フリーランスが損をしないために。仕事を受ける前にチェックしておきたい5つの注意点

TeamHackers読者のみなさん、こんにちは。私はWebライターを生業としています。コツコツと記事を書き続け、あっという間に5年が経ちました。今年からは扶養を外れて、フリーランスとして独立しています。

思い起こせばこの5年間、いろいろなことがありました。好きなときに好きな場所で働けるフリーランスは、気楽に取り組める部分も多いです。基本的にオンラインでやり取りのすべてが完了するので、煩わしい直接的な人間関係もありません。

しかしながら、顔を合わさないからこそ、クライアントとは、慎重かつ丁寧にやり取りをしなければ、予期せぬトラブルに巻き込まれることもあります。

今回は私が過去に遭遇したクライアントとの間のトラブルと、そこから得た学びをご紹介します。フリーランスになったばかりの方や、これからフリーランスになろうかと悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

1. 仕事受ける際は、要件を丁寧にヒアリングしておく

ライター、デザイナー、イラストレーター、エンジニア……などなど、クリエイティブな仕事に携わっているフリーランスは非常に多いものです。もちろん私もそのうちのひとりです。

文章にしてもグラフィックにしても、クリエイティブな仕事には基本的に明確な正解がなく、自分が良いと思ったものがクライアントの意に沿わないこともめずらしくありません。

こういった事態を防ぐためにも、初回のヒアリング時には、要件内容を十分すぎるほどに確認しておく必要があります。

私もライターになりたての頃「この商品の紹介文を書いて」といった簡単なオーダーだけで、とくに要件を深掘りすることなく執筆を請け負ったことがありました。

私としては、漠然としたオーダーを、できるだけ無難な文章に仕上げたつもりでした。しかし、クライアントの意図としては、ブログのようなポップな文章を望んでいたようで、すべて書き直しとなりました。

正直なところ、修正の指示を頂いたときには「最初にもっと明確な指示を出してくれればよかったのに……」と思ってしまったことも事実です。

しかし、あとになって自分の認識の甘さを反省し、すべてを書き直すことにしました。結果的に通常の倍以上の時間がかかってしまいましたが、クライアントワークにおいては「事前に要件を細かくヒアリングする」ことの重要性を学ぶことができました。

この経験から「要件の確認は慎重に」、また、あまりにもあいまいな指示が続くクライアントからの依頼は辞退することを考えるようになりました。

2. 営業ツールとしてもポートフォリオを作成しておく

私には、フリーランス仲間のインテリアデザイナーの方がいます。業界は違っても、やはり要件や定義が明確でないクライアントにあたることはめずらしくないようです。

とくにデザイン系だと「かっこいい感じで」とか「おしゃれな感じで」といった、あいまいな指示を出すクライアントが多く存在します。

そんなクライアントに慣れているデザイナーは、イメージをつかむために「商材や色などを最初に見せて指定してもらう」と語っていました。そうすることで認識のズレを格段に減らせるというのです。

私もこのテクニックを意識して、今では受注する際にクライアントに自分のポートフォリオを提示するようにしています。こうすることで「もうちょっと柔らかい文章で」とか「もっと専門用語を多用して」など、具体的な指示をいただけるようになり、いっそう仕事がしやすくなりました。

自分の過去の作品をまとめたポートフォリオは、重要な営業ツールにもなるため、フリーランスのマストアイテムといえるでしょう。

3. お金の話は最初にする

日本におけるフリーランスの立場はまだまだ弱いといわれていて、それは報酬に関するトラブルの多さから伝わってきます。2018年12月にフリーランス協会が実施した調査によると報酬未払いを受けたことがある人は、フリーランス全体の7割にものぼるというのです。

しかも訴訟を起こしたところで、たとえ勝ったとしても、その報酬はほとんど弁護士費用に消えてしまうため、泣き寝入りしている人が4割も存在することがわかっています。

私は、報酬未払いのトラブルこそありませんでしたが、なかなかクライアントに報酬を払ってもらえず、何度か催促した経験があります。また「出来高制」をうたって、いつまで経っても報酬を提示してこないクライアントもいました。

