多国籍チーム運営に必要なものとは?

仕事で大きな結果を手にするには、努力と知恵が必要です。そして、現代社会の急激な変化や時代の流れにのってサバイブし続けるには、ポテンシャルや経験などさまざまなスキルが必要です。特に、時代に変革を起こしたり、皆に影響を与えられるような特別な仕事をしたいのであれば、チームとして業務に携わり、個々の力のシナジーを生み出すことが、満足の行く結果へと続く道筋のひとつともなります。力強いチームには、多様性が求められます。それぞれが得意分野のあるプロフェッショナルを集めて大きな仕事をしようとするとき、同じ国や同郷出身の人材だけでなく、さまざまな国からのチームメイトと仕事をする機会が多くなることでしょう。
この記事では、これからの時代に、ますます増加していくであろう多国籍チームについて、そのチーム運営を円滑に進めていくためのヒントを探っていきます。

変化を避けない

日本は言わずもがなの島国。なにかにつけて私たちも、自らをガラパゴスと揶揄し、一種自虐的なトーンで称することもあります。周りの影響を受けにくいお国柄で、しかもこれまでなんとか先進国・経済大国の称号を手に入れていることからも、このままで良いのだという変化を嫌う国民性を根強く持っています。

例えば、この2018年の例をみない猛暑にもかかわらず、甲子園での高校野球が日中開催されたことも、慣例を続けるという一例としてあげられます。他の例をあげてみますと、地域でのPTA活動や町内会活動などに関してみても、これまでそうであったからその慣例に習う、という前提で運営されていることも多いのではないでしょうか。しかし、これまでの習慣や慣例をそのままにし続けた結果、今の社会に様々なひずみができていることを忘れてはなりません。

仕事でなにか問題が必要なことが発生したときに、変化を嫌って現状維持のスタイルを取ってしまいそうなときはありませんか?

そんなときは、自分の保守的な感情を棚上げし、問題の本質を見極めて、変化が必要なときはそれを受け入れましょう。そして、同調意識が高い日本人には難しい面もありますが、群れないことも大事です。群れのなかの一人でいる限り、特別なチーム編成のメンバーには選ばれづらいことでしょう。群れのなかでは、個人は埋もれがちです。もしあなたが企業のなかで学閥や配属部の中で埋没し、群れの単なる一員のようなのであれば、その群れから外れてみる変化を恐れないでください。

何でも屋にならない

所属するチームに、さまざまな国籍の同僚がいるとしたら、日本人同士のように、何も話をしなくてもだいたい相手のことが分かる、などということはありえません。欧米では、話をせずに黙っている人物は、意見のない人物とされ、重要視されません。主張あってこそ、ひとかどの人物として受け入れられるのです。

そして、大手の日本企業にありがちですが、個人の突き詰めたい業務やスキルはさておいて、転勤や配置換えなどで、働き手にいろいろな業務を担当させ、好まずもオールジャンル型のスキルを構築してしまっている人材が、多国籍チームで仕事をすることになった場合、専門が何なのかチームメンバーに理解されづらいリスクが生まれてしまいます。通常、欧米諸国は、会社のなかで様々なスキルを身につけるといよりは、専門性のあるスキルをさまざまな会社で磨いていくという働きかたが主流です。

もし、この記事を読んでいるあなたが、これまでがむしゃらに働いてきた結果、専門性が曖昧であると感じるのであれば、今は、それを正していくチャンスなのです。

多様性・ダイバーシティを理解し、受け入れる


現在は、これまで絶対に正しいと認識してきたことが覆されることもある世の中です。あなたが働いてきて、自然に身についた常識が、みんなに通じるとは限りません。

少し前まで、女性にお茶くみを頼んだり、コピーをとらせることも当たり前であった企業もあるはずですが、いま同じことを行なえばセクハラと周囲に戒められますし、以前は、会社のデスクに灰皿を置いてタバコを吸う人もいましたが、いまではまずいないでしょう。このようなささいなことからも、常識は変化しており、考え方も変わっていくものであるということがわかります。

