ゴールデンウィークにしっかり休んで生産性を向上させよう

年度始まりの4月もそろそろ終わりに近づき、日本にゴールデンウィークがやってきます。
今年のゴールデンウィークには、平日が5月1・2日と間にはさまっているので、この2日に休みを取ることができれば、土日休みの職場の場合、4月28日土曜〜6日まで9連休になる人もいることでしょう。例年、渋滞や家族サービスに忙殺されて、ゴールデンウィークを前に憂鬱な気持ちになっている人も、楽しみにしている人も、休みはすべての人に取って大切なものです。
ここでは、休暇の重要性と、休暇に入る前と終わったあとの取り組みについて紹介していきます。

休みを取ることの大切さ

そもそも長期の休暇を指すバカンスとは、フランス語のヴァカンス(仏: vacances)から日本語としても知られることとなりました。
フランスでは、数週間から、子供によっては2ヶ月にわたり、長期休暇を取るのが一般的です。ちなみに、8年程前まで筆者はフランスのメーカの日本支社に勤務していましたが、本社には、やはり長期の休みがありました。本社の休みの前に、毎年依頼すべきことの確認や進行に手間取ったこともありました。

そして、本社が長期休暇をとるために、日本支社もお盆休みには日本の一般企業よりも長めの夏休みを設定されていました(もちろん一ヶ月単位ではありませんでしたが)。そのことを昔からの日本企業や、問屋さんなどに、休みが長いと指摘されたり、からかわれたりしたことを思い出します。そして、当時の私も、休みがうれしい反面、お客さんに対して申し訳なさも感じることもありました。

しかし、8年前から比べると時代はかなり変わりました。「24時間働けますか」というCMが流行ったほどに、モーレツに、悪く言えば生産性を長時間労働で支えてきた日本企業や日本人は、休むことに対してのマイナスイメージや申し訳なさを持ちがちでしたが、いまやそんな感情は必要ありません。長時間労働になりがちな人材や企業は生産性の悪さに敬遠されるようになりました。そして、きっちりと休みを取れるビジネスパーソンは、生産性が高いことを証明する人材であるという認識が生まれてきています。
実際、休みこそ、ビジネスパーソンに必要な生産性や思考、知力、体力などを増やしてくれる大切なものなのです。

しっかり休んで生産性向上

仕事を休むことで、生産性が向上するのか不思議に思う人もいるでしょう。そんな人に、この本を紹介しましょう。『ディープ・ワーク 大事なことに集中する』の著者、カル・ニューポートは、アメリカで、人気のブログ「Study Hacks」を主宰しており、MITで博士号を取得した気鋭のコンピュータ学者でもある彼は、集中して仕事をすることで、生産性が向上することをこの本で記しています。
集中の重要性と同様に、休暇をとることの重要性についても言及しています。

 

ニューポート氏は、「就業時間が終わったら、翌朝まで仕事のことは完全に頭から追い出す」ことが、仕事の生産性、集中力を深めるための戦略に効果的であると記しています(P132)。意識的に頭脳に休息時間を与えることで、無意識的に、複雑な課題をも処理できるようになる、というのです。一時的に仕事から完全に離れると、単に仕事の処理時間が減ってしまいそうと感じますが、そうではなく、むしろ多様な業務に対応できる能力が増強します。そして、毎日の就業時間後に仕事から完全に離れるだけでではなく、自然の中で休息を取ると、さらに集中力が増す(P134)とも記しています。

これは、自然の中で歩いている方が、都会で車や子供、自転車の往来を気にしながら歩くよりも集中力を必要とせず、リラックスできることからも容易に想像できます。自然で休息を取ることは、ゴールデンウィークを過ごすのにふさわしいことです。
フランスのバカンスのように長期のバカンスを取れなくとも、ゴールデンウィークは、自然の中でゆっくり休暇をとってみましょう。

