニケーションでは、顔が見えない文字だけのやり取りとなるため、言葉の重みが一層大きなコミュニケーションとなりますし、文章能力も必要とされます。

また、どんなにwebツールが進化しようとも、面と向かって言いにくいことを言わねばならない場も、また、言われてしまう場もあります。デジタルに慣れた若手社員世代が苦手とする、対面でのコミュニケーションは求められる能力であると同時に、課題であると考えられています。

例えば、言いにくいことを伝えられてしまった時、きっと落ち込むことでしょう。でも言いにくいことを言った人の立場に立つと、その労力に対し、感謝の気持ちを持てます。自分への注意に対して、どんなにきつい言い方をされたとしても、ムッとせずに、謝罪と共に「(指摘してくれて)ありがとうございます」と返すことのできる新入社員のことは、今でも印象に残っています。言いにくいことも伝えやすくなり、その分社会人としての成長も著しいものでした。

参考:・経団連「2016年度新卒採用に関するアンケート調査結果」
   ・http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/48903844.html

3. 水商売に学ぶコミュニケーション能力

水商売から上がった人を積極的に採用している企業があります。男女問わず、水商売で培う経験が高く評価されているのです。

確かに、水商売の接客や会話からは学ぶことがたくさんあります。例えば、マンツーマンに接客するキャバクラでは、つかず離れず楽しませ、ボーイはお客様と女の子の間を巧みに立ち回りサポートします。スナックの場合、ボーイはいない店が多いので、ボーイの役割まで女の子がこなします。そのため、お客様を飽きさせないよう気遣いながら、裏方の仕事まで臨機応変にこなす技術があります。また、いづれも来店を促すweb上でのコミュニケーションスキルも持ち合わせているでしょう。

水商売をしてみよう! という提案ではなく、あくまで一例ですが、興味があれば踏み込んで見るのもおもしろいかもしれません。

4. どの世代にも寄り添う力

若手社員がコミュニケーション能力を培う上で大切にして欲しいのは、どの世代にも歩み寄ることです。これからを担うのは若手社員であり、自分たちの当たり前が世の中の当たり前になっていくのは事実かもしれません。ですが、世代ごとの当たり前を否定しあっては、何も生まれません。会話一つにおいても、若い世代が知っている言葉を、多くの世代が理解のできるとは限りませんし、それを当たり前のように使っては、コミュニケーションは成り立ちません。誰でもわかる言葉を使うことはコミュニケーションの基本です。

思うところはあっても、先の世代の当たり前に寄り添って、たまには気の進まない「飲みニケーション」に参加してみるのも、求められるコミュニケーションだと中堅社員は考えます。今はそんな時代じゃ無いと思っても、その過去の世代を築いたのは自分の祖父母や両親であると考えると、あたたかく寄り添える気がしませんか?

まとめ

結局のところ、当たり前のことを当たり前にやっておくべきだったと、いう中堅社員の後悔、それに尽きるのです。そしてその「当たり前」を計るのは、自分のサジではなかったということです。

でも、その若者だけが持つサジを押し込めて社会に出ろということでは決してありません。若手社員にとっての「当たり前」であり、価値を感じないような些細なことですら、会社が成長するための財産となることは間違いありません。急成長する世の中と共に育った若手社員だからこそ、古いと感じてしまうものにも寄り添いながら、新しい何かを生み出すことができる存在だと期待しているのです。

最新情報をチェックしよう!
Advertisement
>TeamHackで、タスク管理を驚くほどラクに。

TeamHackで、タスク管理を驚くほどラクに。

TeamHackは、タスク管理とチャットが同時にできる「業務コミュニケーションのしやすさ」に特化したオンラインワークスペースです。コミュニケーションツールとタスク管理ツールを行ったり来たりして、二重に管理の手間がかかる問題をスッキリ解決します。

CTR IMG