そのなかで、どのように自分を見失わずに仕事を成し遂げていくべきなのでしょうか。

そのときに、自分自身に屋台骨を与えてくれるのは多様性・ダイバーシティへの理解と受容です。
例えば、外国人の同僚が、自分の意見に同意してくれずに困ったとしても、これまでの経験や環境が違うのだから、意見が一致しないことも理解できるということが大事です。意見が違うことに対して、冷静さを失って怒ってしまうのではなく、違うからこそ、どうすれば前に進めるのか、根気強さを持って妥協案を探り、チームメンバーと向き合いましょう。

父性型リーダーシップと母性型リーダーシップを使い分ける

現在は、工場での労働に見られるような、少数のリーダーに仕事を管理され仕事を行う型=父性型リーダーシップよりも、プロジェクトごとにチームを変え、そのチームを柔軟にリードするような、母性型リーダーシップが求められる傾向にあります。変化の多い時代においては、柔軟性を持って仕事をすることが重要になっています。それは、この時代がまさに変化の時代であり、これまで想像もできなかった問題に対処していくことが求められる時代であることが原因です。

例えば、先に例に上げた2018年の天気。例年にない猛暑になったことによって、熱中症対策について学校や企業など、さまざまな場所で柔軟な対応が求められました。台風をみても、これまでにない大きい規模のものが多く、鉄道が早めに運休を決めたり、店舗も営業を自粛するなど、自治体や企業は柔軟性のある対応が必要でした。天気を見ただけでも例年にない特異な状況が多々あったことがわかります。このように、これからの時代は予想のつかない展開や問題が浮上してくるという時代であると予想されます。
そんなとき、父性型リーダーシップのように、ガチガチに官僚的なリーダーシップによって仕事を運営していると、なかなか柔軟な対応を取る事は難しいのではないでしょうか。さっと動いてきめの細かい対応ができるスキルを養っておきたいものです。

お互い様の精神を持つ

被害者意識の高い同僚がいると大変です。何か仕事を頼んだら最後、あの仕事をしてあげたのにフォローがないとか、休みを変わってあげたのに代わりに休めない等と、何かにつけ被害者的な立場で対立してきます。一緒に仕事をするメンバーとは、「お互いさま」という精神を分かち合いたいものです。

いまよく話題に登っているのは、妊娠中の同僚女性の仕事を代わりに担当した女性が、結婚も出産もいまは予定がない自分は、損した気持ちや負担を感じてしまうといったことです。このような損した気持ちや、感じてしまう心の負担は、一方で、実際体調をくずしたり、妊娠出産を経験し当事者にならないと、しんどさや辛さが理解できないというのがつらいところです。

筆者自身も、企業勤務のときに、体調をくずした同僚が担当していた仕事がどんどんたまっていくことを、どうしたらいいのか途方にくれたり、勝手に憤慨したりした経験があります。しかしここは本当に、お互い様、という意識を持って、みんなが気持ちよく仕事ができるような環境作りを徹底しなくてはならないところなのです。そして、負担を感じる原因に対しては、仕事を代わった相手に憤るのではなく、職場に向けるべきなのです。お互い様の意識を持てない職場は、負担のあった社員に対してフォローや待遇が欠けていたり、職場自体に余裕がないと考えられます。

働きやすい職場は、大きな仕事や発展を生み出してくれる可能性を生みます。つとめて、そのような雰囲気を出せるように環境を整えたいものです。

口に出すことの重要性を理解する

お互いさまの意識を持てるための環境作りには、思いを口に出す事が欠かせません。例えば、筆者が以前ヨーロッパに本社のある商社勤務時代のことですが、来日した社員たちは、日本支社の我々に対して、シンプルですが心にのこる褒め言葉や賞賛、感謝を述べてくれたものでした。それらの言葉によって、仕事への喜び、醍醐味を味わえたことは約10年たったいまでも心に残っています。

多国籍チームで働くとき、チームメンバーは日本人よりもダイレクトな感情表現や言葉を投げかけてくるかもしれません。その言葉に、恐れや怒りを感じるときもあるでしょうが、同時に喜びややりがいもより多く感じられるのではないでしょうか。

まとめ

少子高齢化が進む日本においては、労働人口減少を補うためにも、諸外国からの働き手が増えることが予想されます。これから多国籍なチームで働く人も、いままさにその経験を積んでいる人も、コミュニケーションを恐れずに、よりよい未来のために進んでいきましょう!

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