休暇前の取り組み

完全に仕事から離れることを決意したら、本当に休み中にまったく仕事に触れなくてすむように、きっちりと段取りを行ないましょう。
休み中、休み後にすべきことや、進行しているタスクなどを確認しておき、事前に準備をしておくのです。その段取りをしっかりと行うことができれば、休み中もリラックスして過ごす安心材料となります。また、会社と全く同じ休みなのではなく、会社の規定の休みと違う休み方をする場合には、受信したメールには自動返信で何日から休んで、出社はいつかを表示する設定も忘れずに。

もし、緊急に連絡が必要ならば代わりに対応してもらう同僚を決めましょう。同僚には、お互い様の精神を忘れずにし、同僚が休むときのフォローをするなどといった役割分担も行ないましょう。そして、いつもToDoに追われてゆっくり考える時間が足りないと感じている人には、休暇中に考えを深めたい仕事上の問題や、今後の見通しなどを、考えたいことのリストアップをすることもお勧めです。

休暇中にすべきこと

休暇中には、しかかりの仕事、気になっている仕事を休日返上で行なうのではなく、しっかりと休みましょう。いつもしたいと思っているのにできないことを積極的にするのです。自然のなかで、ゆっくり読みたかった本を読む、釣りを楽しむ、また自然に親しまなくとも、シリーズものでずっと見たかったドラマをすべて見る、といった過ごし方もよいかもしれません。仕事から完全に離れた環境で、考えておきたい今後の展開やビジネス上のアイディアをゆっくり考えることもおすすめです。自然のなかや、リラックスした環境でこそ、すばらしいひらめきがうまれるものです。

休暇後の調整

休暇から戻り、仕事を始めたら、非日常から日常に戻る喜びを感じましょう。人は、非日常を知ることで、日々の暮らしの尊さを感じるものです。そして、休暇中に得た英気を有効に使って、仕事に邁進していきましょう。休暇中に仕事への熟考を行ない、それががうまくいってさまざまなアイディアを手に入れられた人は、それを日々の仕事に反映させていきましょう。

休暇中にフォローをしてくれた同僚に、仕事内容の引き継ぎとあわせて、感謝も忘れずに。ランチをごちそうしてもいいかもしれませんね。きちんと休暇を得るために、同僚との良い関係構築を忘れずにしておくことも大事なことでしょう。家族や親しい人との良い休暇を過ごせる人は、同僚と良いコミュニケーションも取れるはずです。

休暇の予定を事前に決めて置く

そして最後に、休暇を取るために一番大事なことを紹介しましょう。それは、休みの予定を決めることです。例えば、仕事が一段落してから、休みを取ろうとしてしまうと、決して長めの休暇や希望通りの休みをとることはできません。きちんと、年間スケジュールを見渡してから、このタイミングならば、という日程で休みの予定を組み込んでしまうのです。望み通りの休暇を過ごすために、馬の目の前にニンジンをぶら下げる、とまでは言いませんが、休暇をご褒美にして、仕事を期日までに済ませるようにできるものです。

これまで、ゴールデンウィークのような長めの休みには、予定もたてずに日頃の疲れを取るために寝てばかり、という人がいれば、今後はぜひ、休みのかなり前から自分のしたいことをできるように予定して、きっちりと休みを取ってみてください。なんとなく、もやもやとしていた気分に、メリハリが生まれること請け合いです。

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GWをしっかり休むために

もうゴールデンウィーク目前で、人気の旅行先はなかなか予約が難しいかもしれません。
人気の旅行先でなくとも、豊かな自然に触れて、リラックスできる場所を探して、仕事から完全に離れてゆったりとした休暇を過ごしてみましょう。家族や子供がいる人は、家族の仲も良くなるでしょうし、大切な思い出も増えることでしょう。家族がいない人も、望み通りの休暇を取ったあとには、仕事への前向きな気持ちや変化が生じ、仕事で感じていた問題への解決策やアイディアの糸口が見えてくるのではないでしょうか。
休み明けの生産性向上をめざして、仕事から離れた休暇を積極的に楽しんでみてくださいね。

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