リモートワークやテレワークは本当に自由な働き方か?メリットとデメリットをご紹介

政府が推進する働き方改革の影響があるのか、働き方について見直したい、働き方を変えたいといった声をよく聞くようになってきた気がします。雇用、フリーランスなど雇用形態に関わらず、テレワーク(リモートワーク)を実践している人も年々増加。国土交通省の「テレワーク人口実態調査」2018 年版によると、いまは働く人の15%(10人に1人以上)がテレワークを実践しているという結果が出ていました。

テクノロジーの面だけ考えると、その進化は目覚ましいもので、パソコンどころかスマートフォンさえあれば、仕事を滞らせず進められるといえるほどです。クラウドやチャットなどのWebサービスを駆使すれば、本当に時間や場所関係なく仕事が進められるようになったなと感じています。

一方で、テレワークにおいてどういったルールで働くか(稼ぐか)というのも、最近では多様化してきています。決まった時間にオフィスへ行って働くのではないですから、何をもって報酬となるのかー。それは、雇用形態にかかわらず、その管理のあり方はさまざまです。ここでは、大きく分けて時間報酬型と成果報酬型の2つに分けて、その特徴などをご紹介したいと思います。

意外に多い「時間報酬型」テレワーク(リモートワーク)-場所は選べても、時間には縛られる-

テレワークといってイメージする仕事はどのようなものでしょうか。

時間や場所を選ばず、自由に働けるといった良いイメージをお持ちの人も多いかと思います。ところが、前述の「テレワーク人口実態調査」によると、テレワークを実践している人の87%が雇用型。つまり、会社などの組織に属しながらテレワークを行なっています。組織に属していながらテレワークを行なうということは、一定のルールが必ずあるはず。そもそもテレワークが認められている人が限られていることがほとんどです。例えば、職種や勤続年数、または育児中などのテレワークが必要となる理由があるかどうか、などです。また1週間のうち最低でも3日以上は出勤すべきなど、テレワークが認められている日数に制限がある会社も多いのではないでしょうか。私の経験から言うと、テレワークが認められても、実際にテレワーク(在宅勤務)をする日は、始業時にその日に進める仕事の予定を上司に連絡したり、終了時に日報として報告したりすることが義務づけられていました。

このような雇用型のテレワークに多いのが時間報酬(時間管理)型のテレワークになります。オフィスに出勤する必要はなくても、決められた時間に始業〜終業をするスタイル。つまり、場所は自由に選べても、時間を選ぶことはできません。始業と終業の詳細の連絡を上司にしなければならないことを考えると、むしろ出勤する以上の拘束力を感じてしまうことも…。自由度は極めて低いと言えます。

雇用型(正社員など)ではなくても、最近では時間報酬型のオンラインの仕事は増えている印象です。例えば、在宅派遣やオンライン秘書といったサービスが代表的と言えるでしょう。朝9時から17時などの拘束時間を設定し、その時間は常に連絡が取れるようにしておくというものです。拘束時間を時給などの固定給を設定して、実際に仕事(作業)をした、しないに関わらず報酬を受け取る仕組みです。「仕事をしていなくても報酬を受ける」と言う表現にすると、ずいぶんお得感がありますが、決まった時間に職場に行って働くと言う勤務型の仕事とほぼ同じです。仕事をどの程度したかによって報酬が変わるのではなく、あくまで拘束時間に応じて報酬が発生する仕組み。時間に応じて発生する報酬なので、時間の自由度は低くなります。一方で、拘束時間に応じて発生する報酬なので、正社員など雇用形態にかかわらず、報酬の安定感はあります。毎月いくらくらいベースとして受け取れるか予想しやすいのがメリットと言えます。

憧れの自由度?「成果報酬型」テレワーク(リモートワーク)-時間と場所を選ばないに限りなく近い-

仕事(成果)に応じて報酬を受け取るのが、成果報酬型。仕事をした分だけ支払われる、いわゆるフリーランスの働き方です。

こちらは、まさに時間や場所におおむね縛られることがありません。なぜ、おおむねかと言うと、このような仕事でもクライアントからの依頼があってこその仕事なので、完全に働く側に主導権があるわけではないからです。よっぽどの売れっ子の小説家や画家ではない限り、仕事を依頼してくれるクライアントあってこそ。そのクライアントの要望に応える必要があるので、場所はともかく、「いつまでに」といった期限を守るべく、仕事をこなさなければいけません。なので、完全に時間も場所も自由かというと、必ずしもそうではありませんが、クライアントの要望に応える範囲内であれば、早朝に働こうが、深夜に働こうが、休日に働こうが、それは自由。自分のライフスタイルに合わせて、ある程度柔軟にスケジュールが立てられます。

このような自分だけのスタイルや、自由度の高い働き方に憧れる人は少なくないように思いますが、時間報酬型よりもはるかに安定した報酬がないことが最大のデメリットです。
仕事をした分だけ稼げる、働けば働いた分だけ稼げるのは、確かに明瞭で魅力的であり、雇用型よりも収入がアップする人もゼロではないと思います。しかし、体調を崩したり、育児などで働く時間が削られたりすると、あっという間に収入は減っていきます。さらに、クライアントの依頼があってこそなので、自分は働く気満々であっても来月どの程度稼げるか具体的に予想できない、自分でコントロールしきれないというのが、慣れない人にとっては怖いことかもしれません。なかなか会社を辞めてフリーランスに転身するという人が増えないのはこの点がネックになっているのかと思います。

自由? 安定? 自分に合っているテレワーク(リモートワーク)=働き方の見分け方


ここまでお伝えした通り、働く場合において自由と安定は相対するケースが多いのが実態です。自由であればあるほど不安定であり、自由度が少なければ少ないほど安定していることが多いです。どちらを選ぶのが正しいかではなく、仕事もライフスタイルの一部と捉えて、何が自分の生活にとって重要かを見極めて選ぶことが重要です。

例えば、時間報酬型・成果報酬型に適している人は以下の項目が当てはまります。

    <時間報酬型に合っている人>

  • 安定的な収入が必須(一家の主人。世帯収入を担っている人など)
  • 専門的なスキルや知識がない(いわゆる普通のホワイトカラーなど)
  • オンとオフは明確にしたい
  • カレンダー通りに働きたい
    <成果報酬に合っている人>

  • 一人暮らしや主婦など、安定収入にそこまで縛られていない
  • 専門スキルがある(クリエイティブ職や企画職などは雇用型より収入アップすることも)
  • 自分の好きな時間、隙間時間に働きたい
  • まとめて稼いでまとめて休むなど、年間を通して柔軟にスケジュールを立てたい

このように大きく時間報酬型と成果報酬型に分けてご紹介しましたが、テレワークの仕事もとても多様化しつつあるので、時間報酬型でも時間の自由度のあるものもあれば、成果報酬型でもスキルを必要としなかったり、安定的な仕事もあります。

まとめ

リモートワークを始める時には、自分の仕事として譲れないポイントを明確にしてから選びましょう。収入なのか、時間なのか、もしくはやりたいことなのか。全部を手に入れるのは難しいので、優先順位を決めて広く探すことがポイントです。テレワークの仕事のバリエーションは年々増えていますので、まずは副業として始めてみるなど、トライ&エラーで自分にフィットする仕事を焦らず見つけてみましょう。

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