こういったトラブルは、フリーランスの方にとっては、とくにめずらしいことではありません。

このような事態を未然に防ぐための1つの方法として、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスサイトで契約を結ぶ方法があります。クラウドソーシングサービスサイトでは、クライアントが報酬を前もって「仮払い」してから仕事に取り掛かるシステムになっているため、報酬未払いのトラブルを防ぎやすくなります。

また、お金の話は受注者側からだと切り出しにくいものですが、契約前にクライアントが切り出してこないのであれば、きちんとこちらから話をすることも大切です。なかには「契約相手が大手企業だから大丈夫」と考えるフリーランスもいますが、私の経験上、大手企業だとしても必ずしも安心とはいえないと思っています。「自分の身は自分で守る」といえば、当然のように聞こえますが、このことを強く意識しておくと未然にトラブルを防ぐことにつながると思います。

4. 仕事を「断る」勇気も必要

私は執筆以外にも、資料整理や電話受付などの業務を委託で請け負ったことがありますが、どんな業界にも連絡が遅いクライアントは必ず存在します。あまり頻繁に催促するのも申し訳ないと思い、少し様子を見ていたところ、1カ月以上放置されたこともありました。

結局、その仕事は、納期が伸び、報酬の支払いは予定よりも大幅に遅れ、その後の仕事の話も立ち消えになりました。

私はこの経験から、連絡の取りづらいクライアントに対して、返事を催促したり、何度もメールを確認したりすることは、自分の大切な時間を無駄にしていると気づきました。

また、こういったクライアントは報酬の支払いもルーズになりがちです。これについては、いくらこちらがお願いしたところで、相手が改めてくれなければ意味がありません。あまりに連絡が取れないクライアントであれば、そもそも仕事を「断る」という勇気も必要だと考えています。おそらく、長期的に見れば、良いクライアントと楽しく仕事をするほうが自分にとっても相手にとってもメリットとなるだろうと思います。

5. 担当者が変わりがちなクライアントには仕様書を作る

これは、プログラマーをしているフリーランス仲間の話です。彼に委託しているクライアントは、よく担当者が変わるようで、過去には、わずか3カ月で担当者が変更になったこともあったそうです。

しかも、新規の担当者への引継ぎがうまくいっておらず、担当者が変わるたびに彼が一から仕様を説明していました。

引継ぎがうまくいっていないと、あれやこれやと後々のクライアントとのトラブルに発展することも珍しくありません。それを懸念した彼は、これまでの流れと業務内容をすべてまとめた仕様書を作成したそうです。

重要なメールでのやり取りはすべて画像に残し、万が一トラブルが起きたときにはすぐに説明できるよう念入りに対策していると語っていました。

フリーランスは自分ひとりで様々な仕事をしていく必要があるからこそ、事前にトラブルを予測して、万全の対策をしておくことが重要だといういことを彼の話から学ぶことができました。

まとめ

かつてフリーランスといえば、特別な才能や技術をもった人がなるものだと考えられてきました。しかし、インターネットの発展により、誰もが簡単にフリーランスになる世の中になりました。

副業を含むフリーランスの人口は、2018年の時点で1000万人以上存在するといわれています。しかし、いまだにフリーランス一本で働いている人が少ないことの背景には、多発しているクライアントとのトラブルがあるような気がしています。

しかし、事前に対策をしておけば、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになり、トラブルを防ぐことも可能です。

今回は、あえてトラブル事例を取り上げていますが、もちろん、フリーランスを自社の社員のように温かくフォローしてくれるクライアントもたくさん存在します。

オンラインで完結する仕事が増えている今の時代だからこそ、相手を慮った丁寧なコミュニケーションが重要視されているような気がします。一人ひとりが相手と気持ちのよい関係をはぐくみ、楽しく自由に仕事ができる世の中になれば、日本全体がより良い方向へと変わっていくのではないでしょうか。

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