タスクは先延ばしするな〜大きなカエルをすぐに食べるためのヒント

『トムソーヤの冒険』や『ハッルベリーフィンの冒険』で有名なアメリカの作家、マーク・トウェインは、小説だけでなくエッセーや講演活動で数々の名言を残しています。蒸気船の水先人へ送る合図の言葉からとってつけたペンネーム、マーク・トゥエイン。そんな彼の言葉を水先案内人のようにして、ビジネスや人生を泳ぐとき思い出してみてはいかがでしょうか。

大きなカエルから食べよう!

“If it’s your job to eat a frog, it’s best to do it first thing in the morning. And if it’s your job to eat two frogs, it’s best to eat the biggest one first.”
(カエルを食べることがあなたの仕事なら、それは午前中の最初に行うことがベストだ。そして2匹のカエルを食べることがあなたの仕事なら、最初に一番大きなカエルを食べるんだ。)

 

嫌なこと、大事なことは先にやってしまえ! ということをマーク・トウェインは言いたかったのでしょう。嫌なこと、大事なこと、それらを「カエル」に置き換えたのは、ミシシッピ川に縁のある彼ならではの表現です。

カエルを食べる、と想像するとぞっとしますが、食べてみれば、鶏肉のような味でおいしい、という人もいますし、「案ずるよりも産むが易し」といったところかもしれません。

そして、先延ばしをするべからず、とも理解できます。とかく人は先延ばしをしがちです。仕事を片付ける前に、少しインスタグラムを見よう、フェイスブックを少しのぞいてから……としているうちに、あっという間に時間がたっていたり、違うことをしていたりすることはありませんか?

2匹のカエルのうちの大きい方を先に食べる、ということは、優先順位が高い件から先に手をつけるべきだ! ということを意味しています。

すべきこと、最重要課題を表すかわりに、カエルを比喩に使うことで、人々に強い印象と訓示を与えてくれているマーク・トウェイン。彼の言葉はもっともなはずですが、彼がこの言葉を残してから長い年月がたっているにもかかわらず、まだ私たちは物事を先延ばしにし、優先順位づけに手間取っているばかりです。どうすれば、大きいカエルを早い時間に食べてしまうことができるか、考えていきましょう。

なぜカエルを食べることを先延ばしにしてしまうのか?

今しなかったら、どうなるのか考える

誰しも進んで生きたカエルを食べたいと思っていないでしょうが、もしカエルを食べることが仕事だったら、それをさっさとやることで、自分の時間を有効に使えることは明らかです。

人生には想定外のことが起きることは良くあります。それなのに、カエルを食べることを先延ばしにしていたら、カエルが逃げてしまうかもしれないし、他の動物や人(?)に食べられてしまう可能性もでてきます。できるときにすべきことをする、そのことはつい見逃しがちですが重要なことです。仕事でも、やるべきことを先延ばしにしているうちに、違う仕事がどんどん入ってきてしまい本来すべきだったことがますます遅れてしまうということになりかねません。

人は本能的に、誘惑に負けやすい性質だと理解する

人はどうして先延ばしをしてしまうのでしょうか。
それは人の脳のクセに影響を受けていると考えられています。
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0203P_S3A201C1000000

人は高度な判断を、脳の前頭前皮質で行なっています。このケースではこの仕事をするべきだ、そうすれば次の評価につながるぞ、などといった判断です。
そして、それと同時に、原始的な行動を司る脳の大脳辺縁系は、「いますべき、大事な仕事はさておき、お茶でも飲んで、少し乾いているのどを潤そう」とか、「数分だけ、誰かとおしゃべりをしよう」とか、「好きなアプリを見て5分だけリラックスしよう」という誘惑をしてくる分位です。そしてこの2つの分位に扁桃体という分位が関わってきます。

「不安は、扁桃体という脳の部位が関係していることがわかっている。扁桃体が働かなくなると自分の身を守れなくなるということは、動物実験からも実証されている。」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO13924380Q7A310C1TCC000/

というように、人は不安や恐怖を感じると、意思決定を司る前頭前皮質が機能しなくなってしまうと考えられています。そのため、例えば「すべきことが終わらない! どうしよう!!」などと考えているうちに、冷静な判断ができなくなってしまいデッドラインを過ぎてしまったり、問題を起こしてしまったり……という状況が生まれる、というわけです。
刹那的で本能的な欲求についつい流されてしまい、本来の目的やすべきことを伸ばし伸ばしにしてしまうのはもったいないことですが、同時にそれが人の本能的な姿であることも念頭に入れ、どうしていけば最悪の状況を防げるのか考えていくべきでしょう。

いまできたら自分にどんなメリットがあるのか考える

人生の幕をおろすとき、「本当はあれがしたかったのに、できなかった」と後悔しながら最期をむかえることは避けたいものです。日々の積み重ねで、自分本来の夢や目標に近づけるよう、すべきことを先延ばしにせず、先に取りかかれるようにしましょう。

いますべきことに手をつけて、早めに完成することができれば、やらなければ、という葛藤や焦りとおさらばできます。さらに、「早くできた!」 という達成感だけでなく、完成したものを客観的に判断してそれが本当にベストなのかを吟味する時間も生まれ、仕事に余裕が生まれます。人は余裕のある人に惹かれるものです。きっとそんなあなたへの評価はあがることでしょう。すべきことを早く済ませることは、あなたに利益を与えてくれるに違いありません。

どうしたらカエルを食べることを後回しにしないようにできるか?


すべきことに手をつけられないとき、どうすればいいか考えてみましょう。

どうして先延ばししているのか箇条書きしてみる

なぜ先伸ばししてしまっているのか、立ち止まって考えてみましょう。面倒くさい、どうすべきかわからない、時間がかかりそうだ、経験がないから……などと羅列してみて、その一つひとつを確認してみましょう。意外と一つひとつを鑑みれば、手をつけない原因にするには取るに足らないこととわかるかもしれません。冷静になることで、どうして後回しにしているのか自分の心境も理解することができます。冷静になって、小心者の扁桃体の干渉を防ぎましょう。

やらなくても、お膳立てしてみる

すべきことを行なうために、手間がかかる場合、お膳立てして自分を鼓舞しましょう。
すべきことに必要なものをそろえて、すべきことを順序だてて済ませるイメージトレーニングをしてみましょう。人は未経験なことには尻込みしがちですが、経験したことは比較的容易に行なうことができます。イメージトレーニングすることで、未経験なことでもリラックスして慎重に行なえるはずです。

ルーティン化できるか考える

すべきことが経験のあることであれば、ルーティン化できないか考えましょう。
ルーティン化すれば、行動のハードルは下がります。皆が苦手とする早起きや、ランニングも、ルーティン化していけば、毎日たやすくできるようになるものです。

細かく物事をわけてすすめる

すべきとこが大きく難しいことであれば、細かく段階やすべきことをわけて済ませられるように考えましょう。そうすれば大きすぎて口に入らないカエルも小さくできます。

自分にとってのカエルとは何なのか、そして一番大きなカエルとは?

大きなカエルを先に食べる=すべきことに優先順位をつけて行なうためにはどうすべきでしょうか。
もし優先順位をうまくつけないまま仕事を行なってしまうと、頼まれた順で仕事を行ってしまいがちです、大事な件に時間を多く使えなくなってしまうリスクも出てしまいます。そして、仕事がうまく行かない、時間がなく忙しい、と感じてしまい、心に余裕がなくなることも起きてしまうかもしれません。その結果、前頭前皮質が扁桃体に負けてしまい、理性的な判断がつかなくなってしまいます。そうならないように、以下のことを頭に入れてすべきことの優先順位つけを行いましょう。

考える時間をとる

自分に余裕がなくなると、あわててしまってパニックになってしまうときはありませんか? そうならないように、まずすべきことは何か、考える時間をとりましょう。一日の始まりに早めに起きて、今日のToDoをリストアップして、どう行動するか考えましょう。

そのときはお気に入りのお茶やコーヒーでものみながら、ゆとりをもって考える時間をとりましょう。余裕ある時間が、貴重な考えや行動をもたらしてくれるはずです。
時間がない、といつも忙しいあなたも、努めて考える時間をとりましょう。冷静になってどうして忙しいか、リストアップしてみれば、すっきりした気分になれるかもしれません。忙しいと思っていたのは、メモをとらないですべきことを頭のなかに無限ループしていたせいだとわかるかもしれません。

重要度、緊急性を念頭にいれて仕事を振り分ける

やるべきことのすべてが重要性が高く、急ぎであるとは限りません。やるべきことをリストアップし、重要度と緊急性で色分けして判断しましょう。それがわかったら、すべきことにどれだけの時間がかかるか計算しましょう。その時間は、余裕を持って考えることを忘れないでください。人が集中できる時間は長くはありません。1時間仕事をしたら5分休むなど、自分にあった休憩をとりながら、脳の疲れを軽減してすべきことに取り組むようにしましょう。

自分がすべきこと、他の人に依頼すべきことをはっきりわける

自分がすべきことに一番注力できるようにしましょう。誰でもできることや、他の部署でもできることに時間をとってはいけません。自分にしかできないことを吟味し、そこにしっかり時間をかけるようにしましょう。自分の時間を安売りしてはいけません。自分でした方が早いから、などといって何でも屋になると、大事なときに時間も気力もなくなってしまう可能性があることを念頭にいれましょう。

「大きなカエルをすぐに食べる」ことについてのまとめ

カエルの中でも一番大きなカエルをみつけたら、まっさきに食べましょう!
すべきことを先延ばしにせず、優先順位の高いことから手をつけていきましょう